JPS6010355B2 - 自動両替装置に於ける支払口シヤツタ−自動開閉機構 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は投入貨幣を所望する貨幣に自動的に両替えする
自動両替装置に於いて、両替えされた上記貨幣が放出さ
れる支払口のシャッター自動開閉機構に関する。

銀行などのように多種類の貨幣を多量に取扱かう金融機
関に於いては、単一金種又は複数金種の貨幣（特に高額
貨幣）を複数金種の４・額貨幣に両替えして顧客に渡す
業務があり、この雨替えを銀行員がいちいち行ったので
は非常に面倒な上に能率も悪いため、最近ではこの両替
業務を自動的に行う自動両替装置が開発され実用化され
ている。

この自動両替装置は、１万円札、５千円札等の両替えを
希望する単一金種又は複数金種の高額紙幣を投入口から
投入後、操作部上の押釘等を操作して５００円札、１０
０円硬貨等の所望の小額貨幣の金種、枚数（硬貨の場合
は紙などで包装されているのでその本数）又は金額を指
定すれば自動的に両替えされ、この両替えされた小額貨
幣はシャッターでおおわれた支払口内に放出されるよう
になっている。しかるに従来の自動両替装置では、通常
、両替された貨幣を取り除くとその後すぐに支払口のシ
ャッターが閉じるようになっている。

そのため、例えば利用者が支払口に送り出されてきた受
皿上の貨幣の一部、あるいはそれに伴なうレシート等を
あやまってその受皿上にあるいは受皿から支払口にかけ
てまたいだ状態でそこに残してしまったような場合、急
いで残した貨幣等を取り出さないとシャッターが閉じて
しまい、最悪の場合は貨幣等を破損したり、取り出し不
可能となったりすることがいまいま起きていた。また、
このような自動両替装置では紙幣のみならず硬貨も必要
に応じて一度に大量に両替されるため、それら貨幣の取
り出し‘こ手間を要するが、その際、紙幣、硬貨とも完
全に取り出したかどうかを後で確認しようとしても、例
えば先に取り出した紙幣支払口のシャッターはすでに閉
じてしまっており、したがって利用者はその閉じた紙幣
支払口のシャッターを見て一抹の不安を感じることなる
。

本発明は上記事情に鑑みて成されたもので、その目的と
するところは、投入貨幣を単一金種又は複数金種の貨幣
に両替えするようにした自動両替装置に於いて、上記投
入貨幣にもとずし、て両替えされた貨幣が支払口に放出
されると自動的に支払口シャッターが開かれると共に、
上記放出貨幣が取り去られてから所定時間経過後上記支
払口シャッターが自動的に閉じるようにして、非常に能
率的に両替え操作が行えるようにした自動両替装置に於
ける支払口シャッター自動開閉機構を提供することであ
る。

以下、本発明を図面に示す実施例により説明する。

まず、現金両替機の構造の概略を第１図ないし第３図に
より説明すると、図中１は全体的に箱状に形成された機
体で、この機体１の前面側の中央部に水平方向に沿って
手前側が若干下方に煩斜して突出する操作部２が設けら
れ、この操作部２に両替を希望する金種およびその金額
を指定する各種の操作ボタン３，４、確認ボタン５、訂
正ボタン６が設けられている。また、上記操作部２の上
側の向って右側に紙幣挿入口７が設けられているととも
に、左側に投入金額表示部８および両替表示部９がそれ
ぞれ設けられ、これらのすぐ下方には操作手順を指示す
る手前指示部１０が設けられている。また、上記操作部
２のすぐ下方には水平方向に沿ってシャッター１１が設
けられ、このシャッター１１は上記機体１の前面板の一
部を構成しているとともに、上記シャツ夕−１１の下端
部がピン１２により開閉可能に枢支され、このシャッタ
ー１１を第３図の実線で示すように直立させると、この
シャッター１１により機体１の内部に形成された両替紙
幣支払口１３を覆うようになっており、また、シャッタ
ー１１の上部側を第３図の想像線で示すようにピン１２
を支点として手前脚に倒すと、紙幣支払口１３が開□さ
れるようになっている。上記シャッター１１の内側に多
数の仕切板１４を突設し、これら各仕切板１４により上
記支払口１３を複数個に仕切って〜硬貨東支払口１３ａ
、紙幣支払口１３ｂとに区別するとともに、これら各支
払口１３ａ，１３ｂは各通路１５を介して貨幣計数部（
図示せず）の所定個所とそれぞれ別々に蓮適している。
また、上記硬貨東支払口１３ａ近の構造を第３図を中心
にして説明すると、手前側が下方に煩斜して機体１に固
定されている底板１６の上方にこれとわずかに離間して
受板１７が設けられ、この板１７の上端部がピン１８に
より機体１に枢支されているとともに、上記底板１６の
下側に固定された取付板１９と上記底板１６とに押圧綾
２０を上下動可能に取付け、この棒２０の鍔部と取付板
１９との間に圧縮ばね２１を介菱し、このばね２１の弾
性力により受板１７の先部を若干特上げて支持し、た、
受板１７上に硬貨東ａがのると、ばね２１に抗して受坂
１７の先部がわずかに下動するようになっている。さら
に、上記底板１６にリミットスイッチ２２を固定すると
ともに、このスイッチ２２の作動片２３を上記受板１７
の下側に待機させ、受板１７に硬貨東ａがのると、これ
の重量により受板１７が下敷きて作動片２３を押圧し、
スイッチ２２を切換えるようになっており、これにより
硬貨検出機構が構成されている。また、上記シャッター
１１の開閉駆動機構（モータにより構成されているが図
示せず）を上記確認ボタン５、貨幣計数部（図示せず）
と連結し、これらの両信号が同時に出力されると、シャ
ッター１１が自動的に開くようになっており、また、上
記シャッター１１の開閉駆動機構を上記リミットスイッ
チ２２と後述するタイマー装置を介して連結する。

