JPS581928B2 - ガスヤキモノキ - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はガス焼物器に関するものである。

従来ガス焼物器は多数の種類が提案されているが、大別
するとガス燃焼器を焼くものゝ上に置く場合と下に置く
場合がある。

然してガス燃焼器を焼くものゝ上に設置する構造のもの
は焼く肉、魚の脂肪等が燃焼器に落ちることがなく脂肪
の燃焼がまれで煙が少ない、清潔である、器具の損傷が
少ない等の利点がある反面火が上昇する性質上からも下
向の放射で効率が悪く従って時間がか入りその結果焼上
りの味が落ちる等の欠点があった。

この為多くはガス燃焼器に於てガス燃焼器を下に置く構
造をとっているが、この場合前記の如く焼き物の脂肪等
が燃焼器上に落ち飛散し器具その他を汚し煙が出て使用
環境の悪化と器具の汚損を招来した。

これを避けるべく燃焼器を脂肪等から離す方法が提案さ
れている。

その一は燃焼器を耐熱ガラスで覆う方法であり、他の一
は燃焼器の位置を焼くものゝ直下から外方に移す方法で
ある。

然るに前者はガラスが高価なことゝ、脂肪等がガラス上
に落ちる為これを常に清掃しなければ使用できない問題
点があり、後者は燃焼器の性質上、換言すれば火の性質
上真上を熱するため焼く部分よりその外側器部を熱する
傾向があり使用者に苦痛を与えている。

そこで本発明に於ては燃焼器を焼く部分の真下から離し
た構造をとり乍ら従来の欠点を除去した加熱方法をとる
ことが出来るガス焼物器を提案せんとするもので燃焼管
の上方に位置させた遮蔽板と筐体側壁間に二次空気流入
路Ａを形成させると共に燃焼管を二次空気流入路Ａ内又
はその下面に置き且つ筐体に密着させる一方燃焼管の下
部の筐体は密閉させ更に筐体と内壁によって囲繞される
燃焼室を二次空気流入路Ａにより二次空気取入口と連通
させたことを特徴とする。

以下図に示す実施例について説明すると、１は筐体でそ
の下部に抽出体２を挿通自在に収納させ、下部は略密封
状と為しておく、その上部には開口３を形成させてある
。

４は筺体１の側壁でその上部寄りに傾斜壁５を形成させ
ておく。

該傾斜壁５は外方に傾斜させても内方に傾斜させてもよ
いが、内方の場合の方が狭い場所で済むので有利である
。

該傾斜壁５に多数の透孔６，６・・・・・・を穿設し二
次空気取入口としてある。

前記傾斜壁５の傾斜は透孔６を犬ならしめ空気流入量の
増大を図るためのものである。

７は遮蔽板でその一端は傾斜壁５の上端に固定させ、そ
の他端は傾斜壁５Ｆ端或は透孔６，６・・・・・・の下
端と適宜の間隔を有する如く傾斜壁５と適宜の角度を構
成してある。

該遮蔽板７の内端は上方に折曲して内壁８となし、更に
その上端は折曲して折曲縁９とし筐体１の開口９縁部１
０を適宜の間隙を置いて対向させてある。

１１はガス燃焼管で傾斜壁５と遮蔽板７によって形成さ
れる二次空気流入路Ａ内或はそれに面して両側壁４，４
に略対向して設けられる。

然して該ガス燃焼管１１は傾斜壁５と略密接して設ける
のがよい。

然も該ガス燃焼管１１は開口３或は内壁８の垂線の内側
に位置ではなく外側に位置するのがよい，Ｂは燃焼室で
筺体１、内壁８によって囲繞され且ガス燃焼管１１の位
置附近より上部に形成される１２，１２・・・・・・は
噴出孔でガス燃焼管１１上に於て二次空気流入路Ａに而
し、且や〜燃焼室Ｂ側に位置させてある。

１３は載台で開口縁部１０と折曲縁９間に形成される隙
間に挿脱自在に設けてある。

１４は抽出体２の把手１５はガスコック１６はガス供給
管である。

次いでその作用及び機能について説明すると、ガス燃焼
管１１の噴出孔１２，１２・・・・・・より噴出される
ガスに点火されると炎は上方に上がらんとするこの時燃
焼室Ｂ内の空気が消費される。

然るに透孔６，６・・・・・・より流入した空気は二次
空気流入路Ａに充満している為燃焼室Ｂと二次空気流入
路Ａでは温度差があり、二次空気流入路Ａ内の空気は燃
焼室Ｂに流入する。

この空気の流入路にガス燃焼管１１が二次空気流入路Ａ
を狭める如く或いは狭く形成した該路Ａに面してある為
、空気の流入につれて炎は押され燃焼室Ｂ中央方向にた
なびくことになる。

この為燃焼室Ｂはガス燃焼管１１の近辺だけでなく中央
方向も加熱され、両側のガス燃焼管１１，１１間に加熱
空気が横たわる形で形成され、該加熱空気の上昇対流に
よって開口３附近は平均して加熱される。

従って開口３縁部１０，１０附近は殆んど加熱されるこ
とがない。

又焼き作業時、載せ台１３，１３間に載せられた魚、肉
等は均一な熱で焼かれると共に排出される脂肪等の汁は
燃焼管１１ ，１１には何等関係なく、その間に落ち適
宜水を収納させる抽出体２に落ちる。

上記の如き本発明によれば、燃焼管の上方に位置させた
遮蔽板と筐体側壁間に二次空気流入路Ａを形成させると
共に燃焼管を二次空気流入路Ａ内又はその下面に置き且
つ筐体に密着させる一方燃焼管の下部の筐体は密閉させ
更に筐体と内壁によって囲繞される燃焼室を二次空気流
入路Ａにより二次空気取入口と連通させたので、燃焼室
と二次空気流入路間で急激な空気の流れが形成されガス
燃焼管の炎を燃焼室中央まで押出し燃焼室全巾に亘る略
均一な加熱空気を形成させ、開口部縁部を加熱すること
なく開口部を均一に加熱する。

然もガス燃焼管に汁等が附着することなく、この為極め
て簡単な機構によって作業のし易い且煙の出ない清潔な
製品が得られる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明−実例一部縦断斜面図、第２図は同上一
部分断縦断拡大正面図である。 １・・・・・・筐体、２・・・・・・抽出体、３・・・
・・・開口、４・・・・・・側壁、５・・・・・・傾斜
壁、６・・・・・・透孔、７・・・・・・遮蔽板、８・
・・・・・内壁、９・・・・・・折曲線、１０・・・・
・・開口縁部、１１・・・・・・ガス燃焼管、１２・・
・・・・噴出孔、Ａ・・・・−・二次空気流入路、Ｂ・
・・・・・燃焼室。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 燃焼管の上方に位置させた遮蔽板と筐体側壁間に二
   次空気流入路Ａを形成させると共に燃焼管を二次空気流
   入路Ａ内又はその下面に置き且つ筐体に密着させる一方
   燃焼管の下部の筐体は密閉させ更に筐体と内壁によって
   囲繞される燃焼室を二次空気流入路Ａにより二次空気取
   入口と連通させたことを特徴とするガス焼物器。