JPS5938327A - 磁気特性の優れた高珪素鋼薄帯の製造方法 - Google Patents
磁気特性の優れた高珪素鋼薄帯の製造方法Info
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- JPS5938327A JPS5938327A JP14843282A JP14843282A JPS5938327A JP S5938327 A JPS5938327 A JP S5938327A JP 14843282 A JP14843282 A JP 14843282A JP 14843282 A JP14843282 A JP 14843282A JP S5938327 A JPS5938327 A JP S5938327A
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- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C21—METALLURGY OF IRON
- C21D—MODIFYING THE PHYSICAL STRUCTURE OF FERROUS METALS; GENERAL DEVICES FOR HEAT TREATMENT OF FERROUS OR NON-FERROUS METALS OR ALLOYS; MAKING METAL MALLEABLE, e.g. BY DECARBURISATION OR TEMPERING
- C21D8/00—Modifying the physical properties by deformation combined with, or followed by, heat treatment
- C21D8/12—Modifying the physical properties by deformation combined with, or followed by, heat treatment during manufacturing of articles with special electromagnetic properties
- C21D8/1205—Modifying the physical properties by deformation combined with, or followed by, heat treatment during manufacturing of articles with special electromagnetic properties involving a particular fabrication or treatment of ingot or slab
- C21D8/1211—Rapid solidification; Thin strip casting
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- Chemical & Material Sciences (AREA)
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- Thermal Sciences (AREA)
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- Materials Engineering (AREA)
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- Organic Chemistry (AREA)
- Manufacturing Of Steel Electrode Plates (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
この発明は高速急冷凝固により磁気特性の優れた高珪素
鋼薄帯を製造する方法に関し、特にその焼鈍方法に関す
るものである。
鋼薄帯を製造する方法に関し、特にその焼鈍方法に関す
るものである。
周知のように電力トランス、あるいはモータ専の回転機
器や発電機等には磁気鉄芯用の電磁鋼板として多量の珪
素鋼板が使用されているが、近年の省エネルギー、省資
源への強い要請から、電力トランスその他の電機機器の
小型化、効率化が重要な課題となり、それに伴って磁気
鉄芯材料である珪素鋼板罠も磁気特性、特に励磁特性(
磁化特性)および鉄損特性が優れていることが要求され
