JPS5925721B2 - 合成塩酸製造装置 - Google Patents
合成塩酸製造装置Info
- Publication number
- JPS5925721B2 JPS5925721B2 JP9181180A JP9181180A JPS5925721B2 JP S5925721 B2 JPS5925721 B2 JP S5925721B2 JP 9181180 A JP9181180 A JP 9181180A JP 9181180 A JP9181180 A JP 9181180A JP S5925721 B2 JPS5925721 B2 JP S5925721B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- tube
- hydrochloric acid
- combustion
- heat exchanger
- tower
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Description
【発明の詳細な説明】
本発明は、不浸透黒鉛を主要部材として構成された下向
燃焼方式の合成塩酸製造装置に関する。
燃焼方式の合成塩酸製造装置に関する。
合成塩酸製造装置は、通常、塩素ガスと水素ガスを燃焼
反応させるための燃焼塔と、生成した塩化水素ガスを吸
収液に吸収し冷却するための吸収冷却塔とから構成され
ているが、その構造には大別して上向燃焼方式と下向燃
焼方式がある。
反応させるための燃焼塔と、生成した塩化水素ガスを吸
収液に吸収し冷却するための吸収冷却塔とから構成され
ているが、その構造には大別して上向燃焼方式と下向燃
焼方式がある。
上向燃焼方式は、燃焼塔の塔底部に燃焼バーナーノズル
を装着し、塩素−水素合成炭を上向方向に噴出させる方
法であり、他方、下向燃焼方式は、これとは逆に燃焼塔
の塔頂部に燃焼バーナーノズルを下向方向に装着し、合
成炭を塔底に向って噴出させる方法である。
を装着し、塩素−水素合成炭を上向方向に噴出させる方
法であり、他方、下向燃焼方式は、これとは逆に燃焼塔
の塔頂部に燃焼バーナーノズルを下向方向に装着し、合
成炭を塔底に向って噴出させる方法である。
これら両方式には、それぞれに長短はあるが、前者が燃
焼塔と吸収冷却塔とを各独立に設置しなければならない
のに引きかえ、後者は燃焼塔の下部に吸収冷却塔を一体
的に連設することができ、装置全体を極めてコンパクト
に構成しえる実用上の有利性があることから、近時、こ
の下向燃焼方式の装置が賞月されつつある。
焼塔と吸収冷却塔とを各独立に設置しなければならない
のに引きかえ、後者は燃焼塔の下部に吸収冷却塔を一体
的に連設することができ、装置全体を極めてコンパクト
に構成しえる実用上の有利性があることから、近時、こ
の下向燃焼方式の装置が賞月されつつある。
しかしながら、これまで知られている下向燃焼方式の合
成塩酸製造装置は、吸収冷却塔として不浸透黒鉛からな
るクロスボアー形式の円柱ブロック型熱交換器を多数段
積層(通常8〜12段)した構造が採られているため、
操業時、ガス流通側の圧力損失が大となり、必然的に原
料ガスの供給圧力を大巾に増大する必要があった。
成塩酸製造装置は、吸収冷却塔として不浸透黒鉛からな
るクロスボアー形式の円柱ブロック型熱交換器を多数段
積層(通常8〜12段)した構造が採られているため、
操業時、ガス流通側の圧力損失が大となり、必然的に原
料ガスの供給圧力を大巾に増大する必要があった。
この嵩供給圧力の適用は才た、介在する多数の接合部分
からのガス漏洩を促す結果を招き、操業性を阻害する大
きな原因となっている。
からのガス漏洩を促す結果を招き、操業性を阻害する大
きな原因となっている。
そのうえ、ガス漏洩その他の欠陥個所を調べる際、直接
管内側から検出することができず、その都度全体を解体
して各ブロックごとに点検しなければならない等、保守
点検の面からも構造的な欠点があった。
管内側から検出することができず、その都度全体を解体
して各ブロックごとに点検しなければならない等、保守
点検の面からも構造的な欠点があった。
本発明は、燃焼塔の下部に不浸透黒鉛製の多管式熱交換
器からなる吸収冷却塔を連設することにより上記欠点を
