JPS5825637Y2 - 調整装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はテレビジョン受像機等の電気機器に用いること
ができる調整装置に関するものである。

第１図、第２図は従来の調整装置の一例を示すものであ
り、シャーシ１に水平状態にプリント基板２が取付けら
れている。

このシャーシ１の前面に略コ字状の補助シャーシ３が設
けられ、この補助シャーシ３の前面板に複数個の可変抵
抗器４が取付けられている。

この補助シャーシ３には小さなプリント基板５が設けら
れており、この可変抵抗４の端子はこのプリント基板５
に直接接続されている。

そしてプリント基板５は複数本のリード線６によってプ
リント基板２と電気的に接続されている。

可変抵抗４の調整軸７にはっまみ８が取付けられている
。

可変抵抗４の調整軸７、つまみ８はキャビネット９の前
方開口部１０より突出している。

キャビネット９の前方開口部の一部を覆うエスカッショ
ン１１が設けられ、このエスカッション１１の下端に設
けた欠除部１２より、上記っまみ８の下端が露出するよ
うになっている。

そして、この露出したつまみ８を覆う開閉可能な蓋体１
３が設けられている。

調整を行なう場合には蓋体１３を開き、つまみ８の下端
に指を当ててつまみ８を回転させて行なつ。

この装置はシャーシ１の他に補助シャーシ３を必要とし
、プリント基板２の他にプリント基板５を必要とし、さ
らに両プリント基板２と５とを接続するためのリード線
６を必要とする。

このように従来の装置は部品点数が多く、コスト高にな
り、しかも組立の作業性もリード線６を半田付しなけれ
ばならないので悪いものである。

本考案は部品点数が比較的少なく安価で組立の作業性の
良い調整装置を提供しようとするものであり、以下本考
案の一実施例を図面を用いて説明する。

第３図に示すようにプリント基板１４を水平状態に取付
けたシャーシ１５を設ける。

このシャーシ１５は第５図に示すキャビネット１６の底
板に取付けられる。

複数個の可変抵抗１７がシャーシ１５の前方端部にその
調整軸１８がキャビネット１６の前方開口部１９に向う
ように取付けられて可変抵抗１７の調整軸１８には補助
調整軸２０が取付けられており、この補助調整軸２０の
先端につまみ２１が取付けられている。

そしてこの補助調整軸２０とつまみ２１はキャビネット
１６の前方開口部１９より突出している。

２０．２１は一体のものでもよい。前方開口部１９を含
むキャビネット１６の開口部の一部を覆うエスカッショ
ン２２が設けられている。

このエスカッション２２のつまみ２１に対向する部分は
欠除されて欠除部２３となっている。

エスカッション２２の内側に存在して上記欠除部２３を
覆うカバー２４を設け、このカバー２４をシャーシ１５
にビス２５によって固定する。

２６．２７はエスカッション２２の内側に設けられたカ
バー２４を位置決めするリブである。

カバー２４には段部２８が設けられ、この段部２８につ
まみ２１の下端を露出させる透孔２９が設けられている
。

また、カバー２４の内壁にはつまみ２１に設けた凹部３
０に嵌入する突片３１が設けられている。

さらに、上記欠除部２３を覆うカバー３２が軸３３の部
分で回転するように設けられている。

調整を行なうときには扉３２を開き、つまみ２１の下面
に指を当ててつまみ２１を回転させればよい。

つまみ２１の凹部３０に突片３１が嵌入しているので補
助調整軸２０の存在にもかか゛わらず、調整軸１８を滑
らかに回転させることができる。

この本考案装置と第１図、第２図の従来の装置とを比較
するとわかるように、本考案の装置には新たに補助調整
軸２０とカバー２４を必要とするが、プリント基板５．
補助シャーシ３．リード線６が不要になり、全体として
部品点数は少し減少するとともに安価になり、さらに、
リード線６の接続作業が不要になるので組立の作業性も
良くなるものである。

また、カバー２４をあらかじめシャーシ１５に取付けて
つまみ２１の凹部３０にカバー２４の突片３１を嵌入し
ておくことができるのでエスカッション２２とは完全に
独立しており、組立は容易になる。

以上のように本考案によれば部品点数が比較的少なく、
安価に実施することができ、しかも、あらかじめカバー
をシャーシに固定してカバーの突片をつまみの凹部に嵌
入できるため、その後の組立を容易に行うことができる
ものである。

さらに補助調整軸を用いているにもかかわらず、つまみ
の前端面中央に設けた凹部にカバーの突片が回転自在に
嵌入しているので、つまみによる調整はなめらかに行え
るものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の調整装置の一部分の斜視図、第２図は同
装置の要部の側断面図、第３図は本考案の一実施例にお
ける調整装置の一部分の斜視図、第４図は同装置の一部
品の断斜視図、第５図は同装置の要部の断側面図である
。 １５・・・・・・シャーシ、１４・・・・・・プリント
基板、１６・・・・・・キャビネット、１７・・・・・
・可変抵抗、１８・・・・・・調整軸、１９・・・・・
・前方開口部、２０・・・・・・補助調整軸、２１・・
・・・・つまみ、２２・・・・・・エスカッション、２
３・・・・・・欠除部、２４・・・・・・カバー、２８
・・・・・・段部、２９・・・・・・透孔。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. プリント基板を水平状態に取付けたシャーシをキャビネ
   ットの底板に取付け、上記シャーシの前方端部に複数個
   の可変抵抗器をその調整軸が上記キャビネットの前方開
   口部に向うように取付け、上記可変抵抗器の調整軸に補
   助調整軸を取付けて、この調整軸が上記キャビネットの
   前方開口部より突出するよう構威し、この補助調整軸の
   先端につまみを設け、上記キャビネットの前方開口部を
   覆うエスカッションを設け、このエスカッションの上記
   つまみに対向する部分は欠除されて欠除部となっており
   、上記エスカッションの内側に存在して上記欠除部を覆
   うカバーを設け、このカバーには段部が形成され、この
   段部に透孔を設けて上記つまみの下端部が上記カバーよ
   り露出するよう構威し、上記カバーをシャーシに取付け
   、上記つまみの前端面の中央に設けた凹部に上記カバー
   に設けた突片を回転自在に嵌入した調整装置。