ている。このような要求に答えて最近では極めて優れた
磁気特性を有する珪素鋼板、特に方向性珪素鋼板を製造
する方法が種々開発されるに至っている。
器や発電機等には磁気鉄芯用の電磁鋼板として多量の珪
素鋼板が使用されているが、近年の省エネルギー、省資
源への強い要請から、電力トランスその他の電機機器の
小型化、効率化が重要な課題となり、それに伴って磁気
鉄芯材料である珪素鋼板罠も磁気特性、特に励磁特性(
磁化特性)および鉄損特性が優れていることが要求され
ている。このような要求に答えて最近では極めて優れた
磁気特性を有する珪素鋼板、特に方向性珪素鋼板を製造
する方法が種々開発されるに至っている。
しかしながら従来の方法はいずれも連続鋳造や造塊−分
塊圧延によって得られたスラブを熱間圧延した後、冷間
圧延し、さらに最終焼鈍をtSす方法であって、しかも
優れた磁気特性を得るためには冷間圧延の間の時効処理
、あるいは最終焼鈍の前の再結晶焼鈍等の各種の処理を
必要とし、したがって最終的に優れた磁気特性を有する
珪素鋼板を得るためには極めて複雑かつ多岐にわたる工
程を要するから、その製造コストが著しく高くならざる
を得ないのが実情であった。
塊圧延によって得られたスラブを熱間圧延した後、冷間
圧延し、さらに最終焼鈍をtSす方法であって、しかも
優れた磁気特性を得るためには冷間圧延の間の時効処理
、あるいは最終焼鈍の前の再結晶焼鈍等の各種の処理を
必要とし、したがって最終的に優れた磁気特性を有する
珪素鋼板を得るためには極めて複雑かつ多岐にわたる工
程を要するから、その製造コストが著しく高くならざる
を得ないのが実情であった。
そこで最近では、2〜8%程度のSi (珪素)を含有
する高珪素鋼、特に6.5%Siを中心とする高珪素鋼
の溶鋼をロールの如き回転体等の移動冷却体の運動面上
にノズルから直接噴出させてその溶鋼を高速で急冷凝固
させることにより、磁気鉄芯用の高珪素鋼薄帯を直接製
造する方法が開発されている。この方法によれば極めて
短時間かつ低コストで優れた磁気特性を有する高珪素鋼
薄帯を製造することが可能である。但しこの方法では、
高速で急冷凝固されだ薄帯をそのままの状態で使用して
も相当に優れた磁気特性を得ることができるが、より一
層磁気特性を向上させるためには、急hR固された薄帯
に対し、1050〜13500Cの温度範囲で仕上焼鈍
を施し、これによって結晶粒径を粗大化する必要がある
ことが知られている。このような仕上焼鈍を行えば、暁
鈍後の結晶粒径は平均7〜10胡φの大きさになυ、従
来の通常の方向性珪素鋼板と同等か捷たはそれ以上の磁
気特性を得ることができる。しかしながら磁気特性のう
ちでも特にトランス等の効率化に深く関係する鉄損特性
については、上述の如く急冷凝固された薄帯に仕上焼鈍
を施しても、未だ満足できる程度ではなかったのが実情
でちる。
する高珪素鋼、特に6.5%Siを中心とする高珪素鋼
の溶鋼をロールの如き回転体等の移動冷却体の運動面上
にノズルから直接噴出させてその溶鋼を高速で急冷凝固
させることにより、磁気鉄芯用の高珪素鋼薄帯を直接製
造する方法が開発されている。この方法によれば極めて
短時間かつ低コストで優れた磁気特性を有する高珪素鋼
薄帯を製造することが可能である。但しこの方法では、
高速で急冷凝固されだ薄帯をそのままの状態で使用して
も相当に優れた磁気特性を得ることができるが、より一
層磁気特性を向上させるためには、急hR固された薄帯
に対し、1050〜13500Cの温度範囲で仕上焼鈍
を施し、これによって結晶粒径を粗大化する必要がある
ことが知られている。このような仕上焼鈍を行えば、暁
鈍後の結晶粒径は平均7〜10胡φの大きさになυ、従
来の通常の方向性珪素鋼板と同等か捷たはそれ以上の磁
気特性を得ることができる。しかしながら磁気特性のう
ちでも特にトランス等の効率化に深く関係する鉄損特性
については、上述の如く急冷凝固された薄帯に仕上焼鈍
を施しても、未だ満足できる程度ではなかったのが実情
でちる。
この発明は以上の事情に鑑みなされたもので、前述のよ
うな角、冷凝固による高珪素鋼薄帯の製造方法を更に改
良して、従来よりも鉄損特性が著しく優れた高珪素銅薄
帯を製造し得るようにした方法を提供することを目的と
するものである。
うな角、冷凝固による高珪素鋼薄帯の製造方法を更に改
良して、従来よりも鉄損特性が著しく優れた高珪素銅薄
帯を製造し得るようにした方法を提供することを目的と
するものである。
