JPS589556Y2 - 金属タワシ等のホルダ− - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、細い金属線を集めて形成された金属タワシ
等を保持するためのホルダーに関するものである。

例えば、細い金属線を適当な大きさに集めて形成された
金属タワシは汚れ落しの効果が優れているので、広く一
般家庭でも使用されるようになっている。

このような金属タワシは手で直接保持して使用するのが
普通であるが、力を入れると収縮してしまうので保持が
容易ではなく、指先が掃除面に接触して損傷を生じるよ
うな危険がある。

また、直接手で握ると、金属線が手に刺さって不快であ
るばかりでなく、使用時に手が荒れたり汚損されるとい
う問題がある。

この考案は、上記のような金属タワシの使用時に生じた
問題点を解消するために威されたものであり、直接手で
握ることなく金属タワシや同様のタワシ類を使用するこ
とができるホルダーを提供することが目的で゛ある。

。以下、この考案の実施例を添付図面に基づいて説
明する。

第１図乃至第３図はこの考案の第１の例を示すものであ
り、図示のように、ホルダーは、タワシＡを先端に突刺
して取付けるフォーク１と、このフォーク１を下面側に
着脱自在となるよう取付けるホルダ一本体２で構成され
ている。

上記フォーク１は、第３図に示すように、一本の針金を
その中央で折曲げて平面Ｕ字状にし、両側に一対の突刺
軸３と３を設けて形成されている。

両側の突刺軸３と３は、針金の折曲げによって生じた弾
力によって、先端が接近するように両側から押圧すると
、自然状態に拡開する復元弾性が付与される。

上記両側の突刺軸３，３は、中間部分に下方に向は弧状
に折曲がって突出する撮み４が設けられ、更に先鋭状の
先端５と撮み４の中間位置には垂直部６が折曲形成され
ている。

上記のような垂直部６の形成により、フォーク１は側面
から見た場合、第１図のように先端側を略水平にすると
、垂直部６から基端側の間は傾斜状になる。

前記ホルダ一本体２は、フォーク１と略等しい長さ及び
幅を有する帯板状であり、先端の頭部７と、この頭部７
の後縁から連なって上方へ傾斜状に延びるハンドル部８
とで形成され、第１図のように、ハンドル部８の下面側
にフォーク１の垂直部６から基端側の間が重なり、実利
軸３の先端側が頭部７の下面に接合する。

上記頭部７からハンドル部８の先端における下部外周縁
に周壁９が設けられ、タワシＡをその内周で移動しない
ように保持する。

前記周壁９の両側後端における内面側に、フォーク１を
ホルダ一本体２に取付ける掛合部１０が設けられている
。

上記掛合部１０は一対の突起によって形成されたもので
あり、フォーク１における垂直部６の上端が、この掛合
部１０とハンドル部８の下面との間に掛合し、ホルダ一
本体２に対するフォーク１の取付状態が保持される。

図示の場合、ホルダ一本体２に取付けたフォーク１が移
動しないよう、ハンドル部８の端部下面に、フォーク１
の屈曲基部が掛合する突起１１を設けると共に、ハンド
ル部８の下面途中に幅方向の突条１２を設け、両側実利
軸３，３間が嵌り合うようにしたものである。

なお、タワシＡは、金属タワシのほかに、スチールウー
ルバット、不織布バット、スポンジバットなど、フォー
ク１に実利して取付けることができるものであれば作用
でき、また、石鹸性のタワシを使用することも可能であ
り、この場合、直接タワシを手で保持する必要がないの
で、石鹸による手の荒れを充分に防ぐことができる。

この考案の第１の例は上記のような構成であり、次に使
用の方法を説明する。

自然状態のままにしたフォーク１の先端にタワシＡを実
利して取付け、次にフォーク１の撮み４を両側から押圧
して、タワシＡを圧縮するように実利軸３と３を接近さ
せ、この状態を保持したままフォーク１をホルダ一本体
２の下面側に重ねる。

