JPS59130181A - アンスラニル酸耐性微生物並びにその取得法及びそれを用いたl−トリプトフアンの製造法 - Google Patents
アンスラニル酸耐性微生物並びにその取得法及びそれを用いたl−トリプトフアンの製造法Info
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- JPS59130181A JPS59130181A JP164683A JP164683A JPS59130181A JP S59130181 A JPS59130181 A JP S59130181A JP 164683 A JP164683 A JP 164683A JP 164683 A JP164683 A JP 164683A JP S59130181 A JPS59130181 A JP S59130181A
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- tryptophan
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
本発明はアンスラニル酸耐性でL−トリプトファン生産
能を有する微生物並びに当該微生物の取得法及び当該微
生物を用いたし一トリプトファンの製造法に関する。
能を有する微生物並びに当該微生物の取得法及び当該微
生物を用いたし一トリプトファンの製造法に関する。
L−1−リブトファンは必須アミノ酸として重要な化合
物であり、特に栄養学的に不足しやすい物質であるため
その経済的な工業的製造法の開発が強く望まれている。
物であり、特に栄養学的に不足しやすい物質であるため
その経済的な工業的製造法の開発が強く望まれている。
かかる観点から従来様々の化学的又は微生物学的合成方
法が提唱されている。
法が提唱されている。
そのような1.−トリプトファンの合成方法の一例とし
て微生物を用いてアンスラニル酸からL−1−リブトフ
ァンを製造する方法が知られている。しかしながら、こ
の場合に比較的多量のアンスラニル酸を培養物中に添加
すると1−一トリプトファンの生合成が阻害されるため
高濃度のL −1−リプトファン含有培養液を得ること
が困難であり、実用化の障害となっていた。このような
問題を解決するためにアンスラニル酸耐性の微生物を用
いるI。
て微生物を用いてアンスラニル酸からL−1−リブトフ
ァンを製造する方法が知られている。しかしながら、こ
の場合に比較的多量のアンスラニル酸を培養物中に添加
すると1−一トリプトファンの生合成が阻害されるため
高濃度のL −1−リプトファン含有培養液を得ること
が困難であり、実用化の障害となっていた。このような
問題を解決するためにアンスラニル酸耐性の微生物を用
いるI。
−トリプトファンの製造法が開発されている(例えば特
公昭53−35152号公報参照)。
公昭53−35152号公報参照)。
本発明者等もかかるし−(・リプトファンの微生物学的
製造法の現状に鑑み、高濃度のアンスラニル酸を含む培
地において高濃度のし一トリプトファン培養液を製造す
ることのできる微生物をflるべく鋭意研究を進め、ア
ンスラニル酸によるL −トリプトファン生産菌の阻害
現象が菌の生育阻害とL−トリプトファン生産能阻害の
二つの現象を包含していることを見出し、本発明をする
に至った。
製造法の現状に鑑み、高濃度のアンスラニル酸を含む培
地において高濃度のし一トリプトファン培養液を製造す
ることのできる微生物をflるべく鋭意研究を進め、ア
ンスラニル酸によるL −トリプトファン生産菌の阻害
現象が菌の生育阻害とL−トリプトファン生産能阻害の
二つの現象を包含していることを見出し、本発明をする
に至った。
即ぢ、本発明に従えば、アンスラニル酸に耐性を有し、
かつL−)リプトファン生産能を有するバチルス・アミ
ロリクイファシェンス5D−31が提供される。
かつL−)リプトファン生産能を有するバチルス・アミ
ロリクイファシェンス5D−31が提供される。
本発明に従えば、また、(i)バチルス・アミロリクイ
ファシェンスに属するL−)リプトファン生産能を有す
る微生物を人工突然変異誘発処理し、(ii)次いで得
られた変異処理微生物を5−フルオロトリプトファンを
添加した培地で生育せしめ、(市)生育した5−フルオ