すなわち本発明者等は前述の方法にしいて種々実験・検
討を市ねた結果、高速で急冷凝固されだ高珪素鋼薄帯に
仕上焼鈍を施す前に、所定の温度範囲内で磁場中焼鈍を
行うかまだは張力を加えつつ磁場中焼鈍を行うことによ
って鉄損を従来法と比較して半減し得ることを見出し、
この発明をなすに至ったのである。
討を市ねた結果、高速で急冷凝固されだ高珪素鋼薄帯に
仕上焼鈍を施す前に、所定の温度範囲内で磁場中焼鈍を
行うかまだは張力を加えつつ磁場中焼鈍を行うことによ
って鉄損を従来法と比較して半減し得ることを見出し、
この発明をなすに至ったのである。
具体的には、第1の発明の方法は、高珪素鋼の溶鋼をノ
ズルから移動冷却体の表面上に噴出させることにより急
冷凝固させ、得られた高珪素鋼急冷薄帯に1050〜1
350℃の温度範囲内での仕上焼鈍を施す高珪素鋼薄帯
の製造方法において、前記仕上焼鈍を施す前に、高珪素
鋼急冷薄帯に対し、650〜800℃の温度範囲にて5
エルステツド(以FOeと記す)以上400e以丁の磁
場中で焼鈍することを特徴とするものである。また第2
発明の方法は、前記仕上焼鈍を施す前に、65゜〜so
o’cの温度範囲にて15〜40 kifflの張力を
加えつつ5〜400eの磁場中で焼鈍することを特徴と
するものである。
ズルから移動冷却体の表面上に噴出させることにより急
冷凝固させ、得られた高珪素鋼急冷薄帯に1050〜1
350℃の温度範囲内での仕上焼鈍を施す高珪素鋼薄帯
の製造方法において、前記仕上焼鈍を施す前に、高珪素
鋼急冷薄帯に対し、650〜800℃の温度範囲にて5
エルステツド(以FOeと記す)以上400e以丁の磁
場中で焼鈍することを特徴とするものである。また第2
発明の方法は、前記仕上焼鈍を施す前に、65゜〜so
o’cの温度範囲にて15〜40 kifflの張力を
加えつつ5〜400eの磁場中で焼鈍することを特徴と
するものである。
以下この発明の方法をさらに詳細に説明する。
先ずこの発明を完成するに至った実験結果罠っいて説明
すると、本発明者等は8165%を含有し残部実質的に
鉄からなる高珪素鋼の溶鋼を高速で回転する冷却ロール
の胴面にノズルより噴出させて急冷凝固させ、得られだ
薄帯に対し7次の3種類の処理を行った。
すると、本発明者等は8165%を含有し残部実質的に
鉄からなる高珪素鋼の溶鋼を高速で回転する冷却ロール
の胴面にノズルより噴出させて急冷凝固させ、得られだ
薄帯に対し7次の3種類の処理を行った。
(A) 100e(7)磁場中にて600〜1ooo
℃の範囲の種々の温度で1分間前処理焼鈍を行った後、
10””Torrの真空中で1200 ’CX 5時間
の仕上焼鈍を行った。
℃の範囲の種々の温度で1分間前処理焼鈍を行った後、
10””Torrの真空中で1200 ’CX 5時間
の仕上焼鈍を行った。
(B) I Q、kg/fn71Iの張力を加えつつ
、(Nと同じ条件で磁場中にて前処理焼鈍を行ない、そ
の後、前記同様な仕上焼鈍を行った。
、(Nと同じ条件で磁場中にて前処理焼鈍を行ない、そ
の後、前記同様な仕上焼鈍を行った。
(C) 従来法にしたがって、前処理焼鈍を行なわず
に前記同様な仕上焼鈍のみを行った。
に前記同様な仕上焼鈍のみを行った。
これら(A) 、 (B) 、 (C)の各方法による
仕上焼鈍後の鋼帯の鉄損値WjO150(交流50 )
lx 、磁束密度】OTでの鉄損)と前処理焼鈍温度と
の関係を第1図に示す。
仕上焼鈍後の鋼帯の鉄損値WjO150(交流50 )
lx 、磁束密度】OTでの鉄損)と前処理焼鈍温度と
の関係を第1図に示す。
第1図に示す実験結果から、仕上焼鈍の口(■に650
〜800℃の温度範囲にて磁場中の前処理焼鈍を行った
場合には、前処理焼鈍を行なわない従来法と比較して鉄
損値が小さくなり、特に700〜7500にて磁場中前
処理焼鈍を行なった場合に最も低い鉄損値を示すことが
明らかである。
〜800℃の温度範囲にて磁場中の前処理焼鈍を行った
場合には、前処理焼鈍を行なわない従来法と比較して鉄
損値が小さくなり、特に700〜7500にて磁場中前
処理焼鈍を行なった場合に最も低い鉄損値を示すことが
明らかである。
また張力を加えた状態で磁場中前処理を行った場合には
、磁場を加えただけの場合よりも一層鉄損値が小さくな
っていることが明らかである。
、磁場を加えただけの場合よりも一層鉄損値が小さくな
っていることが明らかである。
さらに本発明者等は前記同様にして得られた急冷薄帯に
対し、700°C,750°C9もしくは800℃の各
