JPS5995540A - 電子写真用感光体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 技術分野 本発明は電子写真用感光体に関し、詳しくは感光層中に
特定のスチルベン化合物を含有させた電子写真用感光体
に関する。

従来技術 従来、電子写真方式において使用される感光体の光導電
性素材として用いられているものにセレン、硫化カドミ
ウム、酸化亜鉛などの無機物質がある。ここにいう「電
子写真方式」とは、一般に、光導電性の感光体をまず暗
所で、例えばコロナ放電によって帯電せしめ、次いで像
露光し、露光部のみの電荷を選択的に逸散せしめて静電
潜像を得、この潜像部を染料、顔料などの着色材と高分
子物質などの結合剤とから構成される検電微粒子（トナ
ー）で現像し可視化して画像を形成するようにした画像
形成法の一つである。

このような電子写真法において感光体に要求される基本
的な特性としては、（１）暗所で適当な電位に帯電でき
ること、［２１暗所において電荷の逸散が少ないこと、
（３）光照射によってすみやかに電荷を逸散せしめうろ
ことなどがあげられる。

ところで、前記の無機物質はそれぞれが多くの長所をも
っていると同時に、ざまざまな欠点をも有しているのが
事実である。例えば、現在広く用いられているセレンは
前記（１）〜（３］の条件は充分に満足するが、製造す
る条件がむずかしく、製造コストが高くなり、可撓性が
なく、ベルト状に加工することがむずかしく、熱や機械
的の衝撃に鋭敏なため取扱いに注意を要するなどの欠点
もある。硫化カドミウムや酸化亜鉛は、結合剤としての
樹脂に分散させて感光体として用いられているが、平滑
性、硬度、引張り強度、耐＠擦性などの機械的な欠点が
あるためにそのままでは反復して使用することができな
い。

近年、これら無機物質の欠点を排除するためにいろいろ
な有機物質を用いた電子写真用感光体が提案され、実用
に供されているものもある。

例えば、ポリ−Ｎ−ビニルカルバゾールと２゜４．７−
　トリニトロフルオレン−９−オンとからなる感光体く
米国特許第３４８４２３７号明細書に記載）、ポリ−Ｎ
−ビニルカルバゾールをビリリウム塩基色素で増感して
なる感光体く特公昭４８−２５６５８号公報に記載）、
有機顔料を主成分とする感光体く特開昭４７−３７５４
３号公報に記載）、染料と樹脂とからなる共晶錯体を主
成分とする感光体（特開昭４７−１０７３５号公報に記
載）などである。これらの感光体は優れた特性を有して
おり実用的にも価値が高いと思われるものであるが、電
子写真法において、感光体に対するいろいろな要求を考
慮すると、まだこれらの要求を十分に満足するものが得
られていないのが実状である。

だが、これまでに挙げた感光体は、いずれも目的により
又は製作方法により違いはあるが、一般的にいって優れ
た光導電性物質を使用することによって良好な特性が得
られるものである。

目　　　　的 本発明の目的は、先に述べた従来の感光体のもつ種々の
欠点を解消し、電子写真法において要求される条件を十
分満足しうる感光体を提供することにある。本発明の伯
の目的は、製造が容易でかつ比較的安価に行なえ、耐久
性にも優れた電子写真用感光体を提供することにある。

構成 本発明者らは、多くの光導電性物質についての研究、倹
約を行なった結果、下記一般式（Ｉ＞・・・（Ｉ＞ ［式中Ｒ１及びＲ２は水素原子、低級アルキル基または
置換もしくは無置換のフェニル基を基を示し、Ｒ３は水
素原子、アルキル基、ア４ ／ ルコキシ基、ハロゲン原子または　−Ｎ＼ ５ て表わされる置換アミノ基（式中Ｒ４及びＲ５はアルキ
ル基、置換もしくは無置換のアラルキル基または置換も
しくは無置換のアリル基を示す。）を表わす。ｎはＯま
たは１の整数、…は０，１．２または３の整数である。

コ で表わされるスチルベン化合物が電子写真用感光体の光
導電性物質として有効に働らくことを見出した。式中の
Ｒ１またはＲ２にお（プる）工二ル基の置換基、Ｒ４ま
たはＲ５におけるアラルキル基またはアリル基の置換基
としてはアルキル基、アルコキシ基、ハロゲン原子、ジ
アルキルアミノ基、ヒドロキシ基、カルボキシ基及びそ
のエステル、アセチル基、アリールオキシ基、ニトロ基
またはシアノ基などが挙げられる。

