JPS5813592Y2 - 電気接続端子の圧着装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は電気接続端子の圧着装置に関し、特に、圧着位
置に置かれた２個の電気接続端子の圧着バレルに一対の
コード導体を能率的に導く案内機構を有した電気接続端
子の圧着装置に関する。

従来の電気接続端子の圧着装置においては、電気接続端
子の圧着バレルにコード導体を導くために、コードを挾
持してコードを所定の位置へ案内するはさみ状の挟持機
構が一部で使用されているが、完全に満足する性能を示
していない。

本考案は、上記に鑑みて為されたものであり、電気接続
端子の圧着バレルにコード導体を能率的に誤りなく挿入
することができる案内機構を有した電気接続端子の圧着
装置を提供するものであり、その構成は、支持台上に支
持された２個の電気接続端子を一対のコード導体にそれ
ぞれ圧着接続する圧着装置に釦いて、前記２個の電気接
続端子の各圧着バレルに前記一対のコード導体をそれぞ
れ案内するため前記各圧着バレルに近接し、前記一対の
コード導体を通過させて前記各圧着バレルに挿入する一
対のコード導体通過部と該一対のコード導体通過部に前
記一対のコード導体を導ひく一対の案内窪み部とを有す
る案内機構が設けられている。

この案内機構は圧着用上型と同期した上下運動を行うよ
うに構成されることが好ましい。

以下、添付図面により本考案の実施例を詳細に説明する
が、地下の説明では、円筒端子の円筒形バレルにコード
導体を挿入する実施例が示されるが、本考案は特にこれ
に限定するものではない。

第１図は本考案による電気接続端子の圧着装置を示し、
円筒端子を収容する傾斜案内通路１０と、傾斜案内通路
１０から排出される円筒端子を２個ずつ載せて圧着位置
まで運ぷ給送機構２０と、給送機構２０が運んだ２個の
円筒端子を圧着位置で受けて支持する支持台３０と、支
持台３０の上に位置する２個の円筒端子の円筒形バレル
に一対のコード導体をそれぞれ案内する案内機構４０と
、２個の円筒端子を一対のコード導体にそれぞれ圧着し
て接続する上下の型５０．６０とを有している。

上型５０は上下運動機構５１に取り付けられて釦り、圧
着操作を行うために上下に運動する。

上下運動機構５１はカム部材５２を有し、更に、前述の
案内機構４０を支持している。

上下運動機構５１の上下運動は上型５０を運動させると
ともに、カム部材５２と、腕機構７０に設けられたロー
ルＴ１と摺動接触によって腕機構７０を矢印方向に運動
させる。

一方、給送機構２０は収縮弾性力を有するばね機構２１
によって支持されて釦り、また、接続機構（図示せず）
によって腕機構７０に接続されているため腕機構７０の
矢印方向の運動によってそれと所定の時間差を有して矢
印方向の運動を行う。

第２図は本考案による電気接続端子の圧着装置に釦いて
、上型５０が上死点に位置する状態を示している（ただ
し、第１図で示された幾つかの部分が図示省略されてい
る）。

上型５０が上死点に位置するため、ロール７１とカム部
材５２との相対的関係より腕機構７０は最左端の位置に
あって上型５０の下降によって矢印方向へ運動を開始し
ようとしている。

一方、給送機構２０は、後述する理由から、第１部材２
２と第２部材２３とを有し、２個の円筒端子ｉ ｓ 、
ｉ ｓ’を支持台３０へ移送完了して次の移送運動に
備えるため矢印方向へ運動しようとしている。

第３図は第２図の状態から上型５０が下降して下型６０
との間で圧着操作を行＄−５としている状態を示してい
る。

即ち、−上下運動機構５１が下降すると、上型５０が下
降し、下型６０との間で圧着操作が行われるが、ロール
Ｔ１とカム部材５２との相対的関係より腕機構７０は最
右端の位置にあってこれと接続機構（図示せず）を介し
て運動を強制される給送機構２０が次の圧着操作のため
に傾斜案内通路１０かも次の２個の円筒端子１６を排出
して移送する準備を行っている。

次に、第４図イ５口、ハ、二が２個の円筒端子１５ 、
１５’を同時に支持台３０に給送する給送機構２０の一
連の運動を示している。

給送機構２０は、複数個の円筒端子１６を収用する傾斜
案内通路１０から円筒端子１５ 、１ ｓ’の排出を阻
止する段部２２ａとその排出を許容してこの円筒端子１
５ 、１５’を載置移送する移送部２２ｂとを有する第
１の部材２２と、この第１の部材２２に図示されない弾
性機構と枢軸２３ａによってイに示されろ円弧矢印と反
対方向の付勢弾性力を有して取り付けられ、先端部２３
ｂを有した第２の部材２３とより構成されている。

