JPS5917692B2 - セグメントコア板選択積載装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は間欠回転によりセグメントブランク板にスロ
ットを打抜くノツチングプレスに設備するセグメントコ
ア板選択積載装置に関する。

大型回転電機の積層鉄心を形成するコア板は全周を何分
割かしてノツチングプレスでスロット打抜きを行ない組
合わせて製作されるものがある。

このスロット打抜きに使用されるノツチングプレスは一
定の等ピッチでスロットを打抜きできる正確な割出し機
構をもっている。

第１図はノッチングプレスとコア板の平面図で、１はノ
ツチングプレス、２はノツチングプレスに付属し図には
ない割出し機構により正確に１スロツトピツチずつ間欠
回転するリングである。

リング２の内周にはスロット打抜きされるべきセグメン
トブランク板３が配置され位置決めピン４によって位置
決めされている。

ノツチングプレス１の運転に伴いリング２は矢印のとと
く１スロツトピツチずつ回転し、それと共に回転するセ
グメントブランク板３はノツチングプレス１にてスロッ
ト５が打抜かれ、セグメントコア板６ができあがる。

かくして打抜かれたセグメントコア板６は第２図の斜視
図に示すように環状に積層されて回転電機の鉄心として
使用されるので、スロットの割出不良は積層されたとき
にスロットにずれを生じ回転電機の鉄心製作上の致命的
な欠点となる。

大型回転電機においてはコア板は大径になりそれに伴っ
てリング２の直径も大きくなって慣性力が大きくなる。

したがってノツチングプレス作業においてはリング２の
起動、停止に伴い大きな慣性力によって生ずる回転のむ
らを考慮して、従来はスロットピッチの割出しがずれる
ことなく一定割出し精度を維持するためにリング２への
セグメントブランク板３、セグメントコア板６０着脱操
作はすべての間欠回転中のリンク２上で行なうことが必
要であった。

すなわちノツチングプレスは起動、停止を行なうことな
（連続運転され、リング２の慣性力により起動停止によ
って生ずる誤差をなくしていた。

またセグメントコア板６は円周上に対する分割の数、ス
ロットの数によって各セグメントコア板６の最初のスロ
ット位置がそれぞれ異なるため、リング２かも取出しの
際はセグメントコア板の種類別に選択して収納する必要
があった。

このように連続的に常に間欠回転中にコア板の供給およ
び取出し、ならびに取出したセグメントコア板を選別す
るととはむつかしい作業であり、かつ２Å以上の作業員
を要する人手のかかる作業であって、その操作には危険
も伴なった。

この発明は上記の点にかんがみ、連続的に間欠回転して
いるリングからのセグメントコア板の取出しおよびセグ
メントコア板の選別収納を機械的に行ない。

操作が容易なこと、操作が安全なこと、人手が少な（て
済むことなどの条件を備えたセグメントコア板選択積載
装置を提供することを目的とする。

上記の目的は本発明によれば、リングに遂次嵌込まれた
セグメントブランク板をノツチングプレスによるスロッ
トの打抜き加工後先端に吸着機構を有し間欠的に回転ま
たは往復動する複数個のアームを備えた搬出オートロー
ダによって、前記打抜かれたセグメントコア板をリング
より取出し同種のセグメントコア板側に仕分けて各収納
棚に順次積載収納するものにおいて、前記オートローダ
の取出位置でセグメントコア板を前記吸着機構から受取
りストッパの位置にまで搬送する第１の搬送コンベアと
、前記ストッパからの信号により下方に移動され前記第
１の搬送コンベアのストッパの位置にあるセグメントコ
ア板を吸着した後所定の上方位置に移動するマグネット
コンベアと、前記マグネットコンベアよりセグメントコ
ア板を受取りその受取り個所を支点として可調整的に傾
動可に構成され受取ったセグメントコア板を収納棚へ移
動する第２の搬送コンベアと、前記第２の搬送コンベア
により送込まれたセグメントコア板が種類別に順次積載
収納される収納棚とを備えるように構成することにより
達成される。

