JPS5834930Y2 - 噛合い装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はしばしばコーカーと呼ばれる密閉材及びコーキ
ング材用のレジンカートリッジに関する。

コーカーは要求によって内容物を押し出すプランジャー
として働らく閉止部材を有する。

そして、色々な環境で、プランジャーを完全に充填され
たコーカーからプランジャーが押し出されて内容物が流
出し、同じカートン内の他のコーカーを汚してしまう。

内容物や捕捉された空気、又は内容物と反応して生じた
ガスの熱膨張によってプランジャーか゛押し出されてし
まうこともある。

そしてこの事故はコーカーに関するプランジャーの位置
不良又は寸法が不適な場合には容易に起り得る。

この問題は非常に重要なものではあるが現在までの従来
技術には未だに満足すべきものが見当らない。

本考案はシリンダーの内側とシリンダーの内側に適合す
る部材との間に噛合いを設ける簡単な、経済的な且つ確
実な方法を目ざすものであり、これはコーカーの胴及び
閉止プランジャーに適用する丈でなく、シリンダーと内
部部材との間に簡単で確実な噛合いが望まれる場合、郵
送チューブ又はその他の用途にも可能である。

本考案の噛合い装置は、弾性のある変形出来る材料で形
成された壁を持つシリンダーと、シリングーの端部近く
の端部領域の内側に嵌め込まれたプランジャ一部材とを
有し、シリンダーの端部領域における壁は、シリンダー
の端部から等しく隔てられた複数個の分離した通し切れ
目を有し、この通し切れ目は切れ目の各々とシリンダー
の端部との間の壁の切片から引掛りを形成する位置にあ
り、切れ目の各々は壁の周辺方向の長さがこの切れ目か
らシリンダーの端部までの引掛りの幅より大であり、プ
ランジャ一部材は円形外面を有してシリンダーの内側に
嵌め込まれ且シリンダーの端部から切れ目及び引掛りを
過ぎて内方に滑ることが可能であり、プランジャ一部材
は切れ目及び引掛りの僅かに軸線方向内方にある領域の
壁を半径方向に膨張させるようにシリンダー内に嵌め込
まれ、それによって引掛りを半径方向内方に引張り且つ
保持し、そしてプランジャ一部材はシリンダーの内側で
切れ目より軸線方向内側に位置し、半径方向内方に引張
られた引掛りはプランジャ一部材とシリンダ一端部との
間に置かれてプランジャ一部材と噛合ってプランジャ一
部材のシリンダ一端部方向への運動を阻止するようにな
っている。

次に、添付図面を参照して本考案の好適実施例を説明す
る。

尚、本考案は図面では、密閉材及びコーキング材用コー
カーの閉止プランジャーとレジン胴との間の噛合いに適
用されているが、しジン又はその他の弾性のある変形出
来る材料で形成された壁を持つシリンダーと、シリンダ
ーの端部領域と噛合わされる内側部材との間に噛合いが
望まれる郵送チューブ及びその他の装置にも適用できる
。

記載の便利のため本考案はコーカーとコーカー用閉止プ
ランジャーとの間の噛合いに適用するよう記載されるが
この用途に限定するものではない。

第１図のコーカー１０は、はは゛自己支持出来て、僅か
に弾性的に変形出来、且内容物からの適度な圧力に耐え
得るレジン材料で形成されるのが好ましい普通の胴１１
を持っている。

コーカー１０は内容物を小出しするノズル１３を持つキ
ャップ１２を有し、内容物は、胴１１の後端１４の内側
に位置する閉止プランジャー１５で必要な時に押し出さ
れる。

本考案はプランジャー１５が胴１１の後端１４から抜は
出るのを防ぐため胴１１とプランジャー１５との間にあ
る簡単な噛合いを意味している。

一対の切れ目１６が胴１１の壁を通して、且胴１１の後
端１４から等しく隔てられて作られ、切れ目１６の各々
とシリンダー後端１４との間の胴壁の切片から一対の直
径方向に対向する引掛り１７を形成している。

各引掛り１７は切れ目１６の長さに沿う胴１１の壁の周
辺方向の長さが切れ目１６からシリンダー後端１４まで
の引掛り１７の幅より大である。

第２図および第３図から理解されるように、プランジャ
ー１５が切れ目１６を越えるまでシリンダー１１内に押
し込まれると、プランジャー１５の円形の周面によって
シリンダー１１の壁を僅かに半径方向に膨張する。

これと同時に、引掛り１７は半径方向内向きに引張られ
てプランジャー１５の脱落を阻止する。

プランジャー１５がシリンダー１１内に僅かにきつく押
し込まれることによる壁の半径方向の膨張は、プランジ
ャー１５をコーカー１０内に確実に保持する丈でなく、
プランジャー１５が切れ目１６を過ぎて挿入されると引
掛り１７を半径方向内方に十分に引張る作用をする。

これによって、プランジャー１５の後縁１８が引掛り１
７と噛合ってシリンダー１１の後部領域の内側に捕えら
れ、プランジャー１５は引掛り１７を過ぎてシリンダー
後端１４の方へ後方に動くことは出来ない。

従って、コーカー１０は、プランジャー１５を引掛り１
７としつかり噛合わせ、押圧された内容物又は捕捉され
たガスの膨張からの圧力に十分耐えることかで゛きる。

第１図乃至第３図に示す直線の代りに、切れ目１６は引
掛り１７を形成するのに、第４図のように曲げたり、第
５図のように屈折して、引掛りの中間領域を端部領域よ
り幅広く形成することも出来る。

これは、引掛り１７がより多く内方に変形することを可
能にしてプランジャー１５との噛合いを確実にし、そし
てプランジャー１５をシリンダー１１内に密に嵌め込む
必要性を減少し、しかも引掛り１７との噛合いを確実に
する。

