JPS5930092B2 - 乾燥器 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は食器をはじめ、まな板、ふきん等も容易に乾
燥できる乾燥器に関するものである。

現在、食器専用乾燥器なるものが知られている。

このものはニクロム線等による自然対流力式のものや、
温風力式のものであるが、いずれも箱状の本体に食器や
食器カゴを収納するようになっているため、形体が大き
く一般家庭の台所においては設置場所等の問題が提起さ
れていた。

この発明は上記の欠点を解消しようとするもので、側断
面形状が１７字形の本体と、多数の温風排出孔を有する
平板状の温風板と、この温風板の下面側に対応して形成
した偏平状の温風空間と、この温風空間に温風を供給す
る温風発生装置とを備えてなり、前記温風板をＬ字形本
体の水平部に対して着脱自在に設けるとともに、該温風
板には起伏自在に枢着されたコ字形のラックを設け、こ
のラックを起伏状態で支持するストッパ手段をラックの
枢着部に設けてなるものであり、これにより形体も薄く
、かつ小形にまとまり、しかも従来の箱状食器乾燥器に
比べると、食器以外の台所用品の乾燥も可能となり、す
こぶる便利性の高いものである。

以下図面に示すこの発明の一実施例に従って説明すると
、■は本体で、側断面形状がほぼＬ字形に形成されてい
る。

このＬ字形本体１の一側垂直部分にはブロワ−２とヒー
タ３が支持板４に設けられ、カバー５で憶われている。

そしてヒータ３を通過した温風は下方に末広がりの形状
を有し、かつ下部を浮かせて保持されたダクト６に導か
れ、本体１の他側水平部７上面に設けられた温風板８の
温風排出孔９から外部に排出される。

前記本体１に設けられた水平部７の内底面はダクト６側
から反対側に向って上向きのなだらかな傾斜面１０を宿
し、この傾斜面１０は食器から滴下した水滴を排水口１
１に案内する作用と、ダクトロからの温風を温風排出孔
９にスムーズに案内する作用の両刀を有するもので、温
風板８と傾斜面１０とで形成される偏平状の温風空間１
２は、その断面積がダクト６からはなれるにしたがい除
徐に小さくなるように設けられている。

さらに温風板８は本体１の水平部７に対して着脱自在に
保合が可能であり、一端側に凸部１３と他端側に水切り
口１４を有するツマミ１５を有している。

１６は温風板８に係合するラックで、はぼコの字に形成
され、自身の弾性によって温風板８に形成された受部１
７に起伏自在に枢着している。

受部１７にはラック１６を立てた時に保持する凹部１８
と、通常使用しない時に倒して収納する保持部１９と、
さらにラック１６が立てた状態からさらに収納時とは反
対側に荷重を受けた場合にラック１６を倒し、荷重が取
り除かれた場合に元の立った状態に復帰させるためのカ
ム面２０がそれぞれ形成されている。

又、温風板８の下面には載置された乾燥物の荷重を受け
る補強用のリブ２１が設けてあり、このリブは温風の整
流作用も行っている。

上述したランク１６は温風板８の角部に設けられた保持
部１９にガイドされて収納される。

２２はツマミ１５の両側に形成した凹部である。

２３は水平部７の後刃に設けられたバンガーで、自身の
弾性によって凹部２４に係合している。

２５はラック１６の中央に設けられた凸部である。

２６はバンカー２３を倒した時に水平位置に保持するた
めの凸部である。

３４はフ七ワー２とヒータ３への通電を制御するタイマ
ー、３５は排水口１１から滴下した水を受ける水受は皿
、３６は本体１下部に設けられた脚部、３７は吸入口で
中間にフィルター３８をはさみ、本体１に設けられた開
口３９に着脱自在に設置され、フィルター３８は適時取
り出して清掃することができる。

４１は食器カコ、４２は食器、４３はふきん、４４はま
な板、４５はカバー５に設けられた温風板８の凸部１３
が係合する着脱用の凹部である。

以上の構成において、次にこの発明の実施例における作
用効果について述べる。

まずタイマー３４をセットして本体１内のブロワ−２と
ヒータ３に通電すると、約９０°Ｃ〜１００°Ｃの温風
が発生し、ヒータ３を通過した温風はダクト６に導かれ
、上方より下方に吹き下ろされる。

この時ダクト６を通る温風は温風空間、１２の入口に向
って下刃に徐々に拡散されながら導かれる。

温風空間１２はその断面積が徐々に減少するように偏平
状に構成されているため、ダクト６からの温風はまず大
きな空間に排出され、徐々に風速がおそくなると温風空
間１２の断面積も小さくなるので、温風は温風排出孔９
の全域から比較的均一な風速と風温で排出される。

この排出孔９から排出する風温は６０℃〜６５℃である
。

第１４図と第１５図はふきん４３を乾燥する場合である
が、第１４図のように本体１が水平状態の場合は温風板
８に設けられたラック１６を引き起こすとランク１６は
自身の弾性によって、第８図に示すように凹部１８に係
合して支持され、この状態で１〜２枚のふきん４３を掛
けて乾燥することができる。

また第１５図は本体１を垂直にして使用する例で、この
発明の大きな特徴であり、特に垂直力向の場合はせまい
場所での使用ができるので大変便利である。

このように本体１を立てた状態でふきん４３を乾燥する
場合は、ランク１６を起こして掛けることもできるし、
バンガー２３に直接掛けることもできる。

さらにこの実施例のものはラック１６の使用時における
無理な荷重に対する配慮もなされ、万一ラック１６に第
９図のような荷重がかかつて収納方向と反対力向に倒さ
れた場合に、ラック１６は受部１７に形成さね７たカム
面２０の作用によって元に戻ろうとするラック１６自体
の弾性によって容易に反転し、第８図の保持状態に復帰
させることができる。

