JPS60155626A - 焼結機の排ガス処理方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 発明の技術分野 この発明は、焼結機から発生するＢＯＸ（硫黄酸化物）
、煤塵の排出量を可及的に低減するための焼結機排ガス
の処理方法に関する。

発明の技術的背景とその問題点 粉鉱石の下向通気焼結においては、その排ガス中にＳ〜
、煤塵が含有され大気汚染の原因の一つとなっている。

このような焼結排ガス中の５Ｏ１ｃ。

煤塵を低減する方法として、従来は焼結機に電気集塵機
および脱硫設備を設けて焼結機主排ガスを処理している
。

その方法としては、例えば焼結機主排ガス全体を対象に
除塵、脱硫処理する方法、あるいは焼結機中間部以降の
排ガスを対象に脱硫処理し、処理後の排ガスを主排風ダ
クトに戻す方法が知られている。特に排ガス全量を対象
に排ガス処理する方法では電気集塵機、排ガス処理設備
、主排風機の仕様が過大となる。すなわち設備費やラン
ニングコストが高くつく。また、排ガス中のＳへを完全
に除去できないため電気集ｉ事機、主排風機、煙道ダク
トおよび煙突がＳＯａによる腐食に侵されるという欠点
を有する。

゛上記の方法以外に、焼結機後半部の高温主排ガスを熱
回収した後で再度焼結機に供給し、その主排ガスを電気
集塵機、排ガス処理設備で処理する方法がある。この方
法は排ガスの熱回収効率の向上に主眼がおかれたもので
、いわゆる熱回収循環システムとして知られている。こ
の熱回収システムの場合、排熱回収量の増加がはかられ
るだけでなく、大気中に放散されるＳｏ。

が低減される効果があるが、排ガス全量を対象に排ガス
処理するため、やはシ前記と同様設備費、主排風機の電
力費が嵩む上、電気集塵機や排ガス処理設備がＳＯ３に
よる腐食に侵されるという欠点を有している。

発明の目的 この発明は、従来の前記排ガス処理の欠点を解消するた
めになされたもので、焼結機から発生する５Ｏｘ−煤塵
の排出量の大巾低減、電気集塵機や排ガス処理設備の低
温腐食防止、主排風機の省電力が可能か焼結機排ガスの
処理方法を提案することを目的とするものである。

発明の開示 この発明に係る焼結機の排ガス処理方法は、焼結機後半
部の高温主排ガスを熱回収した後、循環ファンにて焼結
機中間部に供給し、該中間部の主排ガスを対象に排ガス
処理し、処理後の排ガスを循環ファンにて焼結機前半部
に供給し、該前半部の主排ガスを主排風機により電気集
塵機を通して排出することを特徴とするものである。

焼結機から発生する５ＯＸ１煤塵は、焼結機の中間部と
後半部において全体の９５〜１００％を占めでいる。そ
こで、この発明では焼結機後半部の高温排ガスの熱回収
を行なったのちｋこの排　゛ガスを循環ファンにて焼結
機中間部だ供給し、中間部の主排ガスをもう１台の循環
ファンにて脱硫設備に通し排ガス処理するとともに、処
理後の排ガスを＃、桔機前半部に供給するようにしたの
である。すなわち、この発明ではｍ結機主排ガスを２循
環させる方法をとったのである。

この方法によれば、焼績機主排ガス中のＳｏＸをほぼ完
全に除去することができ排ガス脱硫処理の効率アップを
はかることができる。さら忙煤塵の排出量も著しく低減
される。また、主排ガス量が減少するので主排風機の省
電力がはかられる。さらに、腐食性Ｓ０３も当然大巾忙
減少するので電気集ｍ機、主排風機、煙道ダクトおよび
煙突の腐食も防止される。

次に、この発明の一実施例を図面に基づいて説明する。

第１図はこの発明法を実施するための焼結設備を示すも
ので、（１）は焼結機ノ４レッ）、（２）はウィンＰボ
ックス（以下「■」と称する）　、（３）は点火炉、（
４）は主排風ダク）、（５−１）は排鉱部フード、（５
−２）は熱回収フード、（５−３）は循環ツーＰ、（６
）はプレダスタ−１（７）は排熱ボイラー、（８）は循
環ファン、（９）は熱回収系循環ダクト、ａυは排ガス
処理（脱硫）設備、ａυは循環ファン、０乃は排ガス処
理系循環ダクト、０騰は電気集塵機、（１４）は主排風
機、（１！１９は煙突、（ｖｘ　）（ｖ２’）は仕切弁
をそれぞれ示す。