更にまた、このスチルベン化合物は、後述から明らかな
ように、いろいろの材料と組合されることによって予期
しえない効果を有する感光体を作成しうろことをも見出
した。本発明はこうしＩＣ知見に基づいて完成されたも
のである。

即ち、本発明は導電性支持体上に感光層を設けた電子写
真用感光体において、前記感光層中に上記の一般式＜１
）で表わされるスチルベン化合物が含有されていること
を特徴とするものである。

以下に本発明を添付の図面を参照しながらさらに詳細に
説明する。第１図ないし第３図は本発明に係る感光体の
代表的な三個の断面図であり、そこに付された番号で１
は導電性支持体、２．２′、２“は感光層、３は電荷発
生物質、４は電荷搬送媒体又は電荷搬送層、５は電荷発
生層を表わしている。

本発明で用いられる前記一般式（Ｉ）で示されるスチル
ベン化合物は、下記一般式（Ｉ）［式中Ｒ１は水素原子
、低級アルキル基またはログンイオンを示す）で表わさ
れるトリフェニルホスホニウム基又は−ＰＯ（ＯＲ）２
（ここでＲは低級アルキル基を示す）で表わされるジア
ルキル亜燐酸基である］ で表わされるフェニル誘導体と下記一般式（Ｉ）１ Ｒ２Ｇ−＋ＣＨ＝ＣＨ＋−ｗ−Ａｒ・・・・・（Ｉ［［
）［式中Ｒ２は水素原子、低級アルキル基または置換も
しくは無置換のフェニル基を表わし、４ ／ で表わされる置換アミノ基（式中Ｒ４及びＲ５はアルキ
ル基、置換もしくは無置換のアラルキル基または置換も
しくは無置換のアリル基を示す。）を表わす。ｎはＯま
たは１の整数、ｍは０．１．２または３の整数である。

］ で表わされるカルボニル化合物とを反応させることによ
り得ることができる。

一般式＜ＩＩ）または（ＩＩＩ）のＲ１またはＲ２にお
けるフェニル基またはＲ４またはＲ５におけるアラルキ
ル基またはアリル基の置換基としではアルキル基、アル
コキシ基、ハロゲン原子、ジアルキルアミノ基、ヒドロ
キシ基、カルボキシ基及びそのエステル、アセチル基、
アリールオキシ基、ニトロ基またはシアン基などが挙げ
られる。

