JPS5925383A - 亜臭素酸およびその塩によるラクトンの製造法 - Google Patents

亜臭素酸およびその塩によるラクトンの製造法

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JPS5925383A
JPS5925383A JP13215182A JP13215182A JPS5925383A JP S5925383 A JPS5925383 A JP S5925383A JP 13215182 A JP13215182 A JP 13215182A JP 13215182 A JP13215182 A JP 13215182A JP S5925383 A JPS5925383 A JP S5925383A
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acid
salt
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diol
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JP13215182A
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English (en)
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Toshibumi Kageyama
俊文 影山
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NIPPON SHIRIKA KOGYO KK
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NIPPON SHIRIKA KOGYO KK
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 塩を用いて、第一級ジオールを脱水素し、分子内縮合し
てラクトンを製造する方法に関する。
亜臭素酸あるいはその塩は、次亜塩素酸,亜塩素酸など
一般に知られている酸化剤と比較して温和な酸化力を有
し、その特徴ある酸化力を利用して、のり抜剤,スライ
ムコントロール剤などに使われている。また、亜臭素酸
あるいはその塩は、pH 1 0以上のアルカリ水溶液
中において、あるいは無水の亜臭素酸塩は化学的に安定
であり、取り扱いも容易である。
本発明者は、亜臭素酸およびその塩の特徴ある酸化力を
利用すべ(、有機製造分野への応用について鋭意研究し
た。その結果、亜臭素酸およびその塩が酸性媒体中で第
一級ジオールと脱水素し、分子内縮合してラクトンを9
0%以上の高収率、100%の選択率で製造せしめる良
好な環化剤であることを見い出し、本発明を完成するに
至った。
以下本発明について詳細に説明する。
本発明に用いる亜臭素酸あるいはその塩は、特殊な品質
である必要はなく、公知の製法によって製造されたもの
でよい。
公知の方法とは、例えば、アルカリ性水溶液中に臭素と
塩素を通じる方法、あるいは臭化アルカリ水溶液と過酸
化水素を反応させる方法等を挙げることかできる。また
、上記の方法によって製造された亜臭素酸あるいはその
塩は、水溶液のままでも、ある濃度まで濃縮した液でも
、あるいは適当な方法によって析出せしめた結晶でも使
用することができる。
本発明における第一級ジオールとは、一般式0HOHt
RCH,OHと表わされるもので、二つの水酸基が第一
級で、官能基Rはパラフィン炭化水素。
オレフィン炭化水素およびポリオレフィン炭化水素さら
にそれらのハロゲン、二級アルコール、三級アルコール
、カルボキシル基、カルボニル基。
ニトロ基、スルホン基、フェニル基、シクロハラフィン
、シクロオレフィンの各置換体、含♀素。
含イオウ、各酸素の各複素環で置換された化合物が挙げ
られるが、特にパラフィン炭化水素、オレフィン炭化水
素およびポリオレフィン炭化水素が好ましい。
本発明における分子内縮合反応の詳細な機構については
十分に解明されないが、一般式、0HOII、 ROH
,OHと記したジオールが酸性媒体中で亜臭素酸イオン
の持つ酸化力によって反応(j)に示すように酸化、す
なわち、脱水素されて分子内O−C=O 縮合するものと考えられる。
亜臭素酸あるいはその塩の必要反応量は、1.0モルの
第一級ジオールに対して、化学陪論的には1.0モルで
あるため、1.0モル以上必要である力板経済性等を考
慮すれば1.0モル〜5.0モルが好ましい。通常、第
