JPS5854905A - 化粧用刷子の製造方法 - Google Patents

化粧用刷子の製造方法

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JPS5854905A
JPS5854905A JP15293181A JP15293181A JPS5854905A JP S5854905 A JPS5854905 A JP S5854905A JP 15293181 A JP15293181 A JP 15293181A JP 15293181 A JP15293181 A JP 15293181A JP S5854905 A JPS5854905 A JP S5854905A
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JP
Japan
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fibers
tip
horse hair
fiber
brush
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Pending
Application number
JP15293181A
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English (en)
Inventor
高橋 康生
内山 一成
青木 斌
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shinwa Seisakusho Co Ltd
Original Assignee
Shinwa Seisakusho Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は化粧の為、化粧料を塗布或いは圧展するのに使
用する刷子の新規製造方法に関する。
従来斯種塗布具としては、獣毛主に馬毛、又は合成縁維
主にナイロン・ポリエステル等のブリッスルを用いたも
のが公知である。この中で、馬毛を素材とする刷子は化
粧料の含みが良く、又肌表面に滑らかに接触するので、
触感が極めて優れているという利点があり、高級化粧用
刷子として広く使用されてきた。しかし、この刷子は馬
毛の先鋭化された先端部のみを選別して組む関係上、毛
先揃えや定量別けの工程で特殊な技術、所謂職人的技能
を要し、生産性が低く製品安定性が乏しい欠点があった
。これに加えて、馬毛に付着する卵殻の除去は目視によ
り注意深く行なわねばならず、衛生面でも作業性の阻害
の面でも問題を生じ易く、更に天然素材である為資源不
足と相俟って価格の高騰は著しいものとなってきた。こ
の為近年、ナイロン・ポリエステル系の合成繊維を使用
することが多くなったが、これら素材は先端の先鋭加工
を行なっても触感は馬毛と比して劣り、化粧料の含み、
化粧料の展延性も馬毛に遥かに劣るものであった。発明
者等は、合成繊維は品質が均一であり、繊維の太さや長
さの自由な選択ができ、刷子加工機の連続化や高速化に
よる生産性向上が容易であるという利点に着目し、特徴
ある合成繊維を使用し、馬毛並みの性能を保持できる刷
子の開発を進めた結果、特許請求の範囲に係る発明を完
成した。次にこの発明の特長を述べる。
繊維の触感は先ず繊維自体の固さ、やわらかさ即ちヤン
グ率に支配されると共に、擦過時の感触の良否は肌表面
に接する刷子繊維の曲げ硬さの大小により支配され、所
謂チクチク感又は当たりの良さを感知させるものである
。このような物性値を馬毛及び各繊維素材について測定
し表1に示した。尚、馬毛の走査型電子顕微鏡写真を第
1図に示した。
備考 1)感触5段階評価は女性パネル10名を選び、
線維材料を束ねて把柄に埋込み、毛付長さ20mm5把
柄埋込14襲、先端を機械的先鋭化加工して製作したフ
ェイスブラシを試料とし、顔面擦過時の感触を5段階に
評価した。
2)曲げ硬さ係数(E D”)は繊維断面を円形と見做
せば一定長の繊維の一端を固定し、他端に一定荷重をか
けたときの柳みの大きさがEXDK逆比例することから
曲げ硬さの大小判定の指標となる。
表1で判るように馬毛のヤング率は可成小さく、やわら
かい繊維に属する。従ってヤング率の大きな硬い繊維材
料を採択しても良い感触は得られない。表1.ポリエス
テル(1)、ポリエステル(2)に於いて、 1zoo
Kp/Lj程度のヤング率では繊維の太さの大小従って
曲げ硬さの大小に拘らず感触は馬毛を1とした場合、5
段階評価で最低評価5となった。ここでヤング率の比較
的低い素材としてヤング率100〜400 Ky/dの
材料を選び、感触につき5段階評価を行なった結果この
範囲のヤング率の繊維の感触は向上した。表IK見るよ
うにナイロン(1)、ナイロン(2)、ナイロン(3)
、アクリルはいずれも1ランク上って4の評価を得た。
この場合繊維の太さ62μ〜90fi、ヤング率116
〜400KP/Ilj。
曲げ硬さ係数29〜14.81!・−の範囲で押し並べ
て4の評価であった。コラ・−グン繊維はヤング率40
