JPS5819226Y2 - 金属根太取付け金具 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、床パネルを受ける金属製根太を、床梁に取付
けるための金具に関する。

第１図は、建築物におけるこれらの取付は状態を示し、
金属根太１は、床梁２，２間に渡して取付けられ、この
根太１の上に床パネル３，３・・・・・・が、電動釘打
機等によって釘打ちされるものである。

しかして、第２図は、従来における金属根太の取付構造
を示しており、釘１ａを挿込んで床梁２に取付けた取付
金具２ａには、その左右両端を折曲した挿込み片３ ａ
、３ ａが垂設され、この挿込み片３ ａ 、３ ａ
の上端を更に下方へ新曲して弾性を持たせ、これを根太
１下面の開口４ ａ 、４ ａへ挿込んで取付けられて
いる。

しかしながら、このような構造であると、根太１に開口
４ａ、４ａを設けるための加工が必要となり、コスト高
となる欠点があった。

本考案は上記従来の欠点に鑑みてなされたもので、根太
側には何らの加工を行なう必要がなく、コストを低減し
た金属根太の取付は金具を提供せんとするものである。

本考案の構成を一実施例を示す図面に基づいて説明する
と以下の通りである。

第３図が本考案に係る取付は金具４の全体構造を示して
おり、図において５は、金属板を台形に切断した基板で
あり、この基板５の底辺側には、左右一対の押え片６，
６が連設され、これらの押え片６゜６は、第４図の如く
、基板５上部側へ彎曲状に折返された後更に、上方へ緩
やかに折曲されて、全体にＳ字形に折返されている。

７は、両押え片６，６０間において、基板５に穿設した
釘穴であり、この釘穴７の上部側は釘の頭部が落ち込む
皿状凹部８が形成されている。

一方、台形基板５の上辺部側は、直角に下方へ折曲９さ
れており、更にその先端が斜め下方へ新曲された後上方
へ折曲１０され、更に、上方へ折曲１１された後斜め内
方へ折曲１２されて全体に５角形状の支持部１３を構成
している。

さて、上記の構成からなる取付は金具４を用いて、金属
根太１を取付ける方法を説明すると、金属根太１は、第
５図及び第６図の如く鉄製の角パイプ状であって、まず
、この角パイプ状根太１の下辺１４両端に、押え片６，
６を挿込んで、該押え片６，６と基板５とによってこの
下辺１４部を挾持した状態で取付ける。

なお、その際、基板５の釘穴７に上方から釘１５を予め
挿込んでおく。

次に、Ｈ形鋼からなる床梁２には、その上辺の所要個所
に予め釘穴１６が形成されており、この釘穴１６に、上
記基板５より突出する釘１５の先端を挿込んで取付ける
ものである。

また、その際、第４図の如く、下方へ折曲された５角形
支持部１３の先端は、上記床梁２への取付は時に、その
弾性によって内方へ屈曲して釘１５の挿入を容易とし、
取付は後はその先端が床梁２に当接し、釘１５が床梁２
の釘穴１６より抜けて取付は金具４が外れるのを防止す
る抜は止めの役割をなす。

１７は、取付は金具４と床梁２上辺との間に介装される
ゴム製弾性シートであって、釘１５は、このシート１７
に形成した釘穴をも貫通している。

なお、押え片６は、第５図の如くその外側の端面１８を
根太１の内側面に合せた寸法としておけば、該根太１の
左右の振れが防止される。

以上の如く本考案の取付は金具は、基板と押え片との間
で金属根太の端部を挾持するものであるから、従来の如
く、根太側には何らの加工を施す必要がなく、シたがっ
て加工コストが低減され、全体に安価となる効果が得ら
れる。

【図面の簡単な説明】

第１図は建物の床部骨の構造を示す側面図、第２図は従
来例の取付は金具を用いた取付構造を示す分解斜視図、
第３図は本考案取付は金具の斜視図、第４図は本考案金
具による金属根太の取付構造を示す縦断側面図、第５図
は同じく正面図、第６図は同じく分解斜視図である。 １・・・・・・金属根太、２・・・・・・床梁、４・・
・・・・取付は金具、５・・・・・・基板、６・・・・
・・押え片、７・・・・・・釘穴。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 床梁の上辺に重ねる基板の一端を、該基板上面側に折返
   して押え片とし、これら押え片と基板とによって、金属
   根太の一片を挾持すべくなし、基板には釘挿込み用の釘
   穴が形成されていることを特徴とする金属根太取付は金
   具。