JPS5915148B2 - 帯電防止性を有するポリエステル組成物 - Google Patents

帯電防止性を有するポリエステル組成物

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JPS5915148B2
JPS5915148B2 JP13034179A JP13034179A JPS5915148B2 JP S5915148 B2 JPS5915148 B2 JP S5915148B2 JP 13034179 A JP13034179 A JP 13034179A JP 13034179 A JP13034179 A JP 13034179A JP S5915148 B2 JPS5915148 B2 JP S5915148B2
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JP
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polyester
film
weight
transparency
antistatic properties
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JP13034179A
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JPS5653148A (en
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哲也 杉田
滋 重本
保 倉田
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Diafoil Co Ltd
Original Assignee
Diafoil Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、帯電防止性を有するポリエステル組成物に
関するものである。
さらに詳しくは、本発明は、帯電防止性に優れたポリエ
ステルフィルムの製造に特に適したポリエステル組成物
に関する。一般にポリエステルフィルムは、優れた透明
性、機械的性質、耐薬品性、耐熱性、電気特性を有する
ことから、磁気テープ、金銀糸、電気絶縁材料、コンデ
ンサー、包装用材料等として広く利用されている。 し
かしながら、ポリエステルフィルムは、加工時に静電気
を帯び易いという欠点を有しており、製膜及び二次加工
を行なう際、更には、加工品として取り扱う際に、種々
のトラブルの原因となつている。
例えば、製膜加工時に於ては、ロール状に巻き上げる際
、巻きずれやシワを生じたり、放:■■コ■■一■■■
ニー■■Z■■ト、1金銀糸として用いる場合は、糸が
巻きついてマイ【申;、二&′$′z一:=六=: 1
を充填する際に、粉末が包材に付着して、十分な′ニニ
:=:;ーー′$;、h:::ーォ 1る方法としては
、除電バーを用いる方法が一般的であるが、フィルムが
、金属ロールを一本通過し 1ただけでも帯電してしま
うため、完全な除電は難しい。
特に、帯電をきらう製品、例えば、粉末充填用包装材料
等に於ては、わずかな帯電でもトラブルを引き起こす。
そこで、フィルム内に静電防:::二■■−二゛−゛”
゜゛4”’゛“ 1しかしながら、包装用材料等の用途
に於て更に 1問題となるのは、静電防止効果を付与す
ると同時 1に、透明性をも維持しなければならないこ
とであ −ニ゜、−■訂I■、二=二z:■、’$二Z
Iるが、静電防止剤等の異質物を添加した場合、延 −
伸時に静電防止剤の周囲にできる空隙、すなわち 1ボ
ードの為に透明性が低下し、ポリエステルの特 −性を
損うことが多かつた。即ち、透明性を維持し Iようと
するあまり、静電防止剤の添加量を減らさざるを得ず、
その結果、十分な静電防止効果が得られなかつたり、ま
た逆に、静電防止効果に於ては問題はないが、透明性で
問題があつたりして、両者の特性を十分に満足するフィ
ルムを得ることは困難であつた。 特に最近では、ポリ
エステルフィルムの透明性.ゴが特に望まれる写真製版
の用途に於て、加工後の枚葉製品を揃え易くするという
目的で静電防止剤の添加が望まれており、透明性維持の
要求はますます厳しくなつてきている。
そこで、本発明者等らは、かかるポリエステル延伸フィ
