JPS601667Y2 - 幼児背負い肩下げ用具 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、幼児背負い具と幼児肩下げ具を兼用できる
幼児背い肩下げ用具に関するものである。

普通母親が幼児とともに外出する場合、幼児が生後４ケ
月位を経ているならば幼児を背負っても、肩に下げるよ
うにしてもよいが、それよりも小さい場合は、首が座ら
ないため背負うことはとても心配である。

逆に１才以上になると背に下げると非常に疲れてしまう
。

そこで背負い具と肩下げ具を用意して使い分ける必要が
あるため高価になり取り扱いが極めて煩雑である。

又肩に下げていて疲れた場合にも背負いに切替えること
も出来ず甚だ不便であった。

然も従来の幼児背負い具又は肩下げ具は幼児が動いて無
理な姿勢を強いられることにるという欠点を有していた
。

そこでこの考案は上記実状に鑑みなされたものであり、
幼児固定用の肩紐、腰紐および股押えを背部側に内在し
、正面側をファスナー、スナップ等の開閉部材により開
閉自在に形成した上口袋体を設け、この袋体に一対の背
負い用肩紐および１又は２の肩下げ用肩紐を袋体へ収納
自在に設けるとともに袋体に腰紐を設けて、幼児固定用
の肩紐、腰紐および股押えを背部側に内在した袋体内で
幼児がゆったりとした状態で保定され、このような保定
状態で背負いおよび肩下げを簡単に為し得る幼児背負い
肩下げ用具を提供することを目的とする。

次にこの考案の構成および作用を例示図面により詳述す
る。

第１図の展開図に示すように、１は上方が開口２した袋
体であり、正面側が縦設するファスナー３、スナップ、
ボタン等の開閉部材により開閉自在に形成されている。

４は袋体１の背側上方にスナップ３ｂのような接続部材
により連結した帽子体であり、中央が縦設するファスナ
ー３ａ等の開閉部材により開閉自在に形成されている。

５は袋体１の背側上部に設けた柱部であり、その下方に
背当部６が設けられている。

７は背当部６の下部に縫着した股押えであり、その端部
に通し部８が設けられている。

９は背当部６の左右に縫着した一対の幼児固定用腰紐、
１０は背当部６上端に間隔を置いて縫着した２又は３本
の肩紐である。

１１は袋体１の上口周縁に設けた左右一対の首級である
。

１２は背当部６上端の中央又は側方に縫着した一対の背
負い用肩紐である。

１３は袋体１の正面部上端の一側又は両側に縫着した肩
下げ用肩紐である。

この肩下げ用肩紐１３は長さ調節自在に設けられている
。

１４は袋体１下部の裏側中央に縫着した一対の腰縁であ
る。

この腰縁１４の両端には結び紐１５が設けられている。

１６は袋体１正面側の裏面に設けられた肩下げ用肩紐収
納紐、１７は袋体１背側に設けた通し部である。

柱部５は背負い肩紐１２を収納できるように袋体に形成
されている。

第５図に示すように背負い肩紐１２と腰縁１４には連結
金具１８を設けてもよい。

しかして、先ず第２図に示すように袋体１を開放し幼児
（図示せず）を背当部６と柱部５に仰向けに寝せた後、
幼児の股部に股部え７を当てかい幼児の腹部にその股部
え７の通し部８を位置させ、一方の腰縁９を腰部に巻い
て通し部８を挿通ずるとともに他方の腰縁９と結ぶ。

次いで肩紐１０を交差してその先端部を腰縁９に結んで
幼児を固定する。

その後正面部に縦設したファスナー３を閉めて袋体１を
形成する。

ここで幼児は袋体１内でゆったりとした状態で保持され
る。

次に第３図のように肩に下げる場合は、背負い肩紐１２
を柱部５に収納し、左右腰縁１４を袋体１の正面部で結
束する。

かかる状態において肩下げ用肩紐１３の端部を腰縁４に
結束し、この肩下げ用肩紐１３を肩に下げて幼児を胸部
に位置させる。

又、第４図のように背負う場合には、肩下げ用肩紐１３
を袋体１内に収納して紐体１６により保定する。

かかる状態において背負い用肩紐１２を母親の肩から前
側に交差して渡した後その両端部を腰縁１４端部に連結
し、この腰縁１４を母親の腰部で結束する。

この場合、第５図第６図に示すように幼児固定用肩紐１
０が３本設けてあり肩下げ用肩紐１３が左右に設けであ
る場合は幼児を左肩又は右肩に下げる場合に対応して幼
児固定用肩紐１ｏを中央と側方のものを使用し、一対の
肩下げ用肩紐１３を左方又は右方に束ねて使用すること
により一層安定したものになる。

この考案は上記の如くしてなるから次の効果を有するも
のである。

１ 幼児が帽子４付袋体１に使納されて背側に内在した
押え７、腰縁９および肩紐１ｏにより保定されているた
め幼児の手足は自由に動くことができるとともに動いて
も無理な姿勢になることがない上雨風からも完全に守ら
れる。

２ 袋体１には肩下げ紐１３と背負い紐１１が収納自在
に設けられているため、−箇の用具で肩下げと背負いを
兼用できるとともに、それが肩下げ紐１３と背負い紐１
１の出し入れ操作だけでよいから使用の切替えは非常に
簡単である。

３ 袋体１の背側には背当部６と柱部５が設けられてお
り、この背側に股部え７と腰縁９と肩紐１０が設けられ
ているため幼児は袋体１内でゆったりとした状態で保持
されることになり秀れた効果を有する。

【図面の簡単な説明】

図面はこの考案の実施例であり、第１図は展開図、第２
図は幼児固定部の斜視図、第３図は肩下げ状態の斜視図
、第４図は背負い状態の斜視図、第５図は展開図、第６
図は肩下げ状態の他の実施例を示す斜視図である。 １・・・・・・袋体、２・・・・・・開口部、３・・・
・・・ファスナー、４・・・・・・帽子体、５・・・・
・・柱部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 幼児固定用の肩紐、腰紐および股押えを背部用に内在し
   、正面側をファスナー、スナップ等の開閉部材により開
   閉自在に形成した上口袋体を設け、この袋体に一対の背
   負い用肩紐および１又は２の肩下げ用肩紐を袋体へ収納
   自在に設けるとともに袋体に腰紐を設けて成ることを特
   徴とする幼児背負い肩下げ用具。