こうして得られる一般式（Ｉ）で表わされるスチルベン
化合物の具体例を以下表１に例示する。

１０　　　　４−　　ＣＨ３−＠ ２０　　　４−　（ト（ｃ＋山つ−Ｎ　（ＣＨ３）　２
３０　　　３−　＋Ｎ（ｃａ−＋山−灸Ｎ　（ＣＩ−１
３）　２４０　　　２−＋Ｎ（ＣＩ−１３）２−＠−Ｎ
（ＣＩ−を山５０　　　４−※リーＮ　（Ｃ２＋５）　
２　＠　Ｎ　＜Ｃ？ｔ−１５）　ｐ６１　　　　４−Ｈ
つ ７１　　　４−　１−１　　　−＠−Ｎ（ＣＩ−ｈ）２
９１　　　３−１−１　　　　づ−Ｎ　（ＣＨ３）　２
１０１　　　　２−Ｈ（◇−Ｎ　（ＣＨｓ　）　２１１
　０　　　　４−　　ＣＨ３（）Ｎ　＜Ｃ２Ｈｑ　）　
２２００　　　　　　　　　　　　　　　２−Ｈｍ２１
　０　　　　４−　、　Ｈ＜−Ｎ＋Ｃｌ−１２＠）２２
２　０　　　　３−　　Ｈ４Ｎ＋ＣＩ−ｂ（カ２２３　
０　　　　２−　　、　Ｉ−１１−Ｎ−（ＣＩ−１２℃
）２２５　　　　０　　　　　　　　　　　　　　　４
　−　　　　　　　Ｈ＠−Ｎ−（−ＣＨ２−く〈閣〉）
　　２２７　０　　　　４、−　　Ｈ−（◇−Ｎ÷ＣＨ
２＠−叫２２８　０　　　　４−　　Ｈ＋Ｎ＋ＣＨ２℃
％ｃＨ３）　２２９　　’０　　　　３−　　Ｈハ◇Ｎ
（−ＣＨ２ＱＯＯＣＨ３）　？３０　０　　　　２−　
　Ｈ−ＱＸＮ−ｅｃＨ２００ｃ）＋３＞　２３６０　　
　　４−１−１　　　　−（ラーＮべ◇）２３７０　　
　　３−Ｈ−◇）ＮＱ＞２ ３８　０　　　　２−　１−１　　　　＋Ｎ＜◇）２３
９０　　　４−Ｈ−□□□Ｎ−（ｅＣｌ−１３）　２４
００　　　３　　Ｈ−ｅＮ＋Ｃｆ−ｈ）ｚ４１０　　　
２−　１−１　　　−［相］Ｎ号Ｃｌ−１山４２０　　
　４−Ｈ−＜□ＮＱ　）２ Ｈ３ ４３０３−１−１−□□□Ｎ慢）２ Ｈ３ ４４０４−Ｈ−＠＝峡）００ＣＨ３）　２４５０　　　
３−　　Ｈ＋Ｎ＋ｏｃ＋−＋山４６　０　　　　２−　
　Ｈ＋Ｎ号ＯＣＨ３）　２４７　０　　　　４−　　Ｈ
−◇ＸＮ舎Ｃ２Ｈ５）　２４８’０　　　４−１−１　
　　　＠÷■）２４９０、　　４−）−１蔓−Ｎ＋＠）
　２６７　０　　　　４−　　Ｈ＋Ｎ＋（Ｃ２Ｈｓ））
２７５　０　　　　３−　　Ｈ＋ｘ＋侃■）２８８０　
　　４−　１−１　　　過−峡）００ＣＨ３）　２９５
０４−Ｈ（（涙ＮＣＨ２−（す ９９　０　　　　４−　　Ｈべ◇−〇ＣＨ２℃Ｔｏｏ　
　０　　　４−　　Ｈべ０−Ｎ（Ｃ２１−１５）　２１
０３０＠÷蔓−灸Ｎ　（ＣＩ−１３）　２　＋Ｎ　（Ｃ
Ｉ−１３）　２１０４　　　０　　〈アシ〉−〇−く？
う）ヒ　　号Ｎ（ＣＨ山　　　−く〈ミ）−Ｎ（ＣＨ１
３）　２１０５０）＠）−十句＋Ｎ（ＣＩ−１山＋Ｎ　
（ＣＩ−１３）　２１０６吋）０過　Ｃ８３つ−Ｎ（Ｃ
２１−１山１０７０（冨〉〉←Ｏ過　　　　　　　　　
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（Ｃトｈ）２１０８０僚Ｏ媛　　Ｈつ−Ｎ　（Ｃ２Ｈｓ
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　〔）Ｏ蜀　）−１＠−Ｎ　（ＣＨ山１４７　ｏ＠÷＠
ｌ−１−ｅＮ＋ｃ＋−ｈツ）２１１８ｏ○÷＠−ＨＣ−
Ｎ−（−ＣＨ２−□）２１２３　吟）Ｏ過　　＋−＋　
　　％Ｎ−ｅｃ＋−＋直）叫２１２４０袋０４　　８　
０市−ＣＨ２℃−０ＣＨ３１２６００刊−◇）−＋−１
ベラ−４）２１２７０　＠）−ｏ４　　　Ｈ−＠−Ｎ（
＠）２１２８　轄）０過　　Ｈ−〇＋■）２ １２９０　ＨｚＣｅ０４　　Ｈつ−Ｎイ＠）２１３００
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４０　　ＨＯ−＠Ｈ−＠咄）ｃｔ−ｈ）２１８５０　　
＆　　　　　　＋Ｎ−＋Ｃｌ−１ｓ＞ｚ）」 Ｈ 本発明感光体は、上記のようなスチルベン化合物の１種
又は２種以上を感光層に含有させたものであるが、これ
らスチルヘン化合物の応用の仕方によって第１図、第２
図あるいは第３図に示したごとくに用いることができる
。

