JPS599618B2 - 溶融ほう砂用耐食合金 - Google Patents
溶融ほう砂用耐食合金Info
- Publication number
- JPS599618B2 JPS599618B2 JP5313580A JP5313580A JPS599618B2 JP S599618 B2 JPS599618 B2 JP S599618B2 JP 5313580 A JP5313580 A JP 5313580A JP 5313580 A JP5313580 A JP 5313580A JP S599618 B2 JPS599618 B2 JP S599618B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- corrosion
- resistant alloy
- molten
- borax
- molten borax
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
- 230000007797 corrosion Effects 0.000 title claims description 23
- 238000005260 corrosion Methods 0.000 title claims description 23
- 229910021538 borax Inorganic materials 0.000 title claims description 20
- 239000004328 sodium tetraborate Substances 0.000 title claims description 20
- 235000010339 sodium tetraborate Nutrition 0.000 title claims description 20
- 239000000956 alloy Substances 0.000 title claims description 17
- 229910045601 alloy Inorganic materials 0.000 title claims description 17
- 239000012535 impurity Substances 0.000 claims description 2
- 229910052751 metal Inorganic materials 0.000 description 8
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 7
- 239000002184 metal Substances 0.000 description 7
- 230000003628 erosive effect Effects 0.000 description 6
- 150000003839 salts Chemical class 0.000 description 6
- 238000003466 welding Methods 0.000 description 5
- 239000000463 material Substances 0.000 description 4
- 238000002844 melting Methods 0.000 description 4
- 230000008018 melting Effects 0.000 description 4
- 230000003647 oxidation Effects 0.000 description 4
- 238000007254 oxidation reaction Methods 0.000 description 4
- 229910000831 Steel Inorganic materials 0.000 description 2
- 230000000052 comparative effect Effects 0.000 description 2
- 150000002739 metals Chemical class 0.000 description 2
- 239000010959 steel Substances 0.000 description 2
- KKCBUQHMOMHUOY-UHFFFAOYSA-N Na2O Inorganic materials [O-2].[Na+].[Na+] KKCBUQHMOMHUOY-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 238000005275 alloying Methods 0.000 description 1
- QVGXLLKOCUKJST-UHFFFAOYSA-N atomic oxygen Chemical compound [O] QVGXLLKOCUKJST-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 238000006243 chemical reaction Methods 0.000 description 1
