JPS5865068A - 合成繊維処理用油剤 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は合成繊維の処理剤に関するものである。さらに
詳しくは合成繊維の製造工程並びに加工工程において繊
維糸条に高度な平滑性と静電気防止性能を付与する新規
な繊維処理用油剤に関するものである。

従来より合成繊維、％にフィラメントの製造加工に当っ
ては生産性向上のためのスピード７ツプが図られている
が、糸条速度のスピード７ツブとともに糸条と各植接触
体（例えばガイド。

ｐ−ラー、ヒーターなど）との接圧の増大、熱処理温度
のアンプ等など、表糸条件もきびしい方向に向っている
。これに伴い、糸条と各檀接触体間の摩擦も極めて増大
する結果、繊維糸条の損傷による毛羽や断糸の発生及び
接触体の摩耗による接触体の寿命減少、及び単振静電気
発生の増大による各種の障害（ローラ捲付、断糸及び品
質の低下）が著しく、生産効率９品質低下あるいは接触
体寿命減少にともなう交換周期の蝮縮化等によるコスト
アップが大きくなる傾向にある。

例えば仮撚捲縮加工糸の製造においては、従来のスピン
ドル方式に代わって雄部仮撚加工法が採用されるに至り
、仮愁加工速度が飛躍的にスピードアップがされてきた
。そして摩擦仮撚加工方式でさえ諸機械設備の進歩から
さらにスビードアップされ、最近では４００〜６００ｍ
／分更には１０００ｍ／分を超えるほどの高速加工が行
なわれるようになっている。それと同時にヒータ一温度
も従来の１６０〜１９０℃という範囲から２００〜２３
０℃ないし２５０℃に上昇されてきた。しかも、高速化
、高温化の過酷な粂件下では、繊維糸条と糸導や張力を
制御１４Ｉ規制するガイド類やフンペンセーター、ロー
ラー及び熱処理ヒーター等との摩擦が増大する結果、繊
維光条が損傷し、毛羽や断糸を肪発し、頻しく生誰効率
が低下することになる。又、他の例として織物や輪動の
製造においても高速化が進んでおり、筬や編針などと糸
条の摩擦増大によって糸条の損傷、モしてさらＫは筬編
針などの摩耗が非常に多くなり、特に酸化チタンやカー
ボンブラック等の硬質の無機物を比較的多量に含有する
場合には％にこの傾向は顕著になる。

一方こうした高速化では摩擦が増大するととＫよって繊
維糸条と各檀嵌旭間で摩擦静電気の発生も著しく増大す
る結果、フィラメントの延伸および加工工程などにおい
て糸掛時や走行時にローラ一部分に単糸が捲付いたり、
場合によっては断糸したりして作業性がきわめて低下す
る。このような現象は特に熱処理を受けた場合に顕著に
おこる。即ち静電気の発生は一般に低湿時になると急激
に増大するため、仮撚加工時のように高温で熱セットを
受けた糸は絶乾状態に近く静電気が非常に発生しやすい
状況にある。

一方、低張力下で糸が走行するような工程では糸が接触
部からはずれたりして糸質そのものに斑が生じ品質の低
下を招くこともしばしばある。

本発明の目的は上述の好ましくない現象すなわち繊維糸
条の製造、加工条件の高速化、高温化に伴なって糸条と
各種接触体間との］ＩＦが増大する結果生じる糸条の損
傷、４１Ｍ体の＊ａが妨起する生産効率の低下９品質の
低下などに基づくコストアップの招来を防止し、高速化
、漏温化、を中心とする革新技術を成功させるため糸条
に対して更に高度な平滑性及び静電気防止性能を付与し
得る繊維処理用油剤を提供することＫある。

本発明者等は上記の目的を達成せんとして稙々検討した
結果、従来、一般に繊維糸条に対して処理されている油
剤は平滑性、帯電防止剤。

乳化剤等で構成されているが、本発明者らはこうした既
存の処理用油剤によっては、高速化さらＫは高温化にと
もなう各種の障害を克服することは非常ＫＩＩＬいこと
を知り、更に高度な平滑性、静電気防止性能を得るべく
攬々検討した結果、特定の化合物を含む油剤によって前
記目的を達成できることを見出し、本発明に到達したも
のである。