第１図における感光体は導電性支持体１上にスチルベン
化合物、増感染料および結合剤（結着樹脂）よりなる感
光層２が設けられたものである。ここでのスチルベン化
合物は光導電１生物質として作用し光減衰に必要な電荷
担体の生成および移動はスチルベン化合物を介して行な
われる。しかしながら、スチルベン化合物は光の可視領
域においてほとんど吸収を有していないので、可視光で
画像を形成する目的のためには可視領域に吸収を有する
増感染料を添加して増感する必要がある。

第２図における感光体は、導電性支持体１上に電荷発生
物質３をスチルベン化合物と結合剤とからなる電荷搬送
媒体４の中に分散せしめた感光層２′が設けられたもの
である。ここでのスチルヘン化合物は結合剤（又は結合
剤及び可塑剤）とともに電荷搬送媒体を形成し、一方、
電荷発生物質３（無骸又は有機顔料のような電荷発生物
質）が電荷担体を発生する。この場合、電荷搬送媒体４
は主として電荷発生物質３が発生ずる電荷担体を受入れ
、これを搬送する作用を担当している。そして、この感
光体にあっては電荷発生物質とスチルベン化合物とか互
いに、主として可視領域において吸収波長領域が重なら
ないというのか基本的条件である。これは電荷発生物質
３に電荷担体を効率よく発生させるためには電荷発生物
質表面まで、光を透過させる必要があるからである。一
般式（Ｉ）で表わされるスチルベン化合物は可視領域に
ほとんど吸収がなく、一般に可視領域の光線を吸収し、
電荷担体を発生する電荷発生物質３と組合わせた場合、
特に有効に電荷搬送物質として働くのがその特徴である
。

第３図にお（）る感光体は、導電性支持体１上に電荷発
生物質３を主体とする電荷発生層５と、スチルベン化合
物を含有する電荷搬送層４どの積層からなる感光層２“
か設りられたものである。この感光体では、電荷搬送層
４を透過した光が電荷発生層５に到達し、その領域で電
荷担体の発生が起こり、一方、電荷搬送層４は電荷担体
の注入を受け、その搬送を行なうもので、光減衰に必要
な電荷担体の発生は、電荷発生物質３で行なわれ、また
電荷担体の搬送は、電荷搬送層４（主としてスチルヘン
化合物が１仙く）で行なわれる。こうした機構は第２図
に示した感光体においてした説明と同様である。

実際に本発明感光体を作成するには、第１図に示した感
光体であれば、結合剤を溶かした溶液にスチルベン化合
物の１種又は２種以上を溶解し、更にこれに増感染料を
加えた液をつくり、これを導電性支持体１上に塗布し乾
燥して感光層２を形成Ｊればよい。

感光層２の厚さは３〜５Ｃ１ｍ、好ましくは５〜２０μ
ｍが適当である。感光層２に占めるスチルベン化合物の
量は３０〜７０重量％好ましくは約５０重足％であり、
また、感光層２に占める増感染料の量は０．１〜５重呈
％好ましくは０．５〜３重量％である。増感染料として
は、ブリリアントグリーン、ビクトリアブルーＢ、メチ
ルバイオレット、クリスタルバイオレッｉ〜、アシッド
バイオレット６Ｂのようなトリアリールメタン染料、ロ
ーダミンＢ１日−タミン６Ｇ、ロータミンＧエキストラ
、エオシン＄１エリトロシン、ロースベンカル、フルオ
レセインのようなギサンテン染料、メチレンブルーのよ
うなチアジン染料、シアニンのようなシアニン染料、２
．６−ジフェニル−４−（Ｎ、Ｎ−ジメチルアミノフェ
ニル）チアピリリウムバークロレート、ベンゾビリリウ
ム塩（特公昭４８−２５６５８号公報に記載）などのビ
リリウム染料などが挙けられる。

なお、これらの増感染料は単独で用いられても２種以上
が（Ｉｆ用されてもよい。

また、第２図に示した感光体を作製するには、１種又は
２種以上のスチルベン化合物と結合剤とを溶解した溶液
に電荷発生物質３の微粒子を分散せしめ、これを導電性
支持体１上に塗布の乾燥して感光層２″を形成ずればよ
い。

感光層２−の厚さは３〜５μｍ１１、好ましくは５〜２
０μｍが適当である。感光層２′に占めるスチルベン化
合物の量は１０〜９５重量％、好ましくは３０〜９０重
量％であり、また、感光層２−に占める電荷発生物質３
のｍは０．１〜５０重量％好ましくは１〜２０重量％で
ある。

