JPS5928040Y2 - 金属表面処理装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、キャリヤの水平方向移動及び昇降架台の上
下動作に伴って、前記のキャリヤ内に昇降動目在に設け
たハンガー支持体に挿通した水平軸を水平方向と上下方
向に移動し、その水平軸の突出部端の係止部に引掛けて
吊下げた金属処理物若しくは該金属処理物の支持体を、
複数個の処理液槽に順序に従って浸漬するメッキ、洗浄
等の金属表面処理装置において金属処理物（又は支持体
）が所定の処理槽に浸漬されると１表面処理に必要な電
解電流の給電と上下振動とを与へて例へば脱脂処理、洗
浄処理等の所要の処理を促進するようにした装置に係る
ものである。

本考案の一実施例を添付図面について説明する。

図中１は水平方向に長い本体枠であって、案内支柱２と
、上下の梁材３，４と、下方の梁材４を支える小支柱５
などを有し、上下の梁材３，４の端部に上下で対向する
レール溝６，７を設け、それらのレール溝６，７に嵌ま
って水平方向へ同速度で移動するチェ７８，９のチェン
リンクに直立姿勢を保持するキャリヤ１０を一定の間隔
で固定し、それらのキャリヤ１０に、上下移動を自由に
して装置したハンガー支持体１１を設は案内支柱２には
上下作動の昇降架台１２を設ける。

また。キャリヤ１０の移動方向に配置した複数個の処理
液槽１４を設ける。

該処理液槽１４のキャリヤ１０の移動方向に平行な方向
の長さは後記に詳記するように一定でない。

（以上公知）ハンガー支持体１１にはキャリヤ１０の移
動方向と直角な方向の水平軸１５を押通固定して突出前
端に処理液槽１４上に臨む導電性係止部１６を設け、内
端面に昇降架台１２の掛顎板１３の上側を移動するロー
ラ１７を軸支して、ハンガー支持体１１と水平軸１５と
により導電性ハンガー１８を構成する。

本実施例の導電性係止部１６は導電金属製にして水平軸
１５に絶縁材を介して嵌着する。

１９はハンガー支持体１１に対して絶縁プレートを介し
て固定して、水平軸１５の下部で下向きに突出した集電
子で、導電性係止部１６に対してリード線により電気的
に接続する。

導電性係止部１６は処理液槽１４に浸漬する金属処理物
ａ又は該処理物の支持体を引掛けて吊下げるようにした
ものである。

２２は所要の処理液槽１４に対応させて、小支柱５の内
方に突出した軸子２０により支持した数個ずつの溝付ロ
ーラ２１の間に昇降自由に嵌め合わせて設けた振動枠で
あって、軸ピン２３により支持したロッド２４をモータ
２５の主軸に固定したクランク腕２６の偏心ピン２７に
連結する。

処理液槽１４は一個の導電性ハンガー１８の導電性係止
部１６に吊掛けた金属処理物ａだけを浸漬する長さのも
の、或は二〜四個の導電性ハンガー１８の導電性係止部
１６に夫々吊掛けた金属処理物ａを浸漬する長さのもの
など、その長さは一定でない。

前記した振動枠２２には、−個又は数個の水平軸１５の
各ローラ１７のすぐ前部の下方から当接する加振バー２
８を取付けるとともに（第２図）給電板支え２９′に固
定し、その支え２９′に集電子１９の下方から圧接する
給電板２９を取付ける（第３図）。

本実施例装置においては、昇降架台１２の上昇とともに
ハンガー支持体１１と水平軸１５（導電性ハンガー１８
）が掛顎板１３により持上げられて導電性係止部１６に
引掛けた金属処理物ａを処理液槽１４より高くしている
間にチェ７８，９の間欠移動を生じてキャリヤ１０をノ
セクト移動し。

続いて昇降架台１２が下がって金属処理物ａを処理液槽
１４間に移動する（同じ処理液槽１４内で移動すること
もある）ものであって、成る特定のハンガー支持体１１
と水平軸１５とが成る特定の処理液槽１４の前に移動し
て下降すると、水平軸１５が振動枠２２の加振バー２８
に対応し、同時に集電子１９が給電板２９上に圧接する
。

このため金属処理物ａには導電性係止部１６から電解に
必要な電力が供給され、同時に振動枠２２の上下動によ
り、集電子１９を給電板２９により少し圧縮しながら導
電性ハンガー１８と金属処理物ａとを任意に設定した速
度で上下方向に加振する。

本考案は前記した説明により明らかであるように、各導
電性ハンガー１８の水平軸１５に導電性係止部１６と該
係止部に電気的に接続する集電子１９とを設け、かつ所
要の処理液槽１４に対応する位置に上下作動の振動枠２
２を設置して、導電性ハンガー１８の集電子１９に下側
から当接する給電板２９と水平軸１５に対して下側から
当接する加振バー２８とを固定して設けているものであ
って、所要の処理液槽１４に浸漬する金属処理物ａに対
する電解電力の給電と上下方向の振動とを同時的に制御
することができて、給電機構を簡易とし、しかも給電の
タイミングを加振のタイミングに一致させて例へば電解
洗浄処理を、連続した金属表面処理のプログラム中に簡
易に挿入できる。

【図面の簡単な説明】

添付図面は本考案の一実施例を示し、第１図は縦断側面
図、第２図は振動枠２２と加振バー２８の正面図、第３
図は振動枠２２と給電板２９の正面図である。 １；本体枠、６，７：レール溝、１０；キャリヤ、１１
：ハンガー支持体、１２：昇降架台。 １４；処理液槽、１５；水平軸、１６；導電性係止部、
１８；導電性ハンガー １９；集電子。 ２２；振動枠、２８：加振バー ２９；給電板、ａ：金
属処理物。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 本体枠の水平方向のレールに沿って移動する複数個の各
   キャリヤ内は、昇降架台の上下動作に伴って昇降動する
   ハンガー支持体を設け、さらにキャリヤの移動方向に複
   数個の処理液槽を配置してなる金属表面処理装置におい
   て、処理槽に浸漬する処理物を引掛ける導電性係止部を
   突出端部に形成した水平軸をハンガー支持体に挿通して
   導電性ハンガーを構成し、該ハンガーに、導電性係止部
   に電気的に接続した集電子を設けると共に、所要の処理
   槽に対応させて上下方向に作動する振動枠を設け、該振
   動枠に、−〜数個の導電性ハンガーの各水平軸に下方か
   ら当接する衝合板と、集電子に対して下方から当接する
   給電板とを設けたことを特徴とする金属表面処理装置。