即ち本発明は末端に二重結合を有する炭素数が６以上の
α−オレフィンに過酸化水素を反応して得られるヒドロ
キシ化合物に更にモノハロゲン酢酸又はそのエステルを
反応させて得られるジカルボンＭ騎導体を中和して得ら
れる該ジカルボン酸のアルカリ金城、アンモニウム塩。

フルカノールアミン塩またはアルキルアミンの塩を含有
することを特徴とする合成繊維処理用油剤である。本発
明の趣旨は上記の如く油剤に高度な平滑性及び静電気防
止性能を有する油剤を得るべく、油剤中に前記の塩を含
有せしめることＫある。ここでかかる塩を得るために用
いられるα−オレフィンとしては炭３Ｉｃｅ、が６以ｆ
のもの例えば１−ヘキセン、１−ペフｆ７．１−インオ
クテン、１−ノネン、ｌ−デセン、！−ドデセン、１−
テトラデセン、１−へキサデセン、１−オクタデセンな
どがあげられる。塩の製造法については詳細は省略する
が下記一般式（１）の経路で合成される。

すなわちこれらのα−オンフィン＊に退散化水素を反応
させジヒドロキシ化合物を得、さらにｔ−グチルアルコ
ール中でボタシウムｔ−ブトキサイドを用いモノクロル
酢酸を反応させてジカルボン酸を得る。

（Ｒは戻累数６〜１８の直知のアルキル基）次にこれら
のジカルボン酸塩を水酸化リチウム、苛性ソーダ、苛性
カリなどのアルカリ水酸化物あるいはアンモニアまたは
モノエタノールアミン、：）エタノールアミン、トリエ
タノールアミンなどのフルカノールアミン塩さらに＆ま
トリメチルアミン、トリエチルアミン、トリブチルアミ
ン、ラウリル７゛ミン等のアルキルアミンを用いて中和
させて製造することかできる。もちろんこれらの塩類は
単独及び至混合物の形であってもよく、その中和度も完
全１部分いずれであっても良い。上記は合成の一例を示
したもノテあり、七ツクρル酢酸の代わりにモツプロム
酢酸などでもよく、酸の代わりにモノ／％　Ｉｌｌゲ／
酢酸エステルを用いても何等差支えな（・。モノハロゲ
ノＩ！￥酸エステルの場合には、苛性カリ又は苛性ソー
ダを用いてエステルの加水分解（行なって相当する塩と
することかできる。

次に本発明で好適な前記の塩としては例えばＣ，４Ｈ，
ＣＨ−ＣＨ，Ｏ−ＣＨ，−Ｃ００ＫＯＣＲ，−ＣＯＯＫ Ｃ，、Ｈ，ｓ−ＣＨ−ＣＨ，−０−ＣＨ，−Ｃ００ＫＱ
Ｃ）Ｉ、−ＣＯＯＫ などがあげることができるが、勿論これらに限定される
ものではない。

本発明は上記の塩を従来の各種の線維用油剤に加えるこ
とによって平滑性、＠電気防止性能。

を有する新しい油剤な得んとするものである。

例えば潤滑剤として鉱物油、動慎物油、各情合成エステ
ル幽渭剤、ポリフルキレングリコール系潤滑剤９合成シ
リコン詞渭剤及びそれらの乳化剤からなる油剤糸ＶＣ適
宜添加することによって蓮成される。その添加量は２％
（１１以上が有効であり、特に３〜２０′％（電量）が
好ましい。

本発明油剤の付着方式としては、水系エマルジョン、ス
トレート方式いずれでも良く、その付着処理けその目的
に応じて紡糸、粋狸などの製糸段階又は各種の加工工程
段階などいずれの工８において行なうことも可能である
。即ち、紡糸油剤として使用した場合、紡糸−９延伸工
程における毛羽、断糸は減少せしめ、さらに整径工程、
撚糸工程、製編練工程、仮撚加工工程においても静電気
障害およびガイドルーラ−編針等の摩擦体の摩耗を防止
する上に極めて有効である。なお油剤の付着量は上記の
ような工程によって異なるが、例えば仮撚加工用の場合
０．２〜２０重量％（対繊維）の範囲内で選定するのが
適当である。このような本発明の油剤はいずれの合成繊
維にも上動であるが、特にポリエステル、ホリ７ミド等
のマルチフィラメントヤーンに対して特にすぐれた効果
を発弾する。