ロトリプトファン耐性を有する微生物からし一トリプト
ファン生産性の高い微生物を選択し、(iv)このL
−) IJブトファン高生産性微生物を再び人工突然変
異誘発処理し、(v)得られた変異処理微生物を、I。
ファシェンスに属するL−)リプトファン生産能を有す
る微生物を人工突然変異誘発処理し、(ii)次いで得
られた変異処理微生物を5−フルオロトリプトファンを
添加した培地で生育せしめ、(市)生育した5−フルオ
ロトリプトファン耐性を有する微生物からし一トリプト
ファン生産性の高い微生物を選択し、(iv)このL
−) IJブトファン高生産性微生物を再び人工突然変
異誘発処理し、(v)得られた変異処理微生物を、I。
−トリプトファン要求性微生物と共に、アンスラニル酸
を含有するがL−)リブトファンを含まない培地で生育
せしめ、そして(vi)L−トリプトファン要求性微生
物の大きなハローを形成する該変異処理微生物のコロニ
ーからL−)リブトファン生産能の高い微生物を選択す
ることから成るアンスラニル酸耐性微生物、バチルス・
アミロリクイファシェンス5D−31の取得法が提供さ
れる。
を含有するがL−)リブトファンを含まない培地で生育
せしめ、そして(vi)L−トリプトファン要求性微生
物の大きなハローを形成する該変異処理微生物のコロニ
ーからL−)リブトファン生産能の高い微生物を選択す
ることから成るアンスラニル酸耐性微生物、バチルス・
アミロリクイファシェンス5D−31の取得法が提供さ
れる。
本発明に従えば、更に、アンスラニル酸に耐性を有しか
つL−)リプトファン生産能を有するノ\チルス・アミ
ロリクイファシェンス5D−31をアンスラニル酸又は
その塩を添加した培地で培養して培養物中にL−)リプ
トファンを生成せしめ、これを採取することから成るし
一トリプトファンの製造法が提供される。
つL−)リプトファン生産能を有するノ\チルス・アミ
ロリクイファシェンス5D−31をアンスラニル酸又は
その塩を添加した培地で培養して培養物中にL−)リプ
トファンを生成せしめ、これを採取することから成るし
一トリプトファンの製造法が提供される。
本発明者等はL−)リブトファン生産能を有する原株バ
チルス・アミロリクイファシェンス(Bacillus
amyloliquefaciens) I AM
L 521ヲ雷法に従ってN−メチル−N′−ニトロ
−N−ニトロソグアニジン(NTG)を用いて人工突然
変異誘発処理し、この変異処理株を5−フルオロ1リプ
トフアン(5−F T’)を添加した培地で生育させて
生育した数百のコロニーについてそれぞれL−1−リプ
トファンの生産性を調べ、最もL−1〜リプトファン生
産能の高い5−FT耐性(即ち、トリプトファン濃度の
蓄積による微生物固有のフィードハック抑制機構を解除
した)菌株5D−30を得た。この菌株5D−30につ
いてそのアンスラニル酸による阻害現象を検討したとこ
ろ、第1図及び第2図に示すような結果を得た。
チルス・アミロリクイファシェンス(Bacillus
amyloliquefaciens) I AM
L 521ヲ雷法に従ってN−メチル−N′−ニトロ
−N−ニトロソグアニジン(NTG)を用いて人工突然
変異誘発処理し、この変異処理株を5−フルオロ1リプ
トフアン(5−F T’)を添加した培地で生育させて
生育した数百のコロニーについてそれぞれL−1−リプ
トファンの生産性を調べ、最もL−1〜リプトファン生
産能の高い5−FT耐性(即ち、トリプトファン濃度の
蓄積による微生物固有のフィードハック抑制機構を解除
した)菌株5D−30を得た。この菌株5D−30につ
いてそのアンスラニル酸による阻害現象を検討したとこ
ろ、第1図及び第2図に示すような結果を得た。
第1図は、上記菌株5D−30を栄養寒天斜面培地で3
5°Cで16時間培養し、滅菌水10mff ’を
斜面培地に入れ、菌体を懸濁し、アンスラニル酸を0.
500,1000.2000及び5000ppm含む下
記組成の培地100ml1を入れた500m1容三角フ
ラスコに菌体懸濁液を1.5mβずつ接種し、35°C
で振盪培養を行ってOD 660mμの値を一定時間毎
にサンプリングして測定した結果を示すグラフ図である
。
5°Cで16時間培養し、滅菌水10mff ’を
斜面培地に入れ、菌体を懸濁し、アンスラニル酸を0.
