JPS5837960Y2 - 両端尖鋭化繊維 - Google Patents

両端尖鋭化繊維

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Publication number
JPS5837960Y2
JPS5837960Y2 JP1977104342U JP10434277U JPS5837960Y2 JP S5837960 Y2 JPS5837960 Y2 JP S5837960Y2 JP 1977104342 U JP1977104342 U JP 1977104342U JP 10434277 U JP10434277 U JP 10434277U JP S5837960 Y2 JPS5837960 Y2 JP S5837960Y2
Authority
JP
Japan
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fiber
fibers
length
hair
sharpened
Prior art date
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Application number
JP1977104342U
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JPS5432307U (ja
Inventor
義一 小坂
悦央 清村
重良 筑瀬
Original Assignee
東レ株式会社
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Publication date
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は両端が尖鋭化しており、その間に捲縮形状を有
する特殊繊維に関するものである。
この特殊形状を有する繊維の一つの応用法としては、例
えばモヘア、アンゴラ等の獣毛混編織物を得るための混
紡糸として用いることができる。
従来、アンゴラ調編織物を得るためには、その目的と用
途に応じて、(1)動物毛、例えばアンゴラウサギやア
ンゴラヤギ等の毛を混紡使用したり、(2)非尖鋭端の
ストレートの合繊カットファイバーを混紡使用している
ことは周知のとおりである。
これらのもののうち1は、動物の減少につれ、日増しに
高価となり、入手困難となりつつあるのみならず、動物
毛は一般に耐候性および耐摩耗性が悪いため、製品を長
期間使用すると、切毛とか変色が顕著になり、外観や品
位を著しく損なうことになる。
また、該動物毛の両端形状は、一端が尖鋭で他端が非尖
鋭、かつ数個の潜在捲縮を有しているが、捲縮部の直径
が細く、捲縮力も弱いため、紡績時あるいは製品を着用
使用した時等、外部からの摩擦力にあうと、抜毛、切毛
等の現象があることはよく知られている。
2は動物毛のかわりに合成繊維が使用されているため、
該繊維の耐候性および耐摩耗性等は非常に良好であるが
、該繊維は未捲縮であるため、集束性が悪く抜毛が多い
また、切毛、変色等の欠点は解消されているが、該繊維
の両端は非尖鋭であるため、品位および風合も悪く、一
見して模造品として識別されてしまう等の欠点があった
本考案の特殊形状繊維を用いる目的は、従来の動物毛お
よび合繊を使用したアンゴラ調編織物の欠点を解消し、
優れた品位のしかも丈夫な高級アンゴラ調編織物を安価
かつ大量に市場に提供しようとするものである。
本考案の繊維は、最大長径部0.01〜0.50mm、
長さ20〜15Qmmの延伸された繊維で、3〜15山
/1nchの捲縮が、全長の10〜100%に分布する
両端尖鋭化繊維である。
本考案の繊維およびこれらの混合物を動物毛にかわって
使用することにより、上記目的がはじめて遠戚される。
本考案の両端が尖鋭化された繊維は、再生人造繊維、半
合成繊維、およびポリアミド系、アクリル系、ポリエス
テル系合成繊維等からなり、断面形状には特に限定がな
く、両端が尖鋭で分子配向した繊維あれば、いかなる素
材の合成繊維であっても何ら差しつかえないが、好まし
くは先端が点に近く、傾斜長が先端から10mm以上に
および、ゆるやかに対称的に尖鋭化されたものが良い。
物性面から特にポリエステル系合成繊維が好ましく用い
られる。
このような尖鋭化繊維を得るためには、例えば特公昭5
0−40195号公報のような方法が用いられる。
この両端尖鋭化繊維を他の繊維と混紡することにより、
はじめて天然アンゴラ調編織物と遜色ない外観と感触を
