JPS5818658Y2

JPS5818658Y2 - 収穫機における分草装置

Info

Publication number: JPS5818658Y2
Application number: JP1977158473U
Authority: JP
Inventors: 永島稜威夫; 高木陽治
Original assignee: 三菱農機株式会社
Priority date: 1977-11-26
Filing date: 1977-11-26
Publication date: 1983-04-15
Also published as: JPS5484225U

Description

【考案の詳細な説明】従来コンバイン又はバインダー等の収穫機にトいて、刈
刃の前方に設けた左右の殻稈梳起体の中間部の申分草体
は略板伏乃至は錐状をなし、かつ殻稈梳起体より後位に
配設されていたので、殻稈と共に掻き込腫れる藁屑、雑
草及び泥土等が申分草体上に押し月けられながら堆積し
、それが殻稈の掻込を妨害し、更には殻稈を折り曲げた
り刈取後の株元部の移送の障害となる欠点があった。

本考案は両側方から殻稈と共に掻込１れて申分草体上に
堆積せんとする藁屑、雑草、泥土等を殻稈梳起体の梳起
爪及び掻込回転体によって積極的に梳き上げ又は掻き取
って除去し、前記藁屑等が堆積せんとするのを防止して
株元部を円滑に案内して掻込み、株元部の移送遅れと乱
れ及び折曲を防止し、以って整然とした分草掻込搬送を
行い得る収穫機にトける分草装置を提供せんとするもの
であって、刈刃７の前方両側に分草体６，６と、少くと
も一対の殻稈梳起体ＩＬ１１とを設け、刈刃７の上方に
板面が前記殻稈梳起体１１，１１より緩傾斜となってい
て株元を掻込む掻込回転体１４を設け、前記殻稈梳起体
ＩＬ１１の中間部に申分草体１２を設けた収穫機にトい
て、該申分草体１２を、後部の側縁が側面視で前記掻込
回転体１４と略平行でかつ掻込回転体１４の下面に一部
重合する分草案内板１２ａと、該分草案内板１２ａの中
央部に立設されていて前縁の側面が梳起爪１１′の先端
の上昇軌跡に近接して対面した分草部１２ｂになると共
に板面が左右の掻込通路を区分する区画部になる板体と
で構成したことを特徴とするものである。

以下図面に示す実施例について本考案を更に詳細に説明
すると、１は走行装置を有する機台２の＝側に搭載した
脱穀装置であって、その他側には籾詰装置３が設けてあ
り、該籾詰装置３の前方には座席４及び操作盤５等から
なる操縦部が設けである。

寸た、前記脱穀装置１の前方には前部両側に分草体６，
６を有し、その後方に刈刃７を取代け、刈刃７の一側上
方から他側の後上方の脱穀装置にｆ」随するフィードチ
ェーン８の始端にわたって株元揚送チェーン９が張設し
てあり、その上方には穂先搬送体１０が設けである。

そして、前記分草体６，６の内側には左右一対の殻稈梳
起体１１．、１１を斜設し、それらの中間部でかつ分
草体６，６より後位には申分草体１２が設けてあり、こ
の申分草体１２は上方からみると略菱形をなし、横断面
は第６図に示すように両側部が多少下がったへ字状をな
し後方両側縁は株元揚送チェーン９及び後述する掻込搬
送チェーン１６の搬送面に対向した分草案内板１２ａと
、第５図に示すように側方からみると殻稈梳起体１１と
同位置で同一傾斜をなし、その側面に梳起爪１１′・・
・の先端が近接した状態で上昇する梳上げ分草部１２ｂ
と、該梳上げ分草部１２ｂと前記分草案内板１２ａの中
央部とを連結した上下方向の板状の区画部１２ｃとで構
成されている。

更に、前記株元揚送チェーン９の前端を巻掛けたスプロ
ケットの軸１３は株元揚送チェーン９の上下に突出して
おり、それらの突出部にはそれぞれ星型の掻込回転体１
４，１４が固定してあり、株元揚送チェーン９の方向を
第４図に示す如く、機体の進行速度νと殻稈梳起体の梳
起速度■との合成により前傾姿勢で梳起される殻稈ａの
稈身方向と直交するようにした場合、前記上下の掻込回
転体１４，１４の直径は等しくかつ上側の掻込回転体１
４は分草案内板１２ａの上面に一部重合している。