500,1000.2000及び5000ppm含む下
記組成の培地100ml1を入れた500m1容三角フ
ラスコに菌体懸濁液を1.5mβずつ接種し、35°C
で振盪培養を行ってOD 660mμの値を一定時間毎
にサンプリングして測定した結果を示すグラフ図である
。
培地組成
ブドウ糖50g、硫安50■、K、HP o42.1g
−KH2PO41,5g1Na2SO42g、、Mn
SO4・4〜6H202mg、、FeSO4・7H20
5mg、M g S o4・7 H2O0,4g、尿素
1g(別滅菌)及び脱イオン水1β、pH6,8〜7.
0゜第1図の結果から初発アンスラニル酸濃度を上げて
いくと生育が遅れ、濃度2000及び5000ppmで
は生育が完全に抑制されていることが明らかである。
−KH2PO41,5g1Na2SO42g、、Mn
SO4・4〜6H202mg、、FeSO4・7H20
5mg、M g S o4・7 H2O0,4g、尿素
1g(別滅菌)及び脱イオン水1β、pH6,8〜7.
0゜第1図の結果から初発アンスラニル酸濃度を上げて
いくと生育が遅れ、濃度2000及び5000ppmで
は生育が完全に抑制されていることが明らかである。
第2図は、上記菌株5D−30を後述の例2と同様に5
βの培養槽で培養し、培養液のOD 660mμが10
を越えたところでアンスラニル酸すトリウム溶液を20
0 PPm前後になるように培養液に添加し、直ちに培
養液を約IQmff採取し、沸騰水中に3分間浸し、酵
素反応を停止し、直ちに水冷し、遠心分離(100OO
G、5分)を行なって上清をとり、液体クロマトグラフ
ィーによりアンスラニル酸とトリプトファンの定量を行
なった結果を示す。以後、経時的に培養槽から培養液を
採取し、同様に操作し残存アンスラニル酸及び生成トリ
プトファンを定量した。
βの培養槽で培養し、培養液のOD 660mμが10
を越えたところでアンスラニル酸すトリウム溶液を20
0 PPm前後になるように培養液に添加し、直ちに培
養液を約IQmff採取し、沸騰水中に3分間浸し、酵
素反応を停止し、直ちに水冷し、遠心分離(100OO
G、5分)を行なって上清をとり、液体クロマトグラフ
ィーによりアンスラニル酸とトリプトファンの定量を行
なった結果を示す。以後、経時的に培養槽から培養液を
採取し、同様に操作し残存アンスラニル酸及び生成トリ
プトファンを定量した。
第2図の結果から明らかなように、アンスラニル酸の減
少速度及び+−リプトファンの生成速度は時間と共に速
くなっている。一般に酵素の反応速度は基質濃度に比例
するが、基質による酵素反応阻害のある場合には基質濃
度(アンスラニル酸濃度)が低下すると、反応速度(ア
ンスラニル酸減少速度又はトリプトファン生成速度)は
増加することが知られており、第2図の結果は゛菌株5
D−30がアンスラニル酸によって阻害されていること
を明らかに示している。
少速度及び+−リプトファンの生成速度は時間と共に速
くなっている。一般に酵素の反応速度は基質濃度に比例
するが、基質による酵素反応阻害のある場合には基質濃
度(アンスラニル酸濃度)が低下すると、反応速度(ア
ンスラニル酸減少速度又はトリプトファン生成速度)は
増加することが知られており、第2図の結果は゛菌株5
D−30がアンスラニル酸によって阻害されていること
を明らかに示している。
上記第1図及び第2図に示した結果から明らかなように
、菌株5D−30の生育阻害は1001000pp■/
mβ)より高いアンスラニル酸濃度で起きているが、ト
リプトファンの生合成能書は略100 ppm以下の極
めて低い濃度で起きている。
、菌株5D−30の生育阻害は1001000pp■/
mβ)より高いアンスラニル酸濃度で起きているが、ト
リプトファンの生合成能書は略100 ppm以下の極
めて低い濃度で起きている。
従って、アンスラニル酸による生育阻害とトリプトファ
ンの生育阻害とは全く別の現象であり、アンスラニル酸
によるトリプトファンの合成阻害現象を解除することは
アンスラニル酸を前駆体とするトリプトファン発酵にと
っては極めて好ましいことといえる。
ンの生育阻害とは全く別の現象であり、アンスラニル酸
