JPS58214046A - Ｖベルト - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、横断面がＶ形状の動力伝達用Ｖー＝ルトの改
良に関するものである。

Ｖベルトは、プーリー両傾斜溝に対する換作用により普
通の平ベルトに比べて大きな摩擦力が得られるので、大
動力の伝達に適しているが、大きな張力がか＼るため、
ゴム製Ｖベルトでは、伝達動力に耐えられない場合があ
る。

またゴム製Ｖ−″ルトは弾性に富んでいるため、ヒステ
リシス損失が大きい。

このような不都合を解消したものとして金属製Ｖベルト
が開発されており、その一例として第１図ないし第２図
に図示されるような金属製Ｖベルトがある。

前記金属製Ｖ′ベルトは、相互に重ねられた多数の無端
状薄鋼板々ルト０１に、その長手方向に亘り鋼製動力伝
達駒部材０２をビン０３で一体に嵌着して構成されてい
る。

しかしながら、第１図ないし第２図に図示の金属製Ｖベ
ルトでは、鋼製動力伝達駒部材０２と鋼板ベル）０１と
の接触は平面による接触であるので、両者の接触法線力
は小さくて摩擦力が弱くまた鋼板ベルト０１の僅かな伸
びや駒部材０２の製作誤差等によって前記駒部材０２相
互間の接触圧力が、同駒部材０２の前後によって変化し
た場合、ベル）０１と駒部材０２とは相対的な滑りを生
じ、イル）０１および駒部材０２の摩耗の原因となり、
また駒部材０２相互が遊ぶようなことになると、トルク
伝達も円滑、に行なわれなくなる。

さらににル）０１と駒部材０２の摩耗対策として駒部材
０２のｄルト接触面０４を平面でなく、第３図に図示す
るように、凸曲面に形成したものもあるが、このような
改良により、ベルト０１と駒部材０２との相対的な滑り
が少なくなることにはならない。

しかも第１図ないし第２図に図示の金属製Ｖベルトニお
いては、可撓性改善のために鋼板ベルト０１が多数重ね
られており、この結果、プーリーと接触する回転範囲Ｘ
では外側のイル）　０１　カ伸びることになり、ベル）
０１相互接触面で摩擦して発熱を起すと−もに、同接触
面が摩耗し、トルク伝達効率が悪い。

不発ＨＡ　ハ；＝　ノような欠点を除去したＶベルトの
改良に係り、その目的とする処は、伝達容量が大きくて
伝達効率の高いＶベルトを供する点にある。

以下第４図ないし第８図に図示された本発明の一実施例
について説明する。

１０は、自動二輪車用無段変速機１における駆動要プー
リー２と従動柵プーリー４に架渡される金属製のＶベル
トで、同金椙製Ｖイル）　１０は、無端状可撓性支持部
材たる断面円形の鋼製エンドレスロープＪ１と、両側面
１３が傾斜角θの■形傾斜伝達面に形成された多数の動
力伝達駒部材たる金属製■プロ゛″り１２とよりなって
いる。

また前記Ｖブロック１２においては、外方から内方へ向
い傾斜角がαとなるように傾斜した■形傾斜ｉ？Ｉ￥１
４が左右対称に２条形成され、同■ブロック１２の左右
両側上端係止部Ｉ５の内面■６は上下方向に指向した平
面に形成され、同左右両側上端係止部１５の外面１７は
上方から下方に向い内方へ傾斜した傾斜面に形成されて
いる。

さらに前記ＶブロックＩ２の左右両側上端係止部′　内
面１６と接する受部片２１と左右両側上端係止部外面１
７と係合する係合部片２２とが、保持部材２ｏの両端に
形成されている。

しかして前記金属製ＶブロックＩ２の平行な前後端面１
８においては、エンドレスロープ１１の中心線と一致す
る中立Ｗ、１．８　ａから同ブロック１２の内方に向っ
て傾斜端面１９が形成され、同前後両傾斜端面１９が延
長して交叉した線０がら前妻端面Ｉ８の中を部１８　ａ
迄の距Ｍｒが、前記ブーり−２，４最小半径と略等しく
またはより小さくなるように、前記傾斜端面１９の傾斜
角βが設定されている。また第１１図に図示するように
、前後端面Ｉ８の中立部１８　ａと前記傾斜端面１９と
の面企、エンドレスロープ１１の中心線上に中心を持つ
ｒ′（金属製ＶブロックＪ２の厚さ）なる半径で曲面化
してもよい。

