JPS5995053A - 限外「ろ」過量の測定装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は人工腎臓としての血液透析に右いて、患者の過
剰の体液を限外濾過によって除去するときの限外濾過量
を測定する装置に関するものである。

人工腎臓の要求される機能として血液中の老廃物の除去
以外に患者の過剰な水分を希望どおり正確に除去するこ
とが要求され、高精度のベッドスケールによる透析中の
患者の体重減の測定、透析器に対する透析液の流出入量
の差の測定、透析液流を一時中断しＴＭＰとして示され
るトランスメンブレン圧を透析時と同じ値に維持して透
析器から透析液ラインーに流入する限外ろ液流量のフロ
ーメーターによる測定あるいは流出する限外ろ液を一旦
容器に収容し該容器内の液面が一定に保たれるように該
液をポンプで排出したときの該ポンプの回転数による測
定等数多くの提案がなされているが、スケールを使用す
る方法は食飼摂取、発汗、排便、排尿等に原因する誤差
を生じ他の方法は何れも測定部に透析液の停滞を生じる
ので透析液回路の汚染が大であって使用後の洗浄に問題
を生じ、またポンプ等の可動部を有するものは故障や保
守等のための処置を必要とする欠点がある。

本発明は上記の欠点を解決し限外濾過量測定時に透析器
への透析液の供給を中断する方式であって弁以外に可動
部品を必要とせず測定部に透析液の停滞が小であって使
用後の透析液ラインの洗浄が容易であり、かつ過大な静
脈圧をもつ患者に生じうる高ＴＭＰに原因した制御不能
かつ過剰な限外濾過を防止する手段を具え、さらにプラ
イミング時あるいは血液ポンプ停止時の透析器内の血圧
低下による透析液の血液側への浸透防止手段をも具えた
正確な限外濾過量の測定装置を提供するものであり、以
下図面に基いて本発明の実施例について説明する。

図面は本発明の流路系を示し、患者の動脈血は血液ポン
プＩＯの運転によって、動脈ラインｌを経て透析器ｌｌ
の血液室に圧送され、該透析器内で浄化された血液は静
脈ライン２を経て患者に返送される循環が行われ、透析
器内のＴＭＰは静脈側エアトラップ１３の上流の静脈ラ
イン２に配置されたオートクレンメ１５の作動によって
自動的に設定値に制御されるようになっている。

透析液側は自動開閉弁ｖ１を配置した透析器への透析液
供給ライン３、上向流で透析液を受入れる計量容器１４
を具えた透析器からの透析液排出ライン４、前記計量容
器１４の下流に設けられ透析液排出ライン４内に向う流
れのみを許容する逆止弁８を具え透析液排出ライン４か
ら分岐した空気導入ライン５、自動開閉弁ｖｌの上流の
透析液供給ライン３と空気導入ライン５との分岐点より
も下流の透析液排出ライン４とを接続する自動開閉弁ｖ
２を具えたバイパスライン６および前記計量容器１４よ
りも上流側の透析液排出ライン４から分岐しバイパスラ
イン６を含めたバイパス流路すなわちバイパスライン６
の上流側の透析液供給ライン３と下流側の透析液排出ラ
イン４とを包合するバイパス流路に設けられ下流側に吸
引力を与えるアスピレータ−１６に接続する自動開閉弁
ｖ３を配置した吸引ライン７によって構成されている。

上記自動開閉弁ＶＩＳＶ２およびｖ３は一般に電磁弁形
式のものであり、逆止弁８は空気導入ライン５内に向う
流れのみを許容するものであれば如何なる形式のもので
もよく、たとえば空気の流通は許容されるが水分の流通
を禁止する疎水性のフィルター材料等適宜形式のものを
使用することができる。

計量容器は一般に胴ふくれ形のものであって、流入およ
び流出側の縮径部に液面検知装置１７が配置されていて
、該上下の液面検知装置間の計量容器１４内の容積は既
知であって、限外濾過量測定に際して後述のごとく該計
量容器内の透析液が一旦吸引排出された後、該容器内に
限外濾過量に応じて液面が上昇し流入側で検知された液
面が上昇して流出側検知装置で検出されるまでの時間が
計測されるようになっている。