以下本発明の実施例を図面によって説明する。

第３図は本発明の一実施例になるセグメントコア板選択
積載装置の平面図、第４図はセグメントコア板取はずし
機構せり上がり機構の斜視図、第５図は第３図における
Ｐ矢視図、第６図は第３図におけるＱ矢視図で、回転電
機のコア板の全周が４分割して形成される場合を図示し
ている。

図におけるノツチングプレス１、リング２、セグメント
ブランク板３、位置決めピン４、スロット５、セグメン
トコア板６は従来と同じ構造、部品であるので同じ符号
を付しである。

７はセグメントコア板６をリング２から取出して第１の
搬送コンベア８に移送する搬送オートローダである。

搬送オートローダ７は制動用ブレーキ９をもった駆動電
動機１０に減速機１１が連結され、さらに減速機１１に
カム機構１２が連結されており、カム機構１２とその先
に連結された歯車１３の上部には等間隔に配置された４
本のアーム１４が設けられ、カム機構１２の作用により
アーム１４は極めて迅速に９０°ずつ間欠回転される構
造となっている。

アーム１４の先端にはセグメントコア板６を吸着する電
磁式または真空式の吸着機構１５が備えられている。

なおこの吸着機構１５の真下付近にはセグメントコア板
取はずし機構が設けられるが、本実施例ではせり上がり
機構を採用している。

すなわちリング２の内側の位置に設けられた表面に勾配
のあるせり上がり機構１６である。

第２の搬送コンベア８は搬送オートローダ７からのセグ
メントコア板を受ける位置に設けられ、搬送方向の先端
にはストッパ１７が設けられている。

ストッパ１７の周辺にはコア板選択機構１８が設けられ
る。

コア板選択機構１８にはストラフ１フ０周辺上部に設け
られたストッパ１７に連動するりフタ−１９によって昇
降可能なセグメントコア板６を吸着および搬送するマグ
ネットコンベア２１があり、さらに前記セグメントコア
板６を受けて搬送する第２の搬送コンベア機構２２が設
置されている。

この搬送コンベア機構２２は空圧もしくは油圧シリンダ
２３により左方を支点として可傾的に動作させられる。

このコア選択機構１８に隣接して取扱うべきコア板の最
大種類数に応じた棚段数をもつ収納棚２４が設置される
。

以上の装置における動作を説明すると、ノツチングプレ
ス１が運転され、リング２の間欠回転に伴いセグメント
ブランク板３にはスロット５が打抜かれセグメントコア
板６が形成されるせり上がり機構１６の位置に至りセグ
メントコア板６は自動的にせり上げられ回転中のセグメ
ントコア板６の位置を規制ルていた位置決めピン４より
離脱する。

離脱されたセグメントコア板６は搬送オートローダ７の
アーム１４の先端にある吸着機構１５により吸着されリ
ング２より離れる。

図にはない割出機構に連動して回転する搬送オートロー
ダ７の間欠回転により搬送コンベア８の位置まで運ばれ
たセグメントコア板６は吸着機構１５より離脱し、第１
の搬送コンベア８に載せられ搬送されてストッパ１７の
位置にて停止する。

このストッパ１７にコア板が当接したことを検知してリ
フター１９を降下させ、セグメントコア板６をマグネッ
トコンベア２１に吸着させながら上昇させる。

次にマグネットコンベア２１に吸着されたセグメントコ
ア板６は搬送され、第２の搬送コンベア機構２２に受は
渡しされる。

セグメントコア板６は第２の搬送コンベア機構２２にて
搬送されながら多数の収納棚２４に適宜種類別に集積さ
れ。

このとき第２の搬送コンベア２２はコア板の種類に相応
して空圧もしくは油圧シリンダ２３の操作により、左端
近傍を支点として可傾的に動作され、セグメントコア板
６を種類別に遂次位置が可変される。

