JPS5843010B2 - い草の選別加工乾燥装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 従来、畳表、ござ等の原料となるい草は、所定長さを有
するものだけが使用されていたが、い草は成長の度合い
等によって、茎杆の長さが均等でなく、長いもの短かい
ものが混在せるもので、これを適宜機構により選別して
、その長さに応じて中継ぎ等をなし、適宜織成するもの
であるが、選別せるい草を不変色の畳表となすためには
、い華甲に含まれている葉緑素を、安定な化合物とする
ために、い草を、銅塩の水溶液に浸漬して、その含有す
る葉緑素を銅置換体とする、即ち土染め作業をなすもの
であるが、土染めは、人手等により実施せるため、特殊
な熟練技術や種々煩雑なる手数、並びに多大の労力時間
を要するとともに、乾燥に際しては、従来結束のまま縦
積みの状態にて実施せられたるため、束の周辺部より乾
燥し、中心部に至るに従い、乾燥が遅れることとなり、
しかも束の中心部に染上が集まることにより、乾燥が阻
害され、一層根元の乾燥が遅れることとなり乾燥の不均
等によってい草の不良品を生じる等の欠点を有するとと
もに、従来は長短選別したるい草を、手作業等により集
束して、土染め槽の位置まで運搬し、更に、土染めせる
い草を、乾燥筒の位置まで運搬し、手作業等により乾燥
せるため、多大の労力時間を要し非能率なる等の欠点が
あった。

しかるに本発明は、上記の欠点を除去することを目的と
したるものにして、上記の如く構成せることによって、
選別、土染め、乾燥等の作業に際しては、載置台に、い
草を適量供給するの簡易な操作により、一工程により自
動的にそれ等の各作業を、完了することができるものに
して、従来、選別、土染、乾燥の各工程の作業完了毎に
、い草を−々手作業等により集束して次の作業工程の位
置まで運搬して、順次作業するような、種々煩雑なる手
数や、多大の労力時間を要することなく、極めて能率的
に作業することができ、しかも、選別操作簡易能率的な
るとともに、土染めの際の、土染め液も常に均等な濃度
のものを土染め槽に常に一定量保有する如く形成して土
染め作業をなすものにして、更に、乾燥に際しても、根
元部と先部とが均等な状態により乾燥する如く、根元部
の熱風供送孔を大形となし先部を小形に形成し必要によ
っては、該根元部側面上面に覆板な設けたることによっ
て均等乾燥することができ、土染め液の濃度、並びに、
乾燥度の不均等による不良品の発生を完全防止すること
を得、均等なる優良品を安定せる状態にて、能率的に製
作することができまた、構造が簡易なるため、低床なる
経費にて、装置することができ、更に、乾燥を有効適切
に行うことができるため、燃料節約上にも効果を有する
等、幾多の特徴効果を有するものにして、以下実施例を
、図面について説明すれば、 第１図乃至第４図に示す如く、両側に設けたる移送ベル
ト１，２の中間に設げたる、載置台３の＝部に、孔部４
を設け、その下面に周期毎に突出する回転刃５を設け、
該載置台３の前部上面に適宜機構により前後部に摺擦す
る摺動杆６を装備し、次に移送ベルト１と連結する表面
にスポンジを設けたる、下面スポンジベルト７と、下面
にスプリング付ローラ−８を設けたる板体９を、内面に
装備せる、上面スポンジベルト１０を設け、該スポンジ
ベルト７ 、１０間に、い草の先部を挟着移送する如く
形成するとともに、その側部に、上面に突片１１を設げ
たる突起ベルト１２を設け、該突片１１間にい草根部を
挾持して移送する如く形成するとともに、該突起ベルト
１２０側部に、周面に、多数の突片１３を設けたる回転
筒１４を形成し、回転筒１４の回動により所定長さ以下
のい草を梳り選別し、選別したるい草を移送ベルト２に
連結せる、回転筒１４の下面ベルトにより移送し、該回
転筒１４に対向して設けたる、回転せる回転錘筒１５に
い草を接触させ回転惰力により、選別せるい草を、突起
ベルト１２外に排除する如く形威し、該突起ベルト１２
と、土染め槽１６の上部に設けたるローラー１７，１８
と、土染め槽１６内に設けた回転筒１９間に張設した、
上面ベルト２０との間に、い草を挾着して、土染め液を
充填せる、土染め槽１６の回転筒１９０下局面に沿Ｌ・
て、浸漬回動し、土染めの操作をなすか如く形成し、ま
た、土染め槽１６内に充填する土染め液は、その側部に
設げたる貯溜槽２１より土染め槽１６の液量の減少に応
じて、自動的に一定濃度の土染め液を補給する如く形成
し、更に、該貯溜槽２１には、液量の減少に応じて貯溜
