JPS5847542Y2 - 磁気記録再生装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、レビュー操作時に曲間検出を行なうことので
きるレビュー機構を備えた磁気記録再生装置に関するも
のである。

従来よりカセット式テープレコーダに釦いては、テープ
再生時一度量いた部分を繰り返して聞きたい場合等にお
いて操作の簡略化のためにレビュー釦を操作することに
より再生状態から直接巻戻し状態にし、そして再び直接
再生状態とすることのできるいわゆるレビュー機構を備
えたものがあったが、これらの機構において動作中に曲
の頭出しを行な唱うとすれば従来のレビュー機構ではス
ピーカからの音にたよるしか方法がなかった。

本考案はこれら従来のレビュー機構に加えて、レビュー
操作時においても曲間を検出できるようにした磁気記録
再生装置を提供するものである。

以下本考案の一実施例を図示した第１図、第２図１よび
第３図を参照して本考案について説明する第１図は本考
案装置の正面図であって停止状態と再生状態とを示し、
第２図は同しビュー機構作動用釦を兼ねる巻戻し釦を操
作した状態を示す。

また第３図は第１図のＸ−Ｘ断面図である。

これら図面にも−いて、１はシャーシであり、該シャー
シ１には消去ヘッド２、録音、再生ヘッド３およびピン
チローラ４等を搭載したサブシャーシ５が摺動自在に取
り付けられている。

該サブシャーシ５は停止状態の非動作状態より再生釦６
を操作することにより停止時の第１の位置から前方に摺
動するように４っていて、再生釦６を操作することによ
り前方に摺動して前記ピンチローラ４をフライホイール
７に連動するキャプスタン８に圧接させる第２の位置を
取るようになっている。

捷た、該サブシャーシ５と、再生釦６を取着した再生レ
バー９と、の間には、バネ１０が装着されていて、該バ
ネ１０を介して再生レバー９の動きかサブシャーシ５に
伝えられる。

丑た該サブシャーン５には突き出し部５ａが設けられて
いて、この突き出し部５ａは巻取りリール台１１に接し
て、駆動させるローラ１２あ・よびプーリ１３を載置し
たレバー１４のピン１４ａに当接して該サブシャーシ５
の摺動に応じて前記ローラ１２を巻取リール台１１に圧
接もしくは巻取リール台１１から離脱させるべく成って
いる。

前記レバー１４は軸１５を中心として回動自在であって
、バネ１６によって常に前記ローラ１２を巻取りリール
台１１に圧接する方向に附勢されている。

尚、上記ピンチローラ４、キャプスタン８及びローラ１
２等は所謂テープ定速送り機構を威すことは言う１でも
ない。

また図面に釦いて１７はレビュー機構作動用釦を兼ねる
巻戻しｍ１（ＲＥＷ釦）であり、レバー１８に取着され
ている。

該レバー１８は該レバー１８の突起部１８ａで中間ロー
ラ１９を回動自在に枢支したレバー２０の長孔２０ａを
介してレバー２０と連結している。

このレバー２０はバネ２１によって、中間ローラ１９が
フライホイール７に連動して回転する巻戻し。

早送り用ローラ２２釦よび供給リール台２３に接触する
方向に附勢されているが、巻戻しｍ１１７が抑圧操作さ
れていないときは前記レバー１８の突起部１８ａでそれ
を阻止されている。

尚、上記ローラ１９、巻戻し、早送り用ローラ２２及び
フライホイール７等は所謂テープ高速送り機構を成すこ
とは言う昔でも無い。

２４はほぼＬ字型に形成されたレバーであり、このレバ
ー２４は軸２５によりシャーシ１に回動自在に枢支され
、一端を前記サブシャーシ５に取着されたピン２６と該
レバー２４に設けられた長孔２４ａを介して連結されて
いる。

また他端側には前記レバー１８の突起部１８ａと係合す
る係合部２４ｂが設けられている。

２７は再生用釦６トよびレバー９の復帰用バネ、２８は
巻戻し用釦１７釦よびレバー１８の復帰用バネ、２９は
再生用釦６をロックする第１のロック板、３０は巻戻し
ｍ１１７をロックする第２のロック板であり、再生時巻
戻しｍ１１７をロックする時テープに録音されている曲
の曲間を検出する曲間検出回路（図示せず）を作動させ
るようになっている。

