JPS597996Y2 - 障子戸 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、障子紙付きの組子を取付けた障子戸の構造
に関する。

その目的は、組子にはついた障子紙の端部が框溝内に収
納されて体裁がよく、シかも障子紙の貼り替えが容易な
障子戸を提案するにある。

以下図示する実施例により説明する。

第１図はこの障子戸の正面図であり、左右の組子竪枠お
よび上下の組子横枠を方形に枠組してなった組子枠３の
内部に横桟１および竪桟２を格子状に配し組子を形威し
、この組子を左右の竪框４，４および上下の横框５，５
を四方枠組してなった障子枠に嵌挿して障子戸６が組立
てられている。

また、この障子戸６には障子紙７がはられている。

第２図は第１図の横断面図、第３図は竪框４部の拡大図
で、左右の竪框４の相対向する壁には、長手方向に沿い
凹溝８が形或されてあり、この凹溝８には組子枠３の竪
框４側の側部が挿込まれている。

また、組子枠３には振れ止め部材９がそれを貫通するビ
ス１０で組子枠３に螺着されている。

そして振れ止め部材９の両側に張出した係止部１１は、
凹溝８の両側壁１２開口部寄りに突出した２つの突条１
３，１４と係合し、組子枠３は竪框４に嵌合固定されて
いる。

また、この２つの突条の片方、室外側の突条１３は凹溝
側壁１２との間に、凹溝開口側の隅角部に微少段差１５
が設けてある。

そして、側壁１２面と障子紙７をはった組子枠３面との
間に段部１５による隙間を有し、障子紙７の端部は、こ
の段部１５内に収納されている。

なお、第２図において、組子および組子枠３の障子紙７
をはる面に表面材１６が嵌込んで取付けてある。

第４図は別の実施例であって、この例は振れ止め部材９
の係止部が凹溝８側壁１２に当接し、突条１３の先端は
組子枠３に当接することなく障子を構或したものである
。

この場合も突条１３と側壁１２との間に微少段部１５を
設けて、障子紙７をはった組子枠３と側壁１２との間に
隙間を有し障子紙７の端はこの段部１５に収納されてい
る。

この考案の障子は上記のごとき構造であって組子および
組子粋にはった障子紙の端は框に形戊した微少段部に収
納され、かつ溝内側壁とはった障子紙との間に隙間が設
けてある。

従って、障子紙の張り替えを行なう場合、古い障子紙の
端部は微少段部が構或する浅い溝内へ入っているだけな
ので、紙がきれいにはがれ、かつ、新しく張る場合には
浅い溝内へカッターの刃先を沿わせて切断すれば、障子
紙の切断と紙端部の溝内への収納を同時に行えるととも
に、溝が刃先のガイドとなるため切断線が直線となり仕
上がりもきれいとなる。

障子戸を販売店等で最初に組立てる場合には組子に障子
紙を張り、障子紙をはった組子を一方の横框を外した框
枠の凹溝内に差し込んで障子戸を組立てる。

この場合、凹溝の側壁と障子紙との間に隙間があるので
障子紙の端部が凹溝側壁と接し損傷することがなく、障
子紙端部を凹溝内に収納することができる。

この考案は以上の通りで、次の効果をもたらす。

■ 障子紙の端が框の微少段部内に入っているので外観
が優れ、端よりはがれにくく丈夫である。

■ 組子を外すことなく容易に障子紙の張り替えができ
る。

■ 組子を外し、障子紙を張った後に組子を框に取付け
る際も、張った障子紙の端部を損傷する恐れがない。

【図面の簡単な説明】

図面はこの考案の実施例を示すものであって第１図は全
体正面図、第２図は第１図のＡ−Ａ断面図、第３図は第
２図の竪框部拡大図、第４図は変形実施例の框部拡大横
断面図である。 １・・・・・・横桟、２・・・・・・竪桟、３・・・・
・・組子枠、４・・・・・・竪框、５・・・・・・横框
、６・・・・・・障子戸、７・・・・・・障子紙、８・
・・・・・凹溝、９・・・・・・振れ止め部材、１０・
・・・・・ビス、１１・・・・・・係止部、１２・・・
・・・側壁、１３．１４・・・・・・突条、１５・・・
・・・微少段部、１６・・・・・・表面材。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 左右の竪框４，４と上下の横框５，５とを四方枠組みし
   てなる障子枠の相対向する框の壁に設けた凹溝８に障子
   紙付きの組子を嵌挿してなる障子戸において、前記凹溝
   ８を構或する両側壁１２の開口端寄りに２つの突条１３
   ，１４を突設し、少なくとも一方の突条１３と凹溝側壁
   １２との隅角部に微少段部１５を形或するとともに、こ
   の微少段部１５に障子紙の端部を収納し、側壁１２面と
   障子紙付きの組子面との間に隙間を設けてあることを特
   徴とする障子戸。