JPS6010506Y2 - 厨房用加温庫 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は水の煮沸による食器類の殺菌消毒、蒸し料理
の調整、乾燥、食品の保温、加温等の多種の機能を単一
の庫内において同時に行い得るようにした厨房用加温庫
であって、以下に図面を参照しつ）詳細に説明する。

図において１は上面を平坦な調理面２とし前面に扉３を
有する方形箱状の本体であって、内部には水平な区画板
４により上下２つの室５，６に区画される。

上方室５内には上面を開放した槽７が配設され、数種７
の上面は前記本体１の上面を兼ねる蓋体８により開閉自
在である。

蓋体８は取手９を有し、上面は平坦にされ前記調理面２
に形成される。

槽７は金属等の熱伝導性の良い材質から戒り、下面には
均熱板１０を介して電子ヒーター１１が定着される。

槽７の側面上部にはオーバーフロー管１２が接続され、
導管１２は槽７の底面に接続された排水パイプ１３とＩ
ＪＦ水トラップ１４において連結される。

排水トラップ１４は蒸気の浴出をも防止する作用がある
。

又、槽７の側面上部には蒸気導管１５が接続され、該蒸
気導管１５は区画板４を貫通して下方室６内に延び、蒸
気調節バルブ１６を介して下方室６内に開口している。

下方室６内にはモーター１７で駆動されるファン１８と
、ハニカムヒーター１９が配設され、外部から空気を取
り入れ加熱しつ）室６内へ供給可能である。

２０はカゴ、２１は収納皿であって、下方室６内に適宜
取り出し自在に配置される。

２２は感熱棒であって、室内の温度検知用である。

本体１の内面並びに扉３、蓋体８の内面には適宜保温材
が張設され、庫内の保温効率の向上が図られる。

以上のようにして、槽７内に水を張って電子ヒーター１
１で加熱すれば、水の沸とうにより食器類の殺菌消毒が
可能であり、又発生する熱気を利用すれば、槽７内に収
納された料理の蒸し調理を行うことが出来る。

下方室６内において食品の保温を行う場合にはファン１
８及びヒーター１９により室内に加熱空気を供給する。

この場合において、熱風のみによる保温のため食品が乾
燥するおそれがある場合には、蒸気調節バルブ１６を適
宜開放して上部の槽７内で生皮された蒸気を下方室６内
へ流出させ、食品へ適宜の加湿を行うことが出来るであ
ろう。

更に、前記槽７に氷を全く供給することなく、電子ヒー
ター１１を作動して加熱すれば、槽７内は空炊き状態と
なり、槽７内が高温の乾燥された雰囲気となるため、食
器等の乾燥をきわめて効率良く行うことが出来る。

以上のようにこの考案によれば、槽７内における食器類
の煮沸による殺菌消毒、蒸し調理、空炊きによる乾燥、
下方室６内における必要に応じての加湿しつ）の食品の
保温等、種々の機能を単一の本体１内で同時に行うこと
が出来、多目的に使用出来る厨房用加温庫を提供出来る
のである。

【図面の簡単な説明】

第１図は斜視図、第２図は縦断正面図、第３図は縦断側
面図である。 １・・・・・・本体、３・・・・・・扉、４・・・・・
・区画板、５・・・・・・上方室、６・・・・・・下方
室、７・・・・・・槽、８・・・・・・蓋体、１１・・
・・・・電子ヒーター １３・・・・・・排水バイブ、
１５・・・・・・蒸気導管、１６・・・・・・蒸気調節
バルブ、１８・・・・・・ファン、１９・・・・・・ヒ
ーター。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 前面を扉３で開閉自在とした方形箱状の本体１内を区画
   板４で上下２つの室５，６に区画し、上方室５内に上面
   を開放した伝熱性の槽７を配設し、数種７の上面を本体
   １の上面を兼ねる蓋体８で開閉自在とし、槽７の下面に
   電子ヒーター１１を装着し、槽７内と下方室６とを蒸気
   調節バルブ１６を介して下方室６内に開口する蒸気導管
   １５で接続腰下方室６内にファン１８とヒーター１９と
   を配設したことを特徴とする厨房用加温庫。