JPS586034B2 - エレベ−タの乗場装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 この発明はエレベータの乗場装置に関するものである。

まず、第１〜第３図によって従来のエレベータの乗場装
置を説明する。

図中、１はエレベータ乗場の出入口、２は出入口１を構
成する出入口枠、３は出入口１の周囲壁、４は床面、５
は床面４に固定され案内溝６を有する敷居、７，７′は
敷居５の両端に立設された横断面形状Ｌ形の支持柱、８
は内部にレール９およびハンガー１０．１０’等の開閉
機構を内蔵するハンガーケースで、その両端は、支持柱
７，７′に締結具７ａ，７ｂおよび７ａ′，７ｂ′で固
定され、下端は出入口枠２に固定された連結金具１１，
１１’に固定されさらに、その上部のほぼ両端でＬ形の
固定金具１２．１２’を介して締結具８ａ，８ａ’およ
び１２ａ，１２ａ’で周囲壁３に固定される。

１３．１３’は上部をハンガーに吊持され下端を脚１４
．１４’により案内溝６内を案内され出入口１を開閉す
る引き戸である。

すなわち、乗場装置は、出入口枠２敷居５、支持柱７，
７′、ハンガーケース８および扉１４，１４’の単位に
分解されて工場より、据付現場に搬入され、次に示す順
序により組立てられる。

まず、敷居５を床面４に合わせ、所定位置に固定し、こ
の敷居５を基準に出入口枠２を周囲壁３に固定する。

次に支持柱７，７′を敷居５から立設し、ハンガース８
を連結金具１１．１１’にその両端を締結具？ａ，７ｂ
および７ａ’，７ｂ’で仮固定し、更に固定金具１２．
１２’と締結具８ａ．８ａ′および１２ａ，１２ａ′で
周囲壁３に仮固定する。

次にハンガーケース８の左右方兜の位置を調整し、前後
方向の傾きを支持柱７，７′とハンガーケース８の間の
締結具７ａ，７ｂおよび７ａ’，７ｂ’部分にライナ１
３を挿入して調整する。

この調整が終了した段階で各締結具を本締めし組立完了
となるが、上記構造の乗場装置には次に示す種種欠点を
有している。

すなわち、支持柱７，Ｔ′が非常に長いので製作コスト
および輸送コストが高くつき、また輸送中に変形し易く
その修正に多犬の作業時間を要する。

また敷居５は、支持柱７，７′を立設するため、長いも
のを必要とし、更に特別の加工を要するため製作費が高
くなる。

さらに、ハンガーケース８の傾き修正のためにハンガー
ケース８と支持柱の間にライナ１３，１３’を入れる必
要があり、その作業に多くの時間を要する。

このため、多くの製作費、据付費がかかる不具合があっ
た。

この発明は上記欠点を解消するもので少ない資料で製作
でき容易に据付けることができるエレベータの乗場装置
を提供しようとするものである。

以下、第４〜第６図によってこの発明の一実施例を説明
する。

なお、これらの図においてハンガーケース８の輌端は同
一構造であるので以下第４図におけるハンガーケース８
の左側端部において説明する。

図中、第１〜第３図と同一符号は同一部分を示し二図中
１４は、前後力向の長穴から第３締結部１４ａ，１４ｂ
を有する側板で、ハンガーケース８の端部に固定されて
いる。

１５は横断面形状Ｌ形をした固定金具で、１５ａは昇降
路壁３に沿う面で、締結具１２に対応する位置に左右方
向の長穴からなる第２締結部１５ｂが設けられている。

１５ｃは固定具１５の面１５ａに直角に形成され側板１
４に沿う面で、側板１４の第３締結部１４ａ，１４ｂに
対応する位置に上下方向の長穴からなる第１締結部１５
ｄ，１５ｅが設けてある。

また、面１５ｃの上下端は安全上およびエレベーター走
行時の制御ケーブル（図示しない）の引掛り防止用の斜
面１５ｆ，１５ｇが設けられている。

すなわち、この乗場装置は次のように据付けられる。

まず、敷居５を床面４に合わせ所定位置に固定し、この
敷居５を基準に出入口枠２を周囲壁３に固定する。

次に固定金具１５．１５’を締結具１２．１２’により
仮固定し、ハンガーケース８を連結金具１１，１１′に
、その両端を締結具７ａ，７ｂおよび７ａ’，７ｂ’で
、固定金具１５，１５’に仮固定する。

次にハンガーケース８の左右方向の位置を第２締結部１
５ｂにより調整し、更に前後方向の傾きを第３締結部１
４ａ，１４ｂおよび第１締結部１５ｄ，１５ｅで調整し
、各締結具を本締めし組立完了である。

このようにこの乗場装置はハ７ガーケース８の端部固定
金具１５，１５’が小形化し製作費および輸送費を低減
することができるばかりでなく、据付現地での取扱いが
極めて容易になり、しかも傾き調製にライナを要しなく
、据付費を低減できる。

更に敷居の加工が省略でき、しかもこれらの所要長さを
短かくすること等ができる。

以上説明したとおりこの発明は、ハンガーケースの両端
部にそれぞれ固定金具を設けて、固定金具と出入口上縁
部の当接部、および固定金具とハンガーケースの当接部
のいずれかに、出入口高さ方向に変位可能な第１締結部
、出入口幅方向に変位可能な第２締結部、および出入口
の出入方向に変位可能な第３締結部を設けて、出入口に
対してハンガーケースを容易に所定位置に据付でき、し
かもこのような作用が筒易な装置構成によって得られる
ようにしたものである。

これによって、製作、輸送および据付の諸費用の安いエ
レベータの乗場装置を実現するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来のエレベータの乗場装置の正面図、第２図
は、第１図の視■−Ｉ拡大図、第３図は第１図のｌ一璽
線断面拡大図、第４図はこの発明によるエレベータの乗
場装置の一実施例を示す正面図、第５図は第４図の矢視
Ｖ−■拡大図、第６図は第４図の■−■線断面拡大図で
ある。 １・・・・・・出入口、３・・・・・・周囲壁、８・・
・・・・ハンガーケース、１３．１３’−・−−−−引
き戸、１４ａ，１４ｂ・・・・・・第３締結部、１５，
１５’・・・・・・固定金具、１５，１５′・・・・・
・固定金具、１５ｂ・・・・・・第２締結部、１５ｄ，
１５ｅ・・・・・・第１締結部、 なお、図中同一部分または相当部分は同一符号により示
す。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 乗場出入口１を開閉する引き戸１３．１３’と、上
   記引き戸１３．１３’を支持し上記出入口１上縁部の周
   囲壁３に固定されるハンガーケース８と、このハンガー
   ケース８の両端部にそれぞれ配置されて一部が上記周囲
   壁３に固定され他部は上記ハンガーケース８に固定され
   る固定金具１５．１５’と、上記周囲壁３と上記固定金
   具１５，１５’の当接部および上記固定金具１５；１５
   ′と上記ハンガーケース８の当接部のいずれかに構成さ
   れ上記出入口１高さ方向に上記ハンガーケース８を変位
   旬能な第１締結部１５ｄ．１５ｅ、上記出入口１幅方向
   に上記ハンガーケース８を変位可能な第２締結部１５ｂ
   、および上記出入口１の出入方向に上記ハンガーケース
   ８を変位可能な第３締結部１４ａ，１４ｂとを備えたエ
   レベータの乗場装置。