該液面検知装置としては、超音波を利用する　　　　゛
方式が好ましく、他に光学的検知などの手段をも採用す
ることができ計量容器内への規知量の透析液の充填時間
の測定は公知手段に基いて容易に実施することができ、
該計量容器を透明としておくと透析液充填の状態が目視
できるので都合がよい。

本発明の装置は上記のごとく構成されているので、透析
時には前記自動開閉弁Ｖｔが開きＶ２および■３が閉じ
て一定流量で供給される透析液は透析液供給ライン３、
透析器１１の透析液室、計量容器１４を配置した透析液
排出ライン４を経由して流れて通常のごとく透析が行わ
れ、透析液排出ライン４の適宜個所に調節弁のごとき流
路制限手段９を配置しておいて静脈圧の高い患者の場′
合に生じる高血液圧力に由来する高ＴＭＰに原因した制
御不能な高限外濾過を防ぐために、該流路制限手段によ
って透析液排出ラインの流路を制限して透析器ｌｌの透
析液室に圧える透析液圧を上昇せしめてＴＭＰを制御可
能範囲内に留めることができ、該流路制限は手動設定あ
るいは一般に静脈側エアトラップ１３において測定され
る静脈圧Ｍ３に基いた自動設定も可能である。

限外濾過量測定時には自動開閉弁Ｖｔが閉じ、ｖ２およ
びｖ３が開いて透析器への透析液供給が中断され、透析
液は透析液供給ライン３から透析器を経由することなく
透析液排出ライン４の下流側にバイパスライン６を経て
排出されるのでバイパス流路に配置されたアスピレータ
−１６の吸引によって空気導入ライン５゛の逆止弁８が
開いて空気が計量容器１４内に導入される。

計量容器内の透析液は吸引ライン７を経て排出され、計
量容器の流入側すなわち下側の液面検知部まで低下した
とき、自動開閉弁ｖ３が閉じて吸引ラインが閉となり供
給された透析液はバイパスライン６を経て透析液排出ラ
イン４の下流からそのまま排出される。

血液圧力を代表する動脈ライン１に配置されたエアトラ
ップ１２において測定される動脈圧Ｍｌと静脈ライン２
のエアトラップ１３で測定される静脈圧Ｍ３の平均値か
単独にＭｌあるいはＭ２と透析液圧の代表としての透析
液ラインの圧力Ｍ２との差として示されるＴＭＰはオー
トクレンメ１５の作動による静脈側エアトラップ１３の
上流の静脈ライン２の流路断面積の変更によって透析時
と同じ値に自動的に制御されるので透析器１１内で透析
時と同じ量の限外濾過が行われ、計量容器１４内の液面
は下側の液面検知部から徐々に上昇し流出側の上側の液
面検知部まで上昇し、その間の時間が計測され限外濾過
量／時間すなわち限外濾過流量が求まり、さらにＴＭＰ
を考慮して限外濾過流量／ＴＭＰとしての所謂ＵＦＲＰ
をも求めることができる。

上記のごとく計量容器内の規定された量の限外ｐ液を含
有した透析液の充填が行われると自動開閉弁ｖ３が閉じ
たままＶｔが開きｖ２および空気導入ライン５の逆止弁
８が閉じて透析液は透析液供給ライン３、透析器ｌｌお
よび透析液排出ライン４を経由して流れ透析が再開され
る。

上記のごとき透析中の透析液流中断による限外濾過流量
の測定を間欠的に実施するように設定しておき測定毎に
得られたＵＦＲＰに基いてあらかじめ設定された限外濾
過流量が得られるようにＴＭＰを自動的に修正すること
も可能である。

この場合、経時的なＵＦＲＰの変化は患者毎に相違して
いるが、該経時的変化の初期値に対する比はほぼ一定で
あり、透析初期の急激な低下に続く緩慢な低下が見られ
るので該経時的相対比曲線を記憶させておいて、透析開
始時に測定されたＵＦＲＰを基準として該曲線に従った
ＵＦＲＰの変化に基づ＜ＴＭＰの変化を生じさせ、以降
室められた時間毎に得られたＵＦＲＰについても同様に
測定時のＵＦＲＰを基準とした該曲線に従うＵＦＲＰの
変化に基づ＜ＴＭＰの変化を生じさせると誤差の小さな
限外濾過が行われ、透析初期のＵＦＲＰの測定回数を多
くするとさらに正確な限外濾過を行うことができる。

