JPS6013845Y2

JPS6013845Y2 - ロ−ドスタビライザのタイン支持装置

Info

Publication number: JPS6013845Y2
Application number: JP11566081U
Authority: JP
Inventors: 智松本; 巻雄藤田
Original assignee: 株式会社新潟鐵工所
Priority date: 1981-08-05
Filing date: 1981-08-05
Publication date: 1985-05-02
Also published as: JPS5825306U

Description

【考案の詳細な説明】この考案はスタビライザの機体にタイン装置を支持させ
るためのロードスタビライザのタイン支持装置に関する
ものである。

ロードスタビライザは、道路の路床、路盤を安定処理す
るための作業機であり、ロードスタビライザ機体の前部
もしくは後部には、路床、路盤の掘起し、破砕、及び混
合の諸作業を行なうタイン装置がタイン支持装置を介し
て搭載されている。

ところでタイン装置により路床、路盤の安定処理作業を
行うには、路床、路盤の土質に対応してタイン装置の作
業深さを調節する必要があると共に、路床、路盤に既設
の構造物、例えばマンホール、側部等がある様な場合に
は、タイン装置により構造物を破壊しない様にするため
に、タイン装置を路幅方向に摺動させるシフト機能が必
要となり、また例えば不整路盤でロードスタビライザ機
体が傾斜した場合には、その傾斜角度だけタイン装置の
傾きを補正するチルト機能が必要となる。

従来、モータグレーダ式のロードスタビライザでは、タ
イン装置が前、後車輪の中間位置に搭載されている関係
で、重量的、スペース的にタイン装置にシフト機能及び
チルト機能を付設させることが比較的容易であり、従っ
てモータグレーダ式のロードスタビライザには、シフス
機能及びチルト機能の両機能が装備されたタイプのもの
があった。

しかしながら、上記モータグレーダ式のロードスタビラ
イザを除いた一般のロードスタビライザでは、上述の様
に重量物であるタイン装置がロードスタビライザ機体の
前部あるいは後部においてオーバハング状に支持された
形で搭載されていることから、重量的にもスペース的に
もタイン装置を支持するタイン支持装置にシフト機能及
びチルト機能を付設することが困難であった。

従って、この種従来のロードスタビライザのタイン支持
装置は、そのほとんどがシフト機能及びチルト機能を備
えておらず、一部にシフト機能のみを備えているものが
見受けられた程度である。

この考案は以上の点に鑑み威されたものであつて、すな
わちこの考案の目的は、シフト機能及びチルト機能を有
し、構造が簡単で軽量なロードスタビライザのタイン支
持装置を提供することにある。

以下、この考案を図示の一実施例により説明する。

第１図は、この考案の一実施例を示すロードスタビライ
ザのタイン支持装置の側面図であり、１は、幅広のクロ
ーラ２により自走するロードスタビライザの機体で、こ
の機体１の後部には、タイン支持装置３を介してタイン
装置４が装備されている。

上記タイン支持装置３について詳述すると、タイン支持
装置３は、上記機体１の左右側部フレームより後方に張
り出して取り付けられる左右一対の支持アーム５．５と
、これら支持アーム５，５の移動側端部５ｂ、５ｂ間に
固着されるセンターシャフト６と、このセンターシャフ
ト６に連成されるスライド板７と、このスライド板７に
上記タイン装置４を連結させる一対の支持部材８，８と
により構成される。

上記支持アーム５，５は、その一端側の基部５ａ、５ａ
が機体１の左右側部フレームに各々ピボット結合されて
いると共に、他端側の移動側端部５ｂ、５ｂには、取付
部としての合せフランジ９．９が設けられている。

これら合せフランジ９．９のフランジ面９ａ、９ａは互
いに内方に対向されていると共に、該フランジ面９ａ、
９ａには複数個のボルト挿入孔９ｂが設けられており、
上記基部５ａ、５ａを回転の中心として移動側端部５ｂ
、５ｂが上下動自在として機体１の後方に張出されてい
る。

次に上記センターシャフト６について説明する。

センターシャフト６は略丁字形を威しており、このセン
ターシャフト６の対向位置には合せフランジ１０．１０
が設けられていると共に、該センターシャフト６の中央
部には、円筒状の挿入軸１１が突出して形成されている
。

この合せフランジ１０．１０は、上記支持アーム５，５
の合せフランジ９，９と同形状を威しており、上記挿入
軸１１が機体１の後方に向けられた状態でこの合せフラ
ンジ９，９とこれらに対応するセンターシャフト６の合
せフランジ１０．１０とがボルト及びナツトにより固着
されている。

つづいて上記スライド板７について説明する。

スライド板７の前面には、上記挿入部１１が挿入される
円筒状のセンターボス１２と、左右三箇所の取付片１３
．１３とが固設されている。

こおセンターボス１２の内径は、第３図に示す様に上記
挿入軸１１の外径よりやや大とされており、該挿入軸１
１は、薄肉厚円筒状を威すブツシュ１４を介してセンタ
ーボス１２に挿入されている。

又、上記取付片１３．１３と、この取付片１３．１３の
直下に位置する機体１との間には、駆動操作手段として
の一対のチルト用油圧シリンダ１５，１５が架設されて
いる。

