JPS5828483Y2 - トラクタ−における作業機昇降装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、車台の後方に作業機を上下動自在に装備した
トラクターにおいて、作業機の昇降荷重の影響を少なく
するとともに作業機昇降装置の製作を容易にすることを
目的とするものである。

本考案は、作業機を上下動自在に支持するための平行リ
ンク機構を形成するためのロアーリンクとして作用する
連結杆の支持端部および該連結杆を回動させるための油
圧シリンダーの支持端部な車台に枢支して両者の枢支点
を共に車台とし、連結杆および油圧シリンダーにかかる
昇降荷重を共に車台に加え車台以外の部材（例えばミッ
ションケース、・・ンドル台）への昇降荷重の悪影響な
防止するとともに、連結杆の枢支点と油圧シリンダーの
枢支点とを共に同一部材である車台に設けることにより
両枢支点間の位置精度を高め作業機昇降装置の製作を容
易にするものである。

以下、図面に示す実施例にもとすいて本考案を詳細に説
明する。

車台１の前端部を前車輪２で支持し、車台１の後端をミ
ッションケース３の下端前面に固着しミッションケース
３の下部に軸架１６した後車輪４により車台１の後端部
を支持する。

車台１の上方に原動機５を搭載し、原動機５の側方と、
□ンションケース３の上部側方との間に、ベルト伝動装
置６を取付け、原動機５の駆動力をベルト伝動装置６お
よびミッションケース３を介して左右一対の後車輪４に
伝達して、後車輪４を駆動車輪とする。

前車輪２は、単輪であり且つキャスタ一方式で支持され
て前後左右に回動自在である。

後車輪４の後方に作業機を連結し該作業機を作業機昇降
装置Ａによ？圃場面に対し上下動自在とするとあるが、
作業機としては、耕耘装置、田植装置、播種装置等の各
種の農用作業機がアタッチメントとして本体に連結され
ることは公知の農用移動車と同様であるが、実施例にお
いては、ロータリ耕耘装置Ｉを装備した。

ロータリ耕耘装置７は、耕耘ミッションケース８の下端
部に耕耘部７′を装着し上端部より耕耘入力軸９を突出
させ、該耕耘入力軸９に、ミッションケース３の上端部
側方に突出したＰＴＯ軸１軸上０伝動ケース１１を介し
て動力を入力して耕耘部１′が駆動され、耕耘ケース１
２、耕耘カバー１３、安全カバー１４がロータリ耕耘部
７′の後方上部に設けられている。

作業機昇降装置Ａは、昇降荷重の大部分を負担するとこ
ろのロアーリンクとして機能する連結杆１５と、昇降荷
重を補助的に負担し主として耕耘装置７の傾斜角を規制
するところのトップリンクとして機能する伝動ケースと
よりなる平行リンク機構によりロータリ耕耘装置７を上
下動自在に支持し、油圧シリンダー２０の油圧作動によ
りロータリ二耕耘装置７を圃場面に対し上下動可能とす
るものであり、耕耘□ンションケース８の前面下部に連
結ヒツチ１７を固定し、車台１の後端上部にスプライン
軸１８を回動自在に支持させ、連結ヒツチ１１に機体横
力向にボルト１９を着脱自在とし、連結杆１５の支持端
部なスプライン軸１８により車台１の後端上部に、作業
機側端部をボルト１９により耕耘ミッションケース８の
中間部に、それぞれ枢支し、連結杆１５を上下方向に回
動自在とする。

車台１の中間部に油圧シリンダー２０の支持端部２０ａ
を枢支２１し、油圧シリンダー２０に挿入したピストン
ロッド２２の先端部と、回動片２３の端部とをピン２４
で枢着し、回動片２３０基部をスプライン軸１８にスプ
ライン係合させて、回動片２３と連結杆１５とが一体的
に回動するよう構成したが、連結杆１５の延長部で回動
片２３を形成しスプライン軸１８に代えてボルト等によ
り車台側面に枢着して連結杆１５と回動片２３とを一体
化してもよい。