ルムの特性である透明性を損なわずに十分な静電防止効
果を付与する最適の静電防止剤を探索した結果、本発明
に到達した。
すなわち、本発明は、テレフタル酸を主たる酸成分とす
るポリエステルに、ポリエステルに対して0.05〜2
重量%の炭素数8〜20のアルキルスルホン酸金属塩と
0.05〜5重量%の平均分子量3000以下のスチレ
ンオリゴマーを配合することを要旨とする。
次に、本発明を更に詳細に説明する。
本発明で使用されるポリエステルは、酸成分の70モル
%以上がテレフタル酸であり、他の酸成分として、イソ
フタル酸、ナフタレンジカルボン酸、アジピン酸、ヘキ
サヒドロテレフタル酸等を含んでいてもよく、更に、グ
リコール成分としては、エチレングリコール、トリメチ
レングリコール、テトラメチレングリコール、ネオペン
チレングリコール、シクロヘキサンジメタノール等があ
げられる。
また、この他にトリメシン酸、トリメリット酸、トリメ
チロールプロパン等の多官能性化合物を用いてもよい。
かかるポリエステルは、任意の方法で製造されたもので
よく、例えばポリエチレンテレフタレートについて説明
すれば、テレフタル酸とエチレングリコールを直接エス
テル化反応させるか、テレフタル酸ジメチルとエチレン
グリコールとをエステル交換反応させるかして、テレフ
タル酸のグリコールエステル又は低重合体を生成させ、
次いで、この生成物を減圧下加熱し、所定の重合度にな
る迄重縮合反応させることによつて容易に製造される。
本発明のポリエステルに配合するアルキルスルホン酸金
属塩の金属としては、通常、リチウム、ナトリウム、カ
リウム等のアルカリ金属が用いられる。
アルキル基としては炭素数8〜20のものが使用され通
常は、炭素数の異なるアルキル基を有する複数のアルキ
ルスルホン酸金属塩からなる混合物が使用される。ポリ
エステルに配合するアルキルスルホン酸金属塩の配合量
としては、0.05〜2重量%の範囲が好ましい。0.
05重量%より少ない場合には、充分な帯電防止性が得
られず、また、2重量%より多い場合には、配合量に比
例した効果が得られない上に、ポリエステルの機械的性
質を損うことになる。
上記アルキルスルホン酸金属塩と併用するスチレンオリ
ゴマーとしては、平均分子量3000以下のものが使用
される。
平均分子量が3000より大きいとポリエステルフィル
ムの透明性が損なわれ、商品価値が低下する。かかるス
チレンオリゴマーの配合量は、ポリエステルに対し0.
05〜5重量%が好ましい。0.05重量%以下の場合
には、スルホン酸金属塩と併用しても充分な帯電防止性
が得られず、また、5重量%を越える場合は、配合量に
比例した帯電防止効果が得られない上に、機械特性の低
下を引き起こしたり、製膜時に破断等が生じてフィルム
が得にくくなる。
アルキルスルホン酸金属塩とスチレンオリゴマーのポリ
エステルへの配合時期、順序については、特に制限はな
い。
重縮合中に添加してもよく、また、重縮合終了後の溶融
状態、ペレット状態、成形前の段階において配合しても
よい。また、両者を同時に溶融しフレーク化してから配
合してもよ(、。なお、本発明のポリエステル組成物中
には、易滑剤、抗酸化剤、熱安定剤を配合してもよい。
特に、25μ以下の包装用材料として用いる場合には、
作業性が問題となるので、透明性を維持した状態で比較
的大きな突起を付与するために、これらの添加剤は必須
であり、なおかつ、添加剤の粒子の選択も厳密に行うこ
とが必要である。すなわち、作業性を付与する目的で用
いる添加剤としては、重合中に系内で触媒と反応して生
成する析出粒子、或いは、外部から添加する有機又は無
機の粒子があるが、いずれにしても、透明性を維持した
状態で十分な作業性、すなわち表面突起を付与できる粒
子が好ましく、無定形シリカ、リン酸カルシウム誘導体
、或いは、イオン交換樹脂等、二軸延伸によつてボイド
の生成しにくい粒子を用いるのが良い。本発明の特徴は
、従来よりポリエステルの帯電防止性向上に効果がある
とされているアルキルスルホン酸金属塩にスチレンオリ
ゴマーを配合することにより、透明性を損わずに帯電防
止性の優れたポリエステルフィルムを得ることができる
点にある。
本発明のポリエステル組成物をフィルムに成形するには
、公知の方法を採用することができるが、例えば、溶融
押出成形により未延伸フィルムを製造し、同時又は逐次
、2軸方向に延伸し、更に延伸フィルムを150℃以上