与えることができるのであり、一端のみの場合非尖鋭部
が風合に悪影響するため、両端尖鋭化は、欠くべからざ
るものである。
また、本考案にあっては、該繊維の最大長径部0.01
”−0,50mm、長さ20〜150で、好ましくは最
大長径部0.03〜0.30 mm、長さ30〜110
mmが良い 該繊維の太さと長さは、目的と用途によってそれぞれ選
択使用すれば良いが、上記範囲をはずれる場合、例えば
最大長径部0.01mm未満の場合には、洗絨、貴紙等
の工程において、へたつが大きく立毛しないため、品位
が損なわれる。
また、0.50mmを上回る場合には、製品の人体への
感触が粗硬となり、目的を達することは非常に困難とな
る。
長さが20mm未満の場合には、繊維の両端を尖鋭化す
るにおいて物理的方法では、一端を尖鋭化することは可
能であるが、他端をも尖鋭化しようとする場合、繊維長
が短かすぎて把持するのに手数を要し、把持できたとし
ても一端の尖鋭形態が乱れやすく問題がある。
化学的方法では、薬品などで先端を溶かす方法などがあ
るが、繊維長が短かいため、尖鋭形状が繊維の両端に付
与されるまでに繊維全体が溶解してしまい、両端尖鋭化
繊維を得ることは極めて困難であるのに加えて、繊維長
が短かすぎるため、該繊維端が編織物の表面に浮き出ず
感触が悪いという欠点を有する。
また、長さが150mmを上回る場合には、物理的およ
び化学的の両方法で両端尖鋭化繊維は得られるが、編織
物の表面に浮き出た該繊維の繊維長が長くなりすぎるた
め、圧縮応力あるいは屈曲応力に対する反発性が悪く、
へたりの現象が起る。
したがって、太さおよび長さは、前述の範囲で選択使用
するのが好ましい。
なお、本考案で言う繊維長とは、1本の両端尖鋭化繊維
の一端を把持し、他端に300 mg/ dの荷重をか
けて、該繊維が伸びた時に計った長さを繊維長(全長)
とした。
また、本考案においては、単繊維は3〜15山/1nc
h、好ましくは5〜10山/1nchの捲縮が全長の1
0〜100%、好ましくは30〜100%に分布した繊
維である。
捲縮は他の繊維と混用した際に、耐抜毛性、立毛性等を
向上する意味から必要欠くべからざるものであり、上記
範囲をはずれる場合、例えば、捲縮数が3山/1nch
未満の場合には、絡み合う力が弱いため、紡績時に落綿
が多く正常な混紡が困難であり、製品の抜毛が発生しや
すく品質的に問題がある。
また、15山/i’nchを上回る場合、例えば従来、
紡績性良好とされている16〜18山/1nchの捲縮
においては、紡績糸の系中に尖鋭端が埋れやすく、この
場合、製品においては、表面に該繊維が浮き出てこない
ため、目的を達することは極めて困難となる。
本考案の捲縮を付与する方法については、特に限定はな
く、従来公知の任意の方法を適用することができる。
また、本考案の捲縮は、繊維の全長にわたって存在する
必要は必ずしもなく、全長の10%以上に分布しておれ
ば良い。
捲縮部分が10%未満の場合には、絡み合う力が弱いた
め、これを混紡して編織物とした場合、抜毛が多発する
結果となる。
好ましくは繊維の中央部30%以上に分布しているもの
がよい。
ただし、ここで言う捲縮部の分布というのは、全長に対
して、捲縮部を伸長した長さの割合で示している。
本考案において特に好ましい形態は、少なくとも一端が
先尖鋭端部から約lQmm以上が実質的に非捲縮であり
、中央部に前記捲縮を有するものである。
このような形態の繊維は、例えば、周期的に賦型捲縮を
一定間隔で付与したのち、非捲縮部を尖鋭化することに
より得ることができる。
本考案において、強固な耐抜毛性とアンゴラ調の適度の
立毛糸を得るためには、前述の範囲で選択使用すれば良
いのであって、断面形状および捲縮部の大きさには特に
限定がない。
次に、本考案を例示した図面に従がって説明するが、本
考案はかかる例示物のみに限定されるものではない。
本考案の両端尖鋭化繊維の1例は第1図に示したとおり
、単繊維の両端が尖鋭で5山/1nChcr)捲縮が全
長(100mm)の60〜70%に分布した繊維である
尖鋭は、アンゴラ調編織物を得るべき外観と、感触を与
えるものであり、捲縮は強固な耐抜毛性および適度な浮
き糸と為すべきものである。
また第2図は、この特殊繊維を混ぜた紡績糸であり、第
3図は、その紡績糸を使ったアンゴラ調編織物である。
好ましい混用範囲は、本発明の両端尖鋭化繊維5〜80
%、その他の繊維20〜95%の範囲で混用される。
かかる構成の特殊繊維および、これらの混合物を動物毛