一級アルコールは、酸化されるとアルデヒドあるいはカ
ルボン酸になり、酸性条件において稀にエステルを副生
する場合もあるが、環化してラクトンになることはなく
、本発明の方法のように、100%の選択率、90%以
上の高収率でラクトンを製造する方法は過去に例がない
不発明における酸性媒体とは、鉱酸あるいは有機酸の存
在した媒体であって、鉱酸として塩酸。
硫酸、硝酸、リン酸等を単げることかできるが、特に塩
酸が好ましい。有機酸として、ギ酸。酢酸。
シュウ酸、酒石酸、安息香酸等を挙げることができるが
、特に、ギ酸、酢酸が好ましい。
亜臭素酸あるいはその塩と第一級ジオールを水あるいは
水と有機溶媒の混合溶液中で混合しただけではラクトン
の生成はほとんどなく、該水溶液に鉱酸あるいは有機酸
を滴下することにより、反応0)に示した脱水素分子内
縮合によるラクトンの生成を容易に行うことができ、本
発明の方法において反応溶液を酸性媒体にすることは不
可欠な条件である。ここで、無水の亜臭素酸は水に溶か
した場合、弱アルカリ性を示し、通常の方法で製造され
た亜臭素酸あるいはその塩には安定化のため水酸化アル
カリが添加されているためにアルカリ性を示し、したが
って既述の亜臭素酸あるいはその地とジオールさらに場
合によっては有機溶媒を含む水溶液は通常アルカリ性を
示す。
鉱酸あるいは有機酸と亜臭素酸あるいはその塩とを直接
混合すると、亜臭素酸あるいはその塩が不均化、すなわ
ち分解するために、鉱酸あるいは有機酸、亜臭素酸ある
いはその塩およびジオールの混合法としては、ジオール
および鉱酸あるいは有機酸の混合液に亜臭素酸あるいは
その塩を滴下する方法、またはジオールおよび亜臭素酸
あるいはその塩の混合液に鉱酸あるいは有機酸を滴下す
る方法が望ましい。
反応0)を円滑に進めるためには、反応を溶媒中にて行
うことが望ましく、溶媒としては、亜臭素酸あるいはそ
の塩に対しては水、ジオール圧対しては水あるいは水に
不溶なジオールに対してはジオキサン、アセトニトリル
、テトラヒドロフラン等が挙げられ、いずれの溶媒を用
いた場合にも亜臭素酸あるいはその塩とジオールとが均
一になることが好ましい。ただし、有機溶媒の選択に当
っては、亜臭素酸あるいはその塩、ジオール、鉱酸ある
いは有機酸と反応しないことが必要である。
本発明における反応は、通常、室温、大気中で行うこと
ができるが、30〜50℃の加温は反応速度をはやめる
傾向があるため好ましい態様である。
脱水素して分子内縮合反応終了後の反応溶液は、残存す
る亜臭素酸あるいはその塩を亜硫酸水素ナトリウムある
いはチオ硫酸ナトリウムを加えて還元処理し、鉱酸ある
いは有機酸を炭酸水素す) IJウムで中和する。有機
酸は中和処理しないと溶媒抽出の際に有機溶媒側に抽出
されるので、中和処理は不可欠であるが、鉱酸の場合に
は水層側に残るため、中和処理は必ずしも行わなくても
よい。
還元および中和処理した反応溶液よりエーテル。
ジクロロメタンあるいはクロロホルムを用いてラクトン
を抽出する。
本発明によれば、酸性媒体中で亜臭素酸あるいはその塩
を第一級ジオールに対してモル比で1.0以上、好まし
くは1.0以上5,0以下の範囲で用いることによって
、該第−級ジオールを原料としてラクトンを少な(とも
90%以上の高収率で生成することができ、このときカ
ルボン酸、アルデヒドの生成は認められず、選択率10
0%であり、ラクトン以外は原料の第一級ジオールとし
て回収できる。
以下実施例を挙げて本発明を具体的に説明する。
実施例1 1.4−ブタンジオール9.0 ? (α1モル)と酢
酸20m1との混合液に、該混合液を攪拌しつつ無水椎
臭素酸ナトリウム42.6f(純度95%。
03モル)を150m/の水に溶解した液を室温にて、
1分間に約5 mlの速さで滴下し、滴下終了後、4時
間30分室温にて攪拌した。反応終了後、反応溶液に亜
硫酸水素ナトリウムを加えて還元処理し、続いて炭酸水
素ナトリウムを用いて中和処理した後に、クロロホルム
を用いて抽出した。溶媒除去の後、蒸留によって生成物
を単離し、分析した。
分析の結果、沸点は84°C/12v+zH,工R;ν
。=Q 1760cy−’ 、  ’HNMR;δ、1
.93〜2.75 (m。
4H)、 δ、 4.28(t、 J−6Hz、 2H
)であり、生成物はr−ラクトンであると同定された。
豚油はZ82.収率90.9%であった。
生成物以外に回収できた成分をIRにて分析した結果、
原料の1.4−ブタンジオールと同定され、収量は[1
82であった。この結果、ラクトン生成反応の選択率は
995%であった。
実施例2 実施例1の1.4−ブタンジオール902の代りに1.