によるトリプトファンの合成阻害現象を解除することは
アンスラニル酸を前駆体とするトリプトファン発酵にと
っては極めて好ましいことといえる。
本発明者等は、かかる観点から、前記のようにして選択
した5 −F ’F耐性の菌株5D−30からアンスラ
ニル酸によるトリプトファンの合成阻害現象を解除した
新菌株を以下のようにして選択した。即ち、菌株5D−
30をNTGを用いて再度人工突然変異処理を実施し、
103個/m4前後になるように滅菌水で稀釈し、−こ
の最終稀釈液にトリプトファン要求性菌として公知のバ
チルス・ズフ゛チルス−168を101固/m7!にな
るように添加した。次にアンスラニル酸1000 pp
mを含有するスピザイイン(Spizizen)寒天の
30 X 4.0(cml)の平板培地にバチルス・ズ
ブチルス−168を含む変異処理菌稀釈液を1〜2mp
塗布した。
した5 −F ’F耐性の菌株5D−30からアンスラ
ニル酸によるトリプトファンの合成阻害現象を解除した
新菌株を以下のようにして選択した。即ち、菌株5D−
30をNTGを用いて再度人工突然変異処理を実施し、
103個/m4前後になるように滅菌水で稀釈し、−こ
の最終稀釈液にトリプトファン要求性菌として公知のバ
チルス・ズフ゛チルス−168を101固/m7!にな
るように添加した。次にアンスラニル酸1000 pp
mを含有するスピザイイン(Spizizen)寒天の
30 X 4.0(cml)の平板培地にバチルス・ズ
ブチルス−168を含む変異処理菌稀釈液を1〜2mp
塗布した。
35℃で48時間培養後に寒天平板上にコロニーが出現
し、トリプトファン生産能に応じてコロニーの周囲にバ
チルス・ズブチルス−168が無数に生育し、ハロー(
生育円)を形成した。300枚の平板培地からハローの
大きいトリゾ1へファン生産能の高い変異株を拾い純粋
分離し、液体培地の振盪培養によりトリプトファン生産
能を調べ、最も生産性の高い新菌株5D−31を選択し
た。
し、トリプトファン生産能に応じてコロニーの周囲にバ
チルス・ズブチルス−168が無数に生育し、ハロー(
生育円)を形成した。300枚の平板培地からハローの
大きいトリゾ1へファン生産能の高い変異株を拾い純粋
分離し、液体培地の振盪培養によりトリプトファン生産
能を調べ、最も生産性の高い新菌株5D−31を選択し
た。
この菌株は昭和57年12月17日に工業技術院微生物
工業技術研究所に微工研菌寄第6840号として寄託し
た。
工業技術研究所に微工研菌寄第6840号として寄託し
た。
この菌の菌学的性質は原株バチルス・アミロリクイファ
シェンスIAM1521とアンスラニル酸によるし一ト
リプトファンの合成阻害作用及び5−FT耐性の点で相
違する以外は原株の菌学的性質と同じであった。
シェンスIAM1521とアンスラニル酸によるし一ト
リプトファンの合成阻害作用及び5−FT耐性の点で相
違する以外は原株の菌学的性質と同じであった。
本発明に従ってL−)リブI・ファンを製造するには、
バチルス・アミロリクイファシェンス5D−31をアン
スラニル酸又はその塩を添加した培地中で培養すること
により実施する。栄養培地中のアンスラニル酸又はその
塩の濃度には特に限定はないが、目的L−トリプトファ
ンの収量、培養条件及び経済的観点から一般には0.1
〜1000■/β、好ましくは50〜300■/βの濃
度とする。
バチルス・アミロリクイファシェンス5D−31をアン
スラニル酸又はその塩を添加した培地中で培養すること
により実施する。栄養培地中のアンスラニル酸又はその
塩の濃度には特に限定はないが、目的L−トリプトファ
ンの収量、培養条件及び経済的観点から一般には0.1
〜1000■/β、好ましくは50〜300■/βの濃
度とする。
本発明方法において使用することのできる培地としては
、゛前記微生物が培養により増殖し得るものであれば任
意のものでよく、例えば炭素源としてはブドウ糖、糖蜜
、蔗糖、デン粉、デン粉糖化液、セルロース分解物など
の糖類、酢酸、エタノール等が用いられる。窒素源とし
てはアンモニア、硫安、塩安、硝安、燐安などのアンモ
ニウム塩や尿素、硝酸塩等が適宜用いられる。無機塩と
