JPS59143B2 - 小型電気部品取付装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はＤＩＮレール取付台のような部品取付体にリレ
ーその他の小型電気部品を取付けるための小型電気部品
取付装置に関するものである。

従来の小型電気部品取付装置にあつては、部品取付体の
上面両側から弾性材よりなる上方延出片を突設し、これ
ら両上方延出片の対向面に形成した係合突部をリレーの
ような小型電気部品の係合穴に係合することにより部品
取付体にこの小型電気部品の取付けを行つていた。とこ
ろがかかる従来例にあつては、小型電気部品を係合取付
けする場合には上方から上方延出片開に小型電気部品を
押し込むだけで上方延出片を弾性撓み変形させてワンタ
ッチで小型電気部品の取付けを行うことができるのであ
るが、反面、不用意に上方延出片を変形させた場合には
小型電気部品が離脱してしまうという問題があつた。本
発明は上述の点に鑑みて提供したものであつて、小型電
気部品の取付装置をワンタッチで行なうことができると
ともにこの一旦装着された小型電気部品の離脱操作も極
めて簡易にできるようにし、さらに小型電気部品をがた
つきを生じることなく取付けることができてしかも着脱
操作が容易であると共に不用意には離脱しなく、またＤ
ＩＮレールからも不用意には離脱しない小型電気部品の
取付装置を提供することを目的とするものである。

以下本発明の一実施例を図面により詳述する。

第１図は本発明の第１の実施例を示し、１は部品取付体
である。２は部品取付体１の両側より上方に延出形成し
た上方延出片であつて、この上方延出片２と部品取付体
１とは別体でも良いが少なくとも上方延出片２は弾性撓
み変形可能な合成樹脂材料や金属材により形成されてお
り、これら上方延出片２の上部の互いに対向する面には
夫々対向方向に一体突出した係合突部３が形成され、さ
らにこの係合突部３の突出部よりもさらに上方に上方延
出片２を延出して延長部２ａを形成し、この延長部２ａ
を解除用操作部６としてある。

４は被取付用の小型電気部品の一例としてのリレーであ
つて、その側面には係合穴５が形成されている。

８は上方延出片２の突出基部より下方に向けて突設した
Ｌ字状の係合突片である。

この係合突片８により部品取付体１の下面両側に断面帽
子型のＤＩＮレール７に取付けるための互いに対向方向
に開口した係合溝９を形成している。しかして係合溝９
にてＤＩＮレール７に取付けた部品取付体１にリレー４
を取付けるに際しては、両上方延出片２間にリレー４を
押し込むことによりこれら上方延出片２，２を外方に弾
性変形させ、この状態でそのまま押し込み操作を続ける
ことにより係合穴５と係合突部３との係合を行つてリレ
ー４の取付けを行うものである。次にこの一旦取付けら
れたリレー４を離脱する場合には、解除用操作部６とし
て形成された延長部２ａを指等により夫々外方に押し拡
げて係合突部３と係合穴５の係合を解除し、この状態で
リレー４を上方に引き抜くことによりリレー４の離脱を
行うことができる。この場合延長部２ａをＤＩＮレール
７の両側のフランジ部７ａの先端が係止溝９の側壁９ａ
に当接するまでは比較的簡単に押し拡げることができる
が、それ以上押し拡げるには、フランジ部７ａと側壁９
ａが当接しているためフランジ部７ａがストツパ一とし
て機能しかなりの力を加える必要があり、従つて小型電
気部品は不用意に離脱することはないものである。また
リレー４を取付けておくことにより係合舌片８を外方に
弾性変形しても上方延出片２の係合突部３の先端がリレ
ー４の側面の係合穴５の側壁５ａに当接してストツパ一
として機能し、部品取付体１はＤＩＮレール７から不用
意に離脱することがない。第２図は本発明の第２の実施
例の拡大斜視図を示し、土方延出片２が前後に２叉状に
分割形成され、これら両上方延出片２の夫々の２叉片２
ｂの上端部に夫々係合突部３を折曲状に形成してある。

