JPS5952232B2 - 溶接中継ぎ鋼帯の連続繰返し曲げ処理法 - Google Patents

溶接中継ぎ鋼帯の連続繰返し曲げ処理法

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JPS5952232B2
JPS5952232B2 JP11327079A JP11327079A JPS5952232B2 JP S5952232 B2 JPS5952232 B2 JP S5952232B2 JP 11327079 A JP11327079 A JP 11327079A JP 11327079 A JP11327079 A JP 11327079A JP S5952232 B2 JPS5952232 B2 JP S5952232B2
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JP
Japan
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steel strip
welded
steel
temperature
repeated bending
Prior art date
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Expired
Application number
JP11327079A
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JPS5639192A (en
Inventor
健治 原
昭 松原
尭 白井
剛二 高部
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Nippon Steel Nisshin Co Ltd
Original Assignee
Nisshin Steel Co Ltd
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Publication date
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  • Bending Of Plates, Rods, And Pipes (AREA)
  • Cleaning And De-Greasing Of Metallic Materials By Chemical Methods (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、溶接中継ぎ鋼帯の破断を効果的に防止しつつ
繰返し曲げ処理する方法、換言すれば、溶接中継ぎ鋼帯
の連続繰返し曲げ時に発生する破断を効果的に防止する
方法、に関する。
溶接中継ぎ鋼帯を連続繰返し曲げ処理に供する場合に破
断の問題に遭遇することがある。
たとえば、ステンレスストリップの酸洗いのさいに、鋼
帯の尾端縁に他の鋼帯の先端縁を次々に溶接して(中継
ぎして)スケールブレーエーに連続的に通板する処理が
行なわれるが、このスケールブレーカーにおけるペンデ
シクロール通板時の繰返し曲げによるスケール除去のさ
いに、破断を生じて、デスケール操業に著しい障害を与
えることがある。特に、フェライト系またはマルテンサ
イト系のステンレス鋼の場合は、その中継ぎ溶接部に繰
返し曲げによる割れ現象が多発する。
これは、その溶接時に結晶粒の成長またはマルテンサイ
ト変態によつて溶接部の延性および切欠き靭性が得難く
なることによる。また、成分的にC含有量が高いマルテ
ンサイト系ステンレス鋼またはフェライト単相ステンレ
ス鋼の場合には、母材自身の延性、切欠き靭性が低いの
で、ローラーベンデングタイプのスケールブレーエーに
通板時にこの母材(本体)に破断が生じることも多い。
これらマルテンサイト系またはフェライト系のステンレ
ス鋼帯の中継ぎ溶接部における曲げ性の改善対策として
溶接部の後熱処理が実施されているが、溶接部の硬度を
母材硬度程度まで下げることはできても、溶接部近傍(
熱影響部)の靭性を完全に回復することは困難である。