0KP/IIj、太さ75μ、曲げ硬さ係数12.7g
・−と物性的にはナイロン(1)、ナイロン(2)、ナ
イロン(3)、アクリルと比較すれば比較的硬い材料に
属する。
それKも拘らず感触では馬毛と同等の1の評価を得た。
コラーゲンは繊維状蛋白であり、ペプチド鎖が高次構造
をとって単繊維をつくりこれが平行に配列して繊維を形
成するので、コラーゲンを再生繊維として湿式紡糸する
ときもコラーゲンの単繊維が平行に配列する前記構造は
そのまま保持さく5) れる。この為、湿式紡糸の機構と相俟って繊維長さの方
向に皺を形成する。それは第1図に見られるような馬毛
の表面構造によく似ている。この材料を機械的に先付先
鋭化を行なえばコラーゲン繊維の先端は開繊され、先端
構造も馬毛近似の開裂したやわらかい構造となる。この
ように蛋白質であつ【繊維の表面及び先端状態が馬毛に
近似したコラーゲン繊維は、皮膚に対する感触も又馬毛
に近似したのである。コラーゲン繊維はこのように優れ
た素材であるが、天然系材料を再生繊維として製造する
ので高価である欠点がある。
第2図はナイロン(1)を先鋭化した走査型電子顕微鏡
写真であるが、棒状の繊維が細くなったもので表面状態
も先端構造も馬毛とは程遠い。このようにして発明者等
は馬毛に匹敵する材料は先ずヤング率は400 Kt/
wJを越えぬ比較的やわらかな繊維であること、繊維の
表面や先端構造は馬毛近似のものであること、更に望ま
しくは化学組成もペプチド結合を有する天然系に近いも
のであることを見出した。
(6) 発明者等は更に合成繊維を用い、前記馬毛近似の諸条件
を付与できる方法を種々検討を進めた結果、アク!J+
= 二)リルと塩化ビニル及び又は塩化ビニリデンを共
重合して得られるアクリル系繊維(モダクリル繊維)に
於いて中空或いは馬蹄形断面を示す異形断面を有し、ヤ
ング率は300〜400KP/lj、太さ20〜60デ
ニルの繊維を、機械的摩擦処理による先付加工により馬
毛に匹敵する化粧用刷子素材とすることに成功した。以
下その事由及び実施例を述べる。
前記アクリル系繊維は湿式紡糸により製造するものであ
り、紡糸原液を紡糸浴に紡出して糸条を形成させる。凝
固浴中では繊維の表面スキン層が形成され溶媒の拡散と
共に樹脂が沈澱し全体として体積が収縮し、繊維方向に
線条を形成し、断面は馬蹄形状、8字状等の異形断面を
形成する。この異形断面はアクリル系繊維に独特の風合
を与え、天然獣毛に近似させる効果を持つものである。
更にこの素材を馬毛近似の腰の強さと肌への滑らかな当
りを保持するKはヤング率300〜400KP/Ij。
出した。併しこの素材のままでは馬毛近似の感触は得ら
れず先付加工が必要であった。本発明は前記の特徴ある
素材を選択してこれに機械的先付加工(先鋭化)を巧み
に組み合せたことを特徴としている。一般に繊維の先端
を先鋭化するには機械的摩擦による方法、化学的に溶解
する方法、及び此等を組み合せる方法がある。中空及び
或いは馬蹄形異形断面を有するアクリル系繊維の先鋭化
は機械的先付加工が最良の方法であった。アクリル系繊
維は耐薬品性が優れている為繊維を先細りに溶解先鋭化
する溶剤の選択は極めて難しく、更に中空或いは馬蹄形
の細隙によって生ずる毛細管現象は刷子の先付部分の高
さを不安定にするのみならず溶剤の包蔵をもたらし、肌
に触れる化粧用刷子への適用を事実上不可能とするもの
であった。
一方機械的先付加工によれば、中空或いは馬蹄形断面を
有する繊維をiaK先細りさせうるのみならず、細くな
った先端が開裂し【馬毛先端構造と類似の構造となり、
馬毛に匹敵する素材とするととに成功した。
本発明はこのように馬毛の物性の測定と形状、表面及び
先端構造の詳細な観察を行ない、これを再現できる繊維
材料の選択と先付加工法を検討した結果馬毛に匹敵する
刷子素材を開発し、これを用いて馬毛に匹敵する感触の
良さや化粧料の含み、肌への展延性等が優れた化粧用刷
子の製造方法を完成したのである。
(実施例1) アクリル系繊維は鐘淵化学工業(株)製「カネゴート」
(直径30μ)、ヤン・グ率330 KP/Jを示す中
空断面或いは馬蹄形断面を有する材料を使用した。この
繊維を約10,000本束ねて基部を結束し、結束基部
を把柄に取付け、生付の長さ20m、把柄埋込幅14鱈
のフェイスブラシを製作し、エンドレスのサンドペーパ
ーを周速130 m1分で回転稼働させ、それに7エイ
スブラシの先端を摩擦させ先鋭化した。又深く先鋭化す
る場合に於いては、薄い円板にサンドペーパーを張り付
は一定の隙間を開は円板を多数重ねフェイスブラシの材
料繊維(9) の繊維束へ割込む状態にて回転を与えれば深く先鋭化す
ることも可能である。この摩擦型加工機を用いて、摩擦
による先端先付を行なって、化粧用刷子を完成した。こ
の走査型電子顕微鏡写真は、第3図に見られるように表
面は線条が走り先鋭化された先端は開裂し馬毛類似構造
を呈していた。
この化粧用刷子に就いて女性モニター10名を選び、馬
毛によって同じ形状と寸法で製作したフェイスブラシを
対照として20日間の使用テストを行なった。頬紅は資
生堂製を使用した。対照との比較は感触、化粧料の含み
