JPS5819301B2 - カテ−テル内に插入可能な電極アセンブリ - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は応急的にペースメーカとして使用されたり、
血流測定に使用可能な電極アセンブリに関する。

通常、応急的にペースメーカとして使用されるカテーテ
ル式血流計は端部がループ状に形成された２線式プロー
ブを備えている。

このループ・ワイアはカテーテル内にある時には平たん
になり、このカテーテルから出されて、心臓または血管
内へと導入された時には凸レンズ状ループとなる。

このループ・ワイアを再びカテーテル内に引戻す場合、
このループ・ワイアが心弁や他の突起部と引っかかる危
険性がある。

この発明はこのようなループ状カテーテルプローブの欠
点を良好に解消し、カテーテルの外径をより小さくし得
る電極アセンブリを提供するために生み出されたもので
ある。

この発明の目的は端部がループ状ではなく自由端で終結
する複数のワイアを有し、応急的ペースメーカに使用さ
れる電極アセンブリを提供することにある。

この発明の別の目的は自由端部の長さが相互に異なる複
数のワイアを有した電極アセンブリを提供することにあ
る。

更にこの発明の別の目的は金属管体が自由端部および他
端部に固定された複数のワイアを有した電極アセンブリ
を提供することである。

この発明の一態様によると、血管内の血流を測定し得る
と共に、応急的にペースメーカとしても使用可能な電極
アセンブリが提供される。

この電極アセンブリは自由端部が異なる長さをもつ複数
のワイアをもつ２線式、３線式または４線式ワイアアセ
ンブ゛りを備えている。

これらのワイアの自由端部には金属管体が取付けられて
いる。

この金属管体はカテーテル内において、長手方向に間隔
をおいて配置される。

金属管体およびワイアを収納するのに必要とされるとこ
ろの、このカテーテルの内径は従来のループワイアを収
納するためのカテーテルの内径より小さい。

以下、図面を参照してこの発明の詳細な説明するが、こ
の明細書全体を通して、同一部品には同一参照符号を付
して説明する。

第１図に示す電極アセンブリ１０は、絶縁被覆された一
対のワイア１２ａおよび１２ｂを備えている。

これらのワイア１２ａおよび１２ｂは絶縁被覆された細
い巻線１４により一束にまとめられて２線式ワイアアセ
ンブリ１２を形成している。

この巻線１４はワイア１２ａおよび１２ｂの自由端部１
６ａおよび１６ｂの手前で終結している。

自由端部１６ａは自由端部１６ｂより長く形成さ１れて
いる。

第７図に明確に示されるように、金属管体１８が、例え
ばワイア１２ａの自由端部１６ａを収納するように設け
られている。

ワイアアセンブリ１２上には、絶縁膜２０が形成されて
いる。

この絶縁膜２０はワイア１２ａの自由端部から部分的に
はがされこのワイアの露出部に、例えば銀を詰めたエポ
キシ等の導電性接合剤が設けられている。

金属管体１８の両端にはエポキシ等の絶縁材料から成る
ビーズ２３および２５が取付けられている。

・ ２線式ワイアアセンブリ１２の他端には、第１図お
よび８図に示されるように、２個の金属管体２４および
２６が形成されている。

これらの金属管体は外部の電気回路に結合される。

金属管体２４が取付けられている位置において、絶縁膜
２０がワイア１２ａの端部からはがされ、この露出部に
金属管体２４を取着するための導電性接合剤３０がコー
ディングされる。

この金属管体２４はワイア１２ａおよび１２ｂを取囲む
ようにして形成されているが、ワイア１２ｂからのみ絶
縁さされている。

またこの金属管体２４の両端には絶縁性接合ビーズ３２
および３４が形成されている。

この金属管体２４から軸方向に離れた位置において、金
属管体２６が設けられている。

この金属管体２６が設けられている位置において、絶縁
膜２０がワイア１２ｂから部分的に除去されて、金属管
体２６は導電性接合剤３６によりこのワイア１２ｂに結
合されている。

この金属管体２６の両端には絶縁性接合ビーズ３８およ
び３９が取付けられている。

これらの金属管体２４および２６が形成されている位置
においては、巻線１４はワイア１２ａおよび１２ｂには
巻回されていない。

第２図は可撓性カテーテル４０内に収納された金属管体
１８を示す。

このカテーテルは例えば第１図に示すように血管４２お
よび右心房４１を介して三尖弁４５へと挿入される。

電極アセンブリ１０はこのカテーテル４０を介して、三
尖弁４５を通過して右心室４４へと挿入される。

ここで、２個の金属管体１８が右心室４４の対向壁４６
に当接する。

この後、カテーテル４０が心臓から取除かれる。

第３図および４図は電極アセプリンの製造工程の説明図
である。

ベリリウ銅、ベリリウムニッケル等の適当な合金により
形成され、例えば０．００４ないし０．１．２５インチ
の径をもつ細い弾力性のあるワイア１２′がポリエチレ
ンフェス等の絶縁膜２０によりコーティングされる。