３１は前記曲間検出回路によって作動されるソレノイド
である。

尚、曲間の検出は録音、再生ヘッド３で行なわれるよう
になっている。

筐た、３２は前記ピンチローラ４をキャプスタン８方向
へ附勢するスプリング、３３はシャーシ１に設けられた
長孔、３４はシャーシ１に設けられた切欠である。

本考案のレビュー機構を備えた磁気記録再生装置の要部
は以上の如く横取されるが、次にこの装置に督ける再生
動作とレビュー動作について説明する。

先ず再生用釦６を第１図実線の停止時の非動作状態より
抑圧操作するとモータの回転によりフライホイール７が
１駆動され、同時にサブシャーシ５が停止時の第１の位
置よりバネ１０を介してレバー９により押されて前に押
し出され一点鎖線の再生時の第２の位置に移行される。

該サブシャーシ５上の消去ヘッド２、録音・再生ヘッド
３釦よびピンチローラ４もこのサブシャーシ５とともに
移動し、ピンチローラ４はフライホイール７のキャブス
タン８に圧接し、磁気テープを送り出す。

キャプスタン８によって送り出された磁気テープはロー
ラ１２によって駆動されている巻取リール台１１によっ
て巻き取られる。

尚、ローラ１２を回動するプーリ１３はレバー１４に取
り付けられ、そして該レバー１４は軸１５を中心として
回動できるようになっているので、サブシャーシ５の第
１の位置から第２の位置への摺動に伴なってサブシャー
シ５の突出し部５ａ＞よびレバー１４のピン１４ａによ
って巻取リール台１１に圧接させられる。

再生用釦６は抑圧操作されると第１のロック板２９によ
って動作状態にロックされる。

この状態で録音、再生ヘッド３により再生が行なわれる
。

次に、上記再生状態に釦いて非動作状態にある巻戻し用
釦１７を抑圧操作することによって威されるレビュー動
作について説明する。

先ず巻戻し用釦１７を非動作状態より押していくとレバ
ー１８がレバー２４の係合部２４ｂに係合し、さらに深
く押していくとレバー２４は軸２５を中心として回動す
る。

該レバー２４は長孔２４ａを介してサブシャーシ５のピ
ン２６と連結されているので前記第２の位置にあるサブ
シャーシ５をバネ１０に抗して若干下げ第３の位置を取
らせる。

このとき、レバー２０は巻戻し用釦１７を取着したレバ
ー１８の摺動に伴ない、該レバー１８の突起部１８ａか
ら離れてバネ２１に引張られて前方に摺動し、中間ロー
ラ１９を巻戻し、早送り用ローラ２２および供給リール
台２３とに圧接させる。

従って供給リール台２３は巻戻し・早送り用ローラ２２
、中間ローラ１９を介して回動させられ、磁気テープが
該供給リール台２３によって巻戻される。

尚、このとき前記サブシャーシ５の第３の位置への摺動
に伴ってピンチローラ４はキャプスタン８から離れると
ともに録音・再生ヘッド３は磁気テープに軽く接し、又
、前記ローラ１２はサブシャーシ５の摺動に伴ない突き
出し部５ａによってピン１４ａが押され、レバー１４が
回動するので巻取リール台１３から離れる。

巻戻し用釦１７は深く押すと第２のロック板３０によっ
てロックされるようになっているがロックされない程度
に押すとサブシャーシ５が下がって磁気テープが巻戻さ
れそして再び巻戻し用釦１７を放すと再生が行なわれる
いわゆるレビュー動作が行なわれる。

巻戻し用釦１７は深く押すと第２のロック板３０によっ
てロックされるが、このロックされた状態及びこのロッ
クされるに至る１でのロックされない程度への抑圧操作
で動作状態となり、再生状態に訃いてこの動作状態へ押
圧すると、前記サブシャーシ５が第２の位置より第３の
位置へ下がって磁気テープが巻戻されそして再び巻戻し
用釦１７を放すと再生状態に戻って再生が行われるいわ
ゆるレビュー動作が行なわれる。

巻戻し用釦１７を深く押して第２のロック板３０により
ロック状態にすると曲間検出回路がオンになる。

そして曲間にくると巻戻し中の磁気テープに軽く接触し
ている録音、再生ヘッド３によって曲間が検出され前記
曲間検出回路が働いてソレノイド３１を動作させ、第２
のロック板３０を引きつけて巻戻し釦１７のロック状態
を解除し再び再生状態にする。