と肌への展延性につき最高゛(馬毛)を1として5段階
評価で実施した。
その結果は馬毛と同様1という評価であった。尚、使用
中本発明にかかる化粧用刷子の繊維の折損は全く起こら
ず弾性回復率が大であり、染色性が良好であり、軽く保
温性を有し、化粧料洗浄時の形慾安定即ち水に漬けても
Δ花生を生ずることもなG10) (実施例2) 実施例1と同じ中空及び又は馬蹄形断面を有する「カネ
ゴートJ40D(直径75jI) 、 ヤ7/率370
 KP/dの繊維を用い、実施例と全く同じ方法で7エ
イスブラシを作成し、実施例1と同じモニターを使用し
20日間の使用テストを行なった。頬紅はエイポン製を
使用した。対照である馬毛製のフェイスブラシの感触、
化粧料の含み、展延性につき最高(馬毛)を1として5
段階評価を行なった。その結果感触は馬毛より稍落ちる
2であるが化粧料の含み、展延性は馬毛と同等の1の結
果を得た。尚、使用中本発明にかかる化粧用刷子の繊維
の折損は全く起こらず、化粧料洗浄時の形態安上述の如
く本発明に於いて馬毛に匹敵する感触の良さ、化粧料の
含み、肌への展延性勢が優れた化粧用刷子を提供するこ
とが出来るものであり、且つその製法は非常に効果が大
きい。
【図面の簡単な説明】
第1図は、馬毛の先端部を示す走査型電子顕微鏡写真(
3000倍)、第2図はナイpン(1)の先端部を示す
走査型電子顕微鏡写真(3000倍)、第3図はアクリ
ル系稙維「カネゴート」の一実施例先端部を示す走査型
電子顕微鏡写真(3000倍)である。 特許出願人  株式会社新和製作所 第 11ノ] 、′0?図 第3図 手続補正書 昭和57年3月23日 特許庁長官 島田春樹殿 1、事件の表示 昭和56年特許願第152931号 2、発明の名称 化粧用刷子の製造方法3、補正をする
者 事件との関係  特許出願人 住 所  神奈川県横浜市戸塚区小菅ケ谷町1750番
地4、補正の対象 明細書の「発明の詳細な説明」の項の一部と「図面の簡
単な説明」の項の一部 5、補正の内容 別紙の通り 本願明細書の「発明の詳細な説明」の項の1、3ペ一ジ
13行を下記の通りに補正する。 尚、馬毛の走査型電子顕微鏡写真に依る拡大説明図を第
1図に示した。 2.6ベージ12・13行を下記の通りに訂正する。 第2図はナイロン(1)を先鋭化した走査型電子顕微鏡
写真に依る拡大説明図であるが、 3.10ページ4・5行を下記の通りに訂正する。 が走り先鋭化 次に「図面の簡単な説明」の項を下記の通りに補正する
。 第1図は、馬毛の先端部を示す走査型電子顕微鏡写真(
3000倍)に依る拡大説明図、第2図はナイロン(1
)の先端部を示す走査型電子顕微鏡写真(3000倍)
に依る拡大説明図、第3図はアクリル系繊維「カネゴー
ト」の一実施例先端部を示す走査型電子顕微鏡写真(3
000倍)に依る本発明刷子の拡大説明図である。 以  上

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1.7クリロニトリルと塩化ビニル及び又は、塩化ビニ
    リデンより成るアクリル系繊維(モダクリル繊維)に於
    いて、ヤング率300〜400に9AJ 、太さ20〜
    60デニルの異形断面を有する繊維を素材とし、この繊
    維を束ねて基部を結束し、結束基部を把柄に固着して繊
    維束の先端を機械的に先付加工することを特徴とする化
    粧用刷子製造方法。 2、前記特許請求の範囲第1項のアクリル系異形断面繊
    維は、中空状或いは馬蹄形状の断面を有することを特徴
    とする化粧用刷子製造方法。 3、前記特許請求の範囲第1項の繊維束先端部を先付加
    工する機械は、サンドペーパーを回転稼働させる摩擦型
    加工機を用いて先鋭化することを特徴とする化粧用刷子
    製造方法。
JP15293181A 1981-09-29 1981-09-29 化粧用刷子の製造方法 Pending JPS5854905A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6322815U (ja) * 1986-07-25 1988-02-15
JPS63105190A (ja) * 1986-10-17 1988-05-10 鐘淵化学工業株式会社 化粧ブラシ
JPS63105189A (ja) * 1986-10-17 1988-05-10 鐘淵化学工業株式会社 化粧ブラシ用繊維
JPH04124683U (ja) * 1991-04-30 1992-11-13 ぺんてる株式会社 筆 穂

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6322815U (ja) * 1986-07-25 1988-02-15
JPS63105190A (ja) * 1986-10-17 1988-05-10 鐘淵化学工業株式会社 化粧ブラシ
JPS63105189A (ja) * 1986-10-17 1988-05-10 鐘淵化学工業株式会社 化粧ブラシ用繊維
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