JPS58126874A - S−イリドの製造法 - Google Patents

S−イリドの製造法

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JPS58126874A
JPS58126874A JP882882A JP882882A JPS58126874A JP S58126874 A JPS58126874 A JP S58126874A JP 882882 A JP882882 A JP 882882A JP 882882 A JP882882 A JP 882882A JP S58126874 A JPS58126874 A JP S58126874A
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JP
Japan
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acid
reaction
anhydride
solvent
propionic
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JP882882A
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English (en)
Inventor
Nobuo Kawamoto
河本 展夫
Isao Sakano
功 阪野
Kazuo Akihiro
秋廣 一雄
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Mitsui Toatsu Chemicals Inc
Original Assignee
Mitsui Toatsu Chemicals Inc
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本願発明は溶剤中、縮合剤の存在下で尿素とマロン酸と
を反応させ、ついで反応生成物を単離することなくジノ
チルスルホキサイドを連続して反応させることにより分
子内にイリド構造を持つ5−ジメテルスルフラニリデン
バルビツール酸を工業的に有利に製造する方法に関する
5−ノメチルスルフラニリデンバルビッール酸(「目的
化合物」と称す)は農薬(特開昭53−92789号記
載)、医薬(南アフリカ特許第7308542.730
8543号記杓の製造中間体として極めて重要であシな
がら高価なため、工業的に安価に製造する方法が要求さ
れている。
従来、5−ジメチルスルフラニリテンバルビッール酸の
製造法としては、バルビッール酸に酢酸溶媒中、無水酢
酸の存在下でジメチルスルホキサイドを作用せしめるの
が知られている唯一の方法である〔ジャーナル オブ 
メディシナル ケミストリー(Journal  of
 Medicinal  Chemistr−y)第1
8巻、第6号、558ページ、1975年〕。
また、目的化合物製造用の中間体であるバルビッール酸
の製法としては、ベリヒテ(Berichte )10
35〜1037ページ(1921)に下記の合成例が示
されている。
CH2(COOH)2+(NH2)2CO+2(CH3
CO)2゜バルビッール酸の収率は、本発明者らの計算
によると68チ(粗収率)である。
上記に示した2つの公知技術によって、尿素とマロン酸
を出発原料として、5−ジメチルスルフラニリデンバル
ビツール酸(目的化合物)生成にいたる葦での反応工程
を詳しく検討すると、目的化合物の収率が643%と低
収率であること、バルビッール酸の精製、そのf液から
の回収、バルビッール版合成用溶媒と縮合剤の回収とそ
れにともなう反応処理工程の複雑化など工業的に実施す
るには、幾多の改良すべき問題点をもっている。
しかるに、この方法については、1921年ベリヒテ記
載以来今日まで60年にわたり、何らの改良がなされて
いない。
本発明者らはこれらの欠点を伴わない工業的に有利な目
的化合物の選択的製造法を種々検討した結果、縮合剤の
存在下で尿素とマロン酸を反応させ、更に中間生成物で
あるバルビッール酸を単離することなくジメチルスルホ
キサイドを加えて反応せしめることによってS−イリド
型化合物である目的化合物を76〜81%の高収率で直
接製造できることを見い出し、本発明を完成するに至つ
たのである。
本発明を反応式で示せば次のようになる。
〔式中、Rは低級アルキル基を示す。〕本願発明の方法
