JPS5933622Y2 - 押出用スクリユ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は押出用スクリュに関する。

更に詳しくは、この考案は、スクリュの１部をキー係合
可能に分断し、且つ軸方向の移動を別途手段によって止
めるよう構成することによって、きわめて容易にフライ
ト合せができる。

特に合成樹脂押出用スクリュのごとく、スクリュ長さの
大きい場合に好適な押出用スクリュに関する。

合成樹脂成形機における合成樹脂押出用スクリュは、特
にスクリュ長さが大きい場合に、工作を容易にするため
ネジ結合可能に分断して構成される。

しかしこのように分断して工作されたスクリュは、よほ
ど精度のよい工作をしないとフライトを合せることがで
きない。

合成樹脂の押出能力はスクリュのフライトによって決ま
るといっても過言ではないから、このようなフライトの
狂いは大きな問題となっていた。

この考案は、主としてこれらの事情に鑑みなされたもの
であり、その具体的構成は、押出用スクリュの１部を分
断して自由端側分割スクリュの分断面に離軸部を、他の
分割スクリュの分断面に離軸部をそれぞれ形威し、且つ
両軸部を軸方向にのみ摺動相対移動可能にキーによって
係合させ、更にボルトを自由端側分割スクリュ内の同軸
孔を通して他の分割スクリュの離軸部に同軸に締着して
なる押出用スクリュである。

要するにこの考案は、スクリュの１部をキー係合可能に
分断し、且つボルトを自由端側分割スクリュ内の同軸孔
を通して他の分割スクリュの軸部に同軸に締着すること
によって、フライト合せを容易にするものである。

つまり、フライト合せを簡単なキーの固定位置の選定の
みで行なえるようにするわけである。

以下図に示す実施例に基づいてこの考案を詳述する。

なお、これによってこの考案が限定されるものではない
。

まず第１〜３図において、合成樹脂押出用スクリュ１は
、自由端側分割スクリュ２と、動力伝達側分割スクリュ
３と、両分割スクリュの締着手段４とから主として構成
されている。

動力伝達側分割スクリュ３は、分割面に、キー５を付し
た離軸部６を同軸に有し、且つその離軸部６に同軸にネ
ジ孔７を形成している。

一方自由端側分割スクリュ２は、分割面に前記キー５に
対応するキー溝８を形成した離軸部９を有し、且つ自由
端側の開口に後述するボルトの座１０を形成し、更にこ
の座から離軸部９へ通じるボルト挿通孔１１が形成され
ている。

なお、１２はボルト、１３は先端用キャップである。

ところで、前記両分割スクリュ２，３は、まず別々に工
作され、次いで両分割のフライ） １４．１５がなめら
かに連続するように、動力伝達側分割スクリユ３の離軸
部６にキー５がネジ（図示省略）止めされる。

そして面分割スクリュ２，３の雌・離軸部９，６をキー
５によって軸方向にのみ摺動相対移動可能に係合する。

続いて自由端側の開口がらボルト１２を挿通して離軸部
６のネジ孔７に締着し、最後に先端キャップ１３を装着
する。

以上のごとく、合成樹脂押出用スクリュ１は、分割部で
の保合を雌・離軸部９，６のキー５によって行なってい
るので、別々に工作した各分割スクリュ２，３のフライ
ト合せがきわめて容易になる。

つまり、上の例で言えば、動力伝達側分割スクリュ３の
離軸部６のキー５位置を決めて装着するというきわめて
簡単な工作・作業だけでフライト合せが可能になるわけ
である。

なお、以上の実施例と異なり、雌・離軸部をスプライン
軸によって係合するよう構成することもできる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案に係る押出用スクリュの部分側面図、
第２図はその先端部の縦断面図、第３図は分割部の縦断
面図である。 １・・・・・・合成樹脂押出用スクリュ、２・・・・・
・自由端側分割スクリュ、３・・・・・・動力伝達側分
割スクリュ、５・・・・・・キー、６・・・・・・離軸
部、８・・・・・・キー溝、９・・・・・・離軸部、１
２・・・・・・ボルト。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 押出用スクリュの１部を分断して自由端側分割スクリュ
   の分断面に離軸部を、他の分割スクリュの分断面に離軸
   部をそれぞれ形成し、且つ両軸部を軸方向にのみ摺動相
   対移動可能にキーによって係合させ、更にボルトを自由
   端側分割スクリュー内の同軸孔を通して他の分割スクリ
   ュの離軸部に同軸に締着してなる押出用スクリュ。