しては燐酸、カリウム、マグネシウム、マンガン等の塩
類、例えば燐酸アンモニウム、燐酸カリ、燐酸ソーダ、
硫酸マグネシウム、硫酸第一鉄、硫酸マンガン、苛性カ
リ等の通常の工業用薬品で良く、他に微量元素としてカ
ルシウム、亜鉛、硼素、銅、コバルト、モリブデン等の
塩類を加えても良い。
、゛前記微生物が培養により増殖し得るものであれば任
意のものでよく、例えば炭素源としてはブドウ糖、糖蜜
、蔗糖、デン粉、デン粉糖化液、セルロース分解物など
の糖類、酢酸、エタノール等が用いられる。窒素源とし
てはアンモニア、硫安、塩安、硝安、燐安などのアンモ
ニウム塩や尿素、硝酸塩等が適宜用いられる。無機塩と
しては燐酸、カリウム、マグネシウム、マンガン等の塩
類、例えば燐酸アンモニウム、燐酸カリ、燐酸ソーダ、
硫酸マグネシウム、硫酸第一鉄、硫酸マンガン、苛性カ
リ等の通常の工業用薬品で良く、他に微量元素としてカ
ルシウム、亜鉛、硼素、銅、コバルト、モリブデン等の
塩類を加えても良い。
また微量有機栄養素としてビタミン、アミノ酸、核酸関
連物質等は菌の生育」二ば特別に必要とするものではな
いが、これらを添加したり、コーンスヂープリカー、肉
エキス、酵母エキス、ペプトン等の有機物を加えても良
い。アントラニル酸はソーダー塩、カリウム塩、アンモ
ニウム塩の水’/81(νや遊!i11を酸のエヂルア
ルコールまたメチルアルコール/8液として添加すれば
良い。
連物質等は菌の生育」二ば特別に必要とするものではな
いが、これらを添加したり、コーンスヂープリカー、肉
エキス、酵母エキス、ペプトン等の有機物を加えても良
い。アントラニル酸はソーダー塩、カリウム塩、アンモ
ニウム塩の水’/81(νや遊!i11を酸のエヂルア
ルコールまたメチルアルコール/8液として添加すれば
良い。
本発明方法における培養は好気的条件下に、例えば通気
IW拌や往復振盪方法によって培養することができる。
IW拌や往復振盪方法によって培養することができる。
培養条件は、特に限定はないが、一般的に言えば、温度
30〜40℃、pH6,0〜8.0及び18〜72時間
程度の条件で実施する。
30〜40℃、pH6,0〜8.0及び18〜72時間
程度の条件で実施する。
培#液又は培養物からの目的のL−1−リプトファンの
採取方法は慣用方法に従って行うことかできる。例えば
、遠心分離により菌体部を除いた培養液上清からイオン
交換樹脂処理法、活性炭処理法等の操作を適宜組み合せ
てI、−1−リプトファンを、im晶析することができ
る。
採取方法は慣用方法に従って行うことかできる。例えば
、遠心分離により菌体部を除いた培養液上清からイオン
交換樹脂処理法、活性炭処理法等の操作を適宜組み合せ
てI、−1−リプトファンを、im晶析することができ
る。
本発明に従えば、
(1)培養開始前に培地中にアンスラニル酸を添加した
状態で菌株を接種できる、 (2)大量培養時に発酵槽内での添加アンスラニル酸の
濃度分布が局在することがあっても菌は影響を受りない
、 (3)アンスラニル酸感受性菌では、アンスラニル酸の
供給時に過供給を避けるためにアンスラニル酸供給不足
になる場合もあるが、耐生菌の場合には常に過供給培養
を行うことが可能であるためアンスラニル酸の供給不足
を解消することができる、 という優れた効果を達成することができる。
状態で菌株を接種できる、 (2)大量培養時に発酵槽内での添加アンスラニル酸の
濃度分布が局在することがあっても菌は影響を受りない
、 (3)アンスラニル酸感受性菌では、アンスラニル酸の
供給時に過供給を避けるためにアンスラニル酸供給不足
になる場合もあるが、耐生菌の場合には常に過供給培養
を行うことが可能であるためアンスラニル酸の供給不足
を解消することができる、 という優れた効果を達成することができる。
以下に本発明の詳細な説明するが、本発明の範囲をこれ
らの実施例に限定するものでないことはいうまでもない
。
らの実施例に限定するものでないことはいうまでもない
。
例1 (菌の培養分離例)
バチルス・アミロリクイファシェンスIAM1521を
常法に従ってN−メチル−N′−二1−ローN−二I・
ロングアニジン(NTG) を用いて人工突然変異誘発