なお、上記紙幣支払口１３ｂ部にもこの支払口１３ｂ内
の紙幣の有無を検出する検出機構（図示せず）が設けら
れ、これがタイマー装置を介してシャッター１１の開閉
駆動機構と連結されている。上記のようにして構成され
た装置の作動を説明する。

まず、両替えしたい紙幣を紙幣挿入口７より挿入すると
、その投入紙幣の金種、枚数、投入合計金額が投入金額
表示部８に表示される。次に、操作ボタン３，４を操作
して、両替えを希望する金種、その金額を指定すると、
その金種等が両替表示部９に表示され、間違いがなけれ
ば確認ボタン５を押し、また、間違いがあれば訂正ボタ
ン６を押してやり直す。そして、上記確認ボタン５を押
すと、機体１に内蔵された貨幣計数機構（図示せず）に
おいて、上記指定した金種ごとに計数動作が行われ、計
数動作が完了すると、両替えを指定した金種およびその
金額が通路１５を介して硬貨東は硬貨支払口１３ａ部内
に、紙幣は紙幣支払口１３ｂ部内に移送される。また、
上記確認ボタン押圧信号および貨幣計数完了信号がとも
に出力されると、シャッター開放指令信号がシャッター
１１の開閉駆動機構に出力され、モーターが回転してシ
ャッター１１の上部側がピン１２を支部こ手前側に揺動
し、紙幣支払ロー３を自動的に関○し、シャッター１１
が開くと、支払口１３内の雨替えした硬貨東ａおよび紙
幣を取り去る。そして、硬貨東支払口１３ａ内の硬貨東
ａを取り去ると、受板１７がばね２１の弾性力により上
方に押圧されてわずかに上動するのでリミットスイッチ
２２が切換わり、同機に、紙幣支払口１３ｂより紙幣を
取り去ると、紙幣検出機構（図示せず）により紙幣が取
り去られたことを確認し、このようにして、支払口１３
より紙幣、硬貨東がなくなると、その時点よりタイマー
袋薄が作動し、所定の設定時間を過ぎると、シャッター
１１の閉止指令信号が出力され、モーターが逆方向に回
転してシャッター１１がピン１２を支点に揺動し、紙幣
支払口１３を自動的に閉止し、このように、シャッター
１１の開閉が自動的にできるので非常に便利である。ま
た、開放されたシャッター１１が自動的に閉じる際の具
体的な回路系統図を第４図により説明すると、上述のよ
うにして開かれたシャッター１１をリミットスイッチを
有するシャッター開閉検出装置で検出して出力されるシ
ャッター開放検出信号、前記硬貨残存検出信号をィンバ
ータ２５を介して反転させた信号及び前記硬貨残存検出
信号をィンバ・・・夕２６を介して反転させた信号は共
にアンドゲート２７に送られている。

