JPS583009Y2 - 冷暖房機 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、冷房使用時、ヒートポンプ使用時及び冷媒加
熱蒸発器（以下冷媒加熱器と略）を使用して暖房を行な
う場合、同一の冷媒封入量でそれぞれ最大の冷暖房能力
及び最適な圧縮機の高低圧（冷房時低圧５．４１’４Ａ
ｄＧ 、高圧１８．５〜１９Ｋｇ／ｃｒ／ｌＧ、ヒート
ポンプ暖房時低圧３．８ Ｋ４ ／（ｙｙｆＧ 、高圧
１４．７ ＫＩｉＡＪＧ 、冷媒加熱暖房時低圧６Ｋｇ
／ｃｄＧＮ高圧１９Ｋｇ１ｃｒｌＧ ）で運転すること
を目的とする。

従来の空気熱源ヒートポンプ式冷暖房機は、暖房使用時
、外気温が低下した場合、室外熱交換器へ着霜して、熱
交換量が減少し充分な暖房能力が得られなかった。

この欠点を解決するために冷凍サイクル中に冷媒加熱器
を備え、暖房能力アップを計った。

しかし、冷媒加熱器を使用した場合、従来のヒートポン
プと同一のキャピラリを使用すると、冷凍サイクル中の
冷媒循環量が不足し、十分な暖房能力が得られない。

また、冷媒加熱器を使用して十分な暖房能力を得るキャ
ピラリを使用すると、ヒートポンプ使用時は冷媒循環量
が過多になり圧縮機に液もどりを起こし、暖房能力ダウ
ン、圧縮機ρ弁別れなどの問題が起こる。

また、冷房時は冷媒循環量が減少し能力が低下する問題
点が発生した。

本考案は前記従来の欠点を改良して冷房使用時、ヒート
ポンプ使用時及び冷媒加熱器使用時に同一冷媒封入量で
最大の能力、圧縮機の最適高低圧で運転するものである
。

そのための構成として、本考案は、圧縮機、四方弁、室
内熱交換器、室外熱交換器を順次環状に接続し、前記室
内熱交換器と室外熱交換器の間に冷媒加熱器を設げ、前
記室内熱交換器の冷房時の入口側で暖房時の出口側とな
る位置に冷暖両用キャピラリチューブを設け、前記冷暖
両用キャゼラリチューブと前記冷媒加熱器の間に並列に
、冷房専用キャピラリチューブ、ヒートポンプ専用キャ
ピラリチューブ、冷媒加熱用キャピラリチューブをそれ
ぞれ設け、冷房時には前記冷暖両用キャピラリチューブ
および前記冷房専用キャピラリチューブを使用し、ヒー
トポンプ暖房時には前記冷暖両用キャピラリチューブお
よびヒートポンプ専用キャピラリチューブを使用し、前
記冷媒加熱器による暖房時には前記冷暖両用キャピラリ
チューブおよび前記ヒートポンプ専用キャピラリチュー
ブおよび前記冷暖加熱用キャピラリチューブを使用する
ものである。

以下本考案の一実施例につき図面に沿って詳細に説明す
ると、１は圧縮機、２は四方弁、３は室内熱交換器で、
暖房時は凝縮器、冷房時は蒸発器として働く。

３′は室内側送風機、４は室内側に装着された冷暖両用
キャピラリチューブ、５は室外側に装着され逆止弁９と
直列に設けた冷房専用キャピラリチューブ、８は室外側
に装着され逆止弁１０と直列に設けたヒートポンプ専用
キャピラリチューブ、６は室外側に装着され電磁弁７の
開閉により作用し、前記ヒートポンプ専用キャピラリチ
ューブ８と併用する冷媒加熱用キャピラリチューブ、１
１は冷媒加熱用器具１２を具備した冷媒加熱器、１３は
室外熱交換器で、冷房時凝縮器、ヒートポンプ使用時は
蒸発器として働く。

１３′は室外側送風機、なお冷媒加熱器１１の使用時、
室外熱交換器１３は単に冷媒を流すのみで、室外側送風
機１３′は作動せず熱交換器として働きは行なわない。

次に動作を説明するに冷房時は図の点線矢印で示すよう
に、圧縮機１で圧縮された冷媒は四方弁２を通り室外側
熱交換器１３へ入り室外側送風機１３′の作動により放
熱凝縮し、冷媒加熱器１１に至る。

このとき冷媒加熱用器具１２は停止状態である。

次に冷媒は冷房専用キャピラリチューブ５で減圧され逆
止弁９を通過する。

このとき冷媒加熱用キャピラリチューブ６は電磁弁７に
より閉止されているので冷媒は流れない。

またヒートポンプ専用キャピラリチューブ８は逆止弁１
０により冷媒は流れない。

冷房専用キャピラリチューブ５で減圧された冷媒は室内
の冷暖両用キャピラリチューブ４で再度減圧され室内側
熱交換器３へ入る。

ここで室内側送風機３′の作動により冷媒は吸熱蒸発し
、四方弁２を通り圧縮器１に至る。

このサイクルにより冷房を行なう。

次にヒートポンプによる暖房を説明する。

冷媒の流れは図の実線矢印で示す。

圧縮機１で圧縮された冷媒は四方弁２の作動により、室
内側熱交換器３へ入り室内側送風機３′の作動により放
熱凝縮して、室内の冷暖両用キャピラリチューブ４で減
圧され、ヒートポンプ専用キャピラリチューブ８へ入る
。