第４図ないし第８図に図示の実施例は前記したよう９こ
構成されているため、金属製Ｖブロック１２の前後端面
中立部１８　ａが相互に密接するように、長さおよび太
さが全く同一の２本の鋼製エンドレスロープ１１に多数
の金属製Ｖブロック１２における二条のＶ形傾斜溝１４
をそれぞれ嵌合し、■ブロック１２の左右両側上端係止
部内面１６に保持部材２ｏの受部片２１を衝接させた状
態で同係止部外面１７に保持部材２０の係合部片２２を
係合させれば、金属製Ｖヘイレ）　１０を組立ることが
できる。

また金属製Ｖブロック１２のＶ形傾斜伝達側面１３テ金
Ｊｄ、％　Ｖ　イル）　１０の接触面が形成され、シか
モ同金属製Ｖベルト１ｏおよび駆動プーリー２、従動フ
！Ｊ　　４間の見掛けの摩擦係数μ′Ａ　はμＡ Ｚ　　　　　　　　　　　ｚ であり、かつθを約２０〜４０°にすると、見掛けの摩
擦係数μ＾は、金属製Ｖベルト１０およびプーリー２．
４の材料間の摩擦係数μへの約２〜３倍に達する。

さらに金属製■ブロック１２のＶ形傾斜溝１４およびエ
ンドレスロープ１１間の見掛けの摩擦係数μ８は、第８
薗に図示される説明図から理解され、前記（１）式と同
様に、 であり、例えばαを４５°にすると、見掛けの摩擦係数
μ′Ｂは、鋼製エソドレスロープ１１および金属製Ｖブ
ロック１２の材料間の摩擦係数μ５の約２倍となる。

ソシテ各金属製Ｖブロック１２に対して鋼製エンドレス
ロープ１１は２木製着されているため、鋼製エンドレス
ロープ１１および金属製■ブロック１２間の摩擦力は２
倍となって、第１図ないし第２図に図示の鋼板へ゛ルト
０１と駒部材０２とに働く摩擦力に比べて約４倍となり
、鋼製エンドレスロープ１１と金属製Ｖブロック１２と
の間で滑りを阻止することが可能となる。

従って金属製Ｖ″′″ル）　１０に潤滑油が付着して、
ｍＷエンドレスロープ１１および金属製ｖ１ブロック１
２の材料間の摩擦係数μ、が小さく、かつプーリー２．
４および金属製Ｖブロック１２の材料間の摩擦係数μＡ
が小さくても、プーリー２．４、金属製■ブロック１２
および鋼製エンドレスロープ１１の接触面間で滑りを生
ずることがなく、高い伝達トルクが得られる。

また金属製Ｖブロック１２の平行な前後両端面１８には
、エンドレスロープ１１の中心線と一致する中立部＋８
　ａから内方へ向けて傾斜端面１９が形成され、同傾斜
端面１９の延長交叉線Ｏから中立ｇ１８ａ迄の距離ｒが
プーリー２、”−４の最小半径と略等しくまたはより小
さくなるように、傾斜端面１９の傾斜角βが設定されて
いるため、金属製Ｖ−″ルト１０が直線状態の場合には
、隣接する金属製Ｖブロック１２の平行な前後両端面】
８が相互に接触する。そして金属製Ｖベルト１０がブー
’Ｊ　　２．４の最小半径部分を回る場合には、隣接す
る金属製Ｖブロック！２の１７部分１９′が相互に接触
するとともに、鋼製エンドレスロープ１１は前記ブーＩ
Ｊ−２，４の最小半径ｒの曲率で彎曲するので、エンド
レスロープ１１（７）中立面では引張りを受けることが
なく、鋼製エンドレスロープ１１はＶ−＜ルト１０の初
期張力およびトルク伝達に基ずく張力による伸び以外に
伸びることがない。この結果、金属製Ｖベルト（０の耐
久性が良い。

さらに金属製Ｖブロック１２のＶ形傾斜伝達面１３がプ
ーリー２．４の■溝面３．５に圧接した場合、その榛作
用により左右両側上端係止部１５が相斤に接近するよう
に金属製Ｖブロック１２は曲げ荷重を受けるが、同係止
部１５の内面１６が保持部材２０の受部片２１に接して
、前記曲げ荷重を負担するため、金属製Ｖブロック１２
は曲げ変形せず“、・Ｖ−＝ル）　１０を介したブーＩ
Ｊ−２，４間のトルクの伝達が確実に行なわれる。

第４図ないし第８図に図示の実施例では、２木の同一寸
法のエンドレスロープＩＩ　：Ｅ　Ｖブロック１２の２
条のＶ形傾斜溝１４にそれぞれ嵌合したが、前記ロープ
１１の約２倍の長さのロープ乙を２重に彎曲させて、■
ブロック２４のＶ形傾斜溝５に嵌合させてもよく、この
ような実施例では２本のエンドレスロープ１１の寸法誤
差や２条の■形傾斜満１４の寸法Ｗ４差によるロープ１
１と■ブロック１２トノ嵌合関係の不均衡が消去され、
両■形傾斜溝２５にロープ２３が均等に密接することが
できる。