以下実施？ｌｌＫ：ついて述べるが、実施例中の単俸体
電圧、対＃１胱性９作業性、加工性は次の方法で評価し
た。

（リ　摩擦帯電圧■） 糸料糸を２０℃相対湿度６５％の雰囲気下でμメーター
（エイコー測器製）Ｋて張カ一定（２００）のもとＫ１
００．／分の糸速でヒータープレート温度２１０℃（ヒ
ーター長６０鋼）上を走行させ、その後金ｍ摩擦体（表
面温度１５０℃のホットビン）に接触（接触角９０’）
させ、ｌＩｉ裸体から５ｃｌｌＩ後の位置でフィラメン
ト糸の摩擦体電圧を集電式電位測定器（春日電機製）を
使用して測定した。

（２）　　耐摩耗性 試料糸を２０℃相対湿度６５≠の雰囲気下、初張力ｌｓ
　１１　＋接触角１７０°のもと１００ｍ／分の糸速で
一針と接触走行させ、２時間後に編針表面を顕微鏡観察
した。判定は摩耗痕の有無により耐摩耗性の良否を判定
した。

（３）加工安定性 加工中における毛羽の発生の大小ならびに断糸車、捲紬
性などからＯが良好、△や〜劣る、×劣る、の５段階で
示した。

実施例 ポリエチレンテレフタレートを３３００ｍ／分の紡糸速
度で１＃融紡糸するに際し、紡糸糸条に表−１に記載し
たような処理処成物を水系エマルジョン濃度１０％（重
量）として純分付着量が０３％（ｆｆｉ量）Ｋなるよう
に付着させた。

得られた１１５デニール／３６フイラメントの未延伸糸
を延伸倍率１．５．延伸速度９００ｍ／分、ヒータープ
レート２００℃で延伸し、得られた７５デニール７３６
フイラメントの延伸糸を２０℃相対湿度６５％の雰囲気
下で一昼夜放置したものを試料とし、糸走行時の摩擦帯
電圧。

金楓摩擦体の摩耗性を評価した。

又、１１５デニール／３６フイラメントの未延伸糸を直
径４５ｍの円板をそなえたセラミック製の外接式摩擦仮
撚装置を用いて延伸倍率１．５．ヒータ一温度２２０″
Ｃ＊＊円板回転数６２５０　ｒ、ｐ、ｍ、加工速度７ｏ
ｏｍ／分で延伸しなから仮撚加工を行なった、その結果
（加工性）も表−１に併せて示した。尚、光中のＡ−Ｃ
は夫々以下のものである。

Ａ　　Ｃ，Ｈ，、−ＣＨ−ＣＨ，−０−Ｃ）（、−ＣＯ
ＯＮｍ− ０ＣＨ，−Ｃ００Ｎａ Ｂ　　Ｃ，、Ｈ，−ＣＨ−ＣＨ，−０−ＣＨ，−ＣＯＯ
Ｋ０ＣＨ，−〇〇〇Ｋ ＣＣ，、Ｈｓ−ＯＨ−ＯＨ，−０−ＣＨ，−Ｃ００Ｋ賦 ＯＣＲ，−Ｃ００Ｋ 表　　　　−１ 表−１の結果をみてもわかるように本発明の化合物を銖
加することにより、すぐれた性能を有することがわかる
。

特許出願人　帝゛人、株式会社

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 （リ　末端に二重結合を有する炭素数が６以上めα−オ
   レフィンに過酸化水素を反応して得られるヒト−キシ化
   合物に更に七ツノ曳ロゲノ酢酸又はそのエステルを反応
   させて得られるジカルボン醸酵導体を中和して得られる
   該ジカルボン酸のアルカリ金属、アンモニウム塩。 アルカノールアミン塩またはアルキルアミンの塩を含有
   することを特徴とする合成繊維処理組成物。