- 238000004090 dissolution Methods 0.000 description 1
- 239000002075 main ingredient Substances 0.000 description 1
- 239000011159 matrix material Substances 0.000 description 1
- 150000001247 metal acetylides Chemical class 0.000 description 1
- 238000000034 method Methods 0.000 description 1
- 229910052760 oxygen Inorganic materials 0.000 description 1
- 239000001301 oxygen Substances 0.000 description 1
- 229920006395 saturated elastomer Polymers 0.000 description 1
- 230000035939 shock Effects 0.000 description 1
- 239000006104 solid solution Substances 0.000 description 1
Landscapes
- Arc Welding In General (AREA)
- Nonmetallic Welding Materials (AREA)
- Treatment Of Steel In Its Molten State (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は溶融ほう砂用耐食合金に関し、さらに詳しくは
、ほう砂を主剤とする溶融塩用鍋の材料として耐食性の
優れた溶融ほう砂用耐食合金に関するものである。
、ほう砂を主剤とする溶融塩用鍋の材料として耐食性の
優れた溶融ほう砂用耐食合金に関するものである。
従来において、溶融ほう砂用材料としては耐熱鋼(JI
SSCH13)が用いられているが、8000〜110
0℃の高温による酸化作用と溶融ほう砂に・よる溶解作
用のため溶融塩用鍋の壁の損傷が激しく3〜6ケ月程度
しか使用できない。
SSCH13)が用いられているが、8000〜110
0℃の高温による酸化作用と溶融ほう砂に・よる溶解作
用のため溶融塩用鍋の壁の損傷が激しく3〜6ケ月程度
しか使用できない。
また、従来の鍋は一体構造となっているが、その理由は
溶接構造とすると溶着合余部の損傷が速く早期廃却とな
るからである。そして、このような溶融塩による溶損に
関してその機構は明らかでないが溶存酸素による合金ま
たは溶着金属の酸化と溶融塩中のNa2Oの反応に起因
するものと推測される。本発明者等は溶融ほう砂による
耐熱耐食合金また、この合金により溶接した溶着金属の
溶損量について鋭意研究を行ない、合金元素また溶着金
属元素の溶損量におよぼす影響を見出した。
溶接構造とすると溶着合余部の損傷が速く早期廃却とな
るからである。そして、このような溶融塩による溶損に
関してその機構は明らかでないが溶存酸素による合金ま
たは溶着金属の酸化と溶融塩中のNa2Oの反応に起因
するものと推測される。本発明者等は溶融ほう砂による
耐熱耐食合金また、この合金により溶接した溶着金属の
溶損量について鋭意研究を行ない、合金元素また溶着金
属元素の溶損量におよぼす影響を見出した。
その結果よりなされたのが本発明に%る溶融ほう砂用耐
食合金である。本発明に%る溶融ほう砂用耐食合金の特
徴とするところは、C0.05〜130%、5i≦56
0%1Mn≦1.54、Ni8.0〜70.0%、 C
に15.0〜35.0、残部Feおよび不純物からなり
、Ni+(Cr4−25)≧(6 C%+4(Mn’l
y−Si4))xlOを満足する、ことにある。
食合金である。本発明に%る溶融ほう砂用耐食合金の特
徴とするところは、C0.05〜130%、5i≦56
0%1Mn≦1.54、Ni8.0〜70.0%、 C
に15.0〜35.0、残部Feおよび不純物からなり
、Ni+(Cr4−25)≧(6 C%+4(Mn’l
y−Si4))xlOを満足する、ことにある。
本発明に%る溶融ほう砂用耐食合金は、一般に電気加熱
が採用され8000〜1100℃の高温での耐酸化性に
優れており、さらに、耐熱衝性と溶融ほう砂に対する耐
食性にも極めて優れているものである。また、この溶融
ほう砂用耐食合金により溶接した溶着金属も上記と同じ
効果を有していることは当然のことである。以下、本発
明に%る溶融ほう砂用耐食合金の成分および成分範囲に
ついて説明する。
が採用され8000〜1100℃の高温での耐酸化性に
優れており、さらに、耐熱衝性と溶融ほう砂に対する耐
食性にも極めて優れているものである。また、この溶融
ほう砂用耐食合金により溶接した溶着金属も上記と同じ
効果を有していることは当然のことである。以下、本発
明に%る溶融ほう砂用耐食合金の成分および成分範囲に
ついて説明する。
Cは腐食減量を増大する元素であるが、素地中に固溶し
、また、他元素と炭化物を形成して強度を増す効果があ
り、腐食増は他元素の効果で相殺できる。
、また、他元素と炭化物を形成して強度を増す効果があ