電荷発生物質３としては、例えばレレン、セレン−テル
ル、硫化カドミウム、硫化カ１〜ミウムーセレン、α−
シリコンなどの無機顔オ′３１、右））梨顔料としては
例えばシーアイピグメントブルー２５（カラーインチ゛
ツクスＣＩ　　２１１８０）　、シーイアピグメントレ
ッド４１　（ＣＩ　　２１２００）　、シーアイアシッ
ドレッド５２　（ＣＩ　　４５１００）　、シーアイベ
ーシックレッド３　（ＣＩ　　４５２１０）　、カルバ
ゾール骨格を有するアゾ顔料く特開昭５３−９５０３３
号公報に記載）、ジスチリルベンピン骨格を有するアゾ
顔料（特開昭５３−１３３４４５号公報に記載）、１〜
リフエニルアミン母格を有するアゾ顔料く特開昭５３ｉ
３２３４７号公報に記載）、ジベンゾヂオフエン骨格を
有するアゾ顔料く特開昭５４−２１７２８号公報に記載
）、オキサジアゾール骨格を有するアゾ顔料（特開昭５
４−１２７４２号公報に記載）、フルオレノン骨格を有
するアゾ顔料（特開昭５４−２２８３４号公報に記載）
、ヒススチルベン骨格を有するアゾ顔料（特開昭５４１
７７３３号公報に記載）ジスチリルオキサジアゾール骨
格を有するアゾ顔料（特開昭５４−２１２９号公報に記
載）ジスチリルカルバゾール伺格を有するアゾ顔料（特
開昭５４−＋４９６７号公報に記載）などのアゾ顔料、
例えばシーアイごグメントブル−１６＜　ＣＩ　　７４
１００）なとのフタロシアニン系顔料、例えばシーアイ
ハツトブラウン５　（ＣＩ　　７３４１０）　、シーア
イバットダイ（ＣＩ　　７３０３０）などのインジゴ系
顔料、アルゴスカーレットＢ（バイエル社製）、インタ
スレンスカーレットＲ（バイエル社製）などのペリレン
系顔料などが挙げられる。なお、これらの電荷発生物質
は単独で用いられても２種以上が併用されてもよい。

更に第３図に示した感光体を作製するには、導電性支持
体１上に電荷発生物質を真空蒸着するか或いは、電荷発
生物質の微粒子３を必要によって結合剤を溶解した適当
な溶媒中に分散した分散液を塗布し乾燥り゛るかして、
更に必要であればパフ研磨などの方法によって表面仕上
け、膜厚調整などを行なって電荷発生層５を形成し、こ
の上に１種又は２種以上スチルベン化合物と結合剤とを
溶解した溶液を塗布し乾燥して電荷搬送層４を形成すれ
ばよい。なお、ここで電荷発生層５の形成に用いられる
電荷発生物質は前記の感光層２′の説明においてしたの
と同じものである。

電荷発生層５の厚さは５μｍ以下好ましくは２μｍ以下
であり、電荷搬送層４の厚さは３〜５０μｍ好ましくは
５〜２０　ｕ　ｍか適当である。

電荷発生層５が電荷発生物質の微粒子３を結合剤中に分
散させたタイプのものにあっては、電荷発生物質の微粒
子３の電荷発生層５に占める割合は１０〜９５重量％、
好ましくは５０〜９０重量％程度である。また、電荷搬
送層４に占めるスヂルベン化合物の量は１０〜９５重量
％好ましくは３０〜９０重量％である。

なお、これらいずれの感光体製造においては導電性支持
体１に、アルミニウムなどの金属板又は金属箔、アルミ
ニウムなどの金属を蒸着したプラスチックフィルム、あ
るいは、導電処理を施した紙などが用いられる。また、
結合剤としては、ポリアミド、ポリウレタン、ポリエス
テル、エポキシ樹脂、ポリケトン、ポリカーボネートな
どの縮合樹脂や、ポリビニルケトン、ポリスチレン、ポ
リ−Ｎ−ビニルカルバゾール、ポリアクリルアミドのよ
うなビニル重合体などが用いられるか、絶縁性でかつ接
着性のある樹脂はすべて使用できる。必要により可塑剤
が結合剤に加えられるが、そうした可塑剤としてはハロ
ゲン化パラフィン、ポリ塩化ヒノエニル、ジメチルナフ
タリン、ジブチルフタレートなどが例示できる。