尚上記スライド板７の後面の右端には、取付片１６が設
けられている。

一方、タイン装置４の上面の前側には、上記一対の略Ｃ
字状の支持部材８，８が突設されている。

この支持部材８，８の前端部の上下位置には、断面コ字
形の案内溝８ａｔ８ａが設けられており、これら案内Ｒ
８ａ、８ａ間には、前記スライド板７が水平方向に摺動
自在として支持されている。

又進行方向左側の支持部材８には取付片１７が設けられ
ており、この取付片１７と上記スライド板７の取付片１
６との間には、シフト用油圧シリンダ１８が架設されて
いる。

尚上記チルト用油圧シリンダ１５とシフト用油圧シリン
ダ１８とは、機体１の運転席付近に設けられた図示しな
い操作レバーにより作動させることができる構成となっ
ている。

又タイン装置４内には砕土刃１９が収納されており、駆
動装置２０により駆動自在とされている。

更に上記センターシャフト６に対するセンターボス１２
の許容回転角、換言すれば機体１に対するタイン装置４
のチルト回転角は、右、左回りともに図示しないストッ
パにより所定の角度例えば１０’に設定されている。

以上の構成におけるタイン支持装置の作用について説明
する。

まずタイン装置４を使用しない時には、一対のチルト用
油圧シリンダ１５．１５を均一に伸長させて図面反時計
回りにタイン装置４に持上げ、機体１に対してタイン装
置４をオーバハング状に保持させる。

しかしてタイン装置４の砕土刃２０は、路盤より離脱さ
れている。

一方、タイン装置４を使用して整地路盤においてタイン
作業を行う時には、上記チルト用油圧シリング１５．１
５を均一に収縮させて、タイン装置４を上記保持された
位置から路盤上に接地する位置まで降下させると共に、
砕土刃１９を路盤内に喰込ませて、該砕土刃１９を駆動
装置２０により回転させる。

そして機体１を前進させればタイン作業を行うことがで
きる。

又、不整地路盤においてタイン作業を行う時には、運転
席からの操作により上記チルト用油圧シリンダ１５．１
５のストロークに差をつけてスライド板７を第２図の矢
印Ｉの方向にチルトさせると共に、シフト用油圧シリン
ダ１８を伸縮作動させてタイン装置４を機体１の幅方向
、即ち矢印Ｈの方向にシフトさせることで、不整路盤に
おいて機体１が傾いてもタイン装置４の作業深さを一定
にすることができると共にその安全作業が可能となる。

更に、路盤上の片側に家屋等があって機体１が接近不可
能な時には、シフト用油圧シリンダ１８を伸縮作動させ
ることにより、タイン装置４のみをその家屋側にスライ
ドさせて、家屋側いっばいまで正確にかつ迅速にタイン
作業が実施できる。

この様に、構造が簡単で軽量なタイン支持装置によりタ
イン装置をチルトあるいはシフト操作させることができ
、どの様な形態の作業においてもタイン作業を正確にか
つ迅速に実施することができる。

以上説明した様にこの考案に係るロードスタビライザの
タイン支持装置によれば、センターシャフトとスライド
板に固設されたセンターポスとの摺動とによってタイン
装置をチルト操作させると共に、スライド板と支持部材
との摺動によってタイン装置をシフト操作させる構成と
したので、構造が簡単で軽量なチルト機能及びシフト機
能を有するタイン支持装置を提供でき、このことからタ
イン装置を機体の前部あるいは後部に搭載するタイプの
ロードスタビライザによるタイン作業が、施工現場の状
況に合わせて正確かつ迅速に行なえると共にその作業安
全性を向上できる効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は、この考案の一実施例を示すロードスタビライ
ザのタイン支持装置の側面図、第２図は同タイン支持装
置の分解斜視図、第３図は、この考案の機構的要部を示
す断面図である。１・・・・・・機体、３・・・・・・タイン支持装置、
４・・・・・・タイン装置、５・・・・・・支持アーム
、６・・・・・・センターシャフト、７・・・・・・ス
ライド板、８・・・・・・支持部材、９．１０・・・・
・・取付部としての合せフランジ、１２・・・・・・セ
ンターボス、１５・・・・・・駆動操作手段としてのチ
ルト用油圧シリンダ、１８・・・・・・駆動操作手段と
してのシフト用油圧シリンダ。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

一端側がロードスタビライザ機体の左右側部フレームに
枢着する基部とされ、他端側は上記基部を中心として上
下動自在として機体の前方あるいは後方に張出す移動側
端部とされる左右の支持アームと、上記移動側端部間に
固着され、円筒状の挿入軸が機体の前方あるいは後方に
向って突出して形成されるセンターシャフトと、上記挿
入軸を挿入するセンターボスが固設されて挿入軸を回転
の中心として左右傾動自在とされるスライド板と、この
スライド板とタイン装置との間に設けられて、該スライ
ド板に摺動自在としてかみ合うタイン装置の支持部材と
、上記スライド板を上下動及び左右傾動操作させる駆動
操作手段と、上記支持部材を摺動操作させる駆動操作手
段と、を具備することを特徴とするロードスタビライザ
のタイン支持装置。