次に、このワイア１２′がループ４８′を形成するよう
にわん曲される。

この後、第５図に示すように、ワイア１２ａおよび１２
ｂが揃えられて、例えば０．００２インチの径をもつ絶
縁された銅のワイア１４により束にされる。

このワイア１４を、例えばポリエチレンフェス等の硬化
性絶縁材料を使用して、ワイア１２ａおよび１２ｂに固
定することが可能である。

ループ４８′は図中Ａ−Ａ線に沿って切断される。

シこれにより、自由端部１６ａは自由端部１６ｂより長
く形成される。

この自由端部１６ａおよび１６ｂ上の絶縁膜２０が除去
さ札 この部分に金属管体１８が取付けられる。

自由端部１６ａは少なくとも金属管体１８の全長分だけ
自由端部１６ｂ：より長く形成されている。

これは、カテーテル４０内において金属管体が占める容
積を最小にするためである。

この金属管体１８間の軸方向の分離により、これらの金
属管体が従来の場合よりも細く形成されたカテーテル４
０内を通過すること。

を可能にしている。

上述したワイアアセンブリを使用することにより従来の
ループ式プローブよりも心室４４の壁に対してより良い
接触が得られる。

これは、例えば従来のループの最大径よりも更に大きく
ワイアのご自由端部を拡げることが可能だからである。

また、金属管体１８は従来の閉ループワイアよりも大き
な表面積をもっているので、これらの金属管体１８は心
室の内壁とより確実に接触する。

更にワイアの自由端部が内壁の突出部に引掛かることは
・ない。

またカテーテルを細く形成することが可能であるので、
血管を通してこのカテーテルを心室または他の器管に容
易に導ひくことが可能である。

第９図は電極アセプリン１０’の別の実施例を示す。

この実施例において、結合用ワイア１４は二極式ペース
メーカの機能を得るために、第３の端子１６ｃを形成し
ている。

すなわち、第１図に示す電極アセンブリ１０に直流電圧
をかける場合、端子１６ａおよび１６ｂには異なる極性
の電圧が印加されるが、この実施例における電極アセン
ブリ１０′においては、端子１６ａおよび１６ｂには同
極性の電圧が印加され、心臓の外側における血管内に配
置された端子１６ｃに異極性の電圧が印加される。

また端子１６ａおよび１６ｅに同極性の電圧を印加し、
端子１６ｂに異極性の電圧を印加したり、端子１６ｂお
よび１６ｃに同極性の電圧を印加し、端子１６ａに異極
性の電圧を印加することが可能である。

二極性ペースメーカの機能を果すためには端子１６ｃを
心臓の外側に配置することが必要である。

心房および心室の脈動を整調することが要望される場合
がある。

このような場合には、第１０図に示す電極アセンブリ１
σ′を使用することが可能である。

この電極アセンブリ１０“は例えば端子１６ａ、１６ｂ
、１６ｄおよび１６ｅをもつ４線式のワイアアセンブリ
により形成される。

端子１６ｄおよび１６ｅはそれぞれ端子１６ａおよび１
６ｂと同様に形成されている。

この電極アセンブリ１０“の他端には、金属管体２４ま
たは２６と同様に構成された４個の金属管体が設けられ
ている。

心房および心室を順次脈動させる場合、カテーテル４０
は前述したように右心房を介して三尖弁へと導ひかれる
。

また電極アセンブリ１０“はこのカテーテル４０を介し
て導入されて、端子１６ａおよび１６ｂを右心室の内壁
に当接させる。

この後、カテーテル４０が取りはずされると、端子１６
ｄおよび１６ｅが拡がり心房の内壁に当接する。

電極アセンブリ１０“の他端に設けられた金属管体に直
流電圧が印加され、例えば最初に端子１６ｄおよび１６
ｅに直流パルスを与え、次に端子１６ａおよび１６ｂに
パルスを与えることにより通常の心脈機能をシミュレー
トする。

ここでは説明していないが、例えば心筋梗塞が発生した
場合に、僧帽弁を介して左心室内に導入されたカテーテ
ル内に配置された電極アセンブリ（例えば０．００４イ
ンチの径のワイアにより形成される）が左心室の伸縮運
動を決定するために使用される。

この場合、放射線しゃ断染料がこのカチーチルを介して
左心室に導入され、心臓に電極を取付けた後に電極アセ
ンブリにパルス電圧を与えることにより、通常の場合よ
りも大きく、心臓を収縮させる。