第２図及び第５図は掻込回転体１４，１４の他の実施例
を示すものであって、刈取装置をできるだけ脱穀装置１
に接近させて機体の長さを短かくすべく株元揚送チェー
ン９及び穂先搬送体１０等を急傾斜となした場合、上方
の掻込回転体１４を下方のそれより小径となして、第２
図に示す如くそれらの掻込回転体１４，１４の回転軌跡
の前端を前述の例と同様梳起される殻稈の稈身方向と一
致させたものである。

捷た、いずれの実施例に３いても申分草体１２の他側に
むける株元揚送チェーン９の前端と対称位置には前述と
全く同様な掻込回転体１４，１４が上方から１駆動され
る軸１５に取何けてあり、この軸１５と前記申分草体１
２の後部との間には掻込搬送チェーン１６が設けである
。

更に、左右２対の掻込回転体１４，１４・・・の上下で
対をなすものは第６図に示す如く申分草体１２の分草案
内板１２ａの上下に重合している。

な釦図面中１７は挾扼杆月の扱深さ調節チェーン、１８
は株元揚送チェーン９の終端近傍に対設した挾扼レール
、１９は前処理枠に立設した支柱２０と殻稈梳起体１１
から垂下させた連杆２１等によって保持されていて揚上
搬送面の外側を覆うカバーである。

次に作用について説明すると、分草体６，６で分草され
た立毛殻稈は殻稈梳起体ＩＬ１１の梳起爪１１′に係止
され、その斜め後上方へ向けて移動する梳起速度■と機
体の進行速度νとの合成速度により第２図又は第４図に
示す如く前傾姿勢で梳起される。

そして、この前傾姿勢に梳き起された殻稈は機体の一側
寄りでは株元揚送チェーン９の上下の掻込回転体１４，
１４により上下２個所で同時に掻き込寸れて株元揚送チ
ェーン９と申分草体１２の分草案内板１２ａの後側縁と
の間に導入される。

寸た機体の他側では別の一対の掻込回転体１４゜１４に
よって上下同時に係止して掻込捷れた穀稈は株元掻込チ
ェーン１６と分草案内板１２ａとの間に導入され、それ
が株元揚送チェーン９に合流する。

その際、申分草体１２は両側方に突出する分草案内板１
２ａと区画部１２ｃとの間は広い空間に形成されている
ので、藁屑及び殻稈と共に掻込１れた雑草や泥土等上記
広い空間から自由に落下し、それらが分草案内板１２ａ
上に堆積しても上方の掻込回転体１４かこれを掻取る。

オた、前記分草案内板１２ａの前部の両側縁Ａは末広が
りになってかつ掻込回転体１４，１４に沿っているため
、梳上げ分草部１２ｂで分草された殻稈を地面に近い株
元部から徐々に上部に接触しながら押し分けて掻込回転
体１４，１４に円滑に作用せしめ、後部両側縁は刈取ら
れた殻稈の株元部を株元揚送チェーン９及び株元掻込チ
ェーン１６と同方向に訃いて対向し的確に掻込揚送し、
区画部１２ｃは分草された殻稈を分割案内すると共に横
倒れを防止する。

更に申分草体１２の梳上げ分草部１２ｂに引掛って集積
されんとする藁屑や雑草を梳起爪１１′・・・の先端が
近接して上昇することによりすべて掻取るので無理なく
整然と分草して折り曲げることなく円滑に分草掻込みす
ることができる。

更に又、上記梳上げ分草部１２ｂの立上り長さが梳起爪
１１′が梳上げ分草部１２ｂに近接して梳上げ掻取作用
をしていない状態が生じてその間に藁屑や雑草が梳上分
草部に引掛かったり絡み例き、次位の梳起爪１１′が上
昇しながら掻取らんとしても的確な梳上げ掻取はできな
いが本案においては常時中くとも一つの梳起爪１１′が
梳上げ分草部１２ｂに接近し作用しているので梳上げ分
草部１２ｂに藁屑や雑草が引掛ったり絡み月くことが殆
んどなく整然とした良好な分草掻込み及び搬送を行うこ
とができる。