槽２１の上部槽に充填せる土染め原料をベルト等により
供給し、水を給水パイプにより所定量自動的に貯溜槽２
１に供給する如く形成し、また、該貯溜槽２１の内部に
適宜の攪拌装置２２を装備し、常に均等濃度の土染め液
を供給する如く形成するとともに、土染め完了せるい草
は、土染め槽１６と乾燥筒２３との間に張設せる突起２
４を有する上面ベルト２５と、下面ベルト２６間に挾着
して、乾燥筒２３の上段に移送し、数段に形成せる乾燥
筒２３間を循環移送するものにして、該乾燥筒２３間の
循環移送は、板体２７の下面に、スプリング付ロール２
８を設けたるものを内面に装備せる上面押圧べルト２９
と、へ形突起３０を下面に設けたる下面ベルト３１のへ
形突起間にい草を挾着し、その側面等に設けたる、ガイ
ドレール等（図示せず）に沿いて移送するとともに、該
乾燥筒２３の底面３２には、い草根元の通過箇所には大
形孔３３を、い草先部の通過箇所には小形孔３４を穿設
し、根元部より熱風を給送する如く形成し、該熱風は乾
燥筒２３の側部に設げたる、熱風発生装置を有する熱風
供給筒３５より、給送管により送給する如く形成したる
ものにして、数段の乾燥筒２３間を循環移送せる間に、
完全に乾燥するものにして乾燥せるい草は、次に配設せ
るほぐし用台板３６に移送し、合板３６の下部に装備せ
るカム機構３７等（機構図示せず）在来の機構により茎
杆の絡み、はぐし揃え作用をなし、次に配設せる、（機
構図示せず）在来の適宜機構の板体３８の昇降摺動作用
により、所定量のい草を、結束する如く形成したること
を特徴とする、い草の選別加工乾燥装置である。

本案は上記の如（構成したることにより、結束せるい草
を、載置台３に供給することにより、回転刃５により結
束紐を切断し、摺動杆６により移送するい草の高さをな
らし、常に均等量移送し、また、所定長さ以下のい草は
突片１３を多数植立せる回転筒１４により選別除去する
とともに、それに対向して設けたる、回転円錐筒１５に
より排除し、また、土染め操作は、突起ベルト１２と土
染め槽１６の上部に設けたる上面ベルト２０間に、い草
を挾着して、土染め槽１６の回転筒１９下周面に沿いて
浸漬回動することにより、土染め操作を完了するものに
して、しかも該土染め槽１６内の土染め液は、減少に伴
（・、貯溜槽２１より所定濃度のものを自動的に補給す
る如（形成し、また、乾燥に際しては、上面押圧ベルト
２９とへ形突起３０との間にい草を挾着し、側面にガイ
ドレール等を設は確実に循環移送するとともに、乾燥の
遅い根元部に大形孔３３を設け、必要によっては、該部
の上面、側面に覆板を設けて、根元部より熱風を送給す
る如く形成したることによって乾燥効率を著しく向上さ
せることができ、また熱風供給筒３５より、乾燥筒２３
内には常に均等な温度を保持する如く、自動的に調節供
給するものにして、数段の乾燥筒２３間を移送循環し、
下段に至る間に完全に乾燥する如く形成するとともに、
乾燥せるい草は、次に配設せるほぐし用台板３６に移送
し、該合板３６の下部に装備せるカム機構３７等により
、縦方向および横方向に衝撃を与え、自動的に土染め乾
燥せるい草茎杆の絡みをほぐし、揃え作用をなし、次に
配設せる所定板体３８の昇降動等適宜の結束機構により
、所定量のい草を自動的に結束するものにして、従来の
如く結束せるい草の紐を切断し、長さを選別したる後再
び結束して土染め作業位置まで運搬し、次に、仝様の操
作により乾燥作業位置まで運搬する如く各工程毎に結束
解除運搬するような種々煩雑なる手数や、多大の労力時
間を要することなく、選別土染め乾燥や土染めによる乾
燥上の除去はぐし作業並びに、集束作業まで、伺等人手
を要することなく、一工程により自動的に確実迅速に行
うことができ、作業の省力化、並びに、作業能率上多大
の効果を有するとともに、い草の取扱いによる損傷や、
土染め液の濃度の不均等並びに乾燥むらによる不良品の
発生を、確実に防止することができまた、適度の濃度に
土染め液を調節し、適度の熱度にて乾燥するため、原料
並びに燃料の節約上多大の効果を有するとともに、各工
程が自動的に機械操作により行なうため、操作極めて簡
易にして特殊な熟練技術を要することなく、細大でも容
易に行なうことができ、また構造が簡易なるため、低床
なる経費にて装置することができる等、幾多の特徴効果
を有するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明の実施例にして、縦断面図、第２図は
、実施例の一部欠截せる平面図、第３図Ａは、第２図Ａ
