JPS5937648B2 - ケ−ブル設置工事方法 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は電力線や電信回線、アンテナと送信器を連絡す
るケーブル等を垂直に支持固定するための工事法に関す
る。

各種のケーブルを垂直に相当距離敷設する必要があるこ
とがしばしばある。

そのような場合敷設の長さが大きいとき、および敷設す
べき場所が狭い油状の空間で作業者が侵入できないよう
な場所であったりすると、中間で固定することができな
いので、敷設か困難である。

中間で固定しないとケーブルの全重量をケーブル自体の
上端で支持しなければならなくなるので、敷設長が大き
いとケーブルの当該個所が荷重に耐えられないことがあ
る。

またケーブルの中間部が構造物等に固定されていないと
、何等かの理由でケーブルが揺動したときに他の設備を
破損するおそれかある。

本発明の目的は、ケーブルの中間部を建築物等の構造に
固定できない場合とか、作業者か入ることが出来ない狭
い箇条の空間などのケーブル敷設に適したケーブル設置
工事方法を提供することにある。

−前記目的を達成するために、本発明によるケーブル
設置工事方法は、ケーブルを垂直に敷設固定する工事方
法において、敷設固定対象であるケーブルの全荷重に耐
える支持索条に間隔を保って複数個のケーブルグリップ
をそれぞれのケーブルグリップの固定部で固定するケー
ブルグリップ固定行程と、前記各ケーブルグリップの各
網状保持部にケーブルを貫通させケーブルをケーブルグ
リップに連結させる連結工程と、前記ケーブルグリップ
とケーブルか設けられた前記支持索条の上端を構造物に
固定することにより前記ケーブルグリップ七ケーブルが
設けられた支持索条を垂直に懸垂する懸垂固定行程と、
前記各ケーブルグリップの保持部で当該部分にかかるケ
ーブルの重さにより自動的にケーブルの対応部分か自動
的に各ケーブルグリップに締付は保持される締め付は保
持工程から構成されている。

前記構成の工事方法によれば従来不可能であった内部の
空間が狭い柱内などのケーブル設置工事が容易となる。

以下図面等を参照して本発明方法をさらに詳しく説明す
る。

本発明方法は現在ケーブル敷設工事に使用される良く知
られているケーブルグリップを利用するものであるから
まず一般的なケーブルグリップとその使用法について略
述する。

ケーブルグリップは種々の形式のものがあるか。

通常のものは第１図に示すように細い鋼線をより合せた
細線で網目状の管状部分Ａ（以下この部分を網状保持部
という）とその部分の端部を集結した牽引のための部分
Ｂ（以下この部分を固定部という）をもっている。

そして網状保持部ＡにケーブルＣの先端を挿入して固定
部Ｂを引くと、保持部Ａ７５第然にしまりケーブルの外
被等を確実に保持するので、固定部をピアノ線等に結合
させ引くことにより、ケーブルを牽引移動させることか
できる。

本発明方法はケーブルグリップ七支持索条を用いて実施
される。

工事終了後支持索条とケーブルはケーブルの支持構造と
して機能する。

以下まず狭い筒塔内に上側から落し込みにより工事する
工事例について説明する。

第２図はワイヤロープ２にケーブルグＩＪ ’Ｚプ１を
固定した状態を略図示しである。

第３図は、ワイヤロープの２の上端部分とケーブルグリ
ップの固定部分を拡大して示したものである。

ワイヤロープ２には第２図に示す適当な間隔ｅを保って
ケーブルグリップ１の固定部分がワイヤロープ２に、圧
着スリーブ３により固定される。

ワイヤロープ２の上端には工事を容易にするためにシン
プル（嵌め輪）４か設けられている。

この工事例で使用したケーブルグリップ１は第３図に示
すように上下端いずれからもケーブルを挿入できる構造
になっている貫通形のケーブルグリップであるから上下
端いずれからでもケーブルＣを挿入することかできる。

ケーブルグリップ自体は自然状態で、対象とするケーブ
ル径相当あるいは、それ以下の内径を保とうとする。

そこで予め各ケーブルグリップ１にケーブル外径よりも
大きい内径を有する紙筒を挿入しておいて、一方端のケ
ーブルグリップから紙鵠内にケーブルを順次挿入１〜で
いった。

この作業はワイヤロープを懸垂しないで平地内で行った
。

次に前記状態のワイヤロープ２とケーブルグリップ１を
筒塔５の上端開口部近辺にもたらし、下端から筒塔内に
順次垂下して行く。

このとき下端側から前記紙筒を抜き取って、所定の長さ
ｌごとに順次ワイヤロープ２とケーブルグリップ１を固
定して行き、全長の垂下を終了した時点でワイヤロープ
２の上端シンプル４を構造物に固定して作業を終了する
。