り、腐食増は他元素の効果で相殺できる。
そして、下限は通常合金に含まれる0.05%で、上限
は溶接性およびNi増量によるコストアップを考慮して
160%とする。Siは耐酸化性を向上し、腐食減量を
低減する効果を有するので、鋳造性、靭性、溶接性の良
好な範囲である590%以下とする。
は溶接性およびNi増量によるコストアップを考慮して
160%とする。Siは耐酸化性を向上し、腐食減量を
低減する効果を有するので、鋳造性、靭性、溶接性の良
好な範囲である590%以下とする。
Mnは酸化皮膜中に拡散して腐食減量を増大するので低
い方が望ましいが、Siととも脱酸元素として作用し、
素地の強度を増すので1.5係を越えて含有させること
はない。
い方が望ましいが、Siととも脱酸元素として作用し、
素地の強度を増すので1.5係を越えて含有させること
はない。
NiはCrとともに耐熱金属の基本元素であり、110
0゜Cの高温ではCrと共存で8.0以上は必要であり
、C.Mnの腐食促進傾向を抑制するためには多い程望
ましいがコストを考慮して70.0係を越えて含有させ
る必要はない。
0゜Cの高温ではCrと共存で8.0以上は必要であり
、C.Mnの腐食促進傾向を抑制するためには多い程望
ましいがコストを考慮して70.0係を越えて含有させ
る必要はない。
CrはNiとともに耐熱金属の基本元素であり、Niと
の共存でCr含有量は15.0%以上含有させる必要が
あり、35.0%を越えて含有させても埼その効果は飽
和してし捷う。
の共存でCr含有量は15.0%以上含有させる必要が
あり、35.0%を越えて含有させても埼その効果は飽
和してし捷う。
また、Ni+(Cr%−25)≧{6−C%+4 (M
n%−Si% ) }XlOとするのは、この式を満足
することによって耐食性が非常に良好となるのである。
n%−Si% ) }XlOとするのは、この式を満足
することによって耐食性が非常に良好となるのである。
そして、第1表に示す実験結果から(溶損量)台元素の
係数を求めた。即ち、A−C%+B−Si4+c −M
n%+D−Ni%+E−Cr9A−”Z(溶損量)であ
る。
係数を求めた。即ち、A−C%+B−Si4+c −M
n%+D−Ni%+E−Cr9A−”Z(溶損量)であ
る。
次に、本発明に係る溶融ほう砂用耐食合金の実施例を比
較例とともに説明する。第1表において、1,2の成分
と成分割合となるように通常の溶製法により合金を作り
試料な作成した。
較例とともに説明する。第1表において、1,2の成分
と成分割合となるように通常の溶製法により合金を作り
試料な作成した。
9はJISSCHl3の耐熱鋼である。
そして、これから、φ10x100の試験片をとってこ
れを1000℃の溶融ほう砂中に500時間浸漬し、そ
の溶損減量を測定した。本発明の1,2は比較9に比し
て明らかなように溶損減量比は非常に少な《なっている
。また、本発明に係る溶融ほう砂用耐食合金を溶接棒と
し、アーク溶接により溶着金属試験片φTOxlOOを
製作し、1000℃の溶融ほう砂中に500時間浸漬し
、その溶損減量比を測定した。
れを1000℃の溶融ほう砂中に500時間浸漬し、そ
の溶損減量を測定した。本発明の1,2は比較9に比し
て明らかなように溶損減量比は非常に少な《なっている
。また、本発明に係る溶融ほう砂用耐食合金を溶接棒と
し、アーク溶接により溶着金属試験片φTOxlOOを
製作し、1000℃の溶融ほう砂中に500時間浸漬し
、その溶損減量比を測定した。
第1表中3.4.5.6は本発明のもので、7.8は比
較である。7はJISD3lOで溶損減量比を1として
ある。
較である。7はJISD3lOで溶損減量比を1として
ある。
このJIS3lO棒の規格はMn≦2.50%で、通常
、1.50〜2.50%を含有しているので耐食性が劣
る。これからも明らかなように、3.4.5.6の溶損
減量比は7,− 8に比べて極めて小さいのである。こ
の溶着金属は、潜弧溶接、またはTIG溶接によるもの
でも上記アーク溶接による溶着金属と同様な結果が得ら
れる。以上説明したように、本発明に係る溶融ほう砂用
耐食合金は上記の構成を有しているものであるから、ほ
う砂を主成分とする溶融塩に対して非常に優れた耐食性
を示し、溶融塩用鍋としての材料として極めて長時間使
用することができるという効果を有しているものである
。
、1.50〜2.50%を含有しているので耐食性が劣
る。これからも明らかなように、3.4.5.6の溶損
減量比は7,− 8に比べて極めて小さいのである。こ
の溶着金属は、潜弧溶接、またはTIG溶接によるもの
でも上記アーク溶接による溶着金属と同様な結果が得ら
れる。以上説明したように、本発明に係る溶融ほう砂用
耐食合金は上記の構成を有しているものであるから、ほ
う砂を主成分とする溶融塩に対して非常に優れた耐食性
を示し、溶融塩用鍋としての材料として極めて長時間使
用することができるという効果を有しているものである
。
Claims (1)
- 1 C0.05〜1.0%、Si≦5.0%、Mn≦1
.5%、Ni8.0〜70.0%、Cr15.0〜35
.0%、残部Feおよび不純物からなり、Ni+(Cr
%)−25)≧{6・C%+4(Mn%−Si%)}×