処理を行い、5−フルオロ〜D L −)リプトファン
耐性をイ」与せしめて得たバチルス・アミロリクイファ
シェンス5D−30を100 ppmのNTGを用いて
雷法通り再度人工突然変異誘発処理を行なった。処理後
、遠心分離(10000GX5分)し、菌体部をM/1
001−リス緩衝液(pl+7.0 )に懸濁し遠心分
離することを3回繰返し、NTGを除去し、最後に菌体
部を栄養培地に懸濁し35℃で3時間振盪培養し、トリ
ス緩衝液(M/ 100 、pt17.0 )で菌を稀
釈し、菌体濃度が約1♂+1lil / mρになるよ
うにした。この稀釈液にトリゾI・ファン要求株である
バチルスワ ・ズブチリス−168を10(flit/m#程度にな
るように加えた。
常法に従ってN−メチル−N′−二1−ローN−二I・
ロングアニジン(NTG) を用いて人工突然変異誘発
処理を行い、5−フルオロ〜D L −)リプトファン
耐性をイ」与せしめて得たバチルス・アミロリクイファ
シェンス5D−30を100 ppmのNTGを用いて
雷法通り再度人工突然変異誘発処理を行なった。処理後
、遠心分離(10000GX5分)し、菌体部をM/1
001−リス緩衝液(pl+7.0 )に懸濁し遠心分
離することを3回繰返し、NTGを除去し、最後に菌体
部を栄養培地に懸濁し35℃で3時間振盪培養し、トリ
ス緩衝液(M/ 100 、pt17.0 )で菌を稀
釈し、菌体濃度が約1♂+1lil / mρになるよ
うにした。この稀釈液にトリゾI・ファン要求株である
バチルスワ ・ズブチリス−168を10(flit/m#程度にな
るように加えた。
アンスラニル酸を500 ppm含有するスピザイイン
寒天の平板培地(30x40cJ)に上記変異処理菌の
稀釈液1mβを塗布し、35℃で48時間放置した。4
8時間後に、生育した変異処理菌のコロニーはその周囲
にバチルス・ズブチリス168が無数に生育しハローを
形成した(ハ西−の大きさは変異処理菌のトリプトファ
ンの生産能に対応していると考えられる)。
寒天の平板培地(30x40cJ)に上記変異処理菌の
稀釈液1mβを塗布し、35℃で48時間放置した。4
8時間後に、生育した変異処理菌のコロニーはその周囲
にバチルス・ズブチリス168が無数に生育しハローを
形成した(ハ西−の大きさは変異処理菌のトリプトファ
ンの生産能に対応していると考えられる)。
300枚の平板培地から大きいハローを形成するコロニ
ー354個を拾い、純粋分離し、アンスラニル酸を20
0 ppm含むスピザイイン培地で35°C124時間
試験振盪機による振盪培養を行ない、親株バチルス・ア
ミロリクイファシェンス5D−30と同等かあるいはそ
れ以上のl−リプトファンの生産性を示す15株を得た
。
ー354個を拾い、純粋分離し、アンスラニル酸を20
0 ppm含むスピザイイン培地で35°C124時間
試験振盪機による振盪培養を行ない、親株バチルス・ア
ミロリクイファシェンス5D−30と同等かあるいはそ
れ以上のl−リプトファンの生産性を示す15株を得た
。
これらの15株についてアンスラニル酸を500ppm
含有するスピザイセン培地で35°Cで24時間試験管
振盪培養を行ない、同一条件で培養した親株バチルス・
アミロリクイファシェンス5D−30と比較したところ
、トリプトファンの蓄積濃度が親株の約倍量に達する菌
株を見出し、これをバチルス・アミロリクイファシェン
ス5D−31と命名した。
含有するスピザイセン培地で35°Cで24時間試験管
振盪培養を行ない、同一条件で培養した親株バチルス・
アミロリクイファシェンス5D−30と比較したところ
、トリプトファンの蓄積濃度が親株の約倍量に達する菌
株を見出し、これをバチルス・アミロリクイファシェン
ス5D−31と命名した。
スビザイイン培地
(NHJ2S04 2 g、、に2HP 04 14
g−K H4F 04 6 g 1クエン酸ナトリウム
・2■(201g及び蒸留水800m1゜ これに次のものを別々に滅菌して加える。
g−K H4F 04 6 g 1クエン酸ナトリウム
・2■(201g及び蒸留水800m1゜ これに次のものを別々に滅菌して加える。
MgSO4−7H200,2g 蒸留水100mj!