更に、以上のようにして得られる感光体には、導電性支
持体と感光層の間に、必要に応じて接着層又はバリヤ層
を設けることができる。これらの層に用いられる材料と
しては、ポリアミド、ニトロセルロース、酸化アルミニ
ウムなとであり、また膜厚は１μｍ以下が好ましい。

本発明の感光体を用いて複写を行なうには、感光面に帯
電、露光を施した後、現像を行ない、必要によって、紙
などへ転写を行なう。本発明の感光体は感度が高く、ま
た可撓性に冨むなどの優れた利点を有している。

以下に実施例を示す。下記実屑例において部はすべて重
量部である。

実施例１ ４−メ１〜キシベンジルホスボン酸ジエチル２．５８（
１（０，０１モル）と４−Ｎ、Ｎ−ジフェニルアミノベ
ンズアルデヒド２．７３ｇ（０，０１モル）をＮ、Ｎ−
ジメチルホルムアミド１５　ｍ℃に溶解し、これにカリ
ウムｔｅｒｔ−ブトキシド１　、６９ｇを２２〜３１℃
にて加えた。添加後、室温で４時間かきまぜを行なった
後、反応混合物をメタノール１５　ｍ℃で希釈した。結
晶を濾取、水洗、乾燥した。収■は３．２１ｇ（収率８
４，９％）で、融点は１６７．０〜１６８．０℃であっ
た。

ジオキサン−エタノールの混合溶媒から再結晶して淡黄
色剣状結晶の４−メトキシ−４′−Ｎ、Ｎ−ジフェニル
アミノスチルヘン（表１の化合物Ｎｏ、３６＞の純品を
得た。融点は１６７．５〜１６８，５°Ｃてあった。

電荷発生物質としてタイアンプル−（シーアイピグメン
トブルー２５、ＣＩ　　２１１８０＞　７６部、ポリエ
ステル樹脂（バイロン２００、（株）東洋紡績製）の２
％テトラヒトロンフラン溶液１２６０部およびテ１−ラ
ヒ１〜ロフラン３７００部をボールミル中で粉砕混合し
、得られた分散液をアルミニウム蒸着したポリエステル
ベースよりなる導電性支持体のアルミニウム面上にドク
ターブレードを用いて塗布し、自然乾燥して厚さ約１μ
ｎ１の電荷発生層を形成した。

一方、電荷搬送物質としてＮｏ、３６のスチルベン化合
物２部、ポリカーボネート樹脂（パンライ１〜に１３０
０、（株）帝人製）２部およびテトラヒドロフラン１６
部を混合溶解して溶液とした後、これを前記電荷発生層
上にドクターブレードを用いて塗布し、８０℃で２分間
、ついで１０５℃で５分間乾燥して厚さ約２０μｍの電
荷搬送層を形成せしめて感光体Ｎ００１を作成した。

実施例２〜２７ 電荷発生物質および電荷搬送物質（スチルベン化合物）
を表−１に示しｌ〔ものに代えた以外は実施例１とまっ
たく同様にして感−光体Ｎｏ、２〜２７を作成した。

表−１ 実施例２８ 厚さ約３００．ｚｍのアルミニウム板上に、セレンを厚
さ約１μｍに真空蒸着して電荷発生層を形成せしめた。

次いでＮＯ，３６スヂルヘン化合物２部、ポリエステル
樹脂（デュポン礼装ポリエスデルアドヒーシブ４９００
０）　３部およびデ１へラヒドロフラン４５部を混合、
溶解して電荷搬送図形酸液をつくり、これを上記の電荷
発生層（セレン蒸着層）上にドクタープレー１〜を用い
て塗布し、自然乾燥した後、減圧下で乾燥して厚さ約１
０μｍの電荷Ｗ１１部を形成せしめて、本発明の感光体
Ｎｏ、２８を得た。

実施例２９ セレンの代りにペリレン系顔料 を用いて電荷発生層（但し、厚さは約０．３μｍ）を形
成し、またスヂルベン化合物をＮｏ、３６の代りにＮｏ
、９４のものを用いた以外は実施例２８とまったく同様
にして感光体ＮＯ，２９を作成した。

