JPS591928B2 - 先止式ガス湯沸器 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は先止式ガス湯沸器の構造に関し、特に湯栓の開
閉操作に応じてガスバーナの点滅及び熱電対式安全装置
のセットを全て自動的に行なわせることを目的とするも
のである。

従来のこの種先止式ガス湯沸器で、熱電対式安全装置を
備えたものに於いては、湯沸器本体に設けられた点火用
の操作軸を手動にて操作して種火バーナを点火し、熱電
対式安全装置のセットを行なった後、給湯光の湯栓を開
くことによって初めて湯が得られていた。

その為に湯沸器の不使用時には種火バーナを消してガス
の浪費及び器具の熱損傷防止を計ろうとすれば、湯を得
ようとするごとに種火バーナの点火と熱電対式安全装置
のセットを行なう必要があり、操作が非常に煩雑であっ
た０ 本発明は上述の点に鑑み為されたもので、以下本発明の
実施例を図面に基づいて説明する。

１は給水路２、水圧調整室３、第一ダイヤフラム４の高
圧室５、ベンチュリー６、吸熱管γ、湯栓８を順次連ね
た通水路である。

９は前記水圧調整室３内に収納された水圧調整弁で、そ
の一端をスプリング１０にて第一ダイヤフラム４の高圧
室５側に当接している。

１１は一端を第一ダイヤフラム４の低圧室１２側に連結
し、かつ他端を低圧室１２外に突出したスピンドルで、
他端に第一スイッチ１３を対設している。

１４は前記低圧室１２をベンチュリー６の狭少部１５に
連通ずる連通路で、この途中に狭少部１５から低圧室１
２へのみ水を通過させる番−逆止弁１６と、この逆止弁
の前後を連通ずる比較的細い通路から成る第一短絡路１
７とを設けている。

１８は高圧室１９と低圧室２０とを区画形成した第二ダ
イヤフラムで、この高圧室１９を通路２１にて第一ダイ
ヤフラム４の低圧室１２に連通し、かつ低圧室２０をベ
ンチュリー６の狭少部１５に連通している。

又前記通路２１はその途中に第一ダイヤフラム４の低圧
室１２から第二ダイヤフラム１８の高圧室１９へのみ水
を通過させる第二逆止弁２２と、この逆止弁の前後を連
通ずる比較的細い第二短絡路２３とを設けている。

２４は一端を第二ダイヤフラム１８の低圧室２０に連結
し、他端を低圧室２０外に突出したスピンドルで、他端
側面に第二スイッチ２５を作動する為のレバー２６を設
けている。

２７は前記吸熱管７を加熱する為のガスバーナで、その
炎孔部２８に点火プラグ２９、熱電対３０を近接してい
る。

３１は前記ガスバーナ２７ヘガスを供給するガス通路で
、その途中に弁座３２を形成している。

３３は前記ガス通路３１に設けられた電磁弁で、この励
磁コイル３４に吸着される吸着板３５と前記弁座３２を
開閉するガス弁３６とを弁軸３７にそれぞれ固着し、か
つ弁軸３７の一端を前記スピンドル２４の他端に対設し
ている。

３８は第一スイッチ１３、熱電対３０、電磁弁３４の直
列回路、３９は前記点火プラグ２９へ高電圧を供給する
点火器４０と、電池４１と、第二スイッチ２５とを直列
接続して成る点火回路である。

次に本発明による先止式湯沸器の動作について説明する
。

先ず湯栓８を開くと通水路１内へ給水され、その時の給
水路２の圧力をＰＯ１第一ダイヤフラム４の高圧室５が
Ｐｌ、低圧室１２がＰ２、第二ダイヤフラム１８の高圧
室１９がＰ３、低圧室２０がＰ４とした場合缶水圧は Ｐ ４＜Ｐ ３ ＝ Ｐ ２＜Ｐ １＜Ｐ Ｏとなり、
第一ダイヤフラム４は低圧室１２側に移動する。

すると第一ダイヤフラム４の移動に伴なって第一逆止弁
１６は閉鎖され、第二逆止弁２２は開いているので、第
一ダイヤフラム４の低圧室１２内の水は第二ダイヤフラ
ム１８の高圧室１９内に流入して第二ダイヤフラム１８
をその低圧室２０側へ押圧し、又その一部は第一短絡路
１７を経て狭少部１５へ除々に排出される。

又第一ダイヤフラム４の移動によって第一スイッチ１３
が閉成され、第二ダイヤフラム１８がその低圧室２０側
へ移動され、第二ダイヤフラム１８は第二スイッチ２５
を閉成して点火器４０を作動せしめ、かつ弁軸３７を押
圧してガス弁３６を開きガスバーナ２７ヘガスを供給す
る。

そこでガスバーす２７は点火プラグ２９の火花放電によ
って点火され、燃焼を開始し熱電対３０を加熱する。

よって電磁弁３３は熱電対３０の起電力を上昇すれば吸
着板３５を吸着保持してガス弁３６を開状態に保つ。

次にしばらくして第一ダイヤフラム４の低圧室１２内の
水がある程度抜けると各水圧は ＰＯ＞ＰＩ＞Ｐ２＝Ｐ３＝Ｐ４ と々す、第二ダイヤフラム１８はスプリング４２の弾力
にて元の位置に戻されて第二スイッチ２５を開成し、点
火器４０の作動を停止し、弁軸３７の抑圧を解く。

一方第一ダイヤフラム４はベンチュリー６のベンチュリ
ー効果によって継続して第一スイッチ１３を押し続ける
。

又湯栓８が閉じられた場合には通水路１内の水の流動が
停止する為各水圧は ＰＯ＝Ｐ１＝Ｐ２＝Ｐ３＝Ｐ４ となり、第一ダイヤフラム４は元の位置に戻って第一ス
イッチ１３を開成するので電磁弁３３は吸着板３５を解
放してガス弁３６にてガス通路３１を閉鎖し、ガスバー
ナ２７の燃焼を停止する。

而し前記第二ダイヤフラム１８の弁軸３７を押圧する時
間は、第二短絡路２３の寸法を適宜設定する事によって
調整すれば良い。

上述の如く本発明による先止式ガス湯沸器は湯栓の開閉
操作に応じてガスバーナの点滅及び熱電対式安全装置の
セットを全て自動的に行なうことができるもので、従来
の様に湯を得るごとに湯沸器を操作する必要がなく手軽
に湯が得られるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明による先止式ガス湯沸器の構成図、第２
図、第３図は同じく要部の動作説明図である。 １・・・通水路、１３・・・第一スイッチ、１８・・・
第二ダイヤフラム、２５・・・第二スイッチ、３０°°
゛熱電対、３３・・・電磁弁、４０・・・点火器。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 通水路内の水の流動に伴なう圧力差により変位する
   第１ダイヤフラムと、該第１ダイヤフラムに連動して熱
   電対と電磁弁の直列回路を開閉制御する第一スイッチと
   、高圧側が第一ダイヤフラムの低圧側に連絡通路を介し
   て連通され第一ダイヤフラムの作動圧を利用して作動し
   電磁弁を押し開く第二ダイヤフラムと、通水路内の水の
   流動開始後一定時間のみ前記第二ダイヤフラムを電磁弁
   の押圧状態に維持せしめるように前記第一ダイヤフラム
   の低圧側に設けられる逆止弁及び短絡路の並列回路より
   なる時限手段と前記第二ダイヤフラムと連動して点火器
   の点滅を行なう第二スイッチとから成る先止式ガス湯沸
   器。