ブドウ糖 5g 蒸留水100mβ例2(L
−)リプトファン製造例) 下記組成の液体培地21を5pの培養槽に入れ、次いで
115℃で20分間加熱滅菌したブイヨン培地にて30
°Cで12時間予め振盪培養したバチルス・アミロリク
イファシェンス5D−31を上記培養槽に5%接種して
35°Cで溶存酸素量を0、5 ppm以上に保つよう
にしながら通気攪拌培養を行なった。
ブドウ糖 5g 蒸留水100mβ例2(L
−)リプトファン製造例) 下記組成の液体培地21を5pの培養槽に入れ、次いで
115℃で20分間加熱滅菌したブイヨン培地にて30
°Cで12時間予め振盪培養したバチルス・アミロリク
イファシェンス5D−31を上記培養槽に5%接種して
35°Cで溶存酸素量を0、5 ppm以上に保つよう
にしながら通気攪拌培養を行なった。
液体培地組成
グルコース10%、硫安0.3%、N a2HP 04
・12H200,5%、K H4F o4o、 2%、
M g S o、・7H,200,1%、FeSO4・
lH2O5ppm。
・12H200,5%、K H4F o4o、 2%、
M g S o、・7H,200,1%、FeSO4・
lH2O5ppm。
Mn SO4・4〜6 H2O1ppm及びアンスラニ
ル酸300 ppm 培養液中のアンスラニル酸の濃度が50 ppm以下ま
で減少した時点から、10%アンスラニル酸アンモニウ
ム塩溶液を、培養液中のアンスラニル酸濃度が300
ppm以下になるように供給速度を調節し乍ら、連続供
給した。培養途中でブドウ糖を100g追加し、アンモ
ニア水の添加で培養液のpllを7.0±0.2に保ち
つつ30時間培養することによりL−1−リプトファン
が42.9 g生成した。
ル酸300 ppm 培養液中のアンスラニル酸の濃度が50 ppm以下ま
で減少した時点から、10%アンスラニル酸アンモニウ
ム塩溶液を、培養液中のアンスラニル酸濃度が300
ppm以下になるように供給速度を調節し乍ら、連続供
給した。培養途中でブドウ糖を100g追加し、アンモ
ニア水の添加で培養液のpllを7.0±0.2に保ち
つつ30時間培養することによりL−1−リプトファン
が42.9 g生成した。
この時のL −1−リプトファンの対消費糖収率は14
.3%、対アンスラニル酸のモル収率は98%であった
。
.3%、対アンスラニル酸のモル収率は98%であった
。
例3 (比較例)
バチルス・アミロリクイファシェンス5I)−30(ア
ンスラニル酸によるトリプトファン合成阻害を解除して
いない菌株)を用いて実施例2と同一条件で培養を行な
ったところ、30時間培養することによりL−トリプト
ファンが22.2 g生成蓄積した。
ンスラニル酸によるトリプトファン合成阻害を解除して
いない菌株)を用いて実施例2と同一条件で培養を行な
ったところ、30時間培養することによりL−トリプト
ファンが22.2 g生成蓄積した。
この時のL −1−リプトファンの対消費糖収率は7.