第４図イは移送機構２０が矢印方向に運動中の過程を示
し、第１部材段部２２ａが通過したため傾斜案内通路１
０から最初の円筒端子１５が移送部２２ｂに落下した状
態である。

第４図口は移送機構２０が更に矢印方向に進んだ状態を
示し、第２部材２３の先端部２３ｂが落下した円筒端子
１５と衝突して前述の付勢弾性力に抗して沈みかけて釦
り、第４図へに至って移送機構２０が最左端に達した状
態を示している。

この状態では、第２部材先端部２３ｂが最初に落下した
円筒端子１５の下方を完全に通過したため、前述の付勢
弾性力によって元の姿勢に戻っている。

次に、移送機構２０は最左端の位置から、第４図二に示
すように、矢印方向に運動を開始し、第２部材先端部２
３ｂが円筒端子１５を同一方向に押しやった後に形成さ
れた第１部材段部２２ａとの空間に２個目の円筒端子１
５′が落下する。

このようにして第１部材載置部２２ｂに２個の円筒端子
１５ 、１５’が位置させられた後、移送機構２０が更
に矢印方向に進み、次に開始されろ圧着操作を待つため
支持台３０上に移送載置される。

第５図は、支持台３０の上に載置された２個の円筒端子
１５ 、１５’の円筒形バレル１５ａ、１５’ａにコー
ド１００のコード導体１００ａ、１００ａ’を効率的に
案内挿入する本考案の１つの特徴である案内機構４０を
示している。

案内機構４０は、第１図に示されたように、上下運動機
構５１に固定されて上型５０と同期を有した上下運動を
行い、一対のコード導体１００ａ、１００ａ’を円筒形
バレル１５ａ、１５ａに案内挿入するため、傾斜面を有
する案内窪み部４０ ａ 、４０ ａ’と、半円形の底
部を有したコード導体通過部４１ ａ 、４１ ａ’を
有１〜でいる。

従って、コード導体１００ａ 、 １００ａ’を案内窪
み部４０ ａ 、４０ ａ’にあてがうとその傾斜面に
よって自然にコード導体通過部４１ａ。

４１ａ′に案内され、円筒形バレル１５ａ、１５．’の
中空部に挿入されろ。

コード導体挿入後、圧着用上型が下降し、円筒端子１５
、１５’とコード１００が圧着接続される。

圧着用上型の下降と同時に案内機構４０も下降するため
、コード導体通過部４１ ａ 、４１ ａ’とコード導
体１００，１００ａ’との係合が外れる。

従って、次の２個の円筒端子１５ 、１５’が支持台３
０上へ移送されて来ると、圧着作業が完了したコード付
き円筒端子が支持台３０から自動的に追いやられるため
、非常にすぐれた作業性が得られろ。

以上説明したように、本考案による電気接続端子の圧着
装置によれば、支持台上に位置する２個の円筒端子の各
円筒形バレルに一対のコード導体を極めて簡単に、しか
も確実に挿入することができるため、すぐれた圧着接続
の作業性が得られる。

【図面の簡単な説明】 第１図は本考案の一実施例を示す正面図。 第２図および第３図は本考案による電気接続端子の圧着
装置の二つの操作状態を示す説明図。 第４図イ。口、ハ、二は本考案の一実施例に釦ける移送
機構の一連の運動状態を示す説明図。 第５図は本考案による電気接続端子の圧着装置における
案内機構を示す説明図。 符号の説明、１０・・・傾斜案内通路、１５，１５′。 １６・・・円筒端子、１５ａ、１５ａ’・・・円筒形バ
レル、２０・・・移送機構、２１・・・ばね、２２・・
・第１部材、２２ａ・・・段部、２２ｂ・・・載置部、
２３・・・第２部材、２３ａ・・・枢軸部、２３ｂ・・
・先端部、３０・・・支持部、４０・・・案内機構、４
０ａ、４０ａ′・・・案内窪み部、４１ａ、４１ａ’・
・・コード導体通過部、５０・・・上型、５１・・・上
下運動機構、５２・・・カム部材、６０・・・下型、７
０・・・腕機構、７１・・・ロール、１００・・・コー
ド、１００ａ、１００ａ’・・・コード導体。

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. （１）支持台上に支持された２個の電気接続端子を一対
   のコード導体にそれぞれ圧着接続する圧着装置にふ−い
   て、前記２個の電気接続端子の各圧着バレルに前記一対
   のコード導体をそれぞれ案内するため前記各圧着バレル
   に近接し、前記一対のコード導体を通過させて前記各圧
   着バレルに挿入する一対のコード導体通過部と該一対の
   コード導体通過部に前記一対のコード導体を導びく一対
   の案内窪み部とを有する案内機構が設けられていること
   を特徴とする電気接続端子の圧着装置。
2. （２）前記安内機構が圧着用上型と同期した上下運動を
   行うように構成されている実用新案登録請求の範囲第１
   項記載の電気接続端子の圧着装置。