JPS5842600Y2 - 内燃機関における炭化水素ガス処理装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、内燃機関において、エンジン停止中に発生し
、エアクリーナ内に溜まる炭ｆヒ水素ガス（以下Ｈｅガ
スと称す）などを処理するための装置に関するものであ
る。

夏季等の気温の高い時にエンジンを再起動する時、エア
クリーナ内に充満したＨｅガスなどのため一時的に混合
気が濃い状態となって着火し難くなる。

そのため、しばらくスタータを廻して混合気を適正な混
合比として着火しなげりばならないという欠点がある。

ところで、上記の欠点の解７削こ役立つ先行技術例とし
ては、特公昭４８−４１１６２号公報に記載されたもの
があるが、こりによりば、エアクリーナとこれを気化器
に接続する長いダクト内に溜まるＨｅガスは、チューブ
を通って吸着装置に吸着されてこれらに溜まらないよう
になっているが、エンジンを再起動する際これらにＨｅ
ガスが多少溜まっていると、気ｆヒ器に吸入されるこの
ガスの量は前記ダクトの内容積が犬であるためかなり犬
となり、従って再起動が円滑に行われない思料があるう
え、吸着装置は、構造が複雑で高価であるという問題が
ある。

本考案は、上記の欠点および問題を共に解消した内燃機
関における炭化水素ガス処理装置の提供を目的とするも
のである。

以下図面を参照して説明すると、図において１はエンジ
ン、２は気ｆヒ器１３に取付けられたエアクリーナで、
それより下位にＨｅガスタンク３が設けられ、エアクリ
ーナ２のエレメント４のクリーンサイド１８の底部には
Ｈｅガスタンク３の上部に連通する管５が連結され、又
ダーティサイド１９の底部にはＨｅガスタンク３の下部
に連通する管６が連通さりている。

そして、管５の途中には弁７が設けらり、該弁７は、ス
プリング８により上方に偏位されるダイヤフラム９に連
結されている。

該ダイヤフラム９の内部に形成さりる真空室１０は、管
１１により吸気マニホールド１２に気化器１３の下流側
において連通し、エンジン作動中はその吸入負圧により
ダイヤフラム９を下方に引付け、弁７を閉じるようにし
ている。

又、Ｈｅガスタンク３の上部には、新気を吸入するため
の管１４が連結されている。

一方エアクリーナ２には、燃料タンクよりのＨｅガスを
導入する管１５およびブローバイガスホース１６が連結
さ和ている。

本考案は以上のような構成を有するから、気温の高い時
、あるいはエンジンが高温状態にあるときにエンジンを
停止すると、燃料タンク、及びエンジン内部、キャブレ
ーク等から発生したＨｅガスは、エンジン内部からあふ
む容管を通ってエアクリーナ２内に溜まる。

そして、空気より重いＨｅガスは、エンジン停止中、弁
７がスプリング８により押し上げらりて開いているので
、エアクリーナ２のクリーンサイド１８より管５、弁７
を通ってエアクリーナ２より下位にあるＨｅガスタンク
３へ落下する。

また、オイルタンクより発生するＨｅガスやブローバイ
ガスは、容管またはホースを通ってエアクリーナ２内に
溜まり、ついでダーティサイド１９より管６を通ってＨ
ｅガスタンク３に落下さ石る。

従って、エンジン停止中はエアクリーナ内に溜まろうと
するＨｅガスなどは、Ｈｅガスタンク３に溜まっていく
ので、エアクリーナ内にはほとんどＨｅガスなどは溜ら
ない。

尚、Ｈｅガスタンクは、Ｈｅガスなどが大気にあふれな
いような容量を確保している。

このような状態においてエンジンを再起動する時、エア
クリーナ２内のＨｅガスなどは殆どなく、また多少残存
していても、エアクリーナ内だけであるから少量であり
、従って、混合気は、その混合比が適正になって短時間
で再起動することができるが、一方起動後の吸入負圧に
より管１４を通ってＨｅガスタンク３内に流入する埃を
含んだ新気は、弁７が閉じているのでクリーンサイド１
８に侵入することがなく、またＨｅガスタンク内のＨｅ
ガスなどは、該新気により濃度を薄めら和ながら、新気
と共にダーティサイド１９に吸入さむ、ついで気ｆヒ器
１３に供給されて燃焼する。

そして再びエンジンを停止した時には、Ｈｅガスタンク
内はＨｅガスがない状態となっている。

尚、上記の実癩例において、弁７を電磁弁とし、エンジ
ンキースイッチを閉じると、電磁弁が作動して閉じるよ
うにしてもよい。

以上で明らかなように本考案によりは、エンジン停止中
、エアクリーナ内に溜まるＨｅガスおよびブローバイガ
スをＨｅガスタンクに溜め、こ和らをエンジン作動中に
エアクリーナのダーティサイドへ新気と共に吸入するよ
うにしているので、再起動時にはエアクリーナ内にこれ
らのガスがない状態になっており、従って再起動を確実
に行うことができる。

また、エンジンの再起動に際しＨｅガスなどが多少エア
クリーナ内に残存していてもその量は、エアクリーナ内
だけであるから、前記先行技術例のものより少なく、従
って再起動が円滑に行われるうえ、ＨｅガスタンクのＨ
ｅガスなどと共に吸入される新気中の埃はクリーンサイ
ドに侵入するようなことがなく、シかも該タンクは、構
造が簡単で安価である。

【図面の簡単な説明】

図は本考案の一実施例を示す図である。 １・・・・・・エンジン、２・・・・・・エアクリーナ
、３・・・・・・Ｈｅガスタンク、４・・・・・・エレ
メント、５，６・・・・・・管、７・・・・・・弁、８
・・・・・・スプリング、９・・・・・・ダイヤフラム
、１０・・・・・・真空室、１１・・・・・・管、１・
２・ψ・・・マニホールド、１３・・・・・−気化器、
１４．１５・・・管、１６・・・・・・ブローバイガス
ホース。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 気ｆヒ器１３に取付けたエアクリーナ２より下位に炭化
   水素ガスタンク３を設け、該エアクリーナのクリーンサ
   イド１８とダーティサイド１９のそれぞれの底部を、管
   ５，６により該炭化水素ガスタンク３に接続し、さらに
   、炭化水素ガスタンク３には、新気を吸入する管１４が
   接続さり、エアクリーナ２のクリーンサイド１８と炭化
   水素ガスタンク３とを連通ずる前記管５には、エンジン
   の運転中に閉じる弁７を設け、かつ、ブローパイガスホ
   ース１６をダーティサイド１９に連通したことを特徴と
   する内燃機関における炭化水素ガス処理装置。