温度にて磁場の強さを種々変化させてそれぞれ1分間磁
場中前処理焼鈍を行ない、さらに前記同様な仕上焼鈍を
行った場合について、前処理焼鈍における磁場の強さと
鉄損値W と0150 の関係を調べだところ、第2図に示す結果が得られた。
対し、700°C,750°C9もしくは800℃の各
温度にて磁場の強さを種々変化させてそれぞれ1分間磁
場中前処理焼鈍を行ない、さらに前記同様な仕上焼鈍を
行った場合について、前処理焼鈍における磁場の強さと
鉄損値W と0150 の関係を調べだところ、第2図に示す結果が得られた。
この結果から、磁場の強さが0から100e程度まで増
大するにしたがって鉄損値が小さくなシ、特に700〜
750°Cの場合にその傾向が顕著となることが明らか
である。但し100e程度以上の磁場ではそれ以上鉄損
値は減少しない。
大するにしたがって鉄損値が小さくなシ、特に700〜
750°Cの場合にその傾向が顕著となることが明らか
である。但し100e程度以上の磁場ではそれ以上鉄損
値は減少しない。
上述のように仕上焼鈍の前に磁場中焼鈍または張力を印
加した状態での磁場中・焼鈍を行うことによって磁気特
性が改善される理由は未だ充分には解明されていないが
、次のように推測される。すなわち、高速で急冷凝固さ
れた薄帯をAft処理温度域へ温度上昇させれば結晶組
織の変化が生じ、新しい核発生および成長によって急冷
組織が前処理温度での焼鈍組織に変化する。このような
前処理焼鈍時に外部から磁場の力、あるいはさらにそれ
に張力を加えれば、その力の方向に結晶粒の特定の方位
が揃う確率が増加する。このように特定の方位が揃った
結晶粒が前処理焼鈍によって集積され、さらに仕上焼鈍
で粗大粒化することによって、従来の前処理焼鈍なしで
仕上焼鈍を施した銅帯と比較し、結晶方位が揃った鋼帯
が得られるためと思われる。
加した状態での磁場中・焼鈍を行うことによって磁気特
性が改善される理由は未だ充分には解明されていないが
、次のように推測される。すなわち、高速で急冷凝固さ
れた薄帯をAft処理温度域へ温度上昇させれば結晶組
織の変化が生じ、新しい核発生および成長によって急冷
組織が前処理温度での焼鈍組織に変化する。このような
前処理焼鈍時に外部から磁場の力、あるいはさらにそれ
に張力を加えれば、その力の方向に結晶粒の特定の方位
が揃う確率が増加する。このように特定の方位が揃った
結晶粒が前処理焼鈍によって集積され、さらに仕上焼鈍
で粗大粒化することによって、従来の前処理焼鈍なしで
仕上焼鈍を施した銅帯と比較し、結晶方位が揃った鋼帯
が得られるためと思われる。
次にとの発明の方法における各条件の限定理由を説明す
る。
る。
仕上焼鈍温度は、1050℃未満では再結晶および結晶
粒粗大化のために要する時間が長くなシ過ぎ、まだ13
50℃を越えれば熱エネルギーコストが高くなって不経
済となるだけであり、これらの理由から1050〜13
50’c;の温度範囲としだ。
粒粗大化のために要する時間が長くなシ過ぎ、まだ13
50℃を越えれば熱エネルギーコストが高くなって不経
済となるだけであり、これらの理由から1050〜13
50’c;の温度範囲としだ。
磁場中の前処理t4鈍温度は、第1図から明らかなよう
に、800℃を越える場合および650 ’C未満の場
合のいずれにおいても前処理焼鈍にょる鉄損特性向上の
効果が得られず、したがって650〜800℃の温度範
囲としだ。ここで800℃を越えた場合に効果が得られ
ないのけ、キュリ一点よりも高く・なってし捷うために
磁場印加による作用′が得られなくなるためと思われる
。
に、800℃を越える場合および650 ’C未満の場
合のいずれにおいても前処理焼鈍にょる鉄損特性向上の
効果が得られず、したがって650〜800℃の温度範
囲としだ。ここで800℃を越えた場合に効果が得られ
ないのけ、キュリ一点よりも高く・なってし捷うために
磁場印加による作用′が得られなくなるためと思われる
。
また650℃未満で効果が得られないのは、核発生およ
び再結晶が起り難くなるためと思われる。
び再結晶が起り難くなるためと思われる。
なお上述の温度範囲のうちでも、特に700〜750℃
程度が最適である。また張力を加えつつ磁場中での前処
理焼鈍を行う場合においても、前記同様な理由によりそ
の焼鈍温度を650〜SOO℃、望ましくは700〜7
50℃とする。
程度が最適である。また張力を加えつつ磁場中での前処
理焼鈍を行う場合においても、前記同様な理由によりそ
の焼鈍温度を650〜SOO℃、望ましくは700〜7