前記のようにして左右両側から掻込捷れて合流した殻稈
の株元部は扱深さ調節チェーン１７と挾扼杆とに受は継
がれて殻稈の長さに応じた調節を施され、穂先部は一貫
して穂先搬送体１０によって後送される。

このようにして後送された殻稈の株元部は扱深さ調節チ
ェーン１７の終端から挾扼レール１８と株元揚送チェー
ン９との間に再度挾持されて脱穀装置１のフィードチェ
ーン８と挾扼レール８′とに継送され、穂先部は供給口
に挿入される。

本考案は前述のように刈刃Ｉの前方両側に分草体６，６
と、少くとも一対の殻稈梳起体１１゜１１とを設け、刈
刃７の上方に板面が前記殻稈梳起体ＩＬ１１より緩傾斜
となっていて株元を掻込む掻込回転体１４を設け、前記
殻稈梳起体１１゜１１の中間部に申分草体１２を設けた
収穫機にトいて、該申分草体１２を、後部の側縁が側面
視で前記掻込回転体１４と略平行でかっ掻込回転体１４
の下面に一部重合する分草案内板１２ａと、該分草案内
板１２ａの中央部に立設されていて前縁の側面が梳起爪
１１′の先端の上昇軌跡に近接して対面した分草部１２
ｂになると共に板面か左右の掻込通路を区分する区画部
になる板体とで構成したので、区画部１２ｃの左右に広
い空間が形成され殻稈の株元部は分草案内板１２ａの掻
込方向へ向う側縁と、棟上方向に沿う区画部１２ｃの上
縁部の分草部１２ｂとで上下２個所の接触により案内さ
れることとなり、きわめて小さな搬送抵抗となしてスム
ーズに搬送することができると共に藁屑等は分草案内板
１２ａ上を自由に落下するか又は殻稈と共に移動し、分
草案内板１２ａ上に堆積しても掻込回転体１４は殻稈を
掻き込みながら掻き落してし甘う。

昔た、短稈を掻込み案内する場合に左右両側から掻き込
オれる殻稈は区画部１２ｃにより明確に区分され、株元
部には藁や雑草が多いにも拘らず絡み合って乱れること
を防止し整然と掻込み搬送することができる。

更に刈取部の左側又は右側のみで刈取った場合に区画部
は、殻稈の株元部が他側へ移動するのを防止しその姿勢
を乱すことがない。

更に斗た、梳上げ分草部の側面は梳起爪１１゜１１′に
より常時掻き上げられるため藁屑や雑草が絡みつくこと
がなく整然とした分草及び梳起しをすることができる。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施シ１１を示すものであって、第１
図は本案を施したコンバインの正面図、第２図は要部の
側面図、第３図は第２図にむけるＡ矢視図、第４図は他
の例の側面図、第５図は要部の拡大側面図、第６図は第
５図にトけるＢ矢視図、第７図は要部の正面図、第８図
は要部の斜視図である。１・・・脱穀装置、６・・・分草体、７・・・刈刃、９
・・・株元搬送チェーン、１１・・・殻稈梳起体、１２
・・・申分草体、１４・・・掻込回転体。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

（１）刈刃７の前方両側に分草体６，６と、少なくとも
一対の殻稈梳起体ｉ１．ｉｉとを設け、刈刃７の上方に
板面が前記殻稈梳起体ＩＬ１１より緩傾斜となっていて
株元を掻込む掻込回転体１４を設け、前記殻稈梳起体Ｉ
Ｌ１１の中間部に申分草体１２を設けた収穫機にトいて
、該申分草体１２を、後部の側縁が側面視で前記掻込回
転体１４と略平行でかつ掻込回転体１４の下面に一部重
合する分草案内板１２ａと、該分草案内板１２ａの中央
部に立設されていて前縁の側面が梳起爪１１′の先端の
上昇軌跡に近接して対面した分草部１２ｂになると共に
板面が左右の掻込通路を区分する区画部になる板体とで
構成したことを特徴とする収穫機にトける分草装置。
（２）申分草体１２の分草部の上縁の長さを前記梳起爪
１１’、１１’のピッチと略等しいか乃至はやや長く
した実用新案登録請求の範囲第１項記載の収穫機におけ
る分草装置。