実施例３０ タイアンプル−（実施例１で用いたものと同１；）１部
にテ１へラヒドロフラン１５８部を加えた況合物をボー
ルミル中で粉砕、混合した後、これにＮｏ、３６のスチ
ルベン化合物１２部、ポリエステル樹脂（デュポン社製
ポリエステルアドヒーシブ４９０００）　１８部をｈ口
えて、さらに混合して得た感光層形成液を、アルミニウ
ム蒸着ポリエステルフィルム上にドクターブレードを用
いて塗布し、１００°Ｃで３０分間乾燥して厚さ約１６
μｍの感光層を形成せしめて、本発明の感光体Ｎ０．３
０を作成した。

効　　　　果 かくしてつくられた感光体Ｎ００１〜３０について、市
販の静電複写紙試験装置（ＫＫ川口電機製作所製５Ｐ４
２８型）を用いて一６ＫＶ又は＋６ＫＶのコロナ放電を
２０秒間行なって帯電せしめた後、２０秒間暗所に放置
し、その時の表面電位ＶＩ〕Ｏ（ホル１〜）を測定し、
ついでタングステンランプ光を感光体表面の照度が２０
ルツクスになるよう照射してその表面電位がＶｐ。

の１／２になるまでの時間（秒）を求め、露光ｆｆ１Ｅ
１／２（ルックス・秒）を弾出した。その結果を表−２
に示づ。

また、以上の各感光体を市販の電子写真複写機を用いて
帯電せしめた後、原図を介して光照射を行なって静電潜
像を形成せしめ、乾式現像剤を用いて現像し、得られた
画像（１−す−画１象）を普通紙上に静電転写し、定石
したところ、心ｆ明な転写画像が得られた。現像剤とし
て湿式現像剤を用いた場合も同様に鮮明な転写画１象が
得られＩζ。

表３ 感光体　　　　ＶｐＯＥ　１／２ 犯しｍ−」」エエ＞−一一りＵ」フニ■二１　　　　　
−１０２０　　　　　　１．３２　　　　　−　９２０
　　　　　　１．０３　　　　　−１２１０　　　　　
　１．２４　　　　　−”１１００　　　　　　４．１
５　　　　　−　７１０　　　　　　０．８６　　　　
　−　９９０　　　　　　０．９７　　　　　−　７８
０　　　　　　２．５８　　　　　−１１２０　　　　
　　１．６９　　　　　−８９０　　　　　　１．２１
０　　　　　−１１９０　　　　　　１．２１１　　　
　　−１１３０　　　　　　１．１１２　　　　　−１
２２０　　　　　　１．　０１３　　　　　　１０００
　　　　　　１．１１４　　　　−９７０　　　　　　
１．３１５　　　　　−６２０　　　　　１．１１６　
　　　　−１３１０　　　　　　１．７１７　　　　　
　　　−１１４０　　　　　　　　　　　１．５１８　
　　　　　−１２７０　　　　　　　　１．４１９　　
　　　　−１１９０　　　　　　　　１．５２０　　　
　　　−１１１０　　　　　　　　１．７２１　　　　
　　−１０６０　　　　　　　　１．９２２　　　　　
　−９８０　　　　　　　　０．９２３　　　　　　−
８５０　　　　　　　　０．８２４　　　　　　−１２
４０　　　　　　　　１．３２５　　　　　　−１１２
０　　　　　　　　０．９２６　　　　　　−１１４０
　　　　　　　　１．４２７　　　　　　−１０５０　
　　　　　　　１．１２８　　　　　　−１２５０　　
　　　　　　２．４２９　　　　　　−１２９０　　　
　　　　　５．２３０　　　　　　　＋１０３０　　　
　　　　　２．２