は、まず、尿素とマロン酸を反応させて反応中間体であ
るバルビッール酸を得、ついでこのバルビッール酸から
目的化合物を得るために、これにジアルキルスルホキサ
イドを反応させるが、その際第1工程で得られたバルビ
ッール酸を単離することなく反応液のまま次工程の原料
として使用するところに本願発明の特徴がある。
更に、本願発明の特徴は連続反応と組合剤の組み合わせ
にある。本願発明では、縮合剤に前記の反応式で示され
るように一般式(RCO)20(式中、Rは低級アルキ
ル基を示す)で表わされる化付物を用いる。この一般式
で示される縮合剤としては、無水酢酸、無水プロピオン
酸、n−酪酸無水物、イソ−酪酸無水物などがあげられ
る。
これらの化合物のうち無水酢酸以外は、本願発明によっ
て、はじめて、目的化合物の高収率取得が認められた新
規縮合剤である。更にもうひとつの本願発明の特徴は一
般式RCOOH(式中、Rは低級アルキル基を示す。)
で表わされる溶媒と、前記(RCO)20で示される縮
合剤の連続した反応工程の場における新規な組み合せに
ある。代表例としてはプロピオン酸と無水酢酸および酢
酸と無水プロピオン酸の組合せが可能であるが、これら
のみに限定されるものではない。
RCOOHで示される溶媒としては酢酸、プロピオン酸
、n−酪皺、イソ−酪酸、があけられるが、これらの有
機酸の混合物も本願発明の製法に有効々溶媒として使用
可能である。
v上に示した権々の%徴の採用により、本願発明は先行
技術からは全く予想もできない高収率で目的化合物を合
成し、工業的製法を達成したのである。
一般に、有機合成においては通常、出発物質から第一の
中間体を製造し、この中間体から更に次の中間体といく
つかの段階を経て目的化合物に到達する。
ところが、有機化学反応は、定置的に進行するとは限ら
ず、最適の反応条件でも生成系には未反応物質や、副反
応生成物を含み、これらの未反応物質や、副反応生成物
は反応条件さえととのえば、更に第二次、第三次の副反
応を起しうるので、第一段階の反応生成物をそのままに
、次段階の反応条件を与えるときは、前段階において単
に反応補助剤として用いたにすぎない物質が次段階の反
応に関与することも起り得る。そのため、第二の生成系
には目的化合物のほかに、残存未反応物質、第一次、第
二次の副生成物を含有する結果となり、反応の段階を重
ねる程、生成物の組成は複雑となり、その本質の不明な
物質さえ含有することになり、目的化合物の収得がます
ます困難にな多収率が低下する。
そのために、これまで、有機合成では、−見不必要とさ
え見える中間体の単離精製を実施し、目的化合物の収率
の低下を防止していた。しかるに、本願発明では種々の
特徴をもつ前記の製造法の完成により単離精製されたバ
ルビッール酸から目的化合物を得るのではなく、使用可
能かどうか不明な第1工程の反応液をそのまま使用して
、反応工程の短縮はもちろん、公知技術からは全く予想
もできない高純度の目的化合物を高収率で得ることに成
功したのである。
本願発明の製造法では、出発原料である尿素とマロン酸
は特別高純度である必要はなく、反応を連続的に行うた
めに工程と反応時間が短縮され、設備的に有利である。
また、バルビッール酸の精製が不用であり、従って精製
損失もなく、バルビッール酸の製造に使用された縮合剤
や溶媒の回収が不用であり、このことは溶媒に溶解した
バルビッール酸を回収する必要がなく、未回収損失の発
生を防止している。
更に、最終工程で目的化合物を回収したあとの溶媒ハそ
のま\バルビッール酸製造の工程へ利用することかでき
る、などの工業的製法として幾多のすぐれた効果をもっ
ている。
本発明の実施に当っては、反応は有機溶媒中で行い、用
いる溶媒としては縮合剤との関連から、又、目的化合物
を反応混合物、副生物等から分離する上から有機酸が有
利に用いられる。反応を円滑に進めるには脱水目的の縮
合剤が必要で、用いる縮合剤の溶媒としての再利用を考
慮して、有機酸溶媒の酸無水物を用いる。実際、これら
縮合剤は反応後、各々酢酸又はプロピオン酸になること
から、溶媒と縮合剤の組合せとしては酢酸−無水酢酸、
プロピオン酸−無水プロピオン酸、プロピオン酸−無水
酢酸、酢酸−無水プロピオン酸などが考えられ、これら
の場合縮合剤は反応液有機酸となって溶媒として回収さ
れる利点がある。
用いる溶媒の量は用いる尿素の5〜10倍重量    
 、比であり、反応温度は60−120℃、好ましくは
70−110℃である。反応を完結するにはこれらの温