このようなことから、本発明者らは、長年にわたり鋼の
化学成分や溶着金属組織あるいは溶接方法などのあらゆ
る角度から検討を行ない、中継ぎ溶接鋼帯の繰返し曲げ
による溶接部の割れ防止に務めたが、このような観点か
らではこの目的の達成は困難であり、やむなく、スケー
ルブレーカーをオープンで通板する処理により破断を防
止せざるを得なかつた。
この場合には、言うまでもなく、デスケールの効率が著
しく低下する。ところが、中継ぎ溶接部の遷移温度以上
の温度に保持した状態で鋼帯をスケールブレーカ一に通
板するという簡易な処法で鋼帯の破断(溶接部および母
材ともの破断)を実質上完全に防止し得ることが今回判
明し、その生産性を著しく向上せしめることができた。
すなわち本発明は、1つの鋼帯の尾端縁と他の鋼帯の先
端縁とを相互に溶接してなる溶接中継ぎ鋼帯を、その溶
接部の遷移温度以上の温度に保持した状態で連続的に繰
返し曲げを行なうことからなる、破断を防止した溶接中
継ぎ鋼帯の連続繰返し処理法を提供する。ここで溶接部
の遷移温度、つまり衝撃試験における破断の形態が変化
する温度、は鋼種および溶接条件によつて異なるが、鋼
種および溶接畳件が一定であれば、数回の衝撃試験によ
つて容易に決定できるものである。以下に本発明を代表
的試験例および実ライン通板実績により具体的に説明し
よう。
第1図は、18Crステンレ人鋼(SUS43O鋼)
のホツトコイルの溶接部と母材の温度に対しシヤルピ一
衝撃値がどのように変化するかを調べた結果を示すもの
である。この試験片と溶接条件は次のようなものである
。試験片;実機で熱間圧延したSUS43O鋼の厚さ3
.6mmのホツトコイルをベル型焼鈍炉で焼鈍し、この
ホツトコイルから切り出したサンプルをフラツシユバツ
ト溶接機でつき合わせ溶接し、後熱処理を行なつたあと
両面を切削除去して厚さ3.0mm、幅10mmの試片
に仕上げ、溶接部断面中心から幅方向に2mm(7)V
ノツチを切込んだ衝撃試験片(JIS3号試片に準する
)を作成した。
溶接条件;アプセツト代6.8mm、フラツシユ代25
mm1カムモーター速度45mm/Min、アプセツト
時間15秒、フラツシユ時間17秒、溶接電流14KA
、後熱処理800℃X3O秒。
第1図の結果から明らかなように、試験温度と衝撃値と
の関係は、溶接部のシヤルピ一衝撃値は母材のそれに比
較して、50℃以下の温度で可成り低い値を示し、試験
温度100℃以上で溶接部の衝撃値が近接している。
また溶接部の遷移温度は母材のそれに比べて高いことが
わかる。この遷移温度をさらに詳細に調べるために、溶
接部試験片の破面の形態をその試験温度との関係につい
て観察し、第1表の結果を得た。
第1表に見られるように、25℃から50℃の間で脆性
破面が現われ、100℃になると延性破面占有率が10
0%となる。
すなわち、溶接部の遷移温度は25℃〜100℃の間、
さらに詳しくは25℃〜50℃の間に存在する。1方、
母材の遷移温度は第1図の結果より、この溶接部より低
いところにあることが明らかで゛ある。
すなわち、この供試鋼においては、その溶接部の遷移温
度が25〜50℃の間にあり、且つ母材の遷移温度は溶
接部の遷移温度より低いから、この溶接部と母材を少な
くとも50℃以上の温度に保持した場合には、脆性破面
が生ずるような切欠き破断が生じにくくなる。
以上の試験結果をふまえて、実機スケールブレーカ一に
おいてこのSUS43O鋼ホツトコイルの温度を変えな
がら通板した。
そのさい、SUS43O鋼のベル焼鈍炉で焼鈍したホツ
トコイル2本を、尾端縁と先端縁で前記試験と全く同じ
条件で溶接して中継ぎし、800℃X3O秒の後熱処理
を行なつてスケールブレーカ一に通板した。この通板の
さい、バーナー加熱機によりこの中継ぎ鋼帯を加熱し、
スケールブレーカ一での曲げ作用中の鋼帯温度を接触式
表面温度計によつて計測した。この実機による実施例に
おける操業成績(破断率)を第2表に示した。第2表の
結果より、溶接部の遷移温度以上に加熱して処理すると
、従来の常温の場合に比して破断率は極めて少なくなり
、簡単な処法であるにもかかわらずその結果は極めて高