−Ａ線に沿える断面図、第３図Ｂは、突起ベルトの斜面
図、第４図は貯溜槽の要部の側面図を示す。 １．２・・・・・・移送ベルト、３・・・・・・載置台
、４・・・・・・孔部、５・・・・・・回転刃、６・・
・・・・摺動杆、７・・・・・・下面スポンジベルト、
８・・・・・・ローラー ９・・・・・・板体、１０・
・・・・・上面スポンジベルト、１１・・・・・・突片
、１２・・・・・・突起ベルト、１３・・・・・・突片
、１４・・・・・・回転筒、１５・・・・・・回転円錐
筒、１６・・・・・・土染め槽、１７．１８・・・・・
・ローラー １９・・・・−・回転筒、２０・・・・・
・上面ベルト、２１・・・・・・貯溜槽、２２・・・・
・・攪拌装置、２３・・・・・・乾燥筒、２４・・・・
・・突起、２５・・・・・・上面ベルト、２６・・・・
・・下面ベルト、２７・・・・・・板体、２８・・・・
・・ロール、２９・・・・・・上面抑圧ヘルド、３０・
・・・・・ハ形突起、３１・・・・・・下面ベルト、３
２・曲・乾燥筒底面、３３・・・・・・大形孔、３４・
・・・・・小形孔、３５・・・・・・熱風供給筒、３１
・・・・・・台板、３７・・・・・・カム機構、３８・
・・・・・板体。 なお、Ａ形突起は下面のみにして、図面において上面に
へ形突起があるように見えるのは、下面ベルトが回動し
て上面位置にあるときを示したものである

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 両側に設けたる、移送ベルトの中間に載置台を形成
   し、該載置台の一部に設けたる孔部の下面に周期的に突
   出する回転刃を装備し、該載置台先部上面に、間隔を設
   けて摺動杆を設け、均等高となし移送する如く形成し、
   次に移送ベルト軸と連結する下面スポンジベルトと、下
   面にスプリング付ローラーを設けたる板体を内面に装備
   せる上面スポンジベルトとの間に、い草の先部を挟着移
   送する如く形成し、該スポンジベルトの側部に、上面に
   突片を設けたる突起ベルトを設け、該突片間にい草根部
   を挾持し、移送する如く形成するとともに、該突起ベル
   トの側部に、周面に多数の突片を設けたる回転筒を形威
   し、回転筒の回動により、所定長さ以下のい草を梳り選
   別する如く形成し、該回転筒に対向して設けたる、回転
   円錐筒により選別せるい草を突起ベルト外に排除する如
   く形威し、該突起ベルトと、土染め槽の上部に設けたロ
   ーラーと土染め槽内に設げたる回転筒間に、張設したる
   上面ベルトとの間に、い草を挾着して、土染め液を充填
   せる、土染め槽の回転筒の下周面に沿いて浸漬回動し、
   土染め操作を完了するが如く形成し、また、該土染め槽
   内に充填する土染め液は、土染め槽の側部に設けたる貯
   溜槽より、土染め槽の液量の減少に応じて、自動的に一
   定濃度の土染め液を補給する如く形成し、更に、該貯溜
   槽には、液量の減少に応じて、常に所定量の土染め原料
   と、水とを適宜機構により自動的に供給する如く形成し
   、また、該貯溜槽の内部に適宜の攪拌装置をなし、常に
   、均等濃度の土染め液を供給する如く形成するとともに
   、土染め完了せるい草は下面ベルトと、土染め槽と、乾
   燥筒との間に張設せる、突起を有する上面ベルトの間に
   挾着して、乾燥筒の上段に移送し、数段に形成せる乾燥
   筒間を、循環移送するものにして、乾燥筒間の循環移送
   は、板体の下面にスプリング付ロールを設けたるものを
   内面に装備せる、上面押圧ベルトと、へ形突起を下面に
   設けた下面ベルトとの間に、い草を挾着し、その側面等
   に設けたるガイドレールに沿Ｌ・て移送するとともに、
   該乾燥筒の底面には、い草の根元の通過箇所には大形孔
   を、先部の通過箇所には小形孔を穿設し、根元部より熱
   風を送給する如く形成し、該熱風は、乾燥筒の側部に設
   けたる、熱風発生装置を有する熱風供給筒より、給送管
   により送給する如く形成するものにして、数段の乾燥筒
   を循環移送せる間に完全に乾燥するものにして、乾燥せ
   るい草は、次に配設せる、はぐし用合板に移送し、談合
   の下部に装備せる、カム機構により縦横上下の揺動作用
   をなし、基杆の絡みほぐし揃え作用を完了し、次に配設
   せる、板体の昇降摺動作用により、所定量のい草を結束
   する如く形成したることを、特徴とするい草の選別加工
   乾燥装置。