5−ベンタンジオールIQ、4r(0,1モル)を用い
て実施例1と同様の方法1条件にて反応。
還元、中和2分離して生成物を単離して分析した。
生成物の沸点は8a5℃/4朋Hg、  ’IR;ν。
−01730cn+−’、’HNMR;  δ、1.6
8〜2.10(m、4H)。
δ、2.32〜3.10(m、2H)、δ、 4.5[
1(t、 J=’75Hz。
2H)  であり、δ−バレロラクトンと同定された。
収量は95y、収率は95.0%であった。
生成物以外に回収できた成分なIRにて分析した結果、
原料の1.5−ベンタンジオールと同定され、収量は0
.5yであった。この結果、ラクトン生成反応の選択率
は998%・であった。
実施例3 実施例1の1.4−ブタンジオール9.02の代すに1
.6−ヘキサンジオール11.8F(α1モル)を用い
て実施例1と同様の方法9条件にて反応。
還元、中和1分離して生成物を単離して分析した。
生成物の沸点は98〜99°G/2肩jIHg、工R;
ν。=o 1730 cln ”−’ + ’ HN 
M R;δ、 1.10〜2.00(m。
6H)、δ、2.30(t、J=7Hz、2H)、δ、
4.05(t。
J−6T(z、 2H)  であり、ε−カプロラクト
ンと同定された。収電は1[1L4r、収率は91,0
%であった・ 生成物以外に回収できた成分を工Rにて分析した結果、
原料の1.6−ヘキサンジオールと同定され、収面は1
.02で3)ツた。この結果、ラクトン生成反応の選択
率は99.5%であった。
実施例4 実施例2の酢酸の代りに0.1規定塩酸20tntを用
い、他は実施例2と同様の方法1条件にて反応。
および還元、中和処理した後に分離した生成物を分析し
た。沸点、IR,NMR測定の結果、生成物はδ−バレ
ロラクトンと同定され、収量は932、収率(丁93,
0%であった。
生成物以外に回収できた成分をIRにて分析した結果、
原料の1.5−ベンタンジオールと同定され、収量はα
72でありだ。この結果、ラクトン生成反応の選択率は
99.7%であった。
実施例5 実施例2における無水亜臭素酸す) IJウムを水で溶
解した液の代りに、亜臭素酸ナトリウム水溶液(NaB
r0.81%、他にMail 223%、 NaBr1
09 % 、  NaBr0.38%、  NaOH1
3%)30ローを用いて他は実施例2と同様の方法9条
件にて反応および還元、中和処理した後に分離した生成
物を分析した。沸点、 工R,NMR測定の結果、生成
物はδ−バレロラクトンと同定され、収量は912、収
率は91.0%であった。
生成物以外に回収できた成分を工Rにて分析した結果、
原料の1.5−ブタンジオールと同定され、収量は[1
9りであった。この結果、ラクトン生成反応の選択率は
99.7%であった。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)  ラクトンを製造せしめるに際して、酸性媒体
    中で第一級ジオールに対してモル比で1.0以上の亜臭
    素酸あるいはその塩を用いて、該第−級ジオールを脱水
    素して分子内縮合せしめることを特徴とする亜臭素酸お
    よびその塩によるラクトンの製造法。
JP13215182A 1982-07-30 1982-07-30 亜臭素酸およびその塩によるラクトンの製造法 Pending JPS5925383A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2390247A1 (en) 2010-05-26 2011-11-30 Netherlands Organisation for Scientific Research (Advanced Chemical Technologies for Sustainability) Preparation of caprolactone, caprolactam, 2,5-tetrahydrofuran dimethanol, 1,6-hexanediol or 1,2,6-hexanetriol from 5-hydroxymethyl-2-furfuraldehyde

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2390247A1 (en) 2010-05-26 2011-11-30 Netherlands Organisation for Scientific Research (Advanced Chemical Technologies for Sustainability) Preparation of caprolactone, caprolactam, 2,5-tetrahydrofuran dimethanol, 1,6-hexanediol or 1,2,6-hexanetriol from 5-hydroxymethyl-2-furfuraldehyde
US9199961B2 (en) 2010-05-26 2015-12-01 Nederlandse Organisatie Voor Wetenschappelijk Onderzoek (Nwo) Preparation of caprolactone, caprolactam, 2,5-tetrahydrofuran-dimethanol, 1,6-hexanediol or 1,2,6-hexanetriol from 5-hydroxymethyl-2-furfuraldehyde

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