次に前記敷設工事方法を第５図を参照して、要約して説
明する。

第５図Ａは、敷設固定対象であるケーブルＣの全荷重に
耐える支持索条２を用意した状態を示している。

シンプル４か右側に示されている。第５図Ｂは、前記支
持索条２、複数個のケーブルグリップト・１をそれぞれ
のケーブルグリップ１の固定部３で固定するケーブルグ
リップ１の固定行程を示している。

第５図Ｃけ、各ケーブルグリップト・１の各網状保持部
にケーブルＣを貫通させケーブルをケーブルグリップに
連結させる連結工程を示している。

第５図りは、ケーブルグリップト・１とケーブルＣが設
けられた前記支持索条２を筒塔５の上端開口部近辺にも
たらし、下端から筒塔５内に順次垂下して行き支持索条
２の上端のシンプル４を固定棒６に通して固定した状態
を示している。

支持索条２の上端のシンプル４を固定すると、前記各ケ
ーブルグリップの保持部で当該部分にかかるケーブルの
重さによりケーブルの対応部分か自動的に各ケーブルグ
リップに締付は保持されることにより敷設工事を終了す
る。

ケーブルＣの上端Ｃｔはアンテナ等に接続され、ケーブ
ルＣの下端Ｃｄは送信機等に接続される。

以上説明した工事例は上方から落して行くものであるか
、上方に引き上げて行く工事ももちろん可能である。

またケーブルグリップも前述した貫通形ではなく、第４
図に示す中間列ケーブルグリップの縫合形のものを用い
ることもできる。

この縫合形のケーブルグリップは、前述したようにケー
ブルグリップの一方側開口端からケーブルグリップごと
に順次挿入する必要はない。

ケーブルグリップをケーブルにはめて編込み用ワイヤで
保持部を縫合すれば良いのであるから、きわめて長いケ
ーブルの敷設の場合に好都合である。

なおケーブルグリップにケーブルを固定してからケーブ
ルグリップのシンプル部？ａｔｌｂをまとめてワイヤロ
ープに固定する。

またワイヤロープ以外の支持索条の使用も可能である。

工事か可能であれば棒状の支持索条を用いても良い。

以上の説明から明らかなように、本発明方法によれば従
来不可能であった工事も容易に実施可能となり、作業の
能率も著しく向上できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の最も一般的なケーブルグリップとその使
用方法を説明するための略図である。 第２図は工事例を説明するための略図である。 第３図はケーブルグリップを固定した部分とワイヤの上
端を拡大して示した図である。 第４図は他の縫合形のケーブルグリップを示す図である
。 第５図は工事方法の実施例を示す工程図である。 Ｃ・・・・・・ケーブル、１・・・・・・ケーブルグリ
ップ、２・・・・・・ワイヤロープ（支持索条）、３・
・・・・・圧着スリーブ、４・・・・・・ワイヤロープ
のシンプル、５・・・・・・筒塔、６・・・・・・固定
棒。 （２）添付図面の第５図を補充する。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ ケーブルを垂直に敷設固定する工事方法において、
   敷設固定対象であるケーブルの全荷重に耐える支持索条
   に間隔を保って複数個のケーブルグリップをそれぞれの
   ケーブルグリップの固定部で固定するケーブルグリップ
   固定行程と、前記各ケーブルグリップの各網状保持部に
   ケーブルを貫通させケーブルをケーブルグリップに連結
   させる連結工程と、前記ケーブルグリップとケーブルが
   設けられた前記支持索条の上端を構造物に固定すること
   により前記ケーブルグリップとケーブルが設けられた支
   持索条を垂直に懸垂する懸垂固定行程と、前記各ケーブ
   ルグリップの保持部で当該部分にかかるケーブルの重さ
   により自動的にケーブルの対応部分７５軸動的に各ケー
   ブルグリップに締付は保持される締め付は保持工程とを
   含むケーブル設置工事方法。 ２ 前記ケーブルグリップは貫通形のケーブルグリップ
   である特許請求の範囲第１項記載の工事方法。 ３ 前記ケーブルグリップ内にケーブル挿入時、ケーブ
   ルの通りを良くするための補助筒を用いる特許請求の範
   囲第２項記載のケーブル設置工事方法。 ４ 前記ケーブルグリップはケーブルを横腹から挿入し
   て、その後に縫合して保持する縫合形のケーブルグリッ
   プである特許請求の範囲第１項記載のケーブル設置工事
   方法。 ５ 前記ケーブル支持索条はワイヤロープであり、すく
   なくともワイヤロープの上端が構造物に固定される特許
   請求の範囲第１項記載のケーブル設置工事方法。