いことがわかる。
すなわち、この供試鋼の場合には、溶接部の遷移温度が
25〜50℃の間にあり、母材の遷移温度はそれより低
いから、この鋼の溶接中継ぎ鋼帯を、少なくとも50℃
以上の温度に保持して、引張応力が作用するロールベン
デングタイプのスケールブレーカ一に通板した場合には
、切欠き脆性破断が効果的に防止できることを意味して
いる。以上の試験は、SUS43O鋼についての結果で
あるが、この鋼に限らず、一般に溶接継手は溶接時,に
発生する異物(酸化物等)の噛み込みや空隙の存在によ
つて延性および切欠き靭性が低下し、特にフエライト系
ステンレス鋼やマルテンサイト系ステンレス鋼の場合に
は、溶接部に局部的な結晶粒の成長が生じてさらに切欠
き靭性が低下するの,であるが、本発明に従つて、鋼帯
の全体を溶接部の遷移温度以上に加熱した場合には、引
張応力下での繰返し曲げでも、切欠き破断抵抗を高める
ことができることになる。
本発明の実施において、この繰返し曲げ処理に,おける
切欠き破断抵抗を高める(切欠き脆性破断抵抗を高める
)べく、処理対象の溶接中継ぎ鋼帯の溶接部の遷移温度
を予め知つておく必要があるが、これは、前述の試験例
でも述べたような処法に従つて簡単に求めることができ
る。
なお、中継ぎ鋼帯の溶接部の遷移温度を検出し、これ以
上の温度に維持した状態でくり返し曲げを行なう本発明
法において、その温度の上限は、くり返し処理を行なう
装置によつて定まり、スケールブレーカ一の如きブレー
カロールを使用する場合はロールの保全から200℃以
下とするのがよい。
また、通常のスケールブレーカ一装置においては、テン
シヨンロールは、テンシヨンカを有効に付与するために
ゴム、ウレタン等の表面をもつものが使用されるが、そ
の耐熱温度は200℃近辺であることからも、鋼帯の保
持温度は200℃以下とするのがよく、また、C含有量
が0.15%以上のマルテンサイト系ステンレス鋼では
250〜400℃付近に加熱されると切欠き靭性が低下
するという問題がある。
以上の諸理由から溶接中継ぎ鋼帯の保持温度はその溶接
部の遷移温度以上であつて且つ200℃以下の範囲とす
るのがよい。本発明が最も好適に実施されその効果も大
きいのは、その溶接部の遷移温度が常温より高いのが通
常であり且つ破断事故が生じやすいフエライト系ステン
レス鋼またはマルテンサイト系ステンレス鋼の溶接中継
ぎ鋼帯の酸洗い処理時のスケールブレーカ一通板時であ
る。
従つて、本発明はその最も好ましい態様として、フエラ
イト系ステンレス鋼またはマルテンサイト系ステンレス
鋼の溶接中継ぎ鋼帯を酸洗い処理するさいに、張力下で
繰返し曲げ処理が施されるスケールブレーカーロールに
該鋼帯を通板するにあたつて、この鋼帯の溶接部の遷移
温度以上であつて200℃以下の温度にこの鋼帯の温度
を保持しながらスケールブレーカーカールに通板するこ
とを特徴とする方法、を提供するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は、SUS43Oの中継ぎ鋼帯の溶接部と母材の
衝撃値と温度との関係図である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 1つの鋼帯の尾端縁と他の先端縁とを相互に溶接し
    てなる溶接中継ぎ鋼帯の全体を、その溶接部の遷移温度
    以上で200℃以下の温度に保持した状態で連続的に繰
    返し曲げを行うことからなる溶接中継ぎ鋼帯の連続繰返
    し曲げ処理法。 2 鋼帯はフェライト系ステンレス鋼またはマルテンサ
    イト系ステンレス鋼の鋼帯である特許請求の範囲第1項
    記載の繰返し曲げ処理法。 3 繰返し曲げ処理はスケールブレーカーによつて行わ
    れる特許請求の範囲第1項または第2項記載の繰返し曲
    げ処理法。
JP11327079A 1979-09-04 1979-09-04 溶接中継ぎ鋼帯の連続繰返し曲げ処理法 Expired JPS5952232B2 (ja)

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