JPS5852687Y2 - ダイオ−ド取付装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、ダイオードを放熱板と結合してプリント基板
に取付けるダイオード取付装置に関する。

従来、放熱板を要する数ワットまでの小型パワーダイオ
ードのうちアノードリードとカソードリードとを同一軸
上に有するものは第１図に示す構造で放熱を行なってい
た。

すなわち第１図において１はアルミダイキャスト等で形
成され取付孔２を有する放熱体であり、ダイオード３を
この取付（Ｌ２に嵌合しこのダイオード３の両端のり一
ド４．５はプリント基板６の透孔７，８に挿入し半田付
等により固定していた。

上記ダイオード３はアノード側に径大円板部９を有する
。

しかしながらこのような構造ではダイオード３のリード
４，５を透孔７，８のいずれにも挿入できるのでその極
性を間違えてプリント基板に取り付けてしまう恐れもあ
り、不良による修理交換のときはプリント基板６とダイ
オード３と放熱体１とを全部ばらばらに分離しなければ
ならない等わずられしいものであった。

そこで、本考案はかかる従来の欠点を解消して、ダイオ
ードを取付ける際にその極性を間違える恐れがなく、修
理交換のときの作業性も良くすることができ、しかも安
価に得ることのできるダイオード取付装置を提供するこ
とを目的とする。

本考案においては、側端部に上下方向の円筒状保持部と
その上方の突出部とを有する金属板製の放熱体を用い、
その下端に設けた脚部をプリント基板に挿入し半田付け
して取り付ける。

一方、ダイオードはその小径部を放熱体の保持部に上方
から圧入して取り付け、一方のリードはプリント基板に
挿入して半田付けし、他方のリードは放熱体の突出部に
半田付けして接続する。

ダイオードを保持部に圧入するときには径大円板部が保
持部に入らないので逆に取付けることがなく、交換時に
は放熱体はそのままでダイオードのみを外せばよい。

以下本考案の一実施例を図面とともに説明する。

第２図においてダイオード１０はアノード側にアノード
と電気的に接続された径大円板部１１を有し、同一軸上
にそれぞれ反対方向に延出したリード１２．１３を両端
に有している。

放熱体１４は銅板あるいははんだ付は可能なめつき処理
を表面に施した金属板で形成され、自立のため断面り字
状をなし、下端に舌片状にされた脚部１５．１６が形成
され、この脚部１５．１６はプリント基板１７の透孔１
８゜１９に挿入され、プリント基板１７の裏面で銅箔の
回路パターンに半田付けにより固定されている。

この放熱体１４の側端部にはダイオード１０の外周を保
持できる上下方向に向いた円筒状部の保持部２０とこの
保持部２０につづくつば部２１とが一体に形成されてい
る。

したがってダイオード１０の径大円板部１１が上記保持
部２０の上端に当接するようにこのダイオード１０の小
径部を上記保持部２０内に上方から圧入すればダイオー
ド１０と放熱体１４とは一体となる。

このとき、ダイオード１０には径大円板部１１があって
保持部２０に当るので、上下逆に挿入できず、逆極性に
取付けられる恐れはない。

さらにこの両者の取付を密着させ、かつ強固なものとす
るために上記つば部２１にビス２３が貫通する取付孔２
２を形成し、この取付孔２２と相対向する放熱体１４の
個所にねじ孔２４を形成し、ビス２３をこのねじ２４に
螺合すれば、保持部２０の径が小さくなりダイオード１
０を良好に保持できる。

ダイオード１０の小径部から延出したカソード側リード
１３はプリント基板１７の透孔２５に挿入されプリント
基板１７の裏面で銅箔の回路パターンに半田付けされる
。

上記ダイオード１０の径大円板部１１は上述のとおりア
ノード電位と同電位であるので、この径大円板部１１と
保持部２０とが接触することにより、放熱体１４はアノ
ード電位となり、脚部１５．１６を介してプリント基板
１７の回路パターンと接続されるが、上記保持部２０の
上方の放熱体１４の端部には突出部２６．２７が形成さ
れているので、ダイオード１０の径大円板部から延出し
たアノード側リード１２をこの突出部２６．２７に巻き
付けてはんだ付けを施せばダイオード１０のアノードと
放熱体１４との電気的結合は良好なものとなる。

なお上記放熱体１４は断面り字状としたがこれに限定さ
れるものではなく各種の形状を用いることができる。

以上のように、本考案によれば、側端部に上下方向の円
筒状保持部を形成した金属板製の放熱体をその脚部をプ
リント基板に挿入して半田付けして取付け、その保持部
にダイオードの小径部を圧入して取付け、一方のリード
をプリント基板に挿入して半田付けし、他方のリードを
保持部上方の突出部に半田付けして接続するようにした
ので、ダイオードを放熱板に取付けるのに際してはダイ
オードを保持部の上方からしか圧入できずしかもそのダ
イオードの一端には保持部の上端に当接する径大円板部
が設けられているために逆方向に取付けることはできず
、従って常に正しい極性でダイオードを取り付けること
ができる。

また、ダイオードを修理交換するときにはそのリードを
プリント基板と放熱板の突出部とから外して保持部から
引き抜くだけでよく、放熱体をプリント基板から取外さ
なくてもよいのでその作業性を大幅に向上することがで
きる。

さらに、この放熱体は金属のプレス加工等で作成できる
ので、安価に実現することができる。

また、ダイオードの一方のリードは放熱体の突出部に半
田付けすれば放熱体を介してプリント基板に接続できる
ので、その取付け、取外しを作業性良く行なうことがで
きる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来のダイオード取付装置の斜視図、第２図は
本考案の一実施例におけるダイオード取付装置の斜視図
である。 １０・・・・・・ダイオード、１１・・・・・・径大円
板部、１２゜１３・・・・・・リード、１４・・・・・
・放熱体、１５．１６・・・・・・脚部、１７・・・・
・・プリント基板、１８．１９・・・・・・透孔、２０
・・・・・・保持部、２１・・・・・・つば部、２２・
・・・・・取付孔、２３・・・・・・ビス、２４・・・
・・・ねじ孔、２５・・・・・・取付孔、２６．２７・
・・・・・突出部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. プリント基板上に設けられた第１の回路パターンと電気
   的に接続されるダイオードの小径部を圧入し、かつ前記
   プリント基板上に設けられた第２の回路パターンと放熱
   体を介して電気的に接続される前記ダイオードの径大円
   板を上端面で支持する円筒状保持部が平板状放熱体の端
   部に垂直方向に成形され、前記放熱体の下端には前記プ
   リント基板の透孔に挿入される脚部が成形されているこ
   とを特徴とするダイオード取付装置。