このアンドゲート２７の出力信号はタイマー装置２８に
セット信号として送られ、タイマー装置２８をセットさ
せ、計数動作を開始させる。タイマー装置２８の３秒信
号出力端子からの出力信号（３秒信号）はＳＲ型フリッ
プフロップ２９のセット入力端Ｓに送られてこのフリツ
プフロップ２９をセットさせ、そのセット出力信号はシ
ャッター閉止指令信号として上記モーターへ送られ、こ
のモーターを逆回転させてシャッター１１を閉じさせる
ようになされている。シャッター１１が完全に閉じると
これを他のＩＪミットスイッチ、即ちシャッター開閉検
出装置で検出し、この検出信号はタイマー装置２８及び
フリツプフロツブ２９の各リセット端子に送られて両者
を共にリセットさせるようになつている。以上のような
構成であれば、支払口内に貨幣が放出され、支払口シャ
ッター１１が自動的に開かれてから顧客が上記貨幣を全
て取り去ると、アンドゲート２７からの出力信号により
タイマー装置２８がセットされ、計数動作が開始される
。

計数開始後３秒たてばタイマー装置２８からの出力信号
（３秒信号）によりフリツプフロップ２９がセットされ
、このフリツプフロツプ２９のセット出力信号は上記モ
ーターに送られるから、モーターが逆回転され、シャッ
ター１１は自動的に閉じはじめる。シャッター１１が完
全に閉じるとシャッター開閉検出装置の検出信号が出力
されて、タイマー袋贋２８及びフリップフロップ２９は
リセットされ、次の両替操作に備えて待機する。また、
本発明では、両替された紙幣および硬貨東の全てを取り
出した後に硬貨東などをその支払口に謀まって落とした
ときには、アンドゲート２７から信号が出力されないの
でタイマー装置２８が不作動となってカウントを停止す
るとともに元に戻ってしまう。

したがってシャッター閉止指令信号も出力されなくなる
のでシャッター１１は閉じられない。そして、譲まつて
落とした硬貨東などを全て取り出したあと、アンドゲー
ト２７から信号が出力され、タイマー装置２８があらた
めてカウントを再開し、カウント完了後フリツプフロツ
ブ２９から初めてシャッター閉止指令信号が出力され、
シャッター１１は閉じられる。この際、落とした硬貨東
などを取り出した後でもシャツ夕−１１が閉じられるま
でに時間的余裕があるので各支払口の中を充分確認する
ことができる。このように本発明によれば、利用者が紙
幣、硬貨東の取り出し時に「ミス」しても全く問題が起
きず、しかもこれを極めて簡単な回路および機構等で解
決しているという優れた作用効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を装着した現金両替機の正面
図、第２図は同両替機のシャッターを開放した状態の正
面図、第３図は同例の硬貨東支払口部の拡大縦断面図、
第４図は同例のシャッター閉止部の回路系統図である。 １……機体、２……操作部、７……紙幣挿入口、１１…
…シャッター、１３ａ……硬貨支払口、１３ｂ・・・・
・・硬貨支払口、２２・・・・・・リミットスイツチ、
２５，２６……インバー夕、２７……アンドゲート、２
８・・・・・・タイマー装置「 ２９・・・・・・フリ
ツプフロツプ。第１図 第２図 第３図 第４図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 開閉駆動機構により駆動されるシヤツターが設けら
   れた紙幣支払口および硬貨支払口を有し、投入された貨
   幣を紙幣または硬貨もしくはその両方の金種に両替して
   上記支払口に放出させるようにした自動両替装置におい
   て、上記紙幣支払口に放出された紙幣の有無を検出する
   紙幣検出機構と、上記硬貨支払口に放出された硬貨の有
   無を検出する硬貨検出機構と、上記支払口のシヤツター
   の開閉を検出するシヤツター開閉検出装置と、上記紙幣
   検出機構、硬貨検出機構およびシヤツター開閉検出装置
   の出力に基づいて上記紙幣支払口および硬貨支払口のい
   ずれにも紙幣、硬貨がないこと、および上記シヤツター
   が開であることを検出し、セツト信号を出力する制御回
   路と、このセツト信号が入力されると所定時間経過後に
   信号を出力するタイマー装置と、このタイマー装置の出
   力信号を受けて上記シヤツター開閉駆動機構にシヤツタ
   ー閉止指令信号を出力するフリツプフロツプ回路とを設
   けたことを特徴とする自動両替装置に於ける支払口シヤ
   ツター自動開閉機構。