この実施例の場合には、第９図および第１０図に図示さ
れるように（エンドレスロープ２３がＶブロック２４に
対して交叉した状態に嵌合されるため、■ブロック２４
の高さが高くなり、交叉した部分のＶブロック２４　ａ
におけるＶ形傾斜溝２５ａは深く形成される。

前記実施例では、エンドレスロープ１１およびＶブロッ
ク］２は金属製であるが、ポリアセクールの如き合成樹
脂でこれらを構成してもよい。

また無段変速機のみならず、普通のイルト伝導機構にも
本発明は勿論適用可能である。

さらにエンドレスロープ１１の断面形状が円形であった
が・ｖ珍傾斜溝１４に密接しうるような梯形断面でもよ
い。

さらにまたＶブロックＩ２を相互に接触させずに分離し
た状態でエンドレスロープ１１に取付けてもよい。

本発明では、両側面がＶ形傾斜伝達面に形成された多数
の動力伝達駒部材を、無端状可撓性支持部材にてその長
手方向に結束したＶ−Ｓルトにおいて、同無端状可撓性
支持部材と接触する前記動力伝達駒部材の接触面を■形
傾斜溝に形成したため、前記無端状可撓性支持部材と動
力伝達駒部材とに櫟力を作用させて、両者間の摩擦力を
平面接触の場合の摩擦力よりも著しく増加させることが
でき、前記両者間の滑りをできるだけ阻止して、伝達容
量を増大させるとともに伝達効率を向上させることがで
きる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の金属製Ｖ−＝ルトをプーリーに架渡した
状態の側面図、第２図は第１図のＴＩ　−ｎ線に沿って
截蹴ｕた横断面図、第３図は従来の他の金属製■ベルト
の横断面図、第４図は本発明に係るＶ″：ルトの一実施
例を自動二輪車用無段変速機に適用した側面図、第５図
は第４図のＶ−Ｖ線に沿って截断した横断面図、第６図
はその側面図、第７図はその拡大側面図、第８図は前記
実施例における摩擦力増大の原理を図示した説明図、第
９図は本発明の他の実施例の平面図、第１０図は第９図
のＸ−Ｘ線に沿って截断した横断面図である。 １・・・自動二輪車用無段変速機、２・・・駆動プーリ
ー、３・・・Ｖ溝、４・・・従動プーリー、５・・・■
溝、１０・・・金属製Ｖ−″ルト、１１・・・鋼製エン
ドレスロープ、１２・・・金属製Ｖブロック、１３・・
・Ｖ形傾斜伝達側面、１４−・・Ｖ形傾斜溝、１５・・
・左右両側上端係止部、１６・・・左右両側上端係止部
内面、１７・・・左右両側上端係止部外面、１８・・・
前後端面、１９・・・傾斜端面、加・・・保持部材、２
１・・・受部片、２２・・・係合部片、２３・・・鋼製
エンドレスロープ、２４・・・金属製ｖブロック、５・
・・ｖ形傾斜溝。 代理人　弁理士　江　原　　望　外１名第１図 第２図　　　第３図 第５図 范６図 １ノ 第７図 第８図 第９図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、両側面がＶ形傾斜伝達面に形成された多数の動力伝
   達駒部材を、無端状可撓性支持部材にてその長手方向に
   結束したＶベルトにおいて、同無端状可撓性支持部材と
   接触する前記動力伝達駒部材の接触面をＶ形傾斜溝に形
   成したことを特徴とするＶ−＝ルト。 ２、両側面がＶ形傾斜伝達面に形成された多数の動力伝
   達駒部材を、無端状可撓性支持部材にてその長手方向に
   結束してなり、駆動Ｖプーリーおよび従動Ｖプーリー間
   に巻装されるＶベルトにおいて、同無端状可撓性支持部
   材と接触する前記動力伝達駒部材の接触面をＶ形傾斜溝
   に形成し、前記無端状可撓性支持部材の中立面と接する
   位置よりＶベルト内方に向い前記駒部材の相隣接する部
   分を先細に形成し、同先細傾斜面が交わる線より前記中
   立面に達する距離を前記プーリーの最小ピッチ円径と略
   等しくまたはより小さく設定したことを特徴とするＶベ
   ルト。 ３、前記動力伝達駒部材の相隣接する部分において、前
   記無端状可撓性支持部材の中立面より外方は同一厚さに
   形成されると＼もに前記中を面に曲率の中心を有する所
   定の半径にし、前記先細傾斜面の少くとも一部を形成し
   たことを特徴とする特許