第６図には別の好適な変形が示され、こ・で切れ目１６
はシリンダー１１の軸線に直角な面に対して斜めの角度
に作られ、それで引掛り１７のその内面２１に沿う幅が
外面２２に沿う幅より僅かに広くなっている。

これも又引掛り１７をシリンダー１１の半径方向内方に
変形し易くして、プランジャー１５をきつく嵌め込む必
要なしに、プランジャー１５との噛合いを確実にしてい
る。

第６図は、プランジャー１５即ち閉止部材の後縁１８に
内側傾斜部１９を形成して噛合いを更に容易にすること
を示している。

傾斜部１９はプランジャー１５の後縁１８カ男１掛り１
７と噛合うことを容易にし、特に切れ目１６が第６図に
示すように斜めに作られた時その効果が更に確実なもの
となる。

第１図乃至第６図に示された構造を適当に組合せて、引
掛り１７の内方変形を更に確実にするのに使うことが出
来る。

例えば、切れ目１６を第４図に示すように彎曲し且つ第
６図に示すようにシリンダー１１の軸線に直角な面に対
して斜めに作ることも出来る。

そしてシリンダー１１とプランジャー１５との間の嵌合
に他の干渉力を加えて噛合いを確実にすることが出来る
。

これらの実施例のどれも、プランジャー１５は、切れ目
が作られてから引掛り１７を越えてシリンダー１１内に
挿入されるが、切れ目１６を作る前にプランジャー１５
を所望の位置まで挿入することも出来る。

円筒形内部閉止部材即ちプランジャー１５の代りに、内
側部材は、シリンダー１１の内周辺全部のまわりでシリ
ンダー１１に適合する必要はなく、第７図に示す内側部
材２３のように内部開口２４を持つことも出来る。

又一対の直径方向に対向する切れ目１６の代りに、３個
又は４個の切れ目１６を使うことも出来、４個の切れ目
１６が第７図に示されている。

内部部材２３はシリンダー１１の内部で、各切れ目１６
の領域の近くに位置する円筒部２５を有し、シリンダー
１１を僅かに半径方向に膨張させて嵌め込まれ、シリン
ダー１１と内側部材２３との間の噛合いのため、図示の
ように各引掛り１７を半径方向内方に変形させている。

内側部材２３はシリンダー１１の端部に引掛り１７を越
えて挿入することが出来、次に第７図に示す方向に４５
°回され、引掛り１７との噛合いを完了する内部部材の
回転は、第７図に示す４個の引掛りの代りに、２個又は
３個の引掛りを使う噛合いにも適用することが出来る。

本考案の噛合いにおいては、内部部材即ちプランジャー
１５との簡単で確実な噛合いを完成するため、シリンダ
ー１１の端部領域の正しい位置に正しい方向で切れ目１
６を作るのに必要な簡単な工具を必要とするのみで、確
実な噛合いを行うことができる。

切れ目１６はコーカー１０に内容物を入れる前にコーカ
ーの製造者によってなされることもでき、又コーカーに
内容物を入れてプランジャー１５を所望の位置に挿入し
てからでも形成することが出来る。

本考案はコーカー以外の円筒にも適用することが出来る
。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の噛合い装置をコーカーに適用した一好
適実施例の一部断面化した側面図、第２図は第１図の噛
合いの後端面、第３図は第２図の線３−３における断面
図、第４図及び第５図は他の好適実施例の断片図、第６
図は第３図と似た拡大断片図で本考案の更に他の実施例
を示しており、第７図は本考案の更に他の好適実施例の
後端図である。 １０・・・・・・コーカー、１１・・・・・・シリンダ
ー、１２・・・・・・キャップ、１３・・・・・・ノズ
ル、１４・・・・・・後端、１５・・・・・・プランジ
ャー、１６・・・・・・切れ目、１７・・・・・・引掛
り、１８・・・・・・後縁、１９・・・・・・斜部、２
１・・・・・・内面、２２・・・・・・外面、２３・・
・・・・内側部材、２４・・・・・・開口、２５・・・
・・・円筒部。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 弾性のある変形出来る材料で形成された壁を持つシリン
   ダーと、前記シリンダーの端部近くの端部領域の内側に
   嵌め込まれたプランジャ一部材との間の噛合い装置にお
   いて、 ａ、前記シリンダーの前記端部領域における前記壁は、
   前記シリンダーの前記端部から等しく隔てられた複数個
   の分離した通し切れ目を有し、ｂ、前記通し切れ目は前
   記切れ目の各々と前記シノンダーの前記端部との間の前
   記壁の切片から引掛りを形成する位置にあり、 Ｃ１前記切れ目の各々は前記壁の周辺方向の長さが前記
   切れ目から前記シリンダーの前記端部までの前記引掛り
   の幅より大であり、 ｄ、前記プランジャ一部材は円形外面を有して前記シリ
   ンダーの前記内側に嵌め込まれ且前記シリンダーの前記
   端部から前記切れ目及び引掛りを過ぎて内方に滑ること
   が可能であり、 ｅ２前記プランジャ一部材は前記切れ目及び引掛りの僅
   かに軸線方向内方にある領域の前記壁を半径方向に膨張
   させるように前記シリンダー内に嵌め込まれ、それによ
   って前記引掛りを半径方向内方に引張り且つ保持し、そ
   して、 ｆ、前記プランジャ一部材は前記シリンダーの内側で前
   記切れ目より軸線方向内側に位置し、前記半径方向内方
   に引張られた引掛りは前記プランジャ一部材と前記シリ
   ンダ一端部との間に置かれて前記プランジャ一部材と噛
   合って該プランジャ一部材の前記シリンダ一端部方向へ
   の運動を阻止する噛合い装置。