JPS5829437Y2 - 冷蔵庫の中ヒンジ取付構造 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 考案の利用分野 本考案は冷凍室扉と冷蔵室扉間に設けられ、上記両扉を
回動自在に軸着する冷蔵庫の中ヒンジ取付構造に関する
ものである。

従来技術 従来のこの種牛ヒンジの取付構造は冷凍室と冷蔵室を区
画する中仕切断熱壁にある程度の強度をもったヒンジ座
を取付け、この補強座に該中ヒンジにかかる強度をもた
せるようにしただけのものであった。

考案の目的 本考案はかかる補強座に冷蔵庫箱体自体の変形防止等の
付帯的機能をもたせる他、上記補強座の取付構造を簡単
にするものである。

考案の概要 外箱と内箱との間に発泡断熱材を充填し、且つ上記内箱
内を中仕切壁をもって冷凍室と冷蔵室に区画し、さらに
上記室前面に冷凍室扉と冷蔵室扉を中ヒンジをもって回
動自在に取付けた冷蔵庫に於いて、上記発泡断熱材中に
補強座を設け、且つ中ヒンジ座固定金具の係止部をその
補強座と内箱とに連通して設けられた穴内に通した状態
の中ヒンジ座固定金具と中ヒンジ座をネジで同時に中仕
切壁に固定するに当り、固定金具の係止部と中ヒンジ座
の係止フランジとで内箱と補強座を挟持し、更に中ヒン
ジ座前面の化粧カバーを介して中ヒンジを取付けた。

考案の実施例 以下本考案の詳細を図に示す一実施例で説明すると、１
は冷蔵庫箱体、この冷蔵庫箱体１は外箱２、内箱３、断
熱材４等より構成されている。

一般に上記断熱材４は現場発泡のポリウレタンフォーム
等が使われる。

５は上記内箱３内を冷凍室、冷蔵室に区画する中仕切で
ある。

６は中ヒンジ、この中ヒンジ６に上記冷凍室、冷蔵室の
前面開口部を閉塞する扉の一端がそれぞれ軸着される。

又、上記中ヒンジ６は中仕切断熱壁に固着されるもので
ある。

７は上記内箱３の裏面にポリウレタンフォーム充填時に
取付けられた補強座で該ポリウレタンフォーム自身の接
着力に依って固着されている。

８は上記補強座７に明けられた係止孔で内箱３に設けら
れた係止孔３ａに対向している。

９は中仕切断熱壁に一端がネジ１０止めされ他端が上記
補強座７及び内箱３に明けられた係止孔３ａ、８を挿通
し補強座７に係止された中ヒンジ座固定金具である。

（この固定金具９は後述するヒンジ座の固定具を兼ねて
いる）即ち、上記固定金具９は図にも示す如く一端にネ
ジ孔９ａを他端に係止部９ｂを有する他、上辺に孔を有
する取付部９Ｃを下辺に係合溝を有するフランジ部９ｄ
を有するものである。

１１は上記固定金具９に取付けられたヒンジ座である。

このヒンジ座１１の一端は先に固定金具９を中仕切断熱
壁に固着しているネジ１０により中仕切断熱壁５に同時
ネジ止めされ、他方は内箱３に当接し内箱が内側に収縮
しようとするのを防止している。

このヒンジ座１１は図にも示す如くネジ１０止めされる
ネジ孔１１ ａを一端に有し、他端に内箱３に当接する
係止フランジ１１ ｂを有する他、上記固定金具９の取
付部９Ｃに対向する孔を有する取付部１１Ｃ１及びフラ
ンジ部９ｄの係合溝に係合する保合部１１ ｄを有して
いる。

１２は化粧カバーで上記固定金具９及びヒンジ座１１を
中仕切断熱壁５に取付けた後、その前面に取付けられる
ものである。

かかる構成を有する冷蔵庫に於ける中ヒンジ６の取付構
造に付いて説明すると、先ず中仕切断熱壁５を内箱３に
取付けた後、固定金具９の係止部９ｂを内箱３に設けら
れた孔３ａ及び補強座７に明けられた孔８を挿通して補
強座７に係止させた所にヒンジ座１１の係合部１１ ｄ
をフランジ部９ｄの保合溝に係合させネジ１０をもって
両者を中仕切断熱壁６に固定するものである。

この後化粧カバー１２を取付け、次に中ヒンジ６を先の
ヒンジ座１１の取付部１１ ｅの孔を利用して冷蔵庫箱
体に取付けるものである。

考案の効果 本考案は以上説明した如く冷蔵庫箱体自体の変形を中ヒ
ンジ取付用の各部材で防止することができる他、簡単な
作業で沖ヒンジを固定できるものである。

また、内箱は補強座を介して、中ヒンジ座固定金具の係
止部で係止しているので、ポリウレタン断熱材発泡圧に
よる箱体の変形が防止できるばかりでなく、中ヒンジ座
固定具の係止部が内箱にくい込むのを防止できるもので
ある。

【図面の簡単な説明】

第１図〜第３図は本考案を備えた冷蔵庫の中ヒンジ取付
構造を示す要部説明図で第１図が断面図であり第２図が
正面図、第３図は第２図のＸ−Ｘ線断面図である。 第４図は本考案の中ヒンジ座固定金具の斜視図であり、
第５図はヒンジ座の斜視図で゛ある。 １・・・・・・冷蔵庫本体、２・・・・・・外箱、３・
・・・・・内箱、４・・・・・・断熱材、５・・・・・
・中仕切、６・・・・・・中ヒンジ、７・・・・・・補
強座、８・・・・・・係止孔、９・・・・・・ヒンジ座
固定金具、１０・・・・・・ネジ、１１・・・・・・ヒ
ンジ座、３ａ・・・・・・孔、１２・・・・・・化粧カ
バー、９Ｃ・・・・・・取付部、９ｄ・・・・・・フラ
ンジ部、９ｂ・・・・・・係止部、１１ ｄ・・・・・
・係合部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. １．外箱２と内箱３との間に発泡断熱材５を充填し、且
   つ上記内箱３内を中仕切壁５をもって冷凍室と冷蔵室に
   区画し、さらに上記室前面に冷凍室扉と冷蔵室扉を中ヒ
   ンジ６をもって回動自在に取付けた冷蔵庫に於いて、上
   記発泡断熱材４中に補強座７を設け、且つ中ヒンジ座固
   定金具９の係止部９ｂをその補強座７と内箱３とに連通
   して設けられた穴内に通した状態の中ヒンジ座固定金具
   ９と中ヒンジ座１１をネジ１０で同時に中仕切壁５に固
   定するに当り、固定金具９の係止部と中ヒンジ座１１の
   係止フランジｌｌｂとで内箱３と補強座７を挟持し、更
   に中ヒンジ座１１前面の化粧カバー１２を介して中ヒン
   ジ６を取付けたことを特徴とする冷蔵庫の中ヒンジ取付
   構造。 ２、中ヒンジ固定金具に設けられた係止穴に中ヒンジ座
   の上下に設けられた係止片の一方を挿入すると共に、他
   方の係止片を中ヒンジ固定金具にネジ等をもって固定し
   た実用新案登録請求の範囲第１項記載の冷蔵庫の中ヒン
   ジ取付構造。