JPS5817271Y2 - デンシドケイノカイロコウゾウ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は電子時計のコイルブロックの中のコイルリード
板に係るものであり、その目的はコイルリード板の機能
を増すことにより、時計の部品数を減らすことにある。

また他の目的は導通の信頼性を増し、振動子の耐衝撃性
を増し、時計の薄型化を計ろうとするものである。

本考案を以下図面に従い詳細に説明する。

従来、電子時計のコイルブロックは第１図及び第２図に
示すごとく磁気の通りやすい材料で作られたコイル芯１
にコイル枠２を取りつけ、コイル用線をコイル芯１に巻
きコイル３とし、コイル３の端末はフレキシブル板等の
プリント配線１１を施した絶縁基板から成るコイルリー
ド板４をコイル芯１あるいはコイル枠２上に接着又はカ
シメによって固着したところにハンダ付は等によって固
定されていた。

そして前記コイルリード板４はコイル芯１とコイル端末
の絶縁、回路端子５ａ、５ｂとコイル３の導通、回路端
子５ａ 、５ｂとコイル芯１との絶縁等の働きをしてい
た。

したがって電池６９電極６ａと地板７との絶縁は別部品
の電池絶縁板８で行なっていたので部品が多くなり、又
電池絶縁板８は脱落防止のため地板７に接着していたの
でコスト高となった。

水晶振動子９はできるだけムーブメントを薄くするため
に地板７に近づけるようにするため地板との接触や外乱
による衝突により歩度変化を生じた。

また回路ケース１０は地板７と衝突によって回路素子等
の取れやチャタリング等の導通不良を生じた。

本考案は従来の欠点を部品数を増やすことなくコイルリ
ード板を使用することによって解決したものである。

以下本考案の一実施例を図面に従って説明する。

第３図及び第４図に示すようにコイルリード板４の一端
はコイル芯１よりも出ていて地板７と回路ケース、電池
６の間に配置されている。

また水晶振動子８の部分は平らな板のままもよいが波状
にすることによってさらに、衝撃を吸収することができ
るようになっている。

本考案によれば専用の電池絶縁板は必要なく部品数を減
らすことができる。

又水晶振動子と地板とのすきまをつめることができるの
で時計を薄くでき、コイルリード板で衝撃を吸収できる
ので歩度変化や水晶振動子の破壊がなくなる。

更にコイルリード板の波状部分が回路ケースと地板との
間の緩衝材になるので回路素子の取れや断線、チャタリ
ング等の導通不良もなくなる。

なおコイルリード板を導通部材として使用することが可
能で回路の単純化にも役立つものである。

以上のように本考案の効果は犬である。

・ −・

【図面の簡単な説明】

第１図・・・従来の一実施例平面図。 第２図・・・従来の一実施例断面図。 第一３図・・・本考案の一実施例断面図。 第４図・・・本考案の一実施例平面図。１・・・・・・
コイル芯、２・・・・・・コイル枠、３・・・・・・コ
イル、４・・・・・・コイルリード板、５・・・・・・
回路、６・・−・・・電池、７・・・・・・地板、８・
・・・・・電池絶縁板、高振動子、１０・・・・・・回
路ケース。 ９・・・・・・水

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. コイル芯、前記コイル芯に巻かれたコイル、コイル枠、
   コイルリード板、地板、回路部材より成り、前記コイル
   リード板の一端を前記地板と前記回路部材の間に重ねる
   とともに、前記回路部材に取り付けた電子部品と対向す
   る前記リード板を波状にし、前記電子部品の緩衝部材と
   して構成したことを特徴とする電子時計の回路構造。