一掃し、さらに多管式熱交換器を特殊構造の接続管板を
介して直列多段に結合することにより著るしい操業性の
改善を図ったものである。
器からなる吸収冷却塔を連設することにより上記欠点を
一掃し、さらに多管式熱交換器を特殊構造の接続管板を
介して直列多段に結合することにより著るしい操業性の
改善を図ったものである。
以下、本発明を図示の一実施例に基づいて説明する。
第1図において、1は燃焼塔、2は燃焼バーナーノズル
である。
である。
燃焼塔1は、耐熱性を有する不浸透黒鉛の円筒からなる
本体と外周部に付設した水冷ジャケット3から構成され
、側壁部の一端に吸収液導入口4を備える。
本体と外周部に付設した水冷ジャケット3から構成され
、側壁部の一端に吸収液導入口4を備える。
燃焼バーナーノズル2は、塩素ガス導入用中軸筒と水素
ガス導入用外周筒からなる石英製の二重管構造で、燃焼
塔1の塔頂部に下向方向に装着される。
ガス導入用外周筒からなる石英製の二重管構造で、燃焼
塔1の塔頂部に下向方向に装着される。
燃焼塔1の下部には、不浸透黒鉛製の多管式熱交換55
e 5’ t 5’を直列多段に結合した吸収冷却塔
が連設されている。
e 5’ t 5’を直列多段に結合した吸収冷却塔
が連設されている。
多管式熱交換器群は、不浸透黒鉛からなる複数本の伝熱
管6を邪魔板7を介して管板8.8’(不浸透黒鉛製)
に固定しこれを金属製缶胴9に収めた通常の構造を有し
、少くとも2段、望ましくは3〜4段に接続する。
管6を邪魔板7を介して管板8.8’(不浸透黒鉛製)
に固定しこれを金属製缶胴9に収めた通常の構造を有し
、少くとも2段、望ましくは3〜4段に接続する。
1段目の多管式熱交換器5の上端管板8には、吸収液の
液面変動を避けるため、第2図の拡大図に示すごとく貫
通孔にVノツチ管10を突出状に設置し、該V型ノツチ
管10の上部に多孔バッフル11を冠設しておくことが
望ましい。
液面変動を避けるため、第2図の拡大図に示すごとく貫
通孔にVノツチ管10を突出状に設置し、該V型ノツチ
管10の上部に多孔バッフル11を冠設しておくことが
望ましい。
各段の多管式熱交換器は、整流キャビティ部12を介設
した接続管板8′により結合する。
した接続管板8′により結合する。
整流キャビティ部12は、吸収液の液膜不均一化を矯正
し適正な整流を付与するための部位で、各接続管板の接
合面に例えば皿状空洞形のような適宜な空間部分を介設
することによって形成される。
し適正な整流を付与するための部位で、各接続管板の接
合面に例えば皿状空洞形のような適宜な空間部分を介設
することによって形成される。
上記の整流化作用は、第3図の拡大図に示したように、
皿状空洞形の整流キャビティ部12に接続管板の貫通孔
をテーパー開口状に連通ずる構造に設計すると一層効果
的に達成される。
皿状空洞形の整流キャビティ部12に接続管板の貫通孔
をテーパー開口状に連通ずる構造に設計すると一層効果
的に達成される。
なお、本例においては、上下接続管板相互の接続に01
Jング14を介してボルト・ナツト締めする構造を示し
ているが、接続方法はこれに限定されるものではなく、
適宜な手段が適用し得る。
Jング14を介してボルト・ナツト締めする構造を示し
ているが、接続方法はこれに限定されるものではなく、
適宜な手段が適用し得る。
吸収冷却塔の下部には、製品取出口15およびガス導出
口16を備える塔底部17が接続される。
口16を備える塔底部17が接続される。
操業時、吸収液導入口4から供給された吸収液は燃焼バ
ーナーノズル2から燃焼噴出する合成塩化水素ガスの一
部を吸収しながら燃焼塔1の内壁を伝って流下し、一旦
塔底部に溜った後、Vノツチ管10の上部から浴出して
吸収冷却塔を構成する第1段多管式熱交換器5の伝熱管
6内面を濡壁状態を呈して流下する。
ーナーノズル2から燃焼噴出する合成塩化水素ガスの一
部を吸収しながら燃焼塔1の内壁を伝って流下し、一旦
塔底部に溜った後、Vノツチ管10の上部から浴出して
吸収冷却塔を構成する第1段多管式熱交換器5の伝熱管
6内面を濡壁状態を呈して流下する。
燃焼塔の底部に溜った吸収液は、燃焼バーナーノズル2
から噴出される合成炎の影響を受けて液面変動を生じ、
正常な浴出が妨げられて液膜切れを生じる事態が屡々発
