JPS6013150Y2 - 電磁継電器 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は電磁継電器に関し、その目的とするところは熱
的影響による特性の劣化を防止した電磁継電器を提供す
るにある。

従来の電磁継電器として、第１図に示すように外周に設
けた溝１と内面に設は一方より他方に連通開口する溝２
を有すると共に静止接点リード３とコイル端子リード４
とを植設してなる２個の底型枠Ａ、 Ｂを組み合せて一
つの器体となし、前記外に設けた溝１にコイル５を装着
し、内面に設けた溝２に駆動体６を装着して静止接点リ
ード３と駆動体６間をコイル５の励磁に応動々作させる
ようにした電磁継電器がある。

このような電磁継電器においては、２個の底型枠Ａ、
Ｂがコイル５の巻枠と各り−−ド３，４の支持体と駆動
体６の収納室とを同時に兼ねることによって構成を簡易
化するものであるが、同図に示されているように中央部
がコイル５で巻き付けられた状態で、その部分に励磁に
よる熱的影響が加わるために、熱変形を起し、底型枠Ａ
、 Ｂの両端静止接点リード３及びコイル端子リード４
の植設部及び駆動体６の挟着部６ａで極く僅か乍ら隙間
ができるものであり、静止接点リード３，３相互間の間
隔にばらつきを生じると共に、駆動体６はその挟着部６
ａがゆるむことにより、反転特性が変化する等、電磁継
電器の特性が使用中にお・いて劣化してくることが考え
られる。

本考案は、か）る事項に鑑み、その対策としてなされた
ものである。

以下実施例として掲げた第２図乃至第３図を参照して本
考案電磁継電器を説明すると、従来と同様に外周に設け
た溝１と内面に設は一方より他方に連通開口する溝２を
有すると共に静止接点リード３とコイル端子リード４と
を植設してなる２個の底型枠Ａ、 Ｂを組み合せて一つ
の器体となし、前記外周に設けた溝１にコイル５を装着
し、内面に設けた溝２に駆動体６を装着して静止接点リ
ード３と駆動体６間をコイル５の励磁に応動動作させる
ようにした電磁継電器において、前記２個の底型枠Ａ、
Ｂの一方に突出ピン７を、他方にその突出ピン７．７
・・・を貫通させる孔８，８・・・を設け、その孔８．
訃・・と突出ピン間７，７・・・に熱融着による結合部
９を設けてなることを特徴とする電磁継電器としたもの
である。

而して、コイル５の励磁によって底型枠Ａ、 Ｂを組み
合せた状態で底型枠Ａ、 Ｂの中央部が加熱され、その
両端部における静止接点リード３，３と駆動体６の挟着
部６ａの開きを前記孔８．訃・・と突出ピン７．７・・
・との係合部９，９・・・によって抑止すること）なる
。

２個の底型枠Ａ、 Ｂ間に生ずる開きは駆動体６の自由
端が静止接点リード３．３間に反転する場合の衝突によ
っても生じ易くなり、特性の変化に及ぼす影響が大きい
から、このように突出ピン７．７・・・と孔８，８・・
・との熱融着による結合部９，９・・・の形成は、此種
戒型枠Ａ、Ｂの組み合せ構成をもつ電磁継電器に使用し
て有効なものとなる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の従来例を示す分解斜視図である。 第２図乃至第３図は本考案電磁継電器の実施例を示し、
第２図は分解斜視図、第３図は組み合せ状態の断面正面
図である。 １．２・・・・・・溝、３・・・・・・静止接点リード
、４・・・・・・コイル端子リード、５・・・・・・コ
イル、６・・・・・・駆動体、７・・・・・・突出ピン
、訃・・・・・孔、Ａ、 Ｂ・・・・・・底型枠。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 外周に設けた溝と内面に設けた一方より他方に連通開口
   する溝を有すると共に静止接点リードとコイル端子リー
   ドとを植設してなる２個の底型枠を組み合せて、一つの
   器体となし、前記外周に設けた溝にコイルを装着し、内
   面に設けた溝に駆動体を装着して静止接点リードと駆動
   体間をコイルの励磁に応動動作させるようにした電磁継
   電器において、前記２個の底型枠の一方に突出ピンを他
   方にその突出ピンを貫通させる孔を設け、その孔と突出
   ピン間に熱融着による結合部を設けてなることを特徴と
   する電磁継電器。