JPS5814008B2 - デジタルトケイ ノ スイツチキコウ - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は表示素子に液晶、Ｌ．Ｅ．Ｄを用い、消費電力
の少ない相補型電界効果トランジスタを電子回路とした
デジタル時計のスイッチ機構に関するものである。

近年、電子回路の急速な進歩に依り、液晶時計、ＬＥＤ
時計の提案がなされつつあるが、デジタル腕時計として
大きな問題となるのは時刻の修正法である。

デジタル時計に於ては、時と分の桁を各々独立に修正す
る為に、使用者にわかり易く、早く修正出来るスイッチ
機構が望ましい。

現在市販されているスイッチとしては、１秒に１回電気
的に時、分の桁を修正するものがあるが、時間がかかり
、使用者には煩わしい。

本発明の目的は、操作で容易で構造も比較的簡単なデジ
タル電子時計の表示修正用スイッチ機構を提供すること
にある。

以下図面に基づいて本発明を詳細に説明する。

第１図は本発明の一実施例の平面図、第２図は第１図の
１−１断面図、第３図は第１図の■−■断面図である。

第１，２，３図に於て１は時計基板である地板、２は巻
真、３はキチ車、４はキチ車３と噛合う小鉄車、５は回
転車であり、小鉄車４に押し込んで一体にしてあり、ネ
ジ２３で地板１に回転自在に固定されている。

即ち、前記巻真２は図示の如く地板１の平面に対して平
行な回転中心軸を有するように配設されており、前記キ
チ車３は巻真２と一体的に回転するように構成されてい
る。

また小鉄車４は、地板１の平面に対して垂直な回転中心
軸を有するように配設されており、この結果、キチ車３
の回転が小鉄車４に伝達される際に、回転中心軸の方向
も９０°だけ変換されることになる。

６は回転スイッチ板であり、７は可動接点として設けら
れた回転スイッチであり、回転スイッチ板６にビョウ８
で固定されている、 ９は回転スイッチ板６に固定してあるピンである。

回転スイッチ板６はネジ１０によって地板１番と回転自
在に固定されている。

１１は節度ばね、１２，１３は地板１に固定されたピン
であり、ピン１２は節度ばね１１の断面方向の位置を規
制しており、ピン１３はストッパービョウである。

１４は板ばねであり、節度ばね１１と一諸にピン１６で
位置決めされ、ネジ１５で地板１に固定されている。

１７は回路基板であり、１８，１９，２０は電子回路２
１から出ているリードであり、回路基板１７にはめ込ま
れている。

該リード１８，１９，２０は回路基板１７にはめ込まれ
て、前記回転スイッチ７に対応する固定接点を構成して
いる。

回転基板１７は絶縁物である。

２２は回路基板１７を止めるネジである。

次に動作を説明する。

今、巻真２をある一定角度回転すると、キチ車３、小鉄
車４を介して回転車５をある一定角度回転する結果、回
転車５と噛み合っている回転スイッチ板６が回転し、第
４図に図示する状態になる。

この時、回転スイッチ板６の回転に伴なって、該回転ス
イッチ板６に設けられた２個の山形部の一方が、第１図
の状態から節度バネ１１の山部１１ａ先端を乗り越えて
第４図の状態になる際に節度を生ずることにより、巻真
を回転する時に節度感がある。

第４図に於て回転スイッチ板６は板ばね１４により時計
回り方向の回転力すなわち第１図の状態に戻ろうとする
復元力が与えられるが、節度ばね力が強いために、節度
ばね１１の山部１１ａを越す事なく図示する位置に落着
いている。

従って、この状態では回転スイッチ７の先端７ａはリー
ド１８に接しているが、修正を中止したい場合等には巻
真２を上述と逆方向に回転して戻せば、回転スイッチ板
６は第１図の状態まで復帰することになる。