度で8〜10時間加熱かきまぜlる。原料モル比は前記
反応式で示したように、理論上の計算量を用いることに
よって目的を達しうるが、好ましくは尿素1モルに対し
マロン酸1−15モル比、酸無水物3〜5モル比、ジメ
チルスルホキサイド1〜15モル比の範囲で、やや過剰
用いるのがよい。より好結果を得るためには溶媒中に尿
素とマロン酸を加え、更に縮合剤を加えて4−5時間加
熱反応したのち、所定量のジメチルスルホキサイドを加
え更に4−5時間p口熱反応を行う。縮合剤は一度に加
えてもよいし、数回に分割して装入してもよい。生成し
た目的化合物は反応の進行と共に析出し、時々攪拌に困
難を生じる場合があるので溶媒は多口に用いるのが良い
。生成物の分離は反応終了後、温時又は冷却後P別する
事によって容易におこなわれ、副生物、未反応物は溶媒
層に移るため精製することなく次の反応に用いうる利点
があり、多くの場合、回収された溶媒はそのまま次の反
応に用いることができる。
以上のべたように本発明の方法によれは、工業上、有利
に入手でき、かつ取扱いの容易な尿素、マロン酸及びジ
メチルスルホキサイドを縮合剤の存在下で順次反応せし
め選択的に高収率で目的化合物を製造することができ、
併せて工程の簡略化及び縮合剤のほぼ完全な回収が可能
と々るなど経済的、技術的価値は大きい。
次に本発明の実施例について説明する。
実施例1 36m/l’の酢酸に62の尿素及び121のマロン酸
を加え70℃に加熱する。ついでこの混合物に25m1
の無水酢酸を徐々に装入した。徐々に昇温(〜90℃)
しながら5時間加熱かきまぜし、ついで153 mlの
無水酢酸及び10.2fのジメチルスルホキサイドを加
え90−100℃で4時間かきまぜた。冷却後結晶を沢
取し、アセトン洗浄、乾燥し5−ノメチルスルフラニリ
デンバルビツール隈14.7 fl (理論収率78f
3チ)を得た。融点264〜265℃分解。
IR(KBr)cm−” :3410.3160.29
B0.2780.1715゜1600.1445,14
00,1250. 765゜実施例2 50mJの酢酸に61の尿素及び12!ii’のマロン
酸を加え、60℃に加熱したのち44m1の無水酢酸を
装入し、90−95℃で5時間かきまぜた。
ついで1022のジメチルスルホキサイドを加え更に9
5−110℃で4時間加熱、かきまぜた。冷却後p別し
1取した結晶を一喚も、アセトンで洗って乾燥した。収
量14.32(理論収率760)。
実施例6 30mgのプロピオン酸に67の尿素及び12f!のマ
ロン酸を混合し70℃で32.1 mlの無水プロピオ
ン酸を加え70−90℃で5時間加熱かき捷せた。つい
で12Brnlの無水プロピオン酸及び102yの7メ
チルスルホキサイドを加え90−105℃で5時間かき
捷せた。冷却後結晶をf取し、アセトンで洗い乾燥し5
−ジメチルスルフラニリテンバルビソール戯M5.1!
i’(理論収率80.2係)を得た。
実施例4 30mgのプロピオン酸に62の尿素及び122のマロ
ン酸を加え75℃に加熱する。ついで25rrtgの割
、水酢欲を滴下装入した。ついで80−90℃で5時間
かきまぜた。ついで、90℃で153m1!の無水酢酸
及び10.2Fのジメチルスルホキサイドを加え90−
100℃で5時間かきまぜた。冷却後結晶をP取しアセ
ト/洗浄、乾燥して5−ジメチルスルフラニリデンバル
ビツール酸153f(理論収率81.2%)を得た。
特許出願人 三井東圧化学株式会社

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 一般式(RCo) 20  C式中、Rは低級アルキル
    基を示す〕で示される縮合剤の存在下で尿素にマロン酸
    ついでジメチルスルホキサイドを連続して反応させるこ
    とを特徴とする5−ジメチルスルフラニリテンバルビツ
    ール酸の製造法。
JP882882A 1982-01-25 1982-01-25 S−イリドの製造法 Pending JPS58126874A (ja)

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Non-Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
JOURNAL OF MEDICINAL CHEMISTRY=1975 *

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