JPS5912949Y2 - 人形 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、陶磁器や合成樹脂などの硬質素材にて形成し
た胸像状の人形上部に普通の基布にて形成した人形下部
、つまり胴部を連結するいわゆる人形の上部分と下部分
との連結構造に関する。

上記のように人形の上部分と下部分との夫々の素材の硬
度が相反し合うようなものでは両者の連結が勢い面倒に
なり易い。

そこで、この考案は簡単な構造で上記上下部分を容易に
連結できるように工夫したものである。

以下図面に就いて実施例の詳細を述べる。

第１図のように、この人形は胸像状の人形上部１と胴体
状の人形下部２との２部材にて構成される。

そこで先ず人形上部１は、その胸部の下端に大きな開口
部３を有し、且左右の肩部端面４に上記開口部３に連通
ずる胸通し孔５が夫々設けられている。

一方、人形下部２はその腕６の付は根部７′が少なくと
も屈撓自在の関節によって胴体部分７に連結されている
。

向上配付は根部７′を屈撓自在に形成する手段としては
、本例では人形下部２自身を発泡スチロール製芯材から
なる温片ａ、腕片ｂ、足片Ｃを夫々分離形威し、そして
基片を綿ｄを介して外布地ｅにてくるんだ構成を採用し
ているため上記性は根部７′は綿ｄの存在によって容易
に屈撓することが分る。

そこで上記のように構成した人形下部２の胴体上端部分
を人形上部１の開口部３にすっぽり挿入し、且腕６を開
口部３の内側から腕通し孔５に挿通して垂下させること
によって腕６の付は根部７′が第２図のように腕通し孔
５の孔縁に抜は止め状に引掛り、もって人形上部１と下
部２との連結がなされるものである。

尚開口部３に挿入される人形下部２の胴体上端部分は開
口部３との適嵌形状を有しているは勿論である。

８は人形下部２に埋設的に収容したオルゴールで、その
巻鍵９は胴体の外側から嵌込み接着したハトメ状導管１
０を通して外部に延出させ、もってゼンマイ巻上時に布
くずや綿くずがオルゴール内にまき込まれないようにし
である。

このように本考案によれば、胸像状をなす人形上部の下
端開口から人形上部の腕をガフ状態で挿入して該腕を腕
通し孔に差込み、この状態で人形下部の胴体部分を挿込
むのみで人形の上下部を簡単に連結することができる。

又、人形下部を構成する腕の胴体に対する付は根部はこ
の腕と胴体とに芯を別々に入れて屈撓可能の関節となし
、この関節、つまり付は根部を腕通し孔の孔縁に引掛け
て屈撓垂下させるので、腕を孔縁を支点として自由に動
かすことができると共に腕の腕通し孔からの抜は出しを
特別な抜出し防止手段を施すことなく確実に阻止するこ
とができるもので、人形の上部分と下部分との夫々の素
材硬度が相反し合うようなこの種人形の上下の連結構造
として極めて有効なものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は分解正面図、第２図は同上連結状態の要部の切
欠側面図、第３図は一部切欠側面図である。 １・・・・・・人形上部、２・・・・・・人形下部、５
・・・・・・腕通し孔、７′・・・・・・付は根部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 下端を開口し且左右の肩部端面に腕通し孔を上記開口と
   隔絶して設けた陶磁器などの硬質素材からなる胸像状の
   人形上部と、腕を有し且この腕の付は根部が少なくとも
   屈撓可能の関節で胴体に連結されるように上記腕と上記
   胴体とに別々の芯を持った基布製の人形下部とからなり
   、上記胸像の下端開口から上記腕を入れて腕通し孔の内
   側から挿通し、かつ上記人形下部を構成する胴体上端部
   分を上記胸像の下端開口に挿入し、上記挿通によって外
   部に露出した腕の付は根部を腕通し孔の孔縁に引掛屈撓
   垂下させたことを特徴として成る人形。