にかわって使用することにより、従来、もつとも入手困
難とされている、例えばアンゴラウサギやアンゴラヤギ
等の動物毛にかわって、安価容易に大量に市場に提供で
きることは勿論のこと、更にすぐれた耐候性、耐変色性
、耐抜毛性、耐切毛性および外観や風合を有した、従来
の動物や合繊を用いたアンゴラ調編織物ては得られない
特性を有する高級アンゴラ調編織物を提供し得るもので
ある。
以下、実施例に従って本考案を説明する。
実施例1゜ あらかじめ10山/1nchの捲縮を付与したポリエチ
レンテレフタレートからなる単繊維(太さ0゜03mm
、長さ70 mm)c7)束を36°Be’ノNaOH
に浸漬し、100℃×30分間処理し、一端を尖鋭化し
た後、他端をも同条件で処理し、尖鋭化して両端尖鋭化
繊維を得た後、ウール60%、該繊維40%の割合で混
紡したところ、従来のアンゴラ、モヘアおよび合繊使い
の紡績における落綿が大幅に改良された。
また、編成されたものも、抜毛のない高級アンゴラ調編
織物となし得た。
実施例2゜ 未捲縮のポリブチレンテレフタレートからなる単繊維(
太さ0.07mm、長さ59 mm)の束を43°Be
’のNaOHに浸漬し、120℃X50分間処理して一
端を尖鋭化した後、他端をも前述と同条件で処理して尖
鋭化して得た該繊維を5山/1nchとなるようなホッ
トギヤー中に投入し、捲縮を付与した該繊維20%、ア
クリル50%、ウール30%の割合で混紡し、編成した
編地は、天然アンゴラ毛を混入した編地と模似の外観、
風合であす、シかも実施例1と同様紡績工程で落綿が極
めて少なく、編地においては耐抜毛性のすぐれたものが
得られた。
なお、この両端尖鋭化繊維は、尖鋭化している部分はギ
ア捲縮が付与されにくいため、両端から約10mmは実
質的に非捲縮であった。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案に係る両端尖鋭化繊維の側面図である
。 第2図は、該両端尖鋭化繊維とその他の繊維との混紡糸
の側面図である。 第3図は、該混紡糸を使ったアンゴラ調編織物の側面断
面図である。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 最大長径部0.01〜0.05 mm、長さ20〜15
    0mmの延伸された繊維で、3〜15山/1nchの捲
    縮が全長の10〜100%に分布する両端尖鋭化繊維。
JP1977104342U 1977-08-05 1977-08-05 両端尖鋭化繊維 Expired JPS5837960Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1977104342U JPS5837960Y2 (ja) 1977-08-05 1977-08-05 両端尖鋭化繊維

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1977104342U JPS5837960Y2 (ja) 1977-08-05 1977-08-05 両端尖鋭化繊維

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS5432307U JPS5432307U (ja) 1979-03-02
JPS5837960Y2 true JPS5837960Y2 (ja) 1983-08-27

Family

ID=29045646

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1977104342U Expired JPS5837960Y2 (ja) 1977-08-05 1977-08-05 両端尖鋭化繊維

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4912857A (ja) * 1972-03-08 1974-02-04

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4912857A (ja) * 1972-03-08 1974-02-04

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Publication number Publication date
JPS5432307U (ja) 1979-03-02

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