4%、対アンスラニル酸収率は83%であった。
4%、対アンスラニル酸収率は83%であった。
第1図ば5−FT耐性菌株5D−30のアンスラニル酸
濃度による生育阻害又は抑制現象の経時変化を示すグラ
フ図である。 第2図は5−FT剛性菌株SD〜30のアンスラニル酸
によるアンスラニル酸消費活性阻害及び1−リプトファ
ンの生成阻害の現象を示すグラフ図である。 □・□ 〇 −o−500 □Δ−+000 一ムー2000 一ロー5000 11!J出j (hrン
濃度による生育阻害又は抑制現象の経時変化を示すグラ
フ図である。 第2図は5−FT剛性菌株SD〜30のアンスラニル酸
によるアンスラニル酸消費活性阻害及び1−リプトファ
ンの生成阻害の現象を示すグラフ図である。 □・□ 〇 −o−500 □Δ−+000 一ムー2000 一ロー5000 11!J出j (hrン
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 ■、アンスラニル酸に耐性を有し、かつL −1−リプ
トファン生産能を有するバチルス・アミロリクイファシ
ェンス5D−31゜ 2、 (i)バチルス・アミロリクイファシェンスに
属するL〜トリプトファン生産能を有する微生物を人工
突然変異誘発処理し、(ii )次いで得られた変異処
理微生物を5−フルオロトリプトファンを添加した培地
で生育せしめ、(iii )生育した5−フルオロトリ
プトファン耐性を有する微生物からL−)リプトファン
生産性の高い微生物を選択し、(iv)このL−1−リ
プトノアン高生産性微生物を再び人工突然変異誘発処理
し、(v)得られた変異処理微生物を、L−トップ1−
ファン要求性微生物と共に、アンスラニル酸を含有する
がL−トリプトファンを含まない培地で生育せしめ、そ
して(vi)LLリプトファン要求性微生物の大きなハ
ローを形成する変異処理微生物のコロニーからし一トリ
プトファン生産能の高い微生物を純粋分離することを特
徴とするアンスラニル酸耐性を有しかつL−トリプトフ
ァン生産能を有するバチルス・アミロリクイファシェン
スSD〜31を取得する方法。 3、アンスラニル酸に耐性を有しかつL〜トリプトファ
ン生産能を有するバチルス・アミロリクイファシェンス
5D−31をアンスラニル酸又はその塩を添加した培地
で培養して培養物中にL−トリプトファンを生成せしめ
、これを採取することを特徴とするL−)リプトファン
の製造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP164683A JPS59130181A (ja) | 1983-01-11 | 1983-01-11 | アンスラニル酸耐性微生物並びにその取得法及びそれを用いたl−トリプトフアンの製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP164683A JPS59130181A (ja) | 1983-01-11 | 1983-01-11 | アンスラニル酸耐性微生物並びにその取得法及びそれを用いたl−トリプトフアンの製造法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS59130181A true JPS59130181A (ja) | 1984-07-26 |
Family
ID=11507278
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP164683A Pending JPS59130181A (ja) | 1983-01-11 | 1983-01-11 | アンスラニル酸耐性微生物並びにその取得法及びそれを用いたl−トリプトフアンの製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS59130181A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100949312B1 (ko) | 2007-12-20 | 2010-03-23 | 씨제이제일제당 (주) | 안스라닐산염에 대한 내성을 갖는 대장균 균주를 이용한l-트립토판 제조 방법 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5335152A (en) * | 1976-08-21 | 1978-04-01 | Lucas Industries Ltd | Electrical coil structures |
-
1983
- 1983-01-11 JP JP164683A patent/JPS59130181A/ja active Pending
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5335152A (en) * | 1976-08-21 | 1978-04-01 | Lucas Industries Ltd | Electrical coil structures |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100949312B1 (ko) | 2007-12-20 | 2010-03-23 | 씨제이제일제당 (주) | 안스라닐산염에 대한 내성을 갖는 대장균 균주를 이용한l-트립토판 제조 방법 |
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