ポリエステルフィルムの融点以下の温度で熱処理する方
法が採用される。
なお、本発明のポリエステル組成物は、帯電防止性及び
透明性に優れたポリエステルフィルムのみならず、同様
に優れた繊維、シート等の延伸成形物及び射出成形物を
与える。以下に実施例をあげて本発明を具体的に説明す
るが、本発明はその要旨を超えない限りこれらの実施例
に限定されるものではない。
なお、本発明における特性値の測定は、次のようにして
行なつた。
(1)帯電防止効果 宍戸商会製スタチツクオネストメーターを用い、20℃
65%RHにおける帯電圧の半減期で表示した。
なお、試料の上15m麗からIOKVの電圧を付与した
。(2)フィルムの透明性 日本精密光学製ヘーズメーターによりフイルムヘーズニ
散乱光/透過光×100を測定した。
透明性は、フイルムヘーズが高い程悪いことを示す。実
施例1 テレフタル酸ジメチル100重量部とエチレングリコー
ル64重量部を、酢酸カルシウム0.094重量部を触
媒としてエステル交換反応させ、次いで、エステル交換
反応生成物に正リン酸0.036重量部、触媒として三
酸化アンチモン0.030重量部を添加し、減圧下、加
熱重縮合反応を行い、固有粘度0.66のポリエステル
ペレットを得た。
固有粘度は、フェノール/テトラクロルエタンニ1/1
重量比の混合溶媒を用い、30℃で測定した溶液粘度よ
り求めた値である。得られたポリエステルペレットを1
80℃で2時間熱風乾燥した後、炭素数14〜16のア
ルキルスルホン酸ナトリウム塩と平均分子量800のス
チレンオリゴマーの重量比で3:7の混合物を、ポリエ
ステルに対し1重量%添加し、常法により溶融成形して
、厚さ150μの未延伸フィルムを得た。
次いで、95℃で、未延伸フィルムを逐次二軸延伸法に
より、3.5×3.5倍に延伸し、厚さ12μのフィル
ムを得、230℃で1分間熱処理を行つた。該フィルム
の半減期は7秒、フイルムヘーズは0.8%であつた。
実施例2 実施例1において、スルホン酸金属塩とスチレンオリゴ
マー混合物のポリエステルに対する添加量を0.5重量
%とする以外は、実施例1と同様にしてポリエステルフ
ィルムを得た。
該ポリエステルフィルムの半減期は60秒、フイルムヘ
ーズは0.8%であつた。比較例1 ポリエステルに対し、実施例1のスルホン酸金属塩を0
.5重量%添加し、スチレンオリゴマーは添加しなかつ
た。
その他は実施例1と同様にして、ポリエステルフィルム
を得た。該ポリエステルフィルムの半減期は99秒、フ
イルムヘーズは1.8%であつた。比較例2 比較例1のスルホン酸金属塩として、ドデシルベンゼン
スルホン酸ナトリウムを0.5重量%添加し、あとは、
比較例1と同様にしてポリエステルフィルムを得た。
該ポリエステルフィルムの半減期は397秒、フイルム
ヘーズは1.0%であつた。実施例3実施例1において
、平均分子量800のスチレンオリゴマーの代わりに平
均分子量2500のスチレンオリゴマーを用いる以外は
、実施例1と同様にしてポリエステルフィルムを得た。
該フィルムの半減期は10秒、フイルムヘーズは2.5
%であつた。比較例3 スルホン酸金属塩を1.0重量%添加する以外は比較例
1と同様にしてポリエステルフィルムを得た。
結果は他の実施例及び比較例と共に下記表1に示す。比
較例4 スチレンオリゴマーとして平均分子量4000のものを
用いる以外は実施例1と同様にしてポリエステルフィル
ムを得た。
比較例5〜7 アルキルスルホン酸ナトリウム塩とスチレンオリゴマー
の添加量を下記表1に示す量に代える他は実施例1と同
様にしてポリエステルフィルムを得た。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 テレフタル酸を主たる酸成分とするポリエステルに
    、ポリエステルに対して0.05〜2重量%の炭素数8
    〜20のアルキルスルホン酸金属塩と0.05〜5重量
    %の平均分子量3000以下のスチレンオリゴマーを配
    合したことを特徴とするポリエステル組成物。
JP13034179A 1979-10-09 1979-10-09 帯電防止性を有するポリエステル組成物 Expired JPS5915148B2 (ja)

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