以上説明したように本発明の装置は計量容器内への規定
量の限外Ｐ液を含む透析液の充填時間によって限外−過
量を測定するものであるから測定値が正確であり、可動
部品が少なくてすむので故障が少なく保守に有利であり
、測定部すなわち計量容器内を透析時に透析液が常に流
れているので透析液停滞に原因する汚染が少なく、透析
完了後の透析液関係全ラインの洗浄が自動開閉弁ｖ１．
．Ｖ２およびｖ３の操作によって容易に・実施すること
ができ、透析液排出ラインへの流路制限手段の採用によ
って静脈圧の高い患者を含めたあらゆる患者に適用でき
、さらに自動開閉弁Ｖｌが開き■２および■３の閉じた
プライミング時および処置中の事故による血液ポンプ停
止時の血液圧力低下によって生じうる透析器内における
血液中への透析液の浸透を手動あるいは自動によって自
動開閉弁ｖ３を開いて透析液排出ライン内の透析液をバ
イパスし透析液圧を低下させてＴＭＰを陽圧とすること
によって防止することもできる。

またＴＭＰ制御のための静脈ラインの流路断面積の変更
を行うオートクレンメは通常力ねじを切ったシャフトに
螺合する回転防止されたナツトの該シャフトの回転によ
る前進後退によって行われているので、最前進位置に右
いて静脈ラインを密に閉塞し、該閉塞を解くとき、該ナ
ツトの先端に設けられた閉塞子と静脈ラインとの大きな
密着摩擦力のためナツトが後退しにくいという欠点があ
ったが、前記シーｒ　７　）の前進時のトルクよりも後
退時のトルクが太き（なるような電気的な設定を行って
おくと有利である。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の実施例の流路系を示し、３は透析液供給
ライン、４は透析液排出ライン、５は空気導入ライン、
６はバイパスライン、７は吸引ライン、８は逆止弁、９
は流路制限手段、１４は計量容器、１５はオートクレン
メ、１６はアスピレータ−である。 特許出願人 株式会社　ニッショー

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 ■　血液および透析液の圧力信号に基いて、静脈ライン
   に配置されたオートクレンメが作動してトランスメンブ
   レン圧を自動的に設定値に制御する人工腎臓系において
   、透析液側が自動開閉弁Ｖｌを配置した透析器への透析
   液供給ライン、上向流で透析液を受入れる計量容器を具
   えた透析器からの透析液排出ライン、前記計量容器の下
   流に設けられ透析液排出ライン内に向う流れのみを許容
   する逆止弁を具え、透析液排出ラインから分岐した空気
   導入ライン、自動開閉弁Ｖｌの上流の透析液供給ライン
   と空気導入ラインとの分岐点より下流の透析液排出ライ
   ンとを接続する自動開閉弁ｖ２を具えたバイパスライン
   および前記計量容器よりも上流側の透析液排出ラインか
   ら分岐Ｌバイパスラインを含めたパイハス流路ニ設けら
   れ下流側に向って吸引力を与えるアスピレータ−に接続
   する自動開閉弁ｖ３を配置した吸引ラインによって構成
   され、透析時には上記自動開閉弁Ｖｔが開きｖ２および
   ｖ３が閉じ、限外濾過量測定時にはｖｌが閉じＶ２およ
   びｖ３が開いて前記計量容器内の透析液が吸引排出され
   た後、ｖ３が閉じて空となった該計量容器への限外ろ液
   を含有する透析液の充填時間が透析時のトランスメンブ
   レン圧下で計測されて限外濾過量が求められることを特
   徴とする限外濾過量の測定装置。 ■　透析液排出ラインに流路制限手段が配置されたこと
   を特徴とする特許請求の範囲第１項記載の限外濾過量の
   測定装置。