上述のようにしてレビュー動作中の曲間検出が行なわれ
るが、磁気テープを最後１で巻戻したい場合は一度停止
状態にしてから巻戻し用釦１７を押せば通常の巻戻しが
行なわれる。

尚、上記曲間検出回路は再生状態でしかも巻戻し用釦１
７がロックされた状態でなければ動作しないような構成
となっている。

本考案は叙上のように構成されるものであるから、１つ
の巻戻し用釦にレビュー機能とレビュー動作による曲間
検出機能を持たし得、従って、操作釦数が少くて多くの
機能を有する磁気記録再生装置を提供できる。

又、巻戻し用釦の動作状態への抑圧１つでサブシャーシ
の移行、テープ定速機構の解除と巻戻し機構の動作状態
への移行更には、曲間検出回路の動作状態への移行等、
レビューもしくは曲間検出状態への移行が確実に実行で
き、より信頼度の高い装置が得れる。

【図面の簡単な説明】

第１図１よび第２図は本考案の一実施例装置の正面図で
あり、それぞれ停止状態と再生状態むよびレビュー機構
作動用釦を兼ねた巻戻し釦を操作した状態を示す、第３
図は第１図のＸ−Ｘ線断面図である。 尚、１はシャーシ、２は消去ヘッド、３は録音・再生ヘ
ッド、４はピンチローラ、５はサフシャーシ、６は再生
用釦、Ｉはフライホイール、８はキャプスタン、１１は
巻取リール台、１２はローラ１７は巻戻し用釦、１９は
中間ローラ、２０はレバー ２２は巻戻し・早送り用ロ
ーラ、２３は供給リール台、２４はレバー、２９．３０
はロック板、３１はソレノイドである。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 載置した録音、再生ヘッドを磁気テープに接触させない
   停止時の第１の位置、この第１の位置より前方で前記録
   音、再生ヘッドを磁気テープに接触させる再生時の第２
   の位置及び前記録音・再生ヘッドを磁気テープに接触さ
   せた１＼前記第２の位置より若干下かった第３の位置と
   を摩り得るサブシャーシと、非動作状態より押圧操作さ
   れることにより前記サブシャーシをバネ部材を介して前
   記第１の位置より第２の位置方向に摺動させる再生用釦
   と、前記抑圧操作でサブシャーシを第２の位置に摺動さ
   せている再生用釦をロックして動作状態に保持する第１
   のロック板と、前記再生用釦が動作状態にロックされる
   と共にサブシャーシが第２の位置にある再生時前記磁気
   テープを定速走行させるテープ定速送り機構と、前記磁
   気テープを巻戻し時の高速走行させるテープ高速送り機
   構と、非動作状態より動作状態に抑圧操作されることに
   よう前記テープ高速送り機構を作動させ磁気テープを巻
   戻させるレビュー機構作動用釦を兼ねる巻戻し用釦と、
   この巻戻し用釦をロックする第２のロック板と、前記再
   生時にむける前記巻戻し用釦の抑圧操作に基づき、上記
   バネ部材に抗して前記サブシャーシを第２の位置より第
   ３の位置に下げるレバ一手段と、前記サブシャーシが第
   ２の位置より第３の位置に下がるときこれに連動して前
   記テープ定速送り機構による磁気テープの定速送りを解
   除する手段と、前記再生時にむける前記第２のロック板
   による前記巻戻し用釦のロック動作に連動して作動する
   曲間検出回路と、この曲間検出回路の曲間検出動作に基
   いて作動し前記第２のロック板による巻戻し用釦のロッ
   クを解除するソレノイド手段とを備えて、前記巻戻し用
   釦は前記第２のロック板にロックされる状態及びロック
   されない程度への押圧操作状態となり前記テープ高速送
   り機構を動作させる構成としそして、前記再生時におい
   て前記巻戻し用釦を第２のロック板にロックされない程
   度に抑圧操作することによりレビュー動作と戊ると共に
   前記巻戻し用釦を第２のロック板にロックされる状態に
   抑圧操作することによりレビュー動作中の曲間検出状態
   となるよう構成した事を特徴とする磁気記録再生装置。