この心臓の動きを表示して梗塞により心臓が受けた障害
を見ることが出来る。

またこの電極アセンブリは心室用のＥＫＧモニクとして
も使用可能であり、心臓疾患による心筋振動が起きた場
合には心筋振動抑制装置に切換えられる。

以上に説明したように、自由端部を異なる長さに形成す
るこ吉により、２線式、３線式または４線式ワイアアセ
ンブリを従来の場合より細いカテーテル内に挿入するこ
とが可能となる。

また米国特許明細書（４３７５７７７３）に開示されて
いるように一対の電極部を血管の内壁に接触した状態で
対向して配置しこの一対の電極部を結ぶ線および血液の
流れる方向に対して直交する方向に磁界をかけることに
より、この電極部間には、血液の流量に応じた電位差が
発生することが知られている。

従って、本発明の電極アセンブリの自由端部とは反対側
の端部に電位差検出回路を結合する：ことにより従来の
ループ式カテーテルプローブの場合と同様にして、この
電極アセンブリを血流測定のために使用することが可能
である。

以上に本発明を、実施例を挙げて説明したが、この発明
はこの実施例のみに限定されるものではなく、種々変更
可能である。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の一実施例に係る電極アセンブリの概
略的構造説明図、第２図はカテーテル内に収納された電
極アセンブリの自由端部の断面図、第３図ないし６図は
第１図に示す電極アセンブリを製造する場合の工程を説
明するための製造工程説明図、第７図は電極アセンブリ
の自由端部の断面図、第８図は第１図に電極アセンブリ
を８−８線に沿って切断して示す断面図、第９図および
１０図はそれぞれ、この発明の別の実施例に係る電極ア
センブリの構造説明図である。 １２ ａ 、 １２ ｂ−ワイア、１６ａ、１６ｂ−・
・・自由端部、１８・・・・・・金属管体、２２・・・
・・・導電性接合剤。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 相互に絶縁され、それぞれの自由端部の長さが異な
   るところの複数の導電性ワイアと、自由端部を除いて、
   これらの導電性ワイアのほぼ全長にわたって巻回されて
   導電性ワイアの束を形成する巻回ワイアと、前記導電性
   ワイアにそれぞれ電気的に結合されるように、前記自由
   端部に取付けられ、カテーテル内に挿入された時に軸方
   向において間隔をおいて配置されるところの複数の電極
   と、前記導電性ワイアの他端部に取付けられてこれらの
   導電性ワイアを外部回路に結合する導電性結合。 手段とを備えたところのカテーテル内に挿入可能な電極
   アセンブリ。 ２、特許請求の範囲第１項記載の電極アセンブリにおい
   て、前記導電性ワイアが弾性材により形成され、前記自
   由端部がカテーテル外においては相１互に離反すること
   を特徴とするカテーテル内に挿入可能な電極アセンブリ
   。 ３ 特許請求の範囲第１項記載の電極アセンブリにおい
   て、前記電極は管状に形成され、両端には、半球状絶縁
   性部材が取付けられていることを特徴とするカテーテル
   内に挿入する可能な電極アセンブリ。 ４ 特許請求の範囲第３項記載の電極アセンブリにおい
   て、前記導電性結合手段は前記導電性ワイアのそれぞれ
   の他端部と電気的に結合された導電性エレメントを備え
   ていることを特徴とするカテ−テル外に挿入可能な電極
   アセンブリ。 ５ 特許請求の範囲第４項記載の電極アセンブリにおい
   て、前記導電性エレメントは軸方向においてそれぞれ間
   隔をおいて配置されていることを特徴とするところのカ
   テーテル内に挿入可能な電極アセンブリ。 ６ 特許請求の範囲第５項記載の電極アセンブリにおい
   て、前記各導電性エレメントは前記導電性ワイアを取囲
   みこの中の１つの導電性ワイアと電気的に結合されると
   ころの導電性管状部材により構成されていることを特徴
   とするところのカテーテル内に挿入可能な電極アセンブ
   リ。 ７ 特許請求の範囲第６項記載の電極アセンブリにおい
   て及前記導電性エレメントが前記導電性ワイアに導電性
   部材により結合されていることを特徴とするところのカ
   テーテル内に挿入可能な電極アセノブ１月 ８ 特許請求の範囲第１項記載の電極アセンブリにおい
   て、前記導電性ワイアが２線式ワイアアセンブリを形成
   していることを特徴とするところのカテーテル内に挿入
   可能な電極アセンブリ。 ９ 特許請求の範囲第１項記載の電極アセンブリにおい
   て、前記導電性ワイアが４線式ワイアアセンブリを形成
   していることを特徴とするところのカテーテル内に挿入
   可能な電極アセンブリ。 １０特許請求の範囲第１項記載の電極アセンブリにおい
   て、前記巻回ワイアは前記導電性エレメントおよび前記
   導電性ワイアの他端部間において軸方向に分離されて、
   電気的コンタクトを形成していることを特徴とするとこ
   ろのカテーテル内に挿入可能な電極アセンブリ。