生するが、この現象はVノツチ管10の上部に多孔バッ
フル11を冠設することにより完全に阻止される。
から噴出される合成炎の影響を受けて液面変動を生じ、
正常な浴出が妨げられて液膜切れを生じる事態が屡々発
生するが、この現象はVノツチ管10の上部に多孔バッ
フル11を冠設することにより完全に阻止される。
第1段多管式熱交換器5の伝熱管6内面を流下した吸収
液は整流キャビティ部12に至り、一時的に集合した状
態で空間部を連続的に滴下する。
液は整流キャビティ部12に至り、一時的に集合した状
態で空間部を連続的に滴下する。
このため第2段の接続管板貫通孔に落下した際、改めて
この内面を一様な液膜で覆い、第2段多管式熱交換器5
′の伝熱管内面を正常な濡壁状態で流下する。
この内面を一様な液膜で覆い、第2段多管式熱交換器5
′の伝熱管内面を正常な濡壁状態で流下する。
第3図の構造においては、吸収液はテーパー開口状の管
板貫通孔の周縁から分散することなしに均等かつ円滑に
滴下するから、より良好な整流効果を与える。
板貫通孔の周縁から分散することなしに均等かつ円滑に
滴下するから、より良好な整流効果を与える。
吸収液は、前記整流化作用を受けて全段の伝熱管を通じ
て正常な濡壁状態を形成しながら流下するから、この過
程で十分な接触吸収がおこなわれる。
て正常な濡壁状態を形成しながら流下するから、この過
程で十分な接触吸収がおこなわれる。
したがって、低負荷操業により吸収液流下量が少なくな
った条件下においても常に安定した製品濃度が得られる
とともに、吸収冷却塔の接続段数が少ないため原料ガス
供給圧力を極端に高める必要なしに正常な操業が保障さ
れる。
った条件下においても常に安定した製品濃度が得られる
とともに、吸収冷却塔の接続段数が少ないため原料ガス
供給圧力を極端に高める必要なしに正常な操業が保障さ
れる。
本発明に係る合成塩酸製造装置は、上記の構造および機
能を有するから、従来構造では原料ガス供給圧力を水柱
1000〜2000龍(Clガス)程度の高圧適用を要
したのに対し300〜500nの低圧水準で運転するこ
とができ、運転範囲を最大能力の15%以下に絞った条
件でも操業が可能であるなど、著るしい操業性の改善が
もたらされる。
能を有するから、従来構造では原料ガス供給圧力を水柱
1000〜2000龍(Clガス)程度の高圧適用を要
したのに対し300〜500nの低圧水準で運転するこ
とができ、運転範囲を最大能力の15%以下に絞った条
件でも操業が可能であるなど、著るしい操業性の改善が
もたらされる。
そのうえ、構造的に接合部分が少ないから、前記圧力水
準の低減化と相俟ってガス漏洩の危険性がなく、また破
損個所などの調査も缶胴内部を点検することにより容易
におこなうことができるから、保守点検の面においても
顕著な利点がある。
準の低減化と相俟ってガス漏洩の危険性がなく、また破
損個所などの調査も缶胴内部を点検することにより容易
におこなうことができるから、保守点検の面においても
顕著な利点がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の一実施例を示した縦断面図、第2図
は第1図のA部分を、第3図は同B部分を示した拡大図
である。 1・・・・・・燃焼塔、2・・・・・・燃焼バーナーノ
ズル、5゜5′、5“・・・・・・多管式熱交換器、6
・・・・・・伝熱管、8′・・・・・・接続管板、10
・・・・・・Vノツチ管、11・・・・・・多孔バッフ
ル、12・・・・・・整流キャビティ。
は第1図のA部分を、第3図は同B部分を示した拡大図
である。 1・・・・・・燃焼塔、2・・・・・・燃焼バーナーノ
ズル、5゜5′、5“・・・・・・多管式熱交換器、6
・・・・・・伝熱管、8′・・・・・・接続管板、10
・・・・・・Vノツチ管、11・・・・・・多孔バッフ
ル、12・・・・・・整流キャビティ。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 不浸透黒鉛筒からなる燃焼塔の塔頂部に燃焼バーナ
ーノズルを下向方向に装着し、前記燃焼塔の下部に不浸
透黒鉛製の多管式熱交換器を直列多段に結合した吸収冷
却塔を連設するとともに、前記多管式熱交換器の各接続
管板部位に整流キャビティ部を介設してなる合成塩酸製