伝動ケース１１内に、駆動スプロケット２５、チェノ２
６および従動スプロケット２７を内装するとともに、Ｐ
Ｔ。

軸１０に遊嵌した軸受と耕耘入力軸９に遊嵌した軸受と
を伝動ケース１１の両端部に嵌着し、ＰＴ。

軸１０を支点として耕耘入力軸９側が上下動自在とし、
伝動ケース１１をトップリンクとして機能させる。

次に、上記の油圧シリンダー２０への作動油供給回路に
ついて説明する。

ミッションケース３の上面に油圧ポンプ２８を固定し、
ポンプ入力軸２９と、□ソションケース３の上端部より
突出させた第２ＰＴＯ軸３０とをプーリー３１、ベルト
３２、プーリー３３′ｆｒ：介して伝動し、油圧ポンプ
２８に連通した油圧バルブ３４の出力ポートと油圧シリ
ンダー２０の入力ポートとを油路３６を介して連通させ
、油圧バルブ３４の操作レバー３６の操作により油圧シ
リンダー２０の作動を制御可能とする。

図において、３７はハンドル台、３８はハンドル杆であ
る。

耕耘作業時には、第３図Ｐ、Ｑに示す如く、ロータリ耕
耘部７′を圃場面より下方に位置させる。

耕深調整にあたっては、操作レバー３６の操作により油
圧シリンダー２０への作動油の供給を制御スル。

即ち、耕深を大とする場合には、ピストンロッド２２を
短縮させてピン２４を′ｑ”の位置へ移動させることに
よりロータリ耕耘部７′をＮｕ Ｑｊｊの位置まで降下
させる。

耕深を小とする場合には、同様にピン２４をｎｐｌｌの
位置としロータリ耕耘部７′を１１ｐ″′の位置としロ
ータリ耕耘部７′をｔｔ ｐｎの位置まで上昇させるも
のであり、ピン２４をｑ−ｐの範囲内で回動させて耕深
をＱ−Ｐの範囲で調整する。

機体回行、路上走行、畦越え等のためロータリ耕耘部７
′を引上げることが所望される場合には、操作レバー３
６を操作して、油圧シリンダー２０に作動油を供給する
ことにより、ピストンロッド２２を伸長させてピン２４
の位置を“ｒ”とじ回動片２３を下方へ回動させること
により連結ヒツチ１７が上昇しロータリ耕耘部１′は゛
Ｒ″′位置へ上昇する。

本考案は、上述したように、車台後方に作業機を平行リ
ンク機構を介して上下動自在に支持し、平行リンク機構
において昇降荷重を主として負担するロアーリンクとし
て機能する連結杆の支持側の枢支点と、該連結杆を回動
させるための油圧シリンダーの枢支点とを、共に車台に
設けたから、トップリンクで昇降荷重を補助的に負担さ
せ昇降荷重を主として車台に負担させ車台と他の部材と
の接合個所への悪響を少くなくし機体の耐久性を良くす
ることができ、また、連結杆の支持側の枢支点と油圧シ
リンダーの枢支点との、互いに関連する２個所の枢支点
について、共に同一部材の車台に設けたので両枢支点間
の相対位置精度を高め、製作、組立等を容易にする効果
がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本考案にかがる作業機昇降装置を装備した歩
行形トラクターの側面図、第２図は同じく平面図である
。 第３図は、作業機昇降装置の作動を示すもので、作業機
（ロータリ耕耘部）の上下位置を変更して示す第１図同
様の側面図である。 １・・・・・・車台、２・・・・・・前車輪、４・・・
・・・後車輪、７・・・・・・作業機（ロータリ耕耘装
置）、１１・曲・伝動ケース（トップリンク）、１５・
・・・・・連結杆（ロアーリンク）、２０・・・・・・
油圧シリンダー、Ａ・・・・・・作業機昇降装置。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 原動機を搭載した車台を前車輪および後車輪で支持し車
   台の後方に作業機を連結したトラクターにおいて、作業
   機を平行リンク機構を介して上下動自在に支持し該平行
   リンク機構のロアーリンクとして作用する連結杆の支持
   端部を車台後端部に枢支し、油圧シリンダーを車台と前
   後力向に平行させその支持端部を車台中間部に枢支させ
   、油圧シリンダーに挿入したピストンロンドの先端部と
   、前記連結杆と一体的に回動する回動片の端部とを枢着
   してなる作業機昇降装置。