すなわち、焼結機パレツ）　（１）に装入された原料上
点火炉（３）にて着火されて焼結反応が進行するが、排
鉱側のＷＢＮｎｌ〜５間を循環ファン（８）で、中間部
のＷＢ　Ｎ＋１６〜１２間を循環ファンＱｌ）で、それ
ぞれ焼成用空気として吸引する。熱回収系の循環ファン
（８）で吸引されたＷＢ　Ｎｎｉ〜５間の高温排ガスは
、プレダスタ−（６）で除塵された後ボイラー（７）で
熱回収が行なわれて中間部の熱回収フード（５−２）に
導かれ、ＷＢ　Ｎ、　５〜１２間の焼結機パレット上原
料層に供給される。続いて、焼成後の排ガスは排ガス処
理設備ａ１に導かれ、ここで排ガス中のＳＯＸの７０〜
８０％が除去される。その後、循環ファンαυによって
前半部の循環フード（５−３）　Ｖｃ導カレ、主排風機
（１４）に、ｔつてＷＢ　Ｎ［ＩＬ３〜加間に吸引され
る。循環フード（５−３）内のガスには排ガス処理後の
残シの２０〜３０チのＳＯＸがこのとききまれているが
、原料中水分等に吸収されるので、主排風機（Ｉ４）で
吸引される排ガス中のＳＯｘ含有量はほとんど零と々る
。

なお、排ガス処理後の排ガスｔｒｉ　０２濃度が１１．
０〜１５．０４と、焼成用空気としてのＯＪ　Ｉｅ　１
８％以上より低くなるが、循環ダク）　（１’ｌＪおよ
び循環フード（５−３）に空気吸引ダンパー（ｌｆ９′
ｆｃ設け、該ダンパーで０２濃度を調、整することがで
きるので問題とはならない。

ＷＢ　Ｎ（Ｌ　１３〜２２間の焼成後の排ガスは、電気
集塵機（１■によって排ガスダスト処理が行々われて煙
突０９から系外に排出される。

第２図は上記の儲結設備によるウィンドボックス排ガス
パターンを示す。図示のように、焼結機の中間部と後半
部（ＷＢ　Ｎｎ　１〜１２）において大量に発生するｓ
Ｏｘは、本排ガス処理方法により　焼結機の前半部のウ
ィンドボックスを通った段階でほぼ完全に除去される。

さらに、排ガス量についても減少するので、煤塵の排出
量が減るとともに、主排風機の電力費を節減できる。

ちなみに、この発明法を既設の焼結機（生産ｆｔ　４２
００　Ｔ／日）に適用し、暁桔操業を行なったときのＳ
ＯＸバランスと排ガス量バランスをそれぞれ第３図、第
４図に示す。すなわちこの焼結機の場合、Ｓ販バランス
は後半部で３０．４Ｎｍ３／Ｈ発生し、その後中間部の
５Ｏｘｔが加わって５６．８Ｎｍ３／ＨＶＣ増えルカ、
排カス処理後２４　、０　Ｎｍ３／　Ｈに減少し、この
残、り　ＳＯＸ　ｔ２４．ＯＮｍ３／　Ｈは前半部の焼
結原料中水分に吸収されて中間部および後半部で排出さ
れるので、最終的に焼結機から発生するＳＯＸ量はＯＮ
ｍ”／Ｈとなる。またこれＫよってＳＯ２による電気集
塵機等の腐食の問題も解消された。

一方、排ガス量バランスは第４図に示すごとく、主排ガ
ス量が現状３２５　ＫＮｍ３／　Ｈであったのが、２３
６　ＫＮｍ’　／　ＨＫ減少した。これを電力に換算す
ると、現状（主排風機）　２４１０　ＫＷに対し２０９
０　（主排に機十循環ファン）に減少し、３２０ＫＷ節
減することができた。また、焼結機からの発生ダストに
ついては、後半部発生ダストは中間部焼結機パレットで
回収され、中間部発生ダストは前半部ノ（レットで回収
されるので、前半部発生ダストは後半部、中間部発生ダ
ストに比べて非常に少なく、電気集塵機でほとんど除去
された。

以上説明したごとく、この発明によれば、排ガス脱硫処
理の効率アップ、煤塵排出量の激減、電気集塵機、主排
風機、煙道ダクトおよび煙突の腐食防止、主排風機の省
電力がはかられ、大気汚染の防止、焼結機排ガス処理設
備の経費節減に大きく寄与するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明法を実施するための焼結設備を示す概
略図、第２図は同上設備におけるウィンドボックス排ガ
スパターンを示す図表、第３図はこの発明の実施例にお
けるＳＯｘバランスを示す説明図、第４図は同じく排ガ
ス量バランスを示す説明図である。 １・・・焼結機）ぐレット　２・・・ウィンドボックス
３・・・点火炉　４・・・主排風ダクト５−１・・・排
鉱部フード　５−２・・・熱回収フード５−３・・・循
環フード　６・・・プレダスタ−７・・・排熱ボイラー
　８，１１・・・循環ファン９・・・熱回収系循環ダク
ト１０・・・排ガス処理設備１２・・・排ガス処理系循
環ダクト １３・・・電気集塵機　１４・・・主排風機括　１図 堵２Ｉ！１ ウインドボヅクスＮ０ 招Ｉ

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 焼結機後半部の高温主排ガスを熱回収した後、循環ファ
   ンにて焼結機中間部に戻し、該中間部の主排ガスを対象
   に＃Ｐガス処理し、処理後の排ガスを循環ファンにて焼
   結機前半部に戻し、該前半部の主排ガスを主排風機によ
   ）電気集塵機を通して排出することを特徴とする焼結機
   の排ガス処理方法。