JPS5933513Y2 - ヘリカルスカムスキマ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案はヘリカルスカムスキマに関スる。

汚水処理の過程で沈殿池やスラッジ消化槽内でスカムと
呼ばれる浮きかすが生ずる。

このスカムは汚水表面に層を形成しガスの発生をさまた
げる等汚水処理の効率を低下させるため、これを除去す
るために従来より種々の工夫や装置の提案がなされてき
た。

ヘリカルスカムスキマはこのスカムを除去するための装
置であり、通常第１図及び第２図に示すような構造とな
っている。

５０はシャフトで駆動装置５１により回転される。

シャフト５０には半回転ねじられたラセン状（ヘリカル
状）のかき寄せ板５２が支持材５５を介して取付けられ
ている。

このシャフト５０及びかき寄せ板５２とは処理槽Ａの上
面に取付けられて釦り、その回転により処理槽Ａ内の汚
水表面に浮いているスカムをかき上げる。

この際スカムは第１図の右側から左側へとかき寄せ板５
２のかき上げ面に沿ってかき寄せられ、最終的に側壁Ｂ
の位置で流出トラフ５３に落され排出管５４により系外
へ排出される。

しかし、このような構成の従来のへりカルスカムスキマ
では、該かき寄せ板５２と側壁Ｂとの隙間からスカムが
逃げ、そのためスカムのかき上げ効率が低下するという
欠点があった。

本考案はこの欠点を改善するためになされたものでかき
寄せ板の形状に工夫を加え、かき寄せ板の長手方向中央
部にスカムがかき寄せられるようにしたものである。

第３図にこの考案によるヘリカルスカムスキマの一実施
例を示す。

図はかき寄せ板の部分図で、１はかき寄せ板、２は支持
材、５０はシャフトである。

かき寄せ板１は支持材２によりシャフト５０に固定され
、長手方向中央部１ｃを中心として、その捩れ方向が左
右対称となっている。

つ１す、かき寄せ板１の左板１ａは上回転図にむいて手
前側から向う側へねじられ、右板１ｂはその位置から手
前側へ１回転ねじられた構造となっている。

このかき寄せ板１を矢印Ｒ方向へ回転させれば、左板１
ａと右板１ｂの先端部が同時にスカムをかき上げ始める
。

そして該スカムは夫々左板１ａと右板１ｂのかき上げ表
面に沿って矢印Ｃ方向へかき寄せられ、かき寄せ板１の
中央部１ｃへと集中し、ここから流出トラフ５３内へ落
される。

以上説明したように、本考案によるヘリカルスカムスキ
マにお・いては、スカムはかき寄せ板の中央部にかき寄
せられて流出トラフに排出されるため、従来のもののよ
うに側壁とかき寄せ板との隙間からスカムが逃げるよう
なことがなく、スカムのかき上げ効率が向上する効果が
ある。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来のへりカルスカムスキマの構成を示す正面
図、第２図はその側面図、第３図は本考案によるへりカ
ルスカムスキマの一実施例を示す正面図である。 １・・・かき寄せ板、１ａ・・・左板、１ｂ・・・右板
、１ｃ・・・中央部、２・・・支持材、５０・・・シャ
フト、５１・・・駆動装置、５３・・・流出トラフ、５
４・・・排出管。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. かき寄せ板の捩れ方向を板の長手方向中央部を中心とし
   て左右対称にしたことを特徴とするへりカルスカムスキ
   マ。