このとき冷媒加熱用キャピラリチューブ６は電磁弁７に
より閉止されており冷媒は流れない。

また冷房専用キャピラリチューブ５も逆止弁９により冷
媒は流れない。

ヒートポンプ専用キャピラリチューブ８へ入った冷媒は
再度減圧され、逆止弁１０を介して冷媒加熱器１１へ流
入するが冷媒加熱用器具１２は停止状態である。

冷媒加熱器１１を通過後の冷媒は室外熱交換器１３へ入
り、ここで室外側送風機１３′の作動により吸熱蒸発し
四方弁２を通り圧縮機１に至る。

このサイクルによりヒートポンプ暖房を行なう。

次に冷媒加熱による暖房を説明すると、図の一点鎖線で
示すように、圧縮機１で圧縮された冷媒は四方弁２の作
動により室内熱交換器３へ入る。

室内熱交換器３へ入った冷媒は室内側送風機３′の作動
により、放熱凝縮し、室内の冷暖両用キャピラリチュー
ブ４で減圧され、ヒートポンプ専用キャピラリチューブ
８及び冷媒加熱用キャピラリチューブ６へ入る。

このとき電磁弁７は開状態である。

冷房専用キャピラリチューブ５へろ逆止弁９により冷媒
は流れない。

室外側のヒートポンプ専用キャピラリチューブ８と冷媒
加熱用キャピラリチューブ６は同一流量に設定して、両
方のキャピラリチューブの合成抵抗が小さくなり、ヒー
トポンプ専用キャピラリチューブ８より大流量が流れる
ようにしである。

それぞれヒートポンプ専用キャピラリチューブ８、冷媒
加熱用キャピラリチューブ８で再度減圧された冷媒は冷
媒加熱器１１へ入り加熱器用器具の作動により強制的に
吸熱蒸発する。

吸熱蒸発した冷媒は室外熱交換器１３を通り四方弁２を
介して圧縮機１に至る。

このとき室外側送風機１３′は停止している。このサイ
クルにより冷媒加熱による暖房を行なう。

以上のように本考案の冷暖房機は圧縮機、室内側熱交換
器、室外側熱交換器、四方弁、冷媒加熱蒸発器からなる
冷凍サイクルにおいて、冷暖両用キャピラリチューブ、
冷房専用キャピラリチューブ。

ヒートポンプ専用キャピラリチューブ、冷媒加熱用キャ
ピラリチューブをそれぞれ設け、運転条件に合わせて前
記各キャピラリチューブを選択的に使用したもので、冷
房時、ヒートポンプ使用時及び冷媒加熱器使用時にそれ
ぞれ同一冷媒封入量で最大能力及び最適な圧縮機の高低
圧で運転できるきわめて実用的効果の犬なるものである
。

【図面の簡単な説明】

図は本考案の一実施例における冷暖房機の冷媒サイクル
図である。 １・・・・・・圧縮機、２・・・・・・四方弁、３・・
・・・・室内熱交換器、４・・・・・・冷暖両用キャピ
ラリチューブ、５・・・・・・冷房専用キャピラリチュ
ーブ、６・・・・・・冷媒加熱用キャピラリチューブ、
７・・・・・・電磁弁、８・・・・・・ヒートポンプ専
用キャピラリチューブ、９．１０・・・・・・逆止弁、
１１・・・・・・冷媒加熱器、１３・・・・・・室外熱
交換器。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 圧縮機、四方弁、室内熱交換器、室外熱交換器を順次環
   状に接続し、前記室内熱交換器と室外熱交換器の間に冷
   媒加熱器を設け、前記室内熱交換器の冷房時の入口側−
   Ｃ−１１Ｊｔ房時の出口側となる位置に冷暖両用キャピ
   ラリチューブを設け、前記冷暖両用キャピラリチューブ
   と前記冷媒加熱器の間に並列に冷房専用キャピラリチュ
   ーブ、ヒートポンプ専用キャピラリチューブ、冷媒加熱
   用キャピラリチューブをそれぞれ設け、冷房時には前記
   冷暖両用キャピラリチューブおよび前記冷房専用キャピ
   ラリチューブを使用し、ヒートポンプ暖房時にハ前記冷
   暖両用キャピラリチューブおよびヒートポンプ専用キャ
   ピラリチューブを使用し、前記冷媒加熱器による暖房時
   には前記冷暖両用キャピラリチューブおよび前記ヒート
   ポンプ専用キャピラリチューブおよび前記冷暖加熱用キ
   ャピラリチューブを使用する冷暖房機。