ここで２叉片２ｂはその係合突部３の前後外側面間の寸
法がリレー４の係合穴５の前後巾寸法より通常時におい
て広くなるように形成されている。しかしてこの実施例
にあつては、各上方延出片２において両２叉片２ｂの前
後外側面が解除用操作部６となるものであつて、リレー
４の装着に際しては各上方延出片２において２叉片２ｂ
の解除用操作部６を挟押圧することにより２叉片２ｂ間
の間隔を狭めた状態で係合突部３を係合穴５に挿入し、
両２叉片２ｂの係合突部３が前後方向に突つばり合うこ
とにより係合穴の前後側壁面に係合突部３を２叉片２ｂ
間の弾性力で弾発係合するものである。次にリレー４を
離脱するに際しては、再び２叉片２ｂをその間隔が狭く
なるように解除用操作部６を押し操作して係合突部３と
係合穴５との係合を解除し、その上でリレー４を取り外
すのである。このため上述のような第２の実施例にあつ
ては、リレーのような小型電気部品を容易に着脱できる
だけでなく、２叉片２ｂを先部の両係合突部３により係
合穴５の前後内側壁を弾発して係合するものであるから
、部品取付体１に対して小型電気部品を前後方向にもが
たつきを生じないように取り付けることができるもので
ある。本発明は叙述の如く、部品の取付体の上面両側に
突設した弾性材製の上方延出片に上方延出片の係合突部
の小型電気部品側面の係合穴に対する弾性係合を解除す
るための解除用操作部を形成しているので、リレーのよ
うな小型電気部品を上方延出片間に押し込み上方延出片
を外方に弾性変形させて係合突部を係合穴に弾性係合さ
せることによりワンタツチで取付けることができるだけ
でなく、この小型電気部品を取外す場合にも解除操作部
を指等により外方に押し拡げて手軽にこれを行うことが
でき、小型電気部品の着脱操作を大巾に簡易化できるも
のである。

しかも上方延出片の突出基部より下刃に向けてＬ字状の
係合突片を突設して互いに対向方向に開口したＤＩＮレ
ール取付用の係合溝を設けているので、係合溝にてＤＩ
Ｎレールに取付けた部品取付体から上方延出片を弾性変
形させて小型電気部品を離脱させるときには係止溝に嵌
入したＤＩＮレールの両側部が係止溝の壁面に当接して
ストツパ一として機能することとなり、このため小型電
気部品は不用意には離脱することがなく、逆に係合突片
を外方に変形させた場合には上方延出片の係合突部が小
型電気部品の係合穴の壁面に当接して係合突部がストツ
パ一として機能し、部品取付体がＤＩＮレールから不用
意に離脱することがないものである。すなわち上方延出
片が外方に押し拡げられたときには係合舌片は内方に変
形し、逆に係合舌片が外方に変形したときには上方延出
片は内方に変形し、ＤＩＮレールと係合溝の係合または
係合突部と係合穴との係合が強固となるように作用する
ものである。このように本発明にあつては部品取付体・
＼の小型電気部品の着脱操作が簡易であるにも拘らず、
小型電気部品が不用意に離脱することがなくまた部品取
付体が不用意にＤＩＮレールから離脱することがないと
いう利点がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の第１の実施例の側面図、第２図は同上
の第２の実施例の拡大斜視図であり、１は部品取付体、
２は上方延出片、２ａは延長部、２ｂは２叉片、３は係
合突部、４はリレー ５は係合穴、６は解除用操作部、
８は係合突片、９は係合溝である。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 部品取付体の上面両側より弾性材製の上方延出片を
   突設し、これら上方延出片の上部に互いに対向方向に係
   合突部を突設し、この係合突部をリレーのような小型電
   気部品側面の係合穴に係合して小型電気部品を部品取付
   体に取付けるようにした小型電気部品取付装置において
   、上記係合穴に対する係合突部の弾性係合を解除するた
   めの解除用操作部を上方延出片に形成し、上方延出片の
   突出基部より下方に向けてＬ字状の係合突片を突設して
   部品取付体の下面両側に互いに対向方向に開口したＤＩ
   Ｎレール取付用の係合溝を設けて成ること特徴とする小
   型電気部品取付装置。 ２ 係合突部の突出部分よりさらに上方に上方延出片の
   上部を延長した延長部を解除用操作部とし、この延長部
   上端を被取付電気部品の上端面と略同位置乃至それ以上
   上方に延出して成ることを特徴とする特許請求の範囲第
   １項記載の小型電気部品の取付装置。 ３ 上方延出片の上部を２叉状に形成して各２叉片に夫
   々係合突部を形成し、各上方延出片において両２叉片間
   を挟圧するようにして両２叉片間の弾発力によりこれら
   ２叉片の係合突部を係合穴の側壁面に弾発係合し、両２
   叉片の挟圧用外側面を解除用操作部として成ることを特
   徴とする特許請求の範囲第１項記載の小型電気部品取付
   装置。