50℃とする。
磁場中での前処理焼鈍における磁場の強さは、50e未
満では磁場印加にょる鉄損特性向上効果が得られず、し
たがってF限を50eとした。磁場の強さによる効果け
100e以上であれば充分に得られ、余り磁場が強くて
もそれ以上効果は増大せず、経済性が低Fするだけであ
るから上限を400eとした。
満では磁場印加にょる鉄損特性向上効果が得られず、し
たがってF限を50eとした。磁場の強さによる効果け
100e以上であれば充分に得られ、余り磁場が強くて
もそれ以上効果は増大せず、経済性が低Fするだけであ
るから上限を400eとした。
また磁場中前処理焼鈍において張力を付加する、S合の
張力の大きさは、1.5にμ1満では張力付加による鉄
損特性向上効果があられれないため、F限を1.5 k
mnとした。一方張カが大き過ぎれば鋼帯が塑性変形を
起してしまい、本来の目的に沿わなくなるから、上限を
40 k’;lAr!とした。
張力の大きさは、1.5にμ1満では張力付加による鉄
損特性向上効果があられれないため、F限を1.5 k
mnとした。一方張カが大き過ぎれば鋼帯が塑性変形を
起してしまい、本来の目的に沿わなくなるから、上限を
40 k’;lAr!とした。
以下この発明の実施例および比較1+11を記す。
実施例1
65%S1を含有し、残部が実質的にFeからなる高珪
素鋼溶鋼をノズルから噴出して回転するロール上で急冷
凝固させ、厚さ1007tnlの急冷薄帯を得た。この
急冷薄帯に対し、100eの磁場中において700℃で
1分間焼鈍し、その後10−’TOrrの真空中にて1
200’cで5時間仕上焼鈍を行った。
素鋼溶鋼をノズルから噴出して回転するロール上で急冷
凝固させ、厚さ1007tnlの急冷薄帯を得た。この
急冷薄帯に対し、100eの磁場中において700℃で
1分間焼鈍し、その後10−’TOrrの真空中にて1
200’cで5時間仕上焼鈍を行った。
実施例2
実施例1と同様にして得られた急冷薄帯に対し、10
k−Jの張力を加えつつ100eの磁場中において70
0℃で1分間焼鈍し、その後10 Torrの真空中
にて1200℃で5時間仕上焼鈍を行った。
k−Jの張力を加えつつ100eの磁場中において70
0℃で1分間焼鈍し、その後10 Torrの真空中
にて1200℃で5時間仕上焼鈍を行った。
比較例
実施例1と同様にして得られた急冷薄帯に対し、前処理
焼鈍を施すことなく、10 To、rの真空中にて12
00℃で5時間仕上焼鈍した。
焼鈍を施すことなく、10 To、rの真空中にて12
00℃で5時間仕上焼鈍した。
以上の各実施例および比較例により得られた薄帯につい
て、B10値(磁場の強さ1000AAnのとき発生す
る磁束密度)およびW10150値の各磁気特性を調べ
た結果を第1表に示す。
て、B10値(磁場の強さ1000AAnのとき発生す
る磁束密度)およびW10150値の各磁気特性を調べ
た結果を第1表に示す。
第1表から明らかなように、第1発明の方法にしたがっ
て磁場中前処理焼鈍を行った実施例11および第2発明
の方法にしたがって張力を加えつつ磁場中前処理焼鈍を
行った実施例2においては、いずれも前処理焼鈍を行な
わない比較例と比べて、励磁特性(B10値)、鉄損特
性(W+o/so値)が優れており、特に鉄損値が著し
く低減されていることが認められた。そして特に張力印
加と磁場印加を併用した第2発明による実施例2では、
これらの磁気特性向上効果が顕著にあられれることが明
らかである。
て磁場中前処理焼鈍を行った実施例11および第2発明
の方法にしたがって張力を加えつつ磁場中前処理焼鈍を
行った実施例2においては、いずれも前処理焼鈍を行な
わない比較例と比べて、励磁特性(B10値)、鉄損特
性(W+o/so値)が優れており、特に鉄損値が著し
く低減されていることが認められた。そして特に張力印
加と磁場印加を併用した第2発明による実施例2では、
これらの磁気特性向上効果が顕著にあられれることが明
らかである。
以上のように高速急冷凝固によって得られた高珪素鋼の
薄帯に仕上焼鈍を行う前の前処理焼鈍として、第1発明
の方法では磁場中焼鈍を行うことにより、また第2発明
の方法では張力を印加しつつ磁場中焼鈍を行うことによ
り、いずれも単に仕上焼鈍のみを行う従来法と比較して
格段に優れた磁気特性を得ることができ、特に鉄損値を
従来よりも著しく小さくできる点は電カドランスや各種
電気機器の効率化に大きく貢献することが期待される。