今市販の電子時計と同じ方法で地板は電源電位になって
いる。

（図示せず）これ故に、第４図の状態ではリード１８は
地板１、回転スイッチ板６、回転スイッチ７を通して電
源電位となる。

この結果、電子回路の制御部の回路が、デジタル表示手
段の分の桁のフラツシングを始めるが、マークを点灯し
て使用者に分の桁が修正出来る事を知らせる。

第４図に図示した位置から巻真を更に回転すると図の２
点鎖線の位置に回転スイッチ板６、回転スイッチ７が位
置する。

（必要な部分だけ図示してある） この時、回転スイッチ７の先端７ａはリード１８に接し
たままであり、リード１９が回転スイッチ７の先端７ｂ
により電源電位となり、電子回路２１により、デジタル
表示手段の分の桁が１分進む。

更に巻真２を回転すると、回転車５の先端５ａと、回転
スイッチ板６の先端６ａの噛み合いが外れると、板ばね
１４の先端１４ａがピン９に力を与える結果、回転スイ
ッチ板６は第４図の実線の位置に戻る。

同様に巻真を更に回転すると、同じように分の桁が修正
出来る。

次に第１図の状態より上述の分の桁の修正の場合とは逆
方向に巻真を回転すると、前と同じ理屈で回転スイッチ
Ｔの先端７ｂがリード２０を電源電位にする結果、時の
桁が修正可能となり更に回転を続けると、時の桁が修正
出来る。

もちろん、本発明は日、時の修正にも適用出来る事は明
らかである。

以上詳述した如く本発明によれば、デジタル電子時計の
時刻修正を、巻真を早く回転すれば、時刻も早く修正出
来、またゆっくり回転すればゆっくり修正出来、従来の
機械時計と同様に使用者の回転スピードによって修正ス
ピードを制御出来、実用上多大の効果を有する。

更に地板平面と平行な回転中心軸を有する巻真の回転を
、地板平面に垂直な回転中心軸を有する歯車の回転とし
て伝達させ、該歯車の回転に連動して可動接点と回定接
点との間の断続を制御するように構成しているために、
可動接点と固定接点の配置及び構成上の自由度が増して
、信頼性が高く、かつ構造的に無理のないスイッチ機構
を実現できる。

即ち本発明の構成に比較して、地板平面に対して平行な
回転中心軸を有する巻真の回転によって直接的に可動接
点を作動させるようなスイッチ機構を用いた場合には、
固定接点の構造も限定されたものとなるために時計の設
計的自由度が低下し、また巻真を完全に（３６０°以上
連続的に）回転させることができるようなスイッチ構造
の実現も困難となる。

更に本発明の構成によれは、スイッチ機構を構成してい
る歯車間の歯数比等を調整することによって、巻真１回
転あたりのスイッチの断続回数も容易に調整でき、巻真
の操作量と表示修正量との相互関係も適切なものに設定
できる。

しかも本発明においては、巻真の回転方向に応じて可動
接点部材が互いに異なる固定接点に対して断続するよう
に構成されているために、巻真の回転方向に応じて互い
に異なる形態の修正動作を行なうことが可能となり、１
個の操作部材によるスイッチ入力機能を多様化すること
ができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例の平面図、第２図は第１図の
■−■断面図、第３図は第１図の■一■断面図、第４図
は第１図の巻真をある角度回転した時の平面図である。 １・・・・・・地板、２・・・・・・巻真、３・・・・
・・キチ車、４・・・・・・小鉄車、５・・・・・・回
転車、６・・・・・・回転スイッチ板、７・・・・・・
回転スイッチ、１７・・・・・・回路基板、１８，１９
，２０・・・・・・リード、２１・・・・・・電子回路
。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 地板の時計基板面に対して平行な回転中心軸を有す
   る巻真、該巻真と一体的に回転する第１の歯車、前記時
   計基板面に対して垂直な回転中心軸を有し、かつ前記第
   １の歯車と噛合うように構成された第２の歯車、該第２
   の歯車の回転に連動して作動するように構成された可動
   接点部材、該可動接点部材に対応して設けられた複数個
   の固定接点より成り、前記巻真の回転操作によって前記
   可動接点部材を前記固定接点に対して断続させ、表示修
   正入力を行うように構成されたスイッチ機構であり、か
   つ前記巻真の回転方向に応じて前記可動接点部材が互い
   に異なる固定接点に対して断続するように構成されたこ
   とを特徴とするデジタル時計のスイッチ機構。