JPS5854275B2 - 遠心送風機のインペラ− - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は遠心送風機ことに高圧送風機のインペラーに関
する。

高圧送風機のインペラーは、その効率をあげるために、
空気力学的に適正な形状に曲成する必要がある。

しかしながら、インペラーの特にフロントプレートの曲
げ加工は、材料の厚みがかなり大きいため、製造技術上
の問題がある。

そのためフロントプレートの曲げ加工はかなり高価なも
のとなる。

更に公知の高圧送風機に於てはフロントプレートの彎曲
部に生ずるストレスピークは大きく、このストレスピー
クはインペラー全体の寸法決定に重大な影響を及ぼす。

本発明の目的は軟土の問題点改善に指向されたもので、
その要旨とする所は、公知構造のようにフロントプレー
トに彎曲部を必在させてこの彎曲部に強度的設計及び空
気力学的設計を兼備させていた考えを撤廃して、強度的
構造部材は円錐形の支持リングにより、また空気力学的
構造部材はストレスが発生しないような薄いプレート製
のガイドリングによって夫々分担させようと図ったもの
であって、具体的構成は、円筒状の吸引リング７及びフ
ロントプレート５を有する高圧送風機のインペラーであ
って、該フロントプレート５と前記吸引リング１との間
に上記フロントプレートのストレスを分担すべき強度部
材としての円錐形の支持リング６と、上記支持リング６
のストレスを受けずに空気力学的に適性な形状を維持し
て円滑な空気の流れを保証する薄いプレート製のガイド
リング８とが夫々配設され、当該支持リング６の上端は
前記フロントプレート５の外周に固定され該支持リング
６の下端は前記吸引リング７に固定され、上記ガイドリ
ング８は上記支持リング６の内側に位置して該ガイドリ
ング８の上端が前記フロントプレート５の内側下端に、
該ガイドリング８の下端は上記吸引リング７の内側終端
に固定されて成る遠心送風機のインペラーである。

本発明は上記構成数に；フロントプレート５に生じるス
トレスは支持リング６を経て吸引リング７へ移され、こ
の支持リング６によってストレスを分担する。

一方ガイドリング８はその柔軟性の故にストレスを受け
ずこのリング８は空気力学的に適性な形状に彎曲されて
円滑な空気の流れを保証する。

上記支持リング６は例えば曲げ加工機（ｒｏｕｎｄｉｎ
ｇ ｍａｃｈｉｎｅ ）によって安価に製造され、また
、ガイドリング８は圧搾工具や圧力旋盤等によってこれ
亦安価に製造し得る。

ガイドリング８はフロントプレート５及び吸引リングγ
Ｃと固定されていれば必ずしも羽根２に固定される必要
はないが、曲率半径はある場合ｌこは送風機の性能の上
で重大である。

本発明は上述作用（こよって羽根２の彎曲の中心部及び
吸引リング７に必然的に発生するストレスピーク以外の
ストレスピークは除去され、公知構造に較べておよそ平
均２０〜３０％のストレスダウンが達成される。

ストレスピークはインペラー全体の寸法決定に重要なも
のである。

本発明インペラー構造に於ては上述よりフロントプレー
トの彎曲部がないためその彎曲部に従来生じた曲げスト
レスがなくなったこと、フロントプレート５及び羽根２
に生ずるストレスピークを除去し得るため、従来の構造
よりその強度は遥かｌこ改善されるのである。

このように本発明によれば空気力学的設計はガイドリン
グ８によって、また強度的設計は支持リング６によって
夫々別個になされ、このように両者を別個に分けて装置
することにより、空気力学上及び強度上に最適な設計が
可能となるばかりか全体の構造を公知構造より安価に製
造し得る利益をもたらすものである。

本発明は通常のインペラーに適用可能なものであるが、
特（こインペラーの羽根がインペラーのバブまで伸び、
吸引口に面する羽根の部分が空気力学的に適正な形状に
設計されている高圧送風機に極めて好適なものである。

本発明の一実施例を図面を参照しながら、以下に説明す
るが、本発明はこの実症例のみ（と限定されるものでは
ない。

図（こ示す実施例σこよれば、高圧送風機のインペラー
１は、バブ３まで羽根２が伸び、吸引口４に面する羽根
２の部分か適当形状に設計された構造を備えている。

フロントプレート５の彎曲部は不在で、代って円錐形の
支持リング６に替えられ、該リング６の上縁がフロント
プレート５に、下縁がインペラーの円筒状の吸引リング
７に夫々固定されている。

薄いプレート製のガイドリング８は支持リング６の内側
に設けられており、その上端はフロントプレート５の内
側下端に、下端は吸弓リング７の内側終端に固定されて
空気力学的に適性な形状を維持して円滑な空気の流れを
保証している。

ガイドリング８のストレスピークは９の個所で示される
。

【図面の簡単な説明】

添付図面は本発明の一実施例を示す部分断面図である。 図面の簡単な説明、１・・・・・・インペラー ２・・
・・・・羽根、３・・・・・・バブ、４・・・・・・吸
引口、５・・・・・・フロントプレート、６・・・・・
・支持リング、７・・・・・・吸引リング、８・・・・
・・ガイドリング、９・・・・・・ストレスピークの個
所。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 円筒状の吸引リングγ及びフロントプレート５を有
   する高圧送風機のインペラーであって、該フロントプレ
   ート５と前記吸引リング７との間（こ上記フロントプレ
   ートのストレスを分担すべき強度部材としての円錐形の
   支持リング６と、上記支持リング６のストレスを受けず
   に空気力学的に適性な形状を維持して円滑な空気の流れ
   を保証する薄いプレート製のガイドリング８とが夫々配
   設され、当該支持リング６の上端は前記フロントプレー
   ト５の外周に固定され該支持リング６の下端は前記吸引
   リング７に固定され、上記ガイドリング８は上記支持リ
   ング６の内側に位置して該ガイドリング８の上端が前記
   フロントプレート５の内側下端に、該ガイドリング８の
   下端は上記吸引リング７の内側終端に固定されて戒る遠
   心送風機のインペラー。