この空圧もしくは油圧シリンダ２３の切換動作は図には
ないが制御回路によって行なわれる。

収納棚２４の棚に種類別に入ったセグメントコア板３は
ゆるやかな傾斜の棚を滑降し積載される。

上記のごとき構造においてはせり上がり機構の設置によ
り加工されたセグメントコア板はリングより自然に離脱
され、コア板選択装置により収納棚へ加工されたセグメ
ントコア板を選択・搬出してセグメントコア板の種類別
に選択収納積載されるので操作が容易かつ安全であり、
人手が少な（て済むなどの条件を備えだセグメントコア
板選択装置を提供することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来構造のノツチングプレスにコア板を取付け
だ平面図、第２図はセグメントコア板とセグメントコア
板が積層された回転電機の鉄心の斜視図、第３図は本発
明の一実施例になるセグメントコア板選択積載装置の平
面図、第４図はセグメントコア板取はずし機構（せり上
がり機構）の斜視図、第５図は第３図におけるＰ矢視図
、第６図は第３図におけるＱ矢視図である。 １・・ノツチングプレス、２・・・リング、３・・・ブ
ランクコア板、４・・・ピン、５・・・スロット、６・
・・セグメントコア板、７・・・搬送オートローダ、８
・・・第１の搬送コンベア、９・・・制動ブレーキ、１
０・・・電動機、１１・・・減速機、１２・・・カム機
構、１４・・・アーム、１５・・・吸着機構、１６・・
・セグメントコア板取はずし機構、（せり上がり機構）
、１７・・・ストッパ１９・・・リフター、２１・・・
マグネットコンベア、２２・・・第２の搬送コンベア、
２３・・・シリンダ、２４・・・収納棚。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ リングに逐次嵌込まれたセグメントブランク板をノ
   ツチングプレスによるスロットの打抜き加工後、先端に
   吸着機構を有し間欠的に回転または往復動する複数個−
   のアームを備えた搬出オートローダによって、前記打抜
   かれたセグメントコア板をリングより取出し同種のセグ
   メントコア板別に仕分けて各収納棚に順次積載収納する
   ものにおいて、前記オートローダの取出位置でセグメン
   トコア板を前記吸着機構から受取りストッパの位置に１
   で搬送する第１の搬送コンベアと、前記ストッパからの
   信号により下方に移動され前記第１の搬送コンベアのス
   トッパの位置にあるセグメントコア板を吸着した後所定
   の上方位置に移動するマグネットコンベアと、前記マグ
   ネットコンベアよりセグメントコア板を受取りその受取
   個所を支点として可調整的に傾動可に構成され受取った
   セグメントコア板を収納棚へ移動する第２の搬送コンベ
   アと、前記第２の搬送コンベアにより送込まれたセグメ
   ントコア板が種類別に順次積載収納される収納棚とを備
   えてなるセグメントコア板選択積載装置。 ２、特許請求の範囲第１項に記載のものにおいて前記搬
   出オートローダの吸着機構の付近にセグメントコア板取
   はずして機構（せり上が９機構）をそなえてなるセグメ
   ントコア板の選択積載装置。 ３ 特許請求の範囲第１項に記載のものにおいて、前記
   第２の搬送コンベアが一対のベルトの間にセグメントコ
   アな挾持して搬送することを特徴とするセグメントコア
   板選択積載装置。 ４ 特許請求の範囲第１項に記載のものにおいて、前記
   第２の搬送コンベアが複数個備えられ、これに応じて前
   記マグネットコンベアの前記所定の上方位置が複数個所
   設定されることを特徴とするセグメントコア板選択積載
   装置。 ５ 特許請求の範囲第１項に記載のものにおいて収納棚
   が傾斜していることを特徴とするセグメントコア板の選
   択積載装置。 ６ 特許請求の範囲第１項に記載のものにおいて前記第
   １および第２の搬送コンベアが連続的に運転されること
   を特徴とするセグメントコア板選択積載装置。