薄帯に仕上焼鈍を行う前の前処理焼鈍として、第1発明
の方法では磁場中焼鈍を行うことにより、また第2発明
の方法では張力を印加しつつ磁場中焼鈍を行うことによ
り、いずれも単に仕上焼鈍のみを行う従来法と比較して
格段に優れた磁気特性を得ることができ、特に鉄損値を
従来よりも著しく小さくできる点は電カドランスや各種
電気機器の効率化に大きく貢献することが期待される。
第1図は高珪素鋼の急冷薄帯に対する仕上焼鈍の前の磁
場中前処理焼鈍および張力印加磁場中前処理焼鈍におけ
る前処理焼鈍温度と鉄損値WtoA。 との関係を示す相関図、第2図は同上磁場中前処理焼鈍
の各温度における磁場の強さと鉄損値W1V5゜との関
係を示す相関図である。 出願人 川崎製鉄株式会社 代理人 弁理士豊田武人 (ほか1名) 塚 c′IJ (6vM)獣q 沫
場中前処理焼鈍および張力印加磁場中前処理焼鈍におけ
る前処理焼鈍温度と鉄損値WtoA。 との関係を示す相関図、第2図は同上磁場中前処理焼鈍
の各温度における磁場の強さと鉄損値W1V5゜との関
係を示す相関図である。 出願人 川崎製鉄株式会社 代理人 弁理士豊田武人 (ほか1名) 塚 c′IJ (6vM)獣q 沫
Claims (2)
- (1)高珪素鋼の溶鋼をノズルから移動冷却体の表面上
に噴出させることにより急冷凝固させ、得られた高珪素
鋼急冷薄帯に1050〜1350°Cの温度範囲内での
仕上焼鈍を施す高珪素鋼急冷の製造方法において、 前記仕上焼鈍を施す前に、高珪素鋼急冷−η帯を、65
0〜800°Cの温度範囲内にて5工ルステツド以上4
0エルステッド以下の磁場中で焼鈍することを特徴とす
る特許 の製造方法。 - (2) 高珪素鋼の溶鋼をノズルから移動冷却体の表面
上に噴出させることにより急冷凝固させ、得られた高珪
素鋼急冷薄帯に1050〜1350°Cの温度範囲内で
の仕上焼鈍を施す高珪素鋼薄帯の製造方法において、 前記仕上焼鈍を施す前に、前記高珪素鋼急冷薄帯を、1
. 5 〜4 0 k9AIの張力を加えつつ650〜
800℃の温度範囲内にて5〜40エルステソドの磁場
中で焼鈍することを%敵とする磁気特性の優れた高珪素
鋼薄帯の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14843282A JPS5938327A (ja) | 1982-08-25 | 1982-08-25 | 磁気特性の優れた高珪素鋼薄帯の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14843282A JPS5938327A (ja) | 1982-08-25 | 1982-08-25 | 磁気特性の優れた高珪素鋼薄帯の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5938327A true JPS5938327A (ja) | 1984-03-02 |
Family
ID=15452657
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14843282A Pending JPS5938327A (ja) | 1982-08-25 | 1982-08-25 | 磁気特性の優れた高珪素鋼薄帯の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5938327A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6288778A (ja) * | 1985-10-14 | 1987-04-23 | Toray Ind Inc | 糸条吸引装置 |
JP2007146589A (ja) * | 2005-11-30 | 2007-06-14 | Yasuda Kk | 手摺用ブラケット |
-
1982
- 1982-08-25 JP JP14843282A patent/JPS5938327A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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JP2007146589A (ja) * | 2005-11-30 | 2007-06-14 | Yasuda Kk | 手摺用ブラケット |
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