【図面の簡単な説明】

第１図、第２図および第３図は本発明にかかわる電子写
真感光体の厚さ方向に拡大した断面図である。 １・・・導電性支持体 ２．２′、２”・・・感光層 ４・・・電荷搬送媒体又は電荷搬送層 ５・・・電荷発生層 特許出願人　株式会社　リコー 代理人　　弁理士　小松　秀岳 才１図 才２図 手続ネ１１１正ａ 昭和５８年１月５０ 特許庁長官　　若　杉　和　夫　　殿 １、事件の表示　　　　　　！）＆ｆＷｉ［１Ｇ５７−
２０５４３８号２、発明の名称　　　　　　電子写真用
感光体３、補正をする者 事件との関係　　　　　　特　許　出　願　人名　　称
　　　　（６７４）株　式　会　社　リ　コ　−５、補
正命令の日付　　　　（自　　発）６、補正の対象 明細世中、特８′［請求の範囲及び発明の詳細な説明の
欄７、補正の内容　　　　　　　　別紙のとおり（別紙
） （１）明細書第１頁第４行以下の特許請求の範囲を下記
のとａ３り訂正する。 ［２、特許請求の範囲 １、導電性支持体上に下記一般式（Ｉ＞で表されるスチ
ルベン化合物を少なくとも１つを有効成分として含有す
る感光層を有することを特徴とする電子写真用感光体。 ・・・（Ｉ＞ ［式中Ｒ１及びＲ２は水素原子、低級アルキル基または
置換もしくは無置換の）工二ル基を表わし、Ａｒは リル基を示し、Ｒ３は水素原子、アルキル基、アルコキ
シ基、ハロゲン原子また（式中Ｒ４及びＲ５はアルキル
基、置換もしくは無置換のアラルキル基または置換もし
くは無置換のアリール基を示す。）を表わす。ｎはＯま
たは１の整数、ｍは０．１．２または３の整数である。 ］］（２）同第６頁下から１１行乃至１２行及び下から
３行の「アリル基」を「アリール基」に訂正づる。 （３）同第１１頁のＮｏ、５のＡｒの種類の欄を正する
。 手続補正書 昭和５８年５月１２日 特許庁長官　　若　杉　和　夫　　殿 １、事件の表示　　　　　　特願昭５７−２０５４３８
号２、発明の名称　　　　　　電子写真用感光体３、補
正をする者 事件との関係　　　　　　特　許　出　願　人名　　称
　　　　（６７４）株　式　会　社　リ　コ　−５、補
正命令の日付　　　　く自　　発）ゝ・・　　パ≧） ７、補正の内容　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　、−：／（１）　明細書第３２頁の化合物ＮＯ
，１８Ｂの次に下記化合物Ｎｏ、１８７．１８８につい
て追加する。 訂正する。 （３）　第４３頁第７行の「実施例２〜２７」を「実施
例２〜３９」に、同第１０〜１１行の「感光体Ｎ００２
〜２７」を「感光体ＮＯ１２〜３９」に訂正する。 （４）　第４４頁第１行の「表１１を「表２」と訂正す
る。 （５）　第５０頁の表の末尾の感光体Ｎ　Ｏ，２７のつ
ぎに次のものを追加する。 ！（２（じＬＩ）Ｄ　イピ３ｈノ （６）　第５１頁第１行の「実施例２８」を「実施例４
０」に、又第１２行の「感光体ＮＯ，２８Ｊを［感光体
Ｎｏ、４０Ｊに訂正する。 （７）　第５１頁第１３行の１実施例２９」を１実施例
４１」に訂正する。 く８）　第５２頁第１行の「２８Ｊを「４０」に、又「
感光体ＮＯ，２９Ｊを「感光体Ｎ０１４１Ｊに訂正する
。 （９）　第５２頁第３行の「実施例３０」を１実施例４
２」に、又、同第１４行の［感光体Ｎｏ、３０Ｊを「感
光体Ｎｏ、４２Ｊに訂正する。 （１０）　　同第１６行の「感光体Ｎｏ、１〜３０Ｊを
［感光体Ｎｏ、１〜４２］に訂正する。 （１１）　　第５５頁の表３の感光体Ｎ０．２７と２８
との間に下記表を挿入し、Ｎｏ　、　　ｒ２８Ｊ　　「
２９Ｊ「３０」をそれぞれｒ４０ｊ　　ｒ４１Ｊ　　ｒ
４２Ｊに訂正する。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、導電性支持体上に下記一般式（Ｉ）で表されるスチ
   ルベン化合物を少なくとも１つを有効成分として含有す
   る感光層を有づることを特徴とする電子写真用感光体。 ・・・（Ｉ） ［式中Ｒ１及びＲ２は水素原子、低級アルギル基または
   置換もしくは無置換のフェニル基を５ で表わされる置換アミノ基（式中Ｒ４及びＲ５はアルキ
   ル基、置換もしくは無置換のアラルキル基または置換も
   しくは無置換のアリル基を示す。）を表わす、ｎはＯま
   たは１の整数、ｍは０，１．２または３の整数である。 〕