10を満足することを特徴とする溶融ほう砂用耐食合金
。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5313580A JPS599618B2 (ja) | 1980-04-21 | 1980-04-21 | 溶融ほう砂用耐食合金 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5313580A JPS599618B2 (ja) | 1980-04-21 | 1980-04-21 | 溶融ほう砂用耐食合金 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS56150162A JPS56150162A (en) | 1981-11-20 |
JPS599618B2 true JPS599618B2 (ja) | 1984-03-03 |
Family
ID=12934371
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5313580A Expired JPS599618B2 (ja) | 1980-04-21 | 1980-04-21 | 溶融ほう砂用耐食合金 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS599618B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2020137924A1 (ja) | 2018-12-27 | 2020-07-02 | Ntn株式会社 | トリポード型等速自在継手 |
-
1980
- 1980-04-21 JP JP5313580A patent/JPS599618B2/ja not_active Expired
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2020137924A1 (ja) | 2018-12-27 | 2020-07-02 | Ntn株式会社 | トリポード型等速自在継手 |
US12038050B2 (en) | 2018-12-27 | 2024-07-16 | Ntn Corporation | Tripod-type constant velocity universal joint |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS56150162A (en) | 1981-11-20 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3354922B2 (ja) | Ni基耐熱ろう材 | |
WO2015019876A1 (ja) | Cuを添加したNi-Cr-Fe基合金ろう材 | |
WO2009128174A1 (ja) | 鉄基耐熱耐食ろう材 | |
JPH09225679A (ja) | ぬれ性・耐食性に優れたNi基耐熱ろう材 | |
CN109070280A (zh) | 焊接结构构件 | |
NO142407B (no) | Kadmiumfritt loddemetall inneholdende gull, soelv og kobber | |
JP2000512345A (ja) | ニッケル−クロム−モリブデン−合金 | |
JPWO2005070612A1 (ja) | Ni基高Cr合金溶加材及び被覆アーク溶接用溶接棒 | |
WO2018198906A1 (ja) | 微量のVを含有するNi-Cr基合金ろう材 | |
CN109070281A (zh) | 焊接结构构件 | |
JPH034617B2 (ja) | ||
JP2007517139A (ja) | 鋼 | |
JP3420815B2 (ja) | ドーピングされたアルミ化鉄をベースにした耐酸化性および耐腐食性の合金とその合金の使用 | |
JPS599618B2 (ja) | 溶融ほう砂用耐食合金 | |
US3925070A (en) | Brazing alloy | |
JPS61547A (ja) | ガスタ−ビン用高強度Co基耐熱合金 | |
JP2607594B2 (ja) | Cr−Mo系低合金鋼用被覆アーク溶接棒 | |
US3976477A (en) | High conductivity high temperature copper alloy | |
JPS63121641A (ja) | オ−ステナイトステンレス鋼製シ−ズヒ−タ外部被覆 | |
JPS613859A (ja) | ガスタ−ビン用高強度Co基耐熱合金 | |
JPS599621B2 (ja) | 溶融ほう砂用耐食合金 | |
JPS61549A (ja) | ガスタ−ビン用高強度c0基耐熱合金 | |
JPS60224732A (ja) | Co基耐熱合金 | |
JPH0243812B2 (ja) | Gasutaabinyokokyodocokitainetsugokin | |
JPS6032701B2 (ja) | 内燃機関のエンジンバルブおよびバルブシート用Ni基合金 |