又、本体１を立てた場合の使用例として、まな板４４の
乾燥も第１３図のようにランク１６で支持することによ
って容易に乾燥ができるし、本体１を水平に置く場合も
もちろん可能である。

以上実施例におけるさまさまな使用例を述べたが、多用
途を有しているものであり、食器４２の乾燥時に同時に
スプーン、フォーク等さらには包丁、あわ立て具、お玉
等を乾燥させることもできるし、第１２図に示すように
、温風板８の上に直接置器４２等を置いて乾燥させるこ
ともできるものである。

又、この実施例のものは使用時における種々のメリット
を有するものである。

まず水平部７後力のハンガー２３は自身の弾性によって
四部２４に保持されるが、第３図のように倒したり、起
こしたりすることができ、起こした場合は食器カゴ４１
のガート、本体１を水平にして持ち運ぶ時のハンドル、
又本体１を立てた場合はふきん４３等の係掛用として非
常に多種機能を有するものである。

上記のように水着・垂直の両刀で使用が可能であるから
、比較的せまい台所における使用でもスペースを取らず
、収納時も壁等に立てて置くとせまい場所も利用できる
ものである。

次に清掃性については、温風板８は水平部７から容易に
着脱が可能であり、水平部７を清掃する場合も、温風板
８を外して容易に行うことができる。

水受は皿３５は食器等から滴下水を受けるもので、使用
中に適時排出することもできる。

以上この発明の実施例についてその構成・作用効果及び
使用例等を詳述したが、さらに実施例の利点について述
べると、 （イ）温風板８は合成樹脂製で形成されているので、ラ
ック１６等の取付形状を容易に形成することができる。

（吻 温風板８の角部には、ラック１６を収納する時の
ガイドとなる保持部１９を設けているので、この保持部
１９が温風板８の曲がりを防止すると共に食器カゴ４１
等の位置決めとして利用でき、脱落も防止できる。

ｅ→ 温風板８の下面には荷重を支えるための補強リブ
を２１を設けているので、このリブが温風排出のための
整流効果を有している。

に）温風板８に設けられた温風排出孔９は上刃より下刃
が犬なるように設けているため、温風の吹き出しが容易
であり、かつ温風板８上を清掃するときに上面からの細
塵等が温風排出孔９の側壁に付着しにくいので、容易に
行うことができる。

（ト））温風板８は本体１に対して容易に着脱できるた
め、清掃や保守点検が容易である。

（（ト）ランク１６は温風板８に対して収納自在に設け
られ、その収納時は温風板８の角部に収納されるので、
食器カゴ４１等の載置は何ら障害にならず効果的に収納
できる。

（ｌ−）ランク１６の中央部には凸部２５が形成されで
いるが、常時は引き起こし時のツマミとして、又まな板
４４の乾燥時には凸部２５によってまな板を浮かして乾
燥することができる。

（チ）ランク１６を引き起こし、その上にふきん４３を
かぶせると小形の温室が形成され、内部の食器４２等を
効果的に乾燥させることができる。

しかもふきん４３から適当に温風が外部へ貫通するので
湿気がこもることも少ない。

以上のようにこの発明は、側断面形状が１７字形に形成
された本体と、この本体の一側垂直部内に設けた温風発
生装置と、前記本体の他側水平部の上面に設けた多数の
温風排出孔を有する平板状の温風板と、この温風板の下
面に形成した偏モな温風空間とを備え、前記温風発生装
置からの温風を前記温風空間に送風して前記温風板の温
風排出孔から上カへ排出するようにしたものにおいて、
前記温風板を本体の水平部に対して着脱自在に設けると
ともに、該温風板には起伏自在に枢着された略コの字形
のラックを設け、このラックを起ケ状態で支持するスト
ッパ手段をラックの枢着部に設けたので、本体の使用形
態を適宜選択できることはもちろん、この本体の使用形
態に合わせてラックの使用形態を選択することができる
から食器以外の乾燥を効果的に行うことが可能であり、
不使用時は収納することにより使用の障害になるこさか
ないなど、すこぶる便利な乾燥器を提供できるものであ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の一実施例の乾燥器の断面図、第２図
は同斜視図、第３図は本体と温風板と吸入口の分解斜視
図、第４図はハンガー取付部の拡大斜視図、第５図は温
風板の平面図、第６〜第９図はラックの動作を示す拡大
斜視図、第１０図は第５図のＸ−Ｘ線断面図、第１１図
はハンガーの使用説明図、第１２図〜第１５図はラック
使用の説明図である。 なお図中、１は本体、２はブロワ−１３はヒータ、７は
水平部、８は温風板、９は温風排出孔、１２は温風空間
、１６はラック、２３はハンガー、４１は食器カゴ、４
２は食器、４３はふきん、４４はまな板である。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 側断面形状がＬ字形に形成された本体と、この本体
   の一側垂直部内に設けた温風発生装置と、前記本体の他
   側水平部の上面に設けた多数の温風排出孔を有する平板
   状の温風板と、この温風板の下面に形成した偏平な温風
   空間とを備え、前記温風発生装置からの温風を前記温風
   空間に送風して前記温風板の温風排出孔から上カへ排出
   するようにしたものにおいて、前記温風板を本体の水平
   部に対して着脱自在に設けるとともに、該温風板には起
   伏自在に枢着された略コの字形のラックを設け、このラ
   ックを起立状態で支持するストッパ手段をラックの枢着
   部に設けたことを特徴とする乾燥器。