両側の実利軸３と３は接近しているので掛合部１０と１
０間を通過することができ、フォーク１に取付けたタワ
シＡはホルダ一本体２における頭部７の下面側に押付け
られ、頭部７とフォーク１で上半部分が圧縮を受ける。

この状態で撮み４の押圧を開放すると、復元弾性によっ
て実利軸３，３は拡開し、その垂直部６が第１図及び第
２図に示すように両側の掛合部１０に掛合し、ホルダ一
本体２に対してフォーク１が取付けられる。

タワシＡは頭部７とフォーク１で挾まれ、周壁９によっ
て保持されるので第１図のようにハンドル部８を握って
使用すればよい。

また、タワシＡの取替えや使用面の変更などを行なう場
合の取外しは、上記組立時とは逆にフォーク１を操作し
、フォーク１をホルダ一本体２から取外せばよい。

次に第４図及び第５図に示す第２の例を説明する。

この第２の例はホルダ一本体におけるハン・ドル部を短
かくした場合であり、第１図乃至第３図と同一構造の部
分は同一符号を付して説明を省略する。

第４図及び第５図において、ホルダ一本体２ａはハンド
ル部８ａを第１図の場合の略半分の長さにすると共に、
ハンドル部８ａの下面にフォーク１ａの横振れを防ぐ突
起１３をＵ字状に設けて形成したものである。

また、フォーク１ａは柄の部分をストレートに形威し、
ホルダ一本体２ａにセットしたときハンドル部８ａから
突出する部分がハンドルの一部となる。

この考案の第２の例は上記のような構成であり、タワシ
Ａの着脱は、第１の例の場合と同様、ホルダ一本体２ａ
に対するフォーク１ａの取付け、取外しによって行なえ
る。

以上のように、この考案によると、拡開方向の復元弾性
を付与した一対の実利軸を２、基端側と垂直部および先
端側に折曲げて形成したフォークの先端にタワシを実利
して取付け、フォークをホルダ一本体の下面に重ね、こ
の本体の先端頭部の下面周壁における両側対応位置に設
けた突起状の掛合部に実利軸の基端側から垂直部を掛止
して、フォークとホルダ一本体を結合するこ・とにより
、フォークとホルダ一本体とでタワシを保持するように
したので、ホルダ一本体の先端にタワシを簡単に取付け
て使用することができ、金属タワシや同様のタワシを直
接手で保持する必要がなくなるので、手の汚損や損傷の
発生石鹸による手の荒れ等を防ぎ、安全性を向上させる
ことができる６ また、フォークに実利したタワシをホルダ一本体とで挾
み込んで保持するので、強固な保持状態を得ることがで
き、タワシに充分な力を加えることができるので、汚れ
落しが効果的に行なえるようになる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案に係るホルダーの第１の例を示す縦断
側面図、第２図は同底面図、第３図は同上の分解斜視図
、第４図は同上の第２の例を示す縦断側面図、第５図は
同底面図である。 １はフォーク、２はホルダ一本体、３は実利軸、７は頭
部、８はハンドル部、１０は掛合部、Ａはタワシ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 拡開方向の復元弾性が付与された一対の突刺軸によって
   形成され、先端にタワシを突刺して取付けるフォークと
   、下面側に前記フォークを重ねて着脱自在に取付けるハ
   ンドル部とこのハンドル部の先端に連なる先端頭部とを
   備え、先端頭部がフォークとでタワシを保持するホルダ
   一本体とで構成され、ホルダ一本体は、先端頭部の下面
   に設けた周壁の内面両側対向位置に、互に相手側に向け
   て突出する突起状の掛合部が設けられ、フォークは両側
   突刺軸が、ハンドル部の下面に重なりハンドル部と掛合
   部間に先端が臨む基端側と、この基端側の先端から垂下
   して掛合部に掛合する垂直部と、垂直部の下端から前方
   に屈曲する先端側とを形成するように折曲げられている
   ことを特徴とする金属タワシ等のホルダー