造装置。 2 多管式熱交換器の上端管板貫通孔にV型ノツチ管を
突出状に設置し、該V型ノツチ管の上部に多孔バッフル
を上膜してなる特許請求の範囲第1項記載の合成塩酸製
造装置。 3 各接続管板部位の接合面に皿状空洞形に介設した整
流キャビティ部に、接続管板の貫通孔をテーパー開口状
に連通してなる特許請求の範囲第1項記載の合成塩酸製
造装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9181180A JPS5925721B2 (ja) | 1980-07-07 | 1980-07-07 | 合成塩酸製造装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9181180A JPS5925721B2 (ja) | 1980-07-07 | 1980-07-07 | 合成塩酸製造装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5717403A JPS5717403A (en) | 1982-01-29 |
JPS5925721B2 true JPS5925721B2 (ja) | 1984-06-20 |
Family
ID=14037006
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9181180A Expired JPS5925721B2 (ja) | 1980-07-07 | 1980-07-07 | 合成塩酸製造装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5925721B2 (ja) |
Families Citing this family (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
FR2533204B1 (fr) * | 1982-09-17 | 1985-05-31 | Lorraine Carbone | Unite de synthese d'acide chlorhydrique en solution, du type integre |
FR2567417A1 (fr) * | 1984-07-11 | 1986-01-17 | Rhone Poulenc Chim Base | Procede et dispositif pour reaction avec mise en contact d'au moins deux composes gazeux, notamment a haute temperature |
JP2662938B2 (ja) * | 1995-02-16 | 1997-10-15 | シロキ工業株式会社 | 直接集熱式太陽熱温水装置 |
EP1469269A1 (en) * | 2003-04-18 | 2004-10-20 | Urea Casale S.A. | Method to increase the potential of a falling film tube bundle heat exchanger |
JP5183047B2 (ja) * | 2006-09-06 | 2013-04-17 | 住友化学株式会社 | 塩素の製造方法、塩素の製造装置および熱交換器 |
DE102010030832B4 (de) * | 2010-07-01 | 2014-04-03 | Sgl Carbon Se | Vorrichtung zur HCI-Synthese mit Dampferzeugung |
CN103663374B (zh) * | 2013-11-21 | 2015-06-17 | 南通星球石墨设备有限公司 | 一种四合一石墨盐酸合成炉 |
-
1980
- 1980-07-07 JP JP9181180A patent/JPS5925721B2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5717403A (en) | 1982-01-29 |
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