JPS588423B2 - アスファルト合材の製造方法 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、アスファルトコンクリート舗装に廃物を利
用するアスファルト合材の製造方法にかんする。

従来、道路舗装などに使用されていたアスファルト合材
は、改装その他のために除去した際には、廃材として廃
棄されていた。

しかし、そのようにアスファルト廃材を廃棄するのは、
経済的な損失を招くだけではなく、廃材公害の原因とも
なる。

資源節約の観点からも好しくない。

現在、アスファルトコンクリート舗装において使用され
ている材料は、アスファルト、砕石（犬、中、小）、砂
、石粉である。

廃棄されている廃材アスファルト合材も、同じ材料を含
むものである。

したがって、廃材アスファルト合材を再生して利用すれ
ば、同じ材料のアスファルト合材を製造できるのである
。

この発明の目的は、このような実情を勘案して、廃物の
中でも特にアスファルト廃材をアスファルトコンクリー
ト舗装に再生利用することのできるアスファルト合材の
製造方法を提供することである。

以下、この発明の実施例を説明する。

利用する廃物としては、たとえば現在大きな公害問題と
なっている廃物、廃材などが再生効果のうえから最も適
している。

それらの例をあげれば、ガラス片、レンガ、瓦、タイル
、廃材アスファルト合材などである。

その中でも、最も排出量の多い建設廃材は、周知のとお
り廃材アスファルト合材である。

この発明は、そのような廃材アスファルト合材を新品の
アスファルト合材の代用物としてアスファルトコンクリ
ート舗装に再生利用するものである。

廃材アスファルト合材の再生のしかたには、いろいろな
方法が考えられるが、この発明の方法にあっては、廃材
アスファルト合材を高温、たとえば約１００〜１５０度
（セツ氏、以下同じ）で再生処理する。

そのように廃材アスファルト合材を加熱して高温の状態
で再生すると、再生アスファルト素材ができる。

つまり、熱によりアスファルトが軟化して、アスファル
トの結合力が弱まるので、砕石などが互いに分離して、
アスファルトがそれらの砕石などに付着するのである。

その再生アスファルト素材に新品のアスファルト合材と
油類を混合する。

そして油類は再生アスファルト素材が高温の状態のとき
に加える。

油類としては、軽油などの普通の油を使用してもよいが
、再生効果をあげるには、油の精製過程において廃物と
なって多量に出る廃油を利用するのが望ましい。

油類を加えるときの再生アスファルト素材の温度は、使
用する油の揮発性に応じて適当に決める。

油の発火点よりも高い温度は不可であるが、作業能率を
あげるには高い温度のはうが良い。

軽油を例にとれば、約８０度である。

以上の説明から明白なように、この発明は、現在および
未来にも及んで問題となるであろう廃物公害と資源不足
を一挙に解決することができる。

廃材アスファルト合材の廃棄による環境破壊を防止でき
るのみでなく、石油資源の節約にもなり、その実用上の
効果は、きわめて顕著である。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 廃材アスファルト合材を加熱して高温の状態で再生
   して、再生アスファルト素材をつくり、その再生アスフ
   ァルト素材を新品のアスファルト合材と混合し、かつ、
   高温の状態で油類を混入し、